JPS60242858A - コラーゲン被覆軟部組織用人工補填物及びその製造方法 - Google Patents

コラーゲン被覆軟部組織用人工補填物及びその製造方法

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JPS60242858A
JPS60242858A JP60096811A JP9681185A JPS60242858A JP S60242858 A JPS60242858 A JP S60242858A JP 60096811 A JP60096811 A JP 60096811A JP 9681185 A JP9681185 A JP 9681185A JP S60242858 A JPS60242858 A JP S60242858A
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prosthesis
coating
soft tissue
graft
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
    • A61L27/28Materials for coating prostheses
    • A61L27/34Macromolecular materials

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  • Veterinary Medicine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軟部組織の復元に用いる移植用人工補填物(な
いし補綴物)に関し、更に詳しくは、迅速なカプセル化
の防止に有効なコラーゲンを被覆した軟部組織用人工補
填物に関する。
(発明の背景) 有機体が自らを異物から保護する一般的な防護機構とし
て、異物を包み込んで隔離するカプセル形成かある。カ
プセル形成は通常は有機体にとって好ましいが、故意に
人工補填物を移植して挿入物と周囲の組織との一体化を
望む時には有害である。この様な移植例として最も良く
知られているのは、恐らく、シリコーンゴム移植片を用
いる豊胸術や組織の再形成である。
(発明か解決し、ようとする問題点) 本発明が解決しようとする問題は次の様な理由で生じる
。移植されたシリコーンは、主としてコラーゲン及びグ
リコサミノグリカンからなり繊維芽細胞及び組織球を含
む繊維構造体によって迅速にカプセル化される。カプセ
ルは続いて収縮し、移植片及び周囲の組織を硬化きせ球
状に変形させる。こうなると移植片は苦痛を生み美観1
−も容認できなくなり、そのまま処置をせずにおくと上
層の組織が侵され移植片が突出することさえある。
乳房形成術及び乳房切除後の復元等の軟部組織用人工補
填物の移植を伴う治療法の成功は、カプセル形成を誘起
しない人工補填物又はカプセルの収縮に抵抗する人工補
填物の利用により大いに促されることと思われる。本発
明は、カプセル形成及びそれに続く拘縮に抵抗を有する
軟部組織用移植片を提供することを目的とする。
(発明による問題点の解決手段) 本発明は、例えば商品名ZYDERM(■コラーゲン移
植片(ZCI)として市販されている注入Of能な可溶
性アテロペプチドコラーゲンがカプセル形成を誘起しな
いという知見を利用するものである。本発明の方法では
、先ず軟部組織用移植片を可溶性コラーゲンの再生調製
物で被覆し、これを復元(整形ン外科等の外科に通常の
手順に従って用いる。このようにするとカプセル形成及
びカプセルの拘縮に伴う問題か生しない。
すなわち、一つの観点においては、本発明は再生アテロ
ペプチドコラ−テンの層で被覆したアロプラスチック体
から成り、カプセル形成に対する抵抗性を右する軟部組
織用人工補填物に関する。
また別の観点からいえば、本発明は上述の軟部組織用移
植片の製造方法、及びそれらの外科治療への利用方法に
関する。
(発明の実施態様) A、 定濃 本明細書においては「カプセル」とは移植された異物の
軟部組織用人工補填物を取り囲んで周囲の組織が成長す
ることをいい、この組織は最も一般的には主としてコラ
ーゲン及びグリコサミノグリカンから成る繊維構造を有
し、繊維芽細胞及び組織球を含む。これは木質的には結
合組織であり、適当な条件下では拘縮又は収縮すること
ができる。
「軟部組織用人工補填物」又は「軟部組織用移植片」と
は、胸部組織や筋肉又はその他の非骨組織のような軟部
組織とのなじみが良いように設計されたマクロな(肉眼
で見える)物体(注入可能な調合液に対して)をいう。
