JPS60239378A - セラミツクスの強化方法 - Google Patents

セラミツクスの強化方法

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JPS60239378A
JPS60239378A JP9622484A JP9622484A JPS60239378A JP S60239378 A JPS60239378 A JP S60239378A JP 9622484 A JP9622484 A JP 9622484A JP 9622484 A JP9622484 A JP 9622484A JP S60239378 A JPS60239378 A JP S60239378A
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ion
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ceramic
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上垣外 修己
淳一 川本
辰視 日置
明生 伊藤
光孝 掛布
正治 野田
土井 晴夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、セラミックスの表面に高エネルギーイオンを
照射して、該セラミックスの強度を向上せしめる方法に
関するものである。
〔従来技術と問題点〕
窒化珪素等のセラミックスは、従来から有望な構造用材
料として注目されているが、未だ広く使用されるには至
っていない。その原因の一つとして9機械的強度に比較
的大きなばらつきを示すという欠点があげられる。この
ばらつきを少なくする試みとしては、材料精製法の工夫
、焼結用粉末の改良、焼結用助剤等の工夫、焼結工程の
工夫等が為され、ばらつきも比較的小さくなった。しか
し、未だ、上記欠点は解決されていない。
上記機械的強度がばらつく原因としては、セラミックス
中に存在する微細なき裂等の欠陥、特にセラミックスの
表面に存在する欠陥、がその一つとして考えられている
。すなわち、微細な欠陥にある臨界以上の応力が作用す
ると、該欠陥は急速に材料内部へと伝ばし、最終的には
該セラミックスを横断し破壊させる。
ソコで2発明者らはセラミックスに粒子を打ち込んで、
セラミックスの表面を改質することができれば、セラミ
ックス表面の欠陥感受性が低下してセラミックスの強度
が向上するのではないかと考え9種々の研究を進めた。
その結果1本発明を為すに至った。
〔本発明の目的〕
本発明は、セラミックスの強度を向上させる方法の提供
を目的とするものである。
〔本発明の構成〕
本発明は、セラミックスにイオンを1×10〜lX10
”イオン/j照射することを特徴とするセラミックスの
強化方法である。
本発明におけるセラミックスは、従来知られているセラ
ミックスであり、酸化アlレミニウム(A$。
Ol)、窒化珪素(8i畠N4)炭化珪素(8i0 )
等が代表的なものである。
(これらのセラミックスは、単結晶のもの、あるいは、
粉末を所望の形状に焼結した多結晶のものである。焼結
体の場合には、酸化イツ) IJウム等の焼結用助剤、
その他添加成分が含まれていてもよい。該焼結体の製造
方法としては、常圧焼結、ホットプレス、HIP等、い
ずれの方法で製造したものでもよい。セラミックスの表
面は、イオン照射に先立って、あらかじめ、応力集中を
生じるような凹凸をなくすために研摩しておき、さらに
アセトン等の有機溶剤で洗浄しておくのがよい。そして
、該セラミックスにイオンを照射する。イオンを照射す
る部位は、セラミックス全体でもよいが。
使用中に作用応力の集中する部位のみでもよい。
照射するイオンとしては、電場で容易に加速できるもの
であればよい。特に、常温で気体状態のものであると、
照射作業が容易である。具体的なものとしては、ヘリウ
ム(He)、窒素(N)。
アルゴン(Ar)、キセノン(Xe)、ネオンさe)。
ホウ素(B)、リン(P)、チタン(Ti)、クロム(
Or)、−vンガy (Mn ) 、鉄(Fe) r 
” ツケ7v(Ni)等である。
イオンを照射する具体的な方法として1次のようなもの
がある。しかし1本発明では、この方法に限られるもの
ではない。
図に、イオン照射用装置の概略図を示す。この装置は、
主としてイオン発生部1.イオン引出し部2.イオンビ
ーム偏向(分析)部5.加速部4゜イオンビーム走査部
5.照射用真空槽6.照射台7、イオンビーム電、流量
計測部8から構成されている。そして被照射体としての
セラミックス9は。
照射台7の上に設置される。イオン照射用真空槽6の真
空度は、I X 10−’torr程度とするのがよい
