JPS602321Y2 - マニホ−ルド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、圧力流体を導通分配するマニホールドに係り
、さらに詳しくは、多数の方向切換弁等に圧力流体を供
給するとき、該方向切換弁を集合体として流体を集中的
に導通分配するマニホールドに関するものである。

従来のこの種マニホールドには、第１図及び第２図に示
すようなものがある。

これは、直方体状のマニホールドベース１内に、それを
長さ方向に貫通する圧力流体の供給孔２、第１排出孔３
及び第２排出孔４を設け、ベース１の上面に切換弁の着
座面５ａ、５ｂ、・・・・・・を形設したもので、第２
図の如くこの着座面５ａ、５ｂ、・・・・・・に取付け
られた方向切換弁６ａ、６ｂ、・・・・・・と上記番孔
２゜３．４とを連通孔？、８．９を介して導通させてい
る。

上記マニホールドにおいては、供給孔２に加えられた圧
力流体は連通孔７を通って方向切換弁６ａに供給され、
方向切換弁６ａの作動に応じた排出流体は、連通孔８を
通って第１排出孔３に、あるいは連通孔９を通って第２
排出孔４にそれぞれ排出される。

他の方向切換弁６ｂ、・・・・・・についても同様であ
る。

このように従来のマニホールドは、方向切換弁の着座面
が同一平面上に位置し、しかもその集合方向がベースの
長さ方向に直線的であり、一方、方向切換弁で駆動され
るシリンダ等が取付けられる位置、方向は多岐にわたる
のが通常であり、従ってこのような場合、前記従来の直
線的マニホールドでは、配管が困難になることが多かっ
た。

このような問題を解決できるマニホールドとして、円形
ベースの外側面に方向切換弁の着座面を多面状に設けた
ものが考えられるが、マニホールドをこのような構造に
すると、流体流通孔をマニホールドの内部に各着座面に
沿って非直線的に設けなければならず、その孔開は加工
が非常に面倒になる。

本考案は、マニホールドを複数の方向切換弁を円周方向
に取付は得るように樹皮すると共に、その内部に各方向
切換弁に連通ずる非直線的な流体流通孔を簡単に形威し
得るように樹皮することを技術的課題とする。

上記課題を解決するため、本考案のマニホールドは、外
側面に方向切換弁の着座面を多面状に設けた筒状ベース
の円形中空部にスリーブを挿嵌して、これらの筒状ベー
スとスリーブとの間に、筒状ベースの内側面及びスリー
ブの外側面の少なくとも一方に凹状溝を周設することに
より円環状をなす複数の流体流通孔を区画形威し、これ
らの流通孔を、筒状ベースまたはスリーブに設けた流体
の供給口及び排出口にそれぞれ連通させると共に、各着
座面に開口する方向切換弁との連通孔に連通させたこと
を特徴とするものである。

上記構成を有する本考案によれば、筒状ベースの外側面
に方向切換弁の着座面を多面状に形設したので、複数の
方向切換弁を円周方向にに配設することができ、これに
よって他機器との間の配管のやりとりに多様性が出て、
その配管を非常に容易に行うことが可能となる。

しかもマニホールドの直線的長さを著しく短縮すること
ができる。

また、筒状ベースの内側面及びスリーブの外側面の少な
くとも一方に凹状溝を周設し、その状態で筒状ベース内
にスリーブを嵌合することによりこれらの筒状ベースと
スリーブとの間に流体流通孔を区画形威するようにした
ので、マニホールドの内部に非直線的な孔開は加工を行
うことなく、筒状ベースあるいはスリーブの側面への溝
切り加工を施すだけで円環状の流通孔を簡単に形成する
ことができる。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
に、第３図及び第４図において、１０は。

円形中空部１０ａを中央に備えた筒状ベースであって、
該筒状ベース１０には、その上面に開口する流体の供給
口１１を設けると共に、内側面に上記供給口１１に通じ
る凹状溝１２を切設し、該筒状ベース１０の外側面には
、方向切換弁Ｂを放射二方向に取付けるための着座面１
３，１３．・・・・・・を多面状に形設している。