代表的な軟部組織用人工補填物にはシリコーンゲル タ
゛クロン、1:Dacron 、商品名)、ポリウレタ
ン、又はこれらを組み合わせた物などかあるが、最も好
ましいのはシリコーンである。これらは変形可能な(ア
ロプラスチックな)構造体で、それが移植される軟部組
織に弾性を似せて作られる。
「軟部組織の形成」とは、軟部組織用移植片を挿入して
非骨組織と置換したり、再形成したり、強化したりする
処置をいう。この様な処置の代表的な例として、損傷を
受けた手足や外傷によって変形したり破壊されたりした
容ぼうの修復を目的とする復元(形成)外科や、美容上
の目的、先天的欠陥の修復、及び豊胸術といった体形の
整形を意図する整形(plastic)外科がある。上
述のリストは総てを網羅したものではなく、本発明の移
植片の適用に適する再形成(復元)の種類を例示したに
過ぎない。
「コラーゲン被覆」は、ここでは特に、軟部組織用移植
片を軟部組織復元外科に用いる前にその全表面に薄くつ
けるコラーゲンの覆いをいう。これはホスト有機体によ
って、挿入された物質に対して形成されるコラーゲンに
富むカプセルのことではない。
本発明に適した「コラーゲン」には、テロペプチドを除
去した微小繊維状又は不溶性コラーゲンがある。使い易
く入手も容易なことから再生(ないし再構成)コラーゲ
ン(reconstitutedco l lagen
)が好ましいが、可溶死後再沈澱して処理した再生コラ
ーゲンのようなものでない他の形態のコラーゲンも利用
できる。事実、コラーゲン溶液を直接人工補填物に塗布
後溶媒を蒸発させても良いし、移植片を未処理のコラー
ゲン材料のシーj・て覆っても良い。この再生コラーゲ
ンは、典型的には、コラーゲン溶液から微小繊維状のコ
ラーゲンを沈殿させて形成される。この微小繊維は天然
のものと類似の大きさであり、直径は凡そ1100−3
00nのオーダーのものである。
B、 改 された 工補−物 本発明の改良された人工補填物は、移植された異物が周
囲の組織と接触しないようにコラーゲン層で完全に覆わ
れた1例えばシリコーンゲルバングの様な典型的な軟部
組織移植片から成る。コラーゲン被覆は、酵素処理によ
ってテロペプチドを除去した大部分がI型コラーゲンか
ら成る、繊維又はアモルファス状の調製物から構成され
る。この様な処理によって作成された微小繊維状又はア
モルファス状コラーゲンは三重らせん形をしており、天
然のコラーゲンにある免疫性ペプチドは含まない。好適
なコラーゲン調製物は皮膚、骨等の結合Ml織から得る
ことができるが、皮膚から得るのが最も好都合である。
この様な調製物は、実際にはZYDERM’ヤ)コラ−
ケン移植片(ZCI)1の商品名で市販されている。
C1−された、工補填物の 取方法 本発明に用いることのできる人工補填物にコラーゲン被
膜する方法は多数ある。形成された被覆は均一であるの
が好ま1−く、未被覆の大王補填物と周囲の組織との接
触を防イ゛ため欠落部分のない完全なものでなくてはな
らない。被覆は例えばZCIの懸濁液を人工補填物にス
プレーした後表面を乾燥ぎせたり、人工補填物をこの様
な溶液中に浸漬したり、ZCIの@濁液を人工補填物の
表面全体に流したりすることによって作1戊できる。
こうした方法によって被覆することができるが、これら
の方法は、望ましい被覆が得られるだけでなく被覆と元
の人工補填物の間に空間を設けるもう一つの方法はどに
は好ましくない。これはコラーゲン懸濁液を被覆した、
被覆される人工補填物より若干大きい型(モールド)を
使って行うことができる。
例えばこのプロセスの−・つの態様においては、原型の
大王補填物に例えばパラフィンを塗布して寸法を大きく
する。こうして拡大した人工補填物を原型として、この
人工補填物の周囲で硬化させた抜工つの割型に分割でき
る注型用樹脂の二°つ割り構成の型を作成する。
次いでこの型を洗浄し、新しい人工補填物を挿入してそ
の周りを型で再度封じた時コラーゲンが全表面に広がり
均一な被覆を形成するように、十分な量のコラーゲン懸
濁液を各割型に供給する。
密閉後、組合せた型を装置しコラーゲン層を部分的に固
化させる。次いで型を取り外し、被覆されていない部分
をZCIを追加して覆う。しかし、この様な未被覆の部
分が生じないように最初から十分量のZCIを加えるの
が好ましい。
より好ましいのは更にコラーゲン被Hりの架橋過程を加
える方法である。架橋剤を加えると被覆の完全性が保持
され、添加しなかった場合には被膜を弱めることになる
組織に固有の酵素に対する抵抗性が得られる9代表的な
製造法においては、コラーゲンは上述の様に好ましくは
