JPS6024539Y2 - チエ−ンレンチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 給排水或いは化学プラント工事等の配管作業等において
、従来より被回動体を回動する工具としてパイプレンチ
等が広く使用され、とりわけ大径の被回動体にはチェー
ンレンチが使用されている。

しかしながら、従来のチェーンレンチでは、被回動体と
の接触幅がリンク板の厚み４枚分しかなく、フランジ継
手等の薄板状の被回動体を回動しようとすると、該被回
動体の外周面上からチェーンが外れてしまい回動ができ
ない。

また、そのうえ怪我などをするおそれがあるという欠点
がある。

本考案は、前記の問題点を解決して、フランジ継手等の
薄板状の被回動体の回動をしうるチェーンレンチを目的
として考案したものである。

以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。

１はレンチ本体で、該レンチ本体１の先方部に頭部２を
連設して、該頭部２の上面に鋸歯状の歯３が形成されて
いる。

該頭部２の後方上部４に止メ輪付のピン１０によりチェ
ーン７の一端が枢支されると共に、該頭部２の後方下部
５に該チェーン７の他端太部のチェーンピン８が掛合す
る掛合溝６が形成されている。

また、該チェーン７は、ひようたん形をした案内板９，
９′をチェーンピン８の両端の細径部８′に各々枢着し
て形成される。

また、該チェーン７は、チェーンピン８′を従来のもの
より軸方向に延長したものと腰その両端部にリンク板１
１と略同形で幅が広い案内板９．９′を２〜４リンク毎
に固着して形成したものでもよい。

このように構成したものは、第１図に示すようにフラン
ジ継手等の薄板状の被回動体イの外周面にレンチ本体１
の先方部の鋸歯状の歯３を当接させると共に、チェーン
７を巻き付け、該チェーン７の他端太部のチェーンピン
８を頭部２の後方下部５に形成した掛合溝６に掛合させ
る。

このとき該被回動体は、第２図または第３図に示すよう
に該チェーン７の案内板９，９′の間に挾まれるように
位置すると共に、該被回動体イの外周面にチェーンピン
８またはリンク板１１が当接して包持されるようになっ
ている。

レンチ本体１の後部（図示せず）を把持して押し下げれ
ば、該被回動体イがチェーン７により強固に包持される
。

次いで、該レンチ本体イを持ち上げれば、該チェーン７
が若干たるみ該被回動体イの外周面上を前記鋸歯状の歯
３部および該チェーン７が滑動して現位置に復帰される
ことになる。

以上の動作を繰り返すことにより該被回動体イが回動さ
れて、ねじ締め作業等が行なわれることになる。

本考案は、前記説明によって明らかなように、被回動体
の厚みより広い間隔とし、その間に被回動体を遊挿させ
る案内板をチェーンに設けることによって、使用中にチ
ェーンがずれても、案内板の一側面が被回動体に当接し
て、該チェーンが、被回動体の外周面上から外れてしま
うのを阻止して、フランジ継手等の薄板状の被回動体を
確実かつ安全に回動しうる工具を提供するものである。

また、薄板状の被回動体を案内板間に遊挿させるいかな
る構成のチェーンのものをも含むものである。

また、従来のものと同様、パイプ等の被回動体にも使用
しうろことは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は一部切欠
正面図、第２図は被回動体の包持状態を示すチェーン部
の断面図、第３図は別の実施例のチェーン部の一部切欠
正面図および第２図と同様の図、 １・・・・・・レンチ本体、３・・・・・・鋸歯状の歯
、６・・・・・・掛合溝、７・・・・・・チェーン、８
，８′・・・・・・チェーンピン、９，９′・・・・・
・案内板、１１・・・・・・リンク板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レンチ本体１の先方部に頭部２を連設し、該頭部２の上
   面に鋸歯状の歯３を形成し、該頭部２の後方上部４にチ
   ェーン７の一端をピン１０により枢支すると共に、該頭
   部２の後方下部５に該チェーン７の他端太部のチェーン
   ピン８が掛合する掛合溝６を形成して成るチェーンレン
   チにおいて、案内板９，９′の間隔Ｔを薄板状の被回動
   体イの厚みｔより広い間隔として、該被回動体イを該案
   内板９，９′の間に遊挿するようにしたチェーン７によ
   って、該被回動体イを包持して回動させることを特徴と
   するチェーンレンチ。