JPS60251288A - 揮散性非鉄金属用防錆剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、揮散性非鉄金属用防錆剤組成物に関するもの
である。本発明組成物は、非鉄金属用の防錆剤として有
用である。

従来技術 非鉄金属は、その特性により各種の用途に使用されてい
る。しかし、時間の経過とともに、変色あるいは腐食に
より、美観を損ない、又その機能・が低下することはさ
けられない。

このだめ、非鉄金属に対する防錆方法が極々検討され、
例えば樹脂皮膜のコーティング、他の金属のめつき、油
脂類のコーティング、有機防錆剤の塗布などの各種の方
法が実施されている。

しかし、このような方法では、保護膜の劣化などによシ
、長期間の防錆効果を期待することはできない。その上
、織物用の金糸、銀糸や尿臭、箱、電気製品などへの取
付用金具などは直接防錆処理をすることが困難であり、
変色や腐食はさけられないのが現状である。

発　明　の　構　成 本発明は上記の間粗点に鑑みて、非鉄金属に対して有効
な防錆剤を提供することを目的としたものである。

即ち、本発明は、トリアゾール類のうち少くとも１種の
化合物とジケトン類、酸アミド類、ジカルボン酸類、ジ
カルボン酸エステル類、及び酸イミド類から選ばれた少
くとも１種の化合物とを有効成分として成ることを特徴
とする揮散性非鉄金属用防錆剤組成物に係るものである
。

本発明の有効成分であるトリアゾール類とは、非鉄金属
に対する防錆剤として知られている物質であり、かつ、
揮散性を有する物質である。本発明では、トリアゾール
類の化合物のうち少くとも１種を使用することが必要で
ある。トリアゾール類の具体例としては、例えばベンゾ
トリアゾール、トリルトリアゾール、４−カルボキシ−
１−ベンゾトリアゾール、２−メルカプトベンゾトリア
ゾール等を挙げることができる。

本発明では、もう一つの有効成分として、ジケトン類、
酸アミド類、ジカルボン酸類、ジカルボン酸エステル類
及び酸イミド類から選ばれた少くとも１種の化合物を使
用することが必要である。

これらは、揮散性を有する物質であり、かつ保護皮膜形
成及び保持の助剤として作用する物質である（以下助剤
と記す）。ジケトン類としては、アセチルアセトン、ベ
ンゾイルアセトン、ベンゾイルトリフルオルアセトン、
トリフルオルアセチルアセトン等が例示できる。酸アミ
ド類としては、Ｎ、Ｎ−ジメチルトルアミド、Ｎ、Ｎ−
ジエチルトルアミド、コハク酸アミド、サリチル酸アミ
ド、ベンズアミド、オキサアミド、ジアセトアミド、フ
タルアミド、スクシンアミド等が例示できる。ジカルボ
ン酸類としては、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、マ
ロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フタル
酸、イソフタル酸等が例示できる。ジカルボン酸エステ
ル類としては、コハク酸ジメチル、コハク酸ジエチル、
マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジ
メチル、フマル酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル
酸ジエチル等が例示できる。酸イミド類としては、コハ
ク酸イミド、グルタル酸イミド、フタルイミド等が例示
できる。

　８一 本発明の防錆剤組成物の配合割合は、トリアゾール類１
００重量部に対して助剤を０．０１〜５０重量部、好ま
しくは０．１〜２０重量部ｈ”ｋ＆＆表も＆畏、である
。またトリアゾール類を２種以上使用する場合における
配合量及び助剤を２種以上使用する場合における配合量
は、上記の配合割合の範囲内に於いて適宜選択すること
ができる。