型を使用せず浸漬又はコーティングによってFfl 1
(jし、続いて塗布した移植片を適当な時間装置してか
らアセトン等で洗浄し、ホルマリン又はグルグルアルデ
ヒド等のアルデヒド水溶液の浴中で所望の架橋を行う。
架橋剤の適用は、もちろん、塗布、コーティング等の常
法を用いて行うこともで、きる。架橋剤を塗Itj後、
移植片を再び洗浄し乾燥する。
架橋被11すもしくは未架橋被Hり(奸才しぐは架橋し
たもの)を複層被覆することもできる。作成した被覆人
工補填物を注意深く検査して、被覆に隙間や断点かない
かを確認するのが極めて好ましい。
D 、径jLL法 コラーゲン被覆移植片の移植方法は通常の軟部組織用移
植片に用いられるのと同様であり、もちろん、整形もし
くは矯正される状態の性質によって変化する。外科治療
は局部麻酔又は全身麻酔下で行うことができ5通常は移
植片を収容するための切開、挿入及び縫合を伴う。
E、 支凰遺− 以下に挙げる実施例は本発明を説明するためのもので、
これを制限するためのものではない。コラーゲン被覆の
有効性は動物を使って、コラーゲン*iしたものとしな
いものについて各々の移植片の状態を評価して確認した
1、a、L樵丼9崖差 iI’NW2cm、体積的2瓜父のシリコーノバッン・
ケル微小人工補填物(Medical Enginee
ring Carp。
から購入、ウィスコンシン州うシーン)を用いた。これ
らは胸部移植用のもので、ソフトシリコーンゴムの外殻
中に粘稠なシリコーンゲル充填物を含むものである。
移植片の寸法を増して移植片と使用する型との間に隙間
を設けるため、人工補填物を溶融パラフィン中に繰返し
て漬けてから0℃に冷却し、鋭い刃で形を整えた。被覆
人工補填物をダグラス・スタージェスNo、3のスチレ
ンモノマー透明注型用樹脂(触媒/li!!化剤として
ポリエステル1%含有)の入ったカップのドーム側に入
れ、移植片の半分を空気に曝した。6時間硬化後、曝露
表面に熱したパラフィンを塗布してから樹脂で覆って1
4)た完全な型を終夜硬化させた。続いてこれをパラフ
ィンの継ぎ目から分離し1人丁補填物と過剰のパラフィ
ンを取り去り、型を洗浄後乾燥した。
各割型に約1m文のzyDERM’tj+コラーゲン移
植片(Collagen Corp、、カリフォルニア
州パロアルト)を入れ、パックから取り出したはかりの
新1−い微小人工補填物を挿入した。2個の割型を合わ
せテープで密封後37°Cで1時間部首した。次いで人
工補填物を取り出して検査し、未被覆の部分にZCIを
手作業で塗布した。移植片を更に1時間部首後、室温で
アセトン浴と水浴で交互に6回洗浄し、37°Cで3日
間乾燥後95%エタノール中に貯蔵した。使用する直前
に、移植片を殺菌した等張食塩水に漬けてコラーゲン被
覆を再水和した。被覆は連続な非粘着性の皮膜として移
植片をゆるやかに包む理想的な状態であった。
1、b、L蔓井工翌込 ハロナイン麻酔下に傍を椎を対状に切開しプラントシセ
クションにより、12匹のSprague−11awl
ey種の酸ラット(200〜220g)の背中の皮Fに
左右対称のポケットを設けた。各ラットに被覆移植片と
対照用移植片を反対側に1個づつ、ラントごとに交互に
左右を逆にして挿入した。対照用移植片は、コラーゲン
被覆していない同様の微小人工補填物を石けん水で洗浄
しすすいでからイソプロピルアルコールに10〜20分
間浸漬後、空気乾燥したものである。
1、C1屹叉夏更眉 ラットを4匹づつの3グループに分けてケージに入れ、
60及び120日目に各ケージの172のラットをクロ
ロホルムで処理した。カリバーを使って縦方向及び横方
向の移植片の隆起(マウンド)を測定し、続いて移植片
、付着するゆるやかな結合組織、及び上部の皮膚を深筋
膜から分離した。組織及びそれに包まれた人工補填物を
形状保存のため10°Cホルマリン溶液につけて固定し
、48時間後に組織ブロフクを半分に分割し内部のカプ
セルが十分潅流されるようにした。皮膚及び完全なカプ
セルを含む各プロ・ンクの中心部の断面をパラフィン中
に埋め込んで6pmに分割し、H&E又はマンノのトリ
クロームで着色し細網法(reticulartech
niques)で分析した。この方法でコラーゲン被覆
の有無を容易に確認することができた。結果の一部を表
1に示す。
表 1 60日 120日 l 朋 l 朋 各 各 各 X 高さくc+n) nd nd 、8 .8長さくcm)
 2.6 2.4 2.5 2.5幅(cm) 2.5
 2.5 2.4 2.5長さ7幅 1.0 1.0 
+、0 1.0厚さくmm) 、04 .10 .0?
