JPS6022939Y2 - 裁縫箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、把手板が箱蓋より突出しない裁縫箱の構成に
関する。

従来の裁縫箱は、前後両板と左右の側板と底板とより構
成される収容箱本体の上端開口部に、左右一対の箱蓋を
のせ、該箱蓋を収容箱本体と箱蓋とに軸支された連結杆
により収容箱本体の側板方向へ展開自在に連係腰且、収
容箱本体の上部中央に、把手部が箱蓋がより上方に突出
する門形の把手板を架設したものであるから、この裁縫
箱を多数梱包するときは、前記把手部が箱蓋より突出す
る為、この把手板が邪魔となり、大形の包装箱へ整理よ
く収容させることは出来なくて、輸送上に極めて不便を
来すと共に、一般使用者に於いても使用後、之れを棚と
か家具等へ収納する場合、突出する把手板が邪魔となっ
て、収納並びに保管上に不便を来し、又、使用時に於い
て、箱蓋を収容箱本体の側方向側板方向へ展開させる場
合、箱蓋の側板に突設した持手を持って之れを展開する
ので、箱蓋内に重いものとか、多数の裁縫用具等が収容
されていると、箱蓋を容易に展開させることは出来なく
て、然も前記持手の突出により、包装並びに梱包上にも
不便を来すものであった。

本考案は、収容箱本体の上端開口部にのせた左右一対の
箱蓋に於ける相対応する面の側板を傾斜させて、両箱蓋
間に略■字形の空間部を設けて、この空間に於ける収容
箱本体に、箱蓋より突出しない把手板を架設して、前記
空間部に手を差し込んで把手板の握持を可能とし、把手
板の箱蓋上への突出を皆無として、前記して従来の欠点
を解消することを目的とした裁縫箱に関するもので、之
れを図面に付き説明すれば下記の通りである。

図中１は収容箱本体で、間隔を隔てて配列させ前板２と
後板３との長手方向の端部に左右の側板４．５を取付け
、更に、之等の下端に底板６を取付けて、上端に開口部
イを設ける。

７及び８は収容箱本体１の上端開口部イにのせた左右一
対の箱蓋で、前側板９と後側板１０の両端に左右の側板
１１．１２を当て、且、下端に底板１３を取り付けて、
小物の裁縫用具（図示せず）を収容する箱状とし、その
上端開口部につまみ１４付の蓋１５を開閉自在に蝶１６
着しである。

１７．１７・１８．１８は箱蓋７，８を収容箱本体１−
＼連係させる連結杆で、一端側を収容箱本体１の前板２
・後板３へ軸１９支し、他端側を箱蓋７，８の前側板９
・後側板１０へ軸２０支させて、収容箱本体１側の軸１
８を中心に箱蓋７，８を収容箱本体１の側板４，５方勾
へ移動自在に連係する。

