JPS6027854Y2 - 凝縮水を利用した空気調和装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和器から出る凝縮水を利用して省エネ
ルギー化を図った空気調和装置に関する。

従来の空気調和装置は、凝縮水を利用することなく、そ
のまま排水処理するのが通常であった。

本考案は、この凝縮水を用いて省エネルギー運転を行な
う空気調和装置を提供するものである。

図面の実施例に従って以下に本考案の空気調和装置を具
体的に説明する。

第１図において、１は空気調和器内の組み込まれた冷却
コイルであり、この冷却コイル１には冷凍機２のブライ
ン（冷水）が供給される。

室内３の還気ファン４によってこの空気調和器に送られ
るが、外気取入口５からも必要に応じて外気が取入れら
れる。

この冷凍機２の運転によって冷却コイル１で冷却された
空気は、給気ファン６によって吹出ロアから室内３に給
気される。

一方、冷凍機２の冷却水は冷却塔８によって供給される
。

ここまでは、従来の空気調和装置と変りない。

なお、第１図において、９は膨張タンク、１０は冷水ポ
ンプ、１１は冷却水ポンプである。

本考案においては、冷却コイル１の前方、つまり、気流
の流れ方向にとって上流側に、プレクーラー１２を設置
し、空気調和器から出る凝縮水を集積するためのタンク
１３を設け、このタンク１３内の凝縮水をプレクーラー
１２内に通水するための管路１４を設け、プレクーラー
１２を通過した凝縮水を冷却塔８に導くための管路１５
を設けたことを特徴とする。

すなわち、冷却コイル１に導かれる還気および／または
外気を予め予冷するためのプレクーラー１２に取付け、
このプレクーラー１２のコイル内にタンク１３から凝縮
水をポンプ１６によって導き、この凝縮水そのままを冷
熱源として空気の予冷に利用する。

そしてこのプレクーラー１２で使用済の凝縮水を管路１
５（冷却水補給用配管）を経て冷却塔８に送り、冷却水
の補給水とする。

なお、冷却塔８を設置しない空気調和装置の場合には、
このプレクーラー１２で使用済の凝縮水を他の水利用機
器例えばエアーワッシャー用噴霧水や植物用散水器等に
供給し、その水源として利用することができる。

また本考案において、プレクーラー１２の前方にエアフ
ィルター１７を設置し、冷却コイル１の後方に加熱コイ
ル１８やエリミネータ−１９等を設置するなど、空気調
和器に必要な機器を配置するのは自由である。

このように本考案の空気調和装置は、空気調和器の冷却
コイルの前方（気流の流れ方向にとって上流側）にプレ
クーラーを設置し、この空気調和器で発生する空気から
の凝縮水を集積するためのタンクを設置し、このタンク
内の凝縮水を該プレクーラー内に通水する管路を設け、
このプレクーラーを通過した凝縮水を冷却塔または他の
水利用機器に導く管路を設けたから、冷却コイルの冷熱
源を節約することができ、その省エネルギー量は最大３
７％にも達することが可能で、かつ冷却水出口水温の降
下にもこの凝縮水は有益に作用し、全体として非常に省
エネルギーな空気調和装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の空気調和装置の実施例を示す機器配置
系統図である。 １・・・・・・冷却コイル、２・・・・・・冷凍機、３
・・・・・・室内、訃・・・・・冷却塔、１２・・・・
・・プレクーラー １３・・・・・・タンク、１４・・
・・・・凝縮水をプレクーラーに導く管路、１５・・・
・・・凝縮水を冷却塔に導く管路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和器の冷却コイルの前方（気流の流れ方向にとっ
   て上流側）にプレクーラーを設置し、この空気調和器で
   発生する空気からの凝縮水を集積するためのタンクを設
   置し、このタンク内の凝縮水を前記のプレクーラー内に
   通水する管路を設け、このプレクーラーを通過した凝縮
   水を冷却塔または他の水利用機器に導く管路を設けてな
   る凝縮水を利用した空気調和装置。