 、08(nd=測定せず) これらの結果から判るように、移植片の全長及び幅は被
覆試料、対照試料で変わらなかった。しかし、60日後
には、対照試料の周りのカプセルの平均厚さく0.1m
m)が被覆試料の厚さく0.04mm)の2借景−トに
なった。120日後にはこの差が減少したように見える
が、これらの平均値では、被覆移植片についてはカプセ
ルが認られない領域が多くあることが見逃がされている
。実際、120日後には、カプセルの存在が移植片の被
覆が不完全だった部分に偏在していることが明らかに認
められた。
組織学的な検査により、60及び120日後に全ての対
照試料が細長い繊維芽細胞及び円形細胞を含J・、移植
片表面を平行に薄層状に覆う、若干管状を帯びた繊維構
造を持つ正常のカプセルで取り囲まれていることが判っ
た。このカプセルは移植片に付着してはおらず、単に周
囲の結合組織と希薄に連らなっていた。H&Eで染色し
た部分では、用いたコラーゲン被覆が連続した濃密で青
白い均一な親エオシン性領域(程度は様々に異なる)と
して認められ、トリクロムで染色した部分では、コラー
ゲン被覆は濃い青色を畠した。コラ−ケン被覆中に認め
られる微小m維をコラーゲン被覆内で見分けることがで
き、これらは移植片表面に対して平行な直線状に配向し
7ていることが多かった。トリクローム染色により、時
には人工補填物とコラーゲン被膜の界面に非細胞質の好
醇性皮1りが存在することが実証された。
従って、移植片の特定の位置に存在するか否かについて
の可視的なデータを得ることができた。
コラーゲン被覆の検出はその偏光による複屈折のおかげ
で容易になった。周囲にカプセルが成長した全ての部位
には明らかにコラーゲン被覆の欠如が見られたことから
、カプセルの成長は被覆自体の有効性の欠如によるもの
ではなく作成過程での被覆の不完全さによるものである
被覆したグループについて、60日後には全ての試料に
、また120日後の試料では6個中4個に量は異なるが
コラーゲン被覆が認められた。このグループでは、6個
のうち2個には全く被覆が残存していなかった。60日
後については、6個の被覆試料中5個がカプセルを全く
持たないか部分的に、つまりシリコーン外皮と皮覆の間
の界面の限定された領域に極く僅かにカプセルが認めら
れた。120日後では、6個の被覆試料中3個に正常な
カプセルが認められたが、他の3個には表面の種々の領
域にそれぞれ異なる量のカプセルが認められた。重要な
ことは、局部的に多かれ少かれカプセルが存在した全て
の被覆移植片で、被覆が存在する場所にはカプセルがな
いかあっても極ぐ僅かしかなく、被覆が存在しない場所
には明らかにカプセル形成が多かったことである。
繊維芽細胞と栄枯細胞が主体で炎症のない細胞はコラー
ゲン被覆を浸潤できたが、この浸潤は通常コラ−ケン被
覆の不連続部から起きた。
定量的な組織学的評価の結果、60日後の試料周辺のカ
プセル量は、対照試料よりも被覆試料の方が少なかった
。この差は1201E後には減少したが、依然として被
覆移植試料では対照試料よりもカプセルが認められない
領域がはるかに多かった。組織学的な検査から、60−
120日の間にコラーゲン被覆が消失するように見える
例がいくつかあることが判り、これによってカプセルが
形成された理由を説明できる。
本発明の有効性には関連しないが、ZCI被膜がこの過
程で変性されることが結論づけられた。
このことは被覆移植片の示した複屈折によって証明され
た。しかし、この性質は被覆に用いたコラーゲン調製物
にはないので、元来は存在しなかつた秩序だった構造が
被覆過程において導入されたことが判る。
’&に例2.’LUコラーゲン シリコーン 植2、a