本発明防錆剤組成物の使用方法は、特に限定されるもの
ではなく、次に挙げるような各種の方法により使用する
ことができる。

ａ）紙、布、木材、多孔質材料等に含浸して揮散させる
。

ｂ）塗料、接着剤、合成樹脂に混入し、これらをタンス
、衣裳箱等に使用し、有効成分を揮散させる。

Ｃ）溶液、分散液等をスプレー塗布、または浸漬塗布す
ることにより対象金属に直接付着させるか或は他の物質
に塗布し、有効成分を揮散させる。

ｄ）常温で固体であるパラフィン、高級脂肪酸、高　４
− 級アルコール、エステル、樹脂等に分散させ、有効成分
を揮散させる。

ｅ）有孔容器に入れて有効成分を揮散させる。

などの各種の方法により使用できる。

本発明防錆剤組成物は非鉄金属に対して有効であり、主
として銀、銅、アルミニウム、亜鉛、錫及びそれらの合
金に対して効果を発揮する。

本発明防錆剤組成物は、揮散性物質を有効成分とするこ
とによシ、直接対象物に防錆処理することなく、揮散し
た物質が対象物に保護皮膜を形成し防錆効果を発揮する
ことができる。

また、本発明組成物は、防錆剤としてトリアゾール類を
単独で使用した場合と比較すると、非鉄金属に対する防
錆効果は著しく太きくなる。この理由は、一般にトリア
ゾール類と非鉄金属との結合は、金属種やトリアゾール
薬剤種の組み合わせによっては、比較的弱い結合力で結
合していたり、短時間で解離する場合が多いとされてい
るが、本発明の有効成分である助剤を併用することによ
り、トリアゾール類と非鉄全域との結合を安定化し相乗
的に堅固な結合力を発揮し、このことより防錆効果が大
きくなるものと考えられる。

本発明防錆剤組成物は、前記した有効成分以外に尿素類
、金部塩類、有機金属塩類、金塊＃Ｒ基塩類リン酸塩類
、ＥＤＴ＆酸塩類、フェノール類、イミダゾール類、及
びピラゾロ／類から選ばれた化合物を併用することもで
きる。これらの化合物は、非鉄金属に対する有害成分で
ある硫化水素、二硫化硫黄、塩化水素等を吸着、包接、
反応等の機構により雰囲気中から除去する作用を有する
物質である。これらのうち尿素類としては、尿素、エチ
レン尿素、ジメチル尿素、ジエチル尿素、メチル尿素、
エチル尿素、チオ尿素等が例示できる。金属塩類として
は、酢酸亜鉛、酢酸鉛、地基性炭酸亜鉛、塩基性炭酸鉛
、水酸化亜鉛、酸化錫、酸化亜鉛等が例示できる。有機
金属塩類としては、ジブチル−錫−ラウレート、ジ−ｎ
オクチル−錫−ラウレート、ジドデシル−錫−ラウレー
ト等の有機錫化合物、ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜
鉛等の有機亜鉛化合物が例示できる。金属酸塩類として
は、モリブデン酸ナトリウムが例示できる。

リン酸塩類としては、リン酸トリクレジル、リン酸１ア
ンモニウム、リン酸等が例示できる。ＥＤＴＡ酸塩類と
しては、ＥＤＴ＆亜鉛が例示できる。フェノール類とし
ては、フェノール、ヒドロキノンが例示できる。イミダ
ゾール類としては、イミダゾール、２−メチルイミダゾ
ール、２−フェニルイミダゾール、２，４−ジアミノ−
６−［２’−メチルイミダゾール−（１）〕−〕エチル
ー８−１リアジンｌ−ベンジル−２−メチルイミダゾー
ル、２−：メトキシカルボニルアミノベンズイミダゾー
ル等が例示できる。ピラゾロン類としては、８−メチル
−５−ピラゾロンが例示できる。

発明の効果 本発明防錆剤組成物は、トリアゾール類と助剤とを併用
することによる相乗効果により、単独では予想できない
Ｍ著な防錆力を発揮することができる。このことより、
例えば高濃度の腐食性ガスの存在下にも長期間にわたっ
て変色、あるいは腐食を防止することができる。まだ、
本発明防錆剤組成物は揮散性物質を有効成分とすること
により、直接防錆処理をすることが困難なものに対する
防錆の目的に有効に使用できる。更に、本発明防錆剤組
成物は、塗布、浸漬などの方法により、対象物に直接付
着することによっても、有効に防錆効果を発揮すること
ができる。