上記筒状ベース１０内に挿嵌したスリーブ１４は、その
外側面に凹状溝１５．１６を切設すると共に、これらの
凹状ｉ１５，１６と共通に連通す逼る流体排出口１７を
その上面に開口せしめたもので、該スリーブ１４の外周
面に巻装したＯリング１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ
を介して上記筒状ベース１０の中空部１０ａ内に挿嵌し
、それによってこれらの筒状ベース１０とスリーブ１４
との間に上記凹状溝１２，１５，１６からなる円環状の
流体の連通孔１９，２０，２１を区画形威し、スリーブ
１４の上下端はベースに係着した止ジめ輪２２ａ、２２
ｂによって止着させている。

上記スリーブ１４の筒状ベース１０への止着ハ上述した
止め輪に限らず、その他の適当な手段を用いることがで
きる。

而して、上記筒状ベース１０には、各流通孔１）Ｌ ２
０９２１に通じる連通孔２３．２４．２５を穿設して、
これらをそれぞれ着座面１３，１３、・・・・・・に開
口させ、この着座面１３，１３．・・・・・・には方向
切換弁Ｂ、 Ｂ、・・・・・・を取付けできるように構
成している。

７ 次に、上述したマニホールドの作用を説明する。

供給口１１より圧力流体が供給されると、この流体は流
通孔１９内を周回して連通孔２３から方向切換弁Ｂに到
達する。

このとき、Ｏリング１８ｂは圧力流体が流通孔２０に流
出するのを防止し、Ｏリング１８ｃは圧力流体が流通孔
２１に流出しないように密封している。

一方、方向切換弁Ｂの作動によって排出された圧力流体
は、連通孔２４を通って流通孔２０に流れ込み、排出口
１７に達して排出され、あるいは連通孔２５を通って流
通孔２１に流れ込み、排出口１７に達して排出される。

このとき、Ｏリング１８ａ、１８ｄは、それぞれ流通孔
２０，２１と外部との間を封鎖する。

上述した実施例では、凹状溝１２を筒状ベース１０に設
け、凹状溝１５．１６をスリーブ１４に設けているが、
どの凹状溝を筒状ベース１０及びスリーブ１４のいずれ
かに設けるかは全く任意であり、そのいずれか一方に全
ての凹状溝を設けることもできる。

また、供給口１１及び排出口１７についても同様であり
、特に排出口１７については、実施例では２つの凹状溝
１５，１６に共通に連通させているが、各凹状溝毎に独
立の排出口を設けることもでき、さらに方向切換弁Ｂの
出力ポートを筒状ベース１０またはスリーブ１４に設け
ることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来のマニホールドの構成例を示す
断面図及び側面図、第３図は本考案のｌ実施例を示す縦
断面図、第４図はその側面図である。 １０・・・・・・筒状ベース、１０ａ・・・・・・中空
部、１１・・・・・・・・・供給口、１２，１５，１６
・・・・・・凹状溝、１３・・・・・・着座面、１４・
・・・・・スリーブ、１７・・・・・・排出口、１８
ａ〜１８ ｄ＝０リング、２３，２４゜２５・・・・・
・連通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外側面に方向切換弁の着座面を多面状に設けた筒状ベー
   スの円形中空部にスリーブを挿嵌して、これらの筒状ベ
   ースとスリーブとの間に、筒状ベースの内側面及びスリ
   ーブの外側面の少なくとも一方に凹状溝を周設すること
   により円環状をなす複数の流体流通孔を区画形威し、こ
   れらの流通孔を、筒状ベースまたはスリーブに設けた流
   体の供給口及び排出口にそれぞれ連通させると共に、各
   着座面に開口する方向切換弁との連通孔に連通させたこ
   とを特徴とするマニホールド。