、!L碌几り崖) 実験的なカプセル拘縮の事例は人工補填物の性:dに依
存する。また、人工補填物のこの点に関する性質は製造
業者により異なる(Ksander、 G、 A。
等、 Trans of VII[Tntl Gang
 of Plastic &Recnr+5truct
ive Surgency、1988年、66頁)。本
実施例においては、カプセル形成傾向及び拘縮性か強い
、Heyer−3hulte社(カリフォルニア州ゴレ
タ)からめた長さ2cm、体積2mMのンリコ〜ンゲル
小型人工補填物を用いた。
21個の移植片には被覆を施し、12個は対照111と
した。13個の移植1j−にホルマリン架橋剤を使って
以下の様にして被覆した。
移植片をパラフィルム上に展開したコラーゲン懸濁液(
ZCI)上に置き、移植片の残りの表面に注射器で更に
直接懸濁液を加えた。37°Cで2時間部首後、アセト
ン浴中に5分間浸漬した。続いて移植片と第1層を蒸留
水中で3回すすいでから50m文ずつの基留水で3回洗
浄した。被覆の欠陥を新たに懸濁液を加えて補修後、被
覆移植片を再度部首してから洗浄した。被覆人工補填物
を2.5%ホルマリン水溶液(37%ホルムアルデヒド
2.5m文を蒸留水で100m文に希釈)の浴に20秒
間入れてから一ヒ述の様にしてすすぎと洗浄を行い37
°Cで一夜風乾した。乾燥過程で損傷を受けた人工補填
物を検査して取り除いた後、」−記の手順を繰返して第
2層を形成した。完成した被覆移植片は乾燥状態で保存
し、移植前に等張食塩水中で本和した。
8個の被覆移植片については、上記と同様にしてグルタ
ルアルデヒド架橋を実施した。但し、被覆をホルマリン
の代わりにo、oi%グルタルアルデヒド水溶液に終夜
室温で曝した後、蒸留水で終夜洗浄した(法留水は各5
00m文とし4〜5回交換した)。
2、b、 l菫几り1込 実験的に被覆した人工補填物を、未被覆移植片を用いる
対照試料を別のラットに適用した点以外は前記1.b、
と同様にし、て、皮下に挿入した。
2、C11瑯 約15日間隔でラットに麻酔を施し、移植片のマウンド
を切り取った。次いで各マウンドがr拘縮」、つまり長
卵形に歪んでいるか、「正常」、つまり対称形であるか
を視覚的に判定した。各マウンドの頭尾方向の長さ及び
背腹方向の幅をカリバーで測定した。移植後13日後及
び28日後の結果は表2に示した46日後の結果と一致
した。
表 2 N=12 N−13N−8 収縮% 91.7χ 0χ 0χ マウンド長(c++) 2.2 2.8 2.7マウン
ド幅(Cs) 2,11 2.7 2.7長さ7幅 、
8 1.0 1.0 データからコラーゲン被覆移植片では46日後にも全く
拘縮が認められないが、対照動物では12例中11例で
拘縮が起きることが実証された。拘縮が起きる場合、収
縮は頭尾方向に生じ背腹方向ではほとんど寸法変化がな
い。
動物の観察を更に210日間続けた。256日後に動物
を殺し、移植マウンド、周囲の組織、及び包蔵された人
工補填物を切り取り、組織学的方法で切断、検査するた
めホルマリン中に固定した。コード化した試料を使って
全て盲検観察した。各組織片中の被覆及びカプセル量の
評価には4段階のレーティングスケールを用いた。
拘縮の測定及び組織学的観察の結果を、グループ間の差
の有意性の統計的評価と共に表3に示した。
(以T−侘臼) 表 3 グループ 数 拘 縮 最初の出現日 被覆量 カプセ
ル量(N) C%) (日) (0−3) (0−3)
(平均±SE) (平均±SE) 対照 12 100 13 0 2.3±、67グルタ
ルアルデヒド 8 50 140 1.1±、44 1