Ｓは前記箱蓋７，８間に設けた略Ｖ字形の空間部で、箱
蓋７．８に於ける相対応する面の側板１１，１１を下端
より上端に向って傾斜させることにより形成される。

尚、この空間部Ｓは、手を差し込んで後記する把手板を
握持し得るスペースを有する。

２１は空間部Ｓ中央に位置し、且、収容箱本体１の前板
と後板３とに架設した把手板で、上縁は少なくとも箱蓋
７，８より突出しない寸法としである。

２２は箱蓋７，８の内部に設けた仕切り板である。

尚、本考案は図面第４図に示す様に、収容箱本体１に抽
斗２３を摺動自在に溝し込む場合もある。

本考案に関する裁縫箱は前記の様に樹皮されているから
、この裁縫箱を所定に組立てて使用する場合は、先ず前
後両板２，３と左右の側板４，５と底板６とにより上端
に開口部イを有する収容箱本体１を形成して、この収容
箱本体１の上端開口部イに、一方の側板１１，１１を下
端より上端に向って斜めに形成腰その相対応する面部に
略Ｖ字形の空間部Ｓを形成する左右一対の箱蓋７，８を
のせてこの箱蓋７，８と収容箱本体１とに亘って、連結
杆１７．１７・１８．１８を対応させて、更にこの連結
杆１７．１７・１８．１８の一端側を収容箱本体１へ軸
１９．１９支し、又、他端側を箱蓋７，８へ軸２０，２
０支させて、前記箱蓋７，８を収容箱本体１の側板４，
５方向へ移動自在に連係させてから、収容箱本体１の上
部中央で、両箱蓋７，８により形成されるＶの字形の空
間部Ｓに中央に、上縁が少なくとも箱蓋７，８より突出
しない把手板２１を架は渡して、之れを収容箱本体１の
前板２と後板３とへ止めて、箱蓋７．８付の裁縫箱を形
成するもので、今この裁縫箱を持運びする場合は、収容
箱本体１の途端開口部イを箱蓋７，８により閉塞した状
態で、両箱蓋７．８間に形成される空間部Ｓへ手を差し
込んで、そのまま中央部の把手板２１を握って持運びす
るもので、又、使用に際し、箱蓋７，８を展開させる場
合は、前記と同様、空間部Ｓに手を入れて箱蓋７，８の
側板１１，１１を押して連結杆１７．１７・１８．１８
の回動に伴って箱蓋７，８を収容箱本体１の側板４，５
方向へ展開し、収容箱本体１の上端開口部イを開口させ
て使用するものである。

前記の様に本考案に関する裁縫箱は、収容箱本体の上端
開口部にのせる箱蓋の相対応する面の側板を下端より上
端に向い傾斜させて、両箱蓋間に略Ｖ字形で、手を差し
込んで把手板を握持し得るスペースを有する空間部を設
け、又、この空間部中央に位置し、且、収容箱本体の前
板と後板とに、上縁が少なくとも箱蓋より突出しない把
手板を架設すると共に、箱蓋を収容箱本体と箱蓋とへ軸
支させた連結杆により収容箱本体の側板方向へ移動自在
に連係させたものであるから、この裁縫箱を多数製作し
て、まとめて梱包する場合は、前記把手板が箱蓋上に突
出しない為、通常の箱体をそのまま包装することと同様
で、極めて容易に包装出来て、又、大形の包装箱へ整理
よく積重ねて収容出来るので、輸送上に便利である腰更
に使用時、之れを棚とか家具等へ収容する場合でも、箱
蓋上に把手部が突出しないから、狭い収容場所でも回答
支障なく収納並ひに保管することが出来る腰更にこの裁
縫箱を持運びするときは、そのままＶ字形の空間部へ手
を差し込んで、把手板を握持すれば裁縫箱は容易に持運
び出来る特有の効果を示し、更に又、使用時箱蓋を展開
する場合は、前記■の字形の空間部に手を入れて傾斜す
る箱蓋の側板を押せは、箱蓋は連結杆の連係により、収
容箱本体の側板方向へ簡単に移動するから、例え箱蓋に
重いものとか、裁縫用具等が多数収容されても、箱蓋の
展開は円滑に行なわれるので、使用上にも極めて便利と
なる特有の効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に関する裁縫箱の一実施例を示すもので、
第１図は斜視図、第２図は一部縦断正面図、第３図は展
開状態の斜視図、第４図は他実施例の一部縦断正面図で
ある。 尚、図中１は収容箱本体、４，５は側板、７及び８は箱
蓋、１１．１１は側板、１７．１７・１８．１８は連結
杆、１９．２０は軸、Ｓは空間部、２１は把手板である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収容箱本体１の上端開口部イに、この開口部イを閉塞す
   る左右一対の箱蓋７，８をのせ、該箱蓋７．８を収容箱
   本体１と、箱蓋７，８とに軸１９支した連結杆１７，１
   ７，１８．１８により収容箱本体１の側板９，１０方向
   へ移動自在に連係腰且、前記両箱Ｍ７，８における相対
   応する面の側板１１，１２を下端より上端に向いて傾斜
   させて、両箱蓋７，８間に略■の字形の空間部Ｓを設け
   るとともに、該空間部Ｓ中央に位置し、且、収容箱本体
   １の前板２と後板３とに、上縁が箱蓋７．８より突出し
   ない把手板２１を架設し、前記空間部Ｓは手を差し込ん
   で把手板２１を握持し得るスペースとしたことを特徴と
   する裁縫箱。