上記装置を使用して、イオン照射を行なう。まず、イオ
ン源物質をイオン発生部1に供給し、プラズマ状態にし
て、イオンとし、該イオンをイオン引出し装置2により
外へ引き出し、イオンビームとする。これらのイオンは
、偏向部又は分析部6を通過し、希望するイオン種のみ
を選択することができる。さらに1選択したイオンのみ
を加速電 部4に導き、所望の加速士圧で加速する。こうして、所
望の種類、および所望のエネルギーを有するイオンをビ
ームとしてセラミックス9に照射する。このとき、イオ
ンビーム走査部5により、セラミックスの照射面一ヒを
走査し、所望の量の照射を行なう。イオンの照射量は、
イオンビーム電流量計測部8で測定することができる。
少なくとも50 KeVから5MeV、多くても10M
eV程度である。10MeV以上にすると、セラミック
スに損傷を与え、逆にその強度が低下する。
ンを照射するとセラミックスの強度が急激に低下する。
また、lX10イオン/i以下では、量が少ないので、
目立った強度の向上は見られない。
イオン照射を受けたセラミックスは機械的強度が増大す
る。特に曲げ強度が増大する。曲げ強度が増大する機構
は、明らかでないが次のように考えられる。セラミック
スの表面層に、(1)何等かの理由で圧縮応力が作用す
る。(2)表面に存在した亀裂もしくは傷が修復される
ことによる。二つの機構のうちの一つ、あるいは二つが
同時に作用していることによると考えられる。第1の機
構は、高エネルギーイオン照射により生じた格子欠陥に
よってセラミックスの表層が体積膨張し、この体積膨張
部が基材によって拘束されるため表層部に圧縮応力が発
生すると考えられる。高エネルギーイオン照射は、イオ
ンの種類によらず標的材料中に格子欠陥を形成するから
、この機構による圧縮応力の発生は、どのような種類の
イオンを照射した場合にも期待できる。第2の機構は、
イオン照射により、イオンがセラミックス表層部に侵入
するが、この侵入イオンとセラミックスとが化学的に結
合して表層部にセラミックスと異なる組成物を形成する
。この組成物の体積がセラミックスよりも大きい場合、
セラミックス層に圧縮応力が発生すると考えられる。H
e 、 Ne 、 Ar、 Xeなどの不活性元素のイ
オンを照射した場合には、上記第21 の機構は期待で
きず、第1の機構のみによ・て強化されるものと考えら
れる。その他の元素、たとえばNi+Mnなどのイオン
を照射した場合には。
第1と第2の機構がともに作用して強化されるものと考
えられる。セラミックの強度に影響する表面の亀裂や傷
の寸法は、多くの場合、1μm以上である。従って、圧
縮応力を発生させる表層の厚さは、少な′くともα01
μm程度以上必要であろう。
また、金属イオンを照射したのち、1000〜1400
°Cの温度で熱処理すると、セラミックスの強度はさら
に増加する。
〔実施例〕
実施例1 0面カットしたA/、0.単結晶を鏡面研摩し。
寸法が7)<25x1mの試料を多数枚用意した。
そののち、研摩による歪を除去するために、大気中で1
500°C,6時間保持の熱処理を施した。
そして、試料の表面に、バンデグラーフ型加速器を用い
てNイオン、 Arイオン、 Xeイオンを照射した。
各イオンの照射条件として、N、Xeイオンノエネルギ
ーは400KeV、 Ar+7)それは800に6V、
イオンのAd、0.への侵入深さく飛程)は。
N、Arイオンの場合約0.5μm、Xeイオンの場合
約a′1μmである。照射量はI X 10”〜I X
 1011イオ脇囲で段階的に変化させた。
イオン照射後、インストロン型材料試験機を用いて、ス
パンが201111.スパン中央部に負荷する三点曲げ
試験を行ない、セラミックスの破壊荷重をめた。三点曲
は試験に際しては、セラミックスのイオン照射血豆ζ引
張負荷となるようにした。
得られた結果を第1表に示す。表かられかるように、N
イオン照射の場合、照射量がI X 1014イオン/
iで、未照射の場合に比べて20%程度破断荷重は増加
している。照射量の増大とともに。
破断荷重が増加い×1o1フイオン/1で未照射のもの
に比べて約60%増加する。1×1018イオン/l・
−以上になると破断荷重は逆に低下する。
Ar、Xeイオンの場合においてもNイオンの場合と同
様の傾向が見られる。照射イオンの質量が大きい程、破
断荷重の増加割合が最大となる照射量が低下する。
第1表 実施例2 実施例1で述べたのと同様の方法で、 A6.0.単結
晶板にNi、Mnイオンを照射した。イオンに与えたエ
ネIレギは400KeV、照射量はI X ? 015
〜杏XfOイオン/iの範囲内とした。各イオン 1の
飛程は、ともに約015μmである。
イオン照射後、実施例1と同様の三点曲げ試験を行ない
、破断荷重をめた。その結果を第2表に示す。
第2表 この表かられかるように、未照射の場合に比べて破断強