.6±、42ホルムアルデヒF’ 14 7 ’ 23
0 2.2±22 0.7±、26有意性 <<、00
1 <<、001 <、001 .001このデータか
ら、全ての未被覆対照人工補填物で拘縮が現れるのに対
して、コラーゲン被覆人工補填物では拘縮率が顕著に低
いことが判る。特にホルムアルデヒド架橋被覆では拘縮
率が僅か7%(1/14)に低下した。更に、コラーゲ
ン被覆が存在すると拘縮が初めて生じる日が顕著に遅く
なり、ホルムアルデヒド架橋被覆では18倍も遅くなっ
た。
また、組織学的な観察結果から、未被覆移植片では全て
に多量のカプセルが存在するが、コラーゲン被覆移植片
では、特にホルムアルデヒド架橋した被覆では、カプセ
ル量が顕著に減少することが実証された。
要約すると、コラーゲン被覆によりカプセルの拘縮率が
顕著に低下する。また、拘縮率の低下はカプセル形成量
と相関し、存在する被覆量に逆相関する。
(発明の効果) 以り詳述の通り、人工補填物のコラーゲン被覆によりカ
プセルの拘縮率が顕著に低減し、またカプセルの形成量
も低減する。この効果は、ホルムアルデヒドで架橋した
コラーゲン被覆において特に顕著である。
出願人 サφボード・オブ拳トラスティーズ・オブ・ザ
・リーランド・スタンフォー ト−ジュニア・ユニパーシティ 代理人 方理士 加藤 覇道 (他1名)手続補正書(
自発) 昭和60年8月9日 特許庁長官 宇賀 道理 殿 1、本件の表示 昭和60年特許W第096811号 (昭和60年5月9日 出願) 2 発明の名称 コラーゲン被覆軟部組織用人工補填物及びその製造方法
3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 氏名 ザ中ボード・オブ令トラステイーズ・オブ中ザ・
リーランド・スタッフォード嗜ジュニア・ユニ/ヘーシ
ティ 氏名 (sosi)弁理士加藤朝;、+?、、、(m、
1名)5、補正命令の日付 自発 6、補正の対象 補正の内容 1、明細書第4頁第7行目、「を可溶性コラーゲンめ再
生」を「をアテロペプチド、好ましくは可溶性コラーゲ
ンの再生(再構成)」と補正する。
2、同第6頁第17行目、「[コラーゲンJにはJを「
「コラーゲン」は」と補正する。
3、同第6頁第18行目、「除去した微小」を「除去し
たアテロペプチド型のものであり、微小」と補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 木質的にアテロペプチドコラ−ケンから成る完全
    な被膜で被覆されたアロプラスチックな人工補填物から
    成る改良された軟部組織用移植片。 2、 コラーゲンが再生コラーゲンである特許請求の範
    囲第1項に記載の移植片。 3、70プラスチツクな人工補填物かシリコーン人工補
    填物である特許請求の範囲第1項に記載の移植片。 4、 コラーゲン被膜が架橋されている特許請求の範囲
    第1項に記載の移植片。 5、 アロプラスチックな人工補填物に再生アテロペプ
    チドコラーゲンを被覆することから成る軟部組織用移植
    片の改良方法。 6、 コラーゲンが再生コラーゲンである特許請求の範
    囲第6項に記載の方法。 7、70プラスチツクな人工補填物がシリコーン人工補
    填物である特許請求の範囲第6項に記載の方法。 8、 コラーゲン被膜を架橋させる過程を含む特許請求
    の範囲第6項に記載の方法。 θ、 コラーゲン被覆を2つの連続層として適用する特
    許請求の範囲第6項に記載の方法。
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