実　施　例 次に実施例を示して本発明を更に詳しく説明する。尚、
以下部及び係とあるのは、重量部及び重稲チを表す。

実施例１ 一辺５００ｍ立方の内容ｌ＊を有する箱を桐突板貼合板
（桐突板は内面に使用）で製作した。次に、ベンゾトリ
アゾール７０部、トリルトリアゾール２０部、及びＮ、
Ｎ−ジエチルトルアミド１０部よりなる防錆剤組成物の
アルコール溶液を内面桐突板にスプレー塗布し、溶媒を
乾燥させた。この箱の内部に金銀糸を織り込んだ織物、
銀めっき板（０，５ｍｍ　×１００ｍｍｘ１００ｍｍｏ
真鍮板に銀めっきを５０μｍしたもの）及び真鍮板（０
，５ｍｍ　ｘ　ｔ　ｏ　ｏ　ｍｍ　Ｘ　１００　ｍｍ　
）を内壁に接触しないように設置し、常温にて２日間放
置した。次に内部のガス濃度が２０　ｐｐｍとなる様に
硫化水素ガスを注入し、密閉状態を保持しっつ２５°Ｃ
に保ち試料の変色を観察した。

比較例１ 実施例１と同様の箱を製作し、内面の桐突板は無処理で
、実施例１と同じ試験を行い試料の変色を観察した。

比較例２ 実施例１と同様の箱を製作し、ベンゾトリアゾール７５
部及びトリルトリアゾール２５部よりなる防錆剤のアル
コール溶液を内面桐突板にスプレー塗布し、溶媒を乾燥
させた。つづいて実施例１と同じ試験を行い、試料の変
色を観察した。

実施例１及び比較例２，８の結果を第１弐に示す０尚、
表中の数字は、変色が発生するまでの日数を示す。

第　１　表 実施例２ べ／シトリアゾール８０部、コハク酸ジメチル１０部、
及びフタルイミド１０部よりなる組成物を桐突板用接着
剤中に５係混入した。この接着剤を用い、１００ｇ／ｍ
２の塗布量で桐突板を接着し、実施例１と同様の箱を製
作した。この箱の内部に金銀糸を織り込んだ織物、銀め
っき銅板（Ｑ５ｍｍｘ　１００　ｍｍ　ｘ　２０　Ｑ　
ｍｎｔ　）及び真鍮板（０，５ｍｒｎｘ　１００　ｍｍ
　ｘ　２００　ｍｔｎ　）を内壁に接触しないように設
置し、３０°Ｃ１湿度６０ｑ６にて２日間放置した。次
に内部のガス濃度として２０　ｐｐｍとなる様に硫化水
素ガスを注入し、密閉状態を保持しつつ、８０’Ｃ，湿
度９０係に保ち、試料の変色を観察した。

実施例８ トリルトリアゾール５０部、４−カルボキシ−１−ベン
ゾトリアゾール２５部、コハク酸２０部、コハク酸ジエ
チルＩＯ部及びＮ、Ｎ−ジメチル−トルアミド５部よ如
なる組成物を桐突板用接着剤中に５係混入した。この接
着剤を用い、他は実施例２と同様にして試料の変色を観
察した。

比較例８ 無処理の桐突板用接着剤を用い、他は実施例２１１− と同様に１２で試料の変色を観察した。

比較例４ トリルトリアゾールを桐突板用接看剤中に４係混入した
。この接着剤を用い、他は実施例２と同様にして試料の
変色を観察した。

比較例５ トリル）　ＩＪアゾール７０部及び４−カルボキシル−
１−ベンゾトリアゾール８０部よりなる組成物を桐突板
用接着剤中に４チ混入した。この接着剤を用い、他は実
施例２と同様にして試料の変色を観察しだ。

実施例２，８及び比較例８〜５の結果を第２表に示す。

尚、表中の数字は変色が発生するまでの（以−Ｅ） 　１２−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ■　トリアゾール類のうち少くとも１種の化合物とジケ
   トン類、酸アミド類、ジカルボン酸類、ジカルボン酸エ
   ステル類及び酸イミド類から選ばれた少くとも１種の化
   合物とを有効成分として成ることを特徴とする揮散性非
   鉄金属用防錆剤組成物。