度が約60%増加している。
実施例3 実施例2と同様の方法でNi 、 Mnイオンを5×の
ち、三点曲げ試験を行なった。結果を第3表に示す。
第 3 表 これらの表かられかるように、照射後1500°Cもの
高温にさらした後の強度は、未照射のものと比べ約55
%高くなっている。また、照射のままの状態での強度よ
りもむしろ若干増大している。
イ これは、イオン照射による強度増大効果が、高温にさら
された後も保持されることを示すものである。なお、照
射後1300°Cで熱処理した試験片のX線回折測定を
行なったところ9表層にN r hO。
04あるいはMn Al s O4糸の化合物がAfi
、 0.中に分散して形成されていた。
実施例4 A40m 、 8i、N4.8i0の粉末を常法により
セラミックス焼成体とし1寸法が4x40x5#Ijl
の試料を多数用意した。それぞれの試料の表面を鏡面状
に研摩したのち、He、ぺ、 Arイオンを照射し2本
発明によるセラミックスを得た。
イオンに与えたエネルギーは、Heイオンの場合、5M
13V、fイオンo場合400 KeV 、 Ar”イ
オンの場合800 KeVとした。照射量は10 ・〜
5×10 イオン/iとした。その後スパン30履、中
央負荷の三点曲げを行ない破断荷重をめた。その結果を
第4〜6表に示す。これらの表か重が増加する。
第 4 表 第 5 表 第 6 表 〔本発明の効果〕 本発明によれば、単結晶、多結晶、いずれのセラミック
スの強度が増加する。また、金属イオンを照射した場合
には、セラミックスを高温にさらしても、その強度は低
下しないという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図はイオン照射用装置の概念を示す図である。 1・・・イオン発生部、2・・・イオン引出し部5・・
・イオンビーム偏向部、4・・・加速部5・・・イオン
ビーム走査部、6・・・照射用具q坤7・・・照射台、
8・・・イオンビーム電流量計測部、9・・・被照射体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セラミックスにイオンを1×10〜1×+8 中外 10イオン/l−照射することを特徴とするセラミック
    スの強化方法。
  2. (2)セラミックスはklzom 、 811N4 、
    810 テあることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載のセラミックスの強化方法。
  3. (3) イオンハ、 He、 Xe、 Ar、N、 N
    i、 Mnであることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載のセラミックスの強化方法。
  4. (4) イyF7は、30KeV 〜5MeVのエネA
    tギーを有するものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載のセラミックスの強化方法。
JP9622484A 1984-05-14 1984-05-14 セラミツクスの強化方法 Granted JPS60239378A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0240731A2 (de) * 1986-03-15 1987-10-14 Nukem GmbH Verfahren zur Herstellung von keramischen Formkörpern
US5137866A (en) * 1987-03-26 1992-08-11 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method for producing molded article of ceramic oxide superconductor
JP2016511214A (ja) * 2013-03-02 2016-04-14 アップル インコーポレイテッド イオン注入を通じたサファイア特性変更
WO2021044924A1 (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 興亜硝子株式会社 無機組成物及び無機組成物の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS582279A (ja) * 1981-06-23 1983-01-07 ユナイテツド・キングドム・アトミツク・エナ−ヂイ・オ−ソリテイ 炭化ケイ素の機械的性質の改質法

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