JPS60225058A - 強磁性材料の機械的性質非破壊測定装置 - Google Patents

強磁性材料の機械的性質非破壊測定装置

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JPS60225058A
JPS60225058A JP8309284A JP8309284A JPS60225058A JP S60225058 A JPS60225058 A JP S60225058A JP 8309284 A JP8309284 A JP 8309284A JP 8309284 A JP8309284 A JP 8309284A JP S60225058 A JPS60225058 A JP S60225058A
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    • G01N27/72Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強磁性材料の磁気特性を測定することKよっ
て当該強磁性材料の機械的性質を非破壊で測定する装置
に関する。
本発明における「機械的性質」とは、鋼材、ニッケル合
金材の如き強磁性体材料の硬さ、強さ。
靭性及び外部負荷又は内部残留の応力状態の四種を意味
する。
従って、本発明は主として鉄鋼製品関連業界において利
用されるものである。
〔従来の技術〕
一般K、鋼、ニッケル合金の如き強磁性体材料の機械的
性質が変化すれば、当該強磁性体材料の磁化特性−保磁
力、透磁率及び残留磁気−も変化することはよく知られ
ておシ、この現象を利用して、強磁性体材料の磁化特性
の変化を測定することKよって当該強磁性体材料の機械
的性質の変化を非破壊で測定する方法は古くから種々提
案されている。
例えば、古くから実用されている方法としては「特公昭
41−2455号」公報に示されている強磁性体材料(
鋼材)の準静的磁化にょる保磁力と機械的性質(硬さ)
との対応性を利用するものがある。
また、「基礎磁気工学:(株)学献社:昭和50年発行
−IK述べられている通り、渦流法に代表される交番磁
化による平均透磁率と機械的性質との対応性を利用する
ものがある。
前者に用いられる装置は、消磁装置を必須とするため大
型とならざるを得す、また磁化及び消磁に用いる電磁石
の形状を被測定物の形状に合せて変える必要がある。し
かも、磁化及び消磁の操作が極めて煩雑である。
後者に用いられる装置は、装置自体は前者と比較して小
型化されたものではあるが、周知のヒステリシスループ
(後出第5図参照)の「傾き」に対応する励磁(−次)
コイルのインピーダンス又は検出(二次)コイルの電圧
を検出して比較試料との差をブリッジ法によって測定す
るため測定値に磁界の強さ及び磁化の強さの変動による
影響を受けやすく、また測定値が検出端の形状、接触性
及び被測定物の形状によって変動しやすい、〔発明が解
決しようとする問題点〕 本発明は、従来の渦流法に代表される交番磁化による平
均透磁率と機械的性質との対応性を利用している装置に
見られる前記の諸問題を解決し、測定値に磁界の強さ及
び磁化の強さの変動圧よる影響を受けることなく、また
検出端の形状、接触性及び被測定物の形状による測定値
の変動が可及的に少ない測定装置の提供を主たる目的と
するものである。
更に、本発明の他の目的は、比較的単純な構造の検出端
を用いることができる測定装置を提供するにある。
更K、本発明の他の目的は、小型且つ軽量の可搬型測定
装置を提供するKある。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者は、前記問題点を解決するために次の通りの手
段を採った。
即ち、第1図は本発明に係る測定装置の構成を示すブロ
ック説明図(尚、一部を回路図及び模型図で示している
。)であり、同図圧水す通り、交流発振器1、交流発振
器1の出力する交流電流によって励磁される励磁コイル
21と磁芯22と検出コイル23とから構成された検出
端2、検出コイル23に誘起される被測定物の磁化速度
に比例した電圧波を磁化強さに比例した電圧波に変換す
る積分器3、励磁コイル21に生じる前記被測定物の磁
界変化に比例した励磁電流を電圧波に変換する抵抗器4
、積分器3の出力する電圧波を方形波に変換する第1比
較器5、抵抗器4の出力する電圧波を方形波に変換する
第2比較器6、第2比較器6の出力する方形波の位相を
調整する比較電圧可変器7、第1比較器5の出力する方
形波と第2比較器6の出力する方形波とを逆相加算した
両方形波の位相差に比例した正・負のパルス列を正パル
ス列にする負パルス反転器8、負パルス反転器8の出力
する正パルス列のパルス波高値を揃える第5比較器9、
第5比較器9の出力するパルス電圧を平滑化してパルス
巾に比例した電圧又は電流とする平滑回路10、平滑回
路10の出力する平滑化電圧又は電流を表示する表示器
11を備え、前記被測定物の磁界の変化に対する磁化の
遅れを前記表示器11[表示させる強磁性材料の機械的
性質非破壊測定装置である(以下、これを本特定発明と
いう、)。
更K、本発明者は、前記問題点を解決するため忙次の通
りの手段も採った。即ち、第2図は本発明に係る測定装
置の構成を示すブロック説明図(尚、一部を回路図及び
模型図で示している。)であり、同図に示す通り、交流
発振器1、交流発振器1の出力する交流電流によって励
磁される励磁コイル21と磁芯22と検出コイル23と
から構成された検出端2、前記交流発振器1の出力する
交流電流によって励磁される励磁コイル211と磁芯2
2’と検出コイル231とから構成された比較用検出端
2′、検出コイル25I/C誘起される被測定物の磁化
速度に比例した電圧波を磁化強さに比例した電圧波に変
換する第1積分器3.検出コイル23’KWl!起され
る比較試料の磁化速度に比例した電圧波を磁化強さに比
例した電圧波に変換する第2積分器31、第1積分器3
の出力する電圧波を方形波に変換する第1比較器5、第
2積分器3′の出力する電圧波を方形波に変換する第4
比較器6′、第1比較器5の出力する方形波と第4比較
器6′の出力する方形波とを逆相加算した両方形波の位
相差圧比例した正・負のパルス列を正パルス列にする負
パルス反転器8、負パルス反転器8の出力する正パルス
列のパルス波高値を揃える第3比較器9、第5比較器9
の出力するパルス電圧を平滑化してパルス巾に比例した
電圧又は電流とする平滑回路10、平滑回路10の出力
する平滑化電圧又は電流を表示する表示器11を備え、
前記被測定物と前記比較試料との間の磁化の遅れの差を
前記表示器11に表示させる強磁性材料の機械的性質非
破壊測定装置である(以下、これを本従属発明という。
)。
〔作用〕
本特定発明及び本従属発明の作用は次の通りである。
先づ1両発明に係る各装置の基礎とする測定原理につい
て説明する、 K3図は、周知の磁化ヒステリシスループ図であり、同
一成分の鋼材の硬度又は強度が変化すれば、磁界(6)
と磁化の強さく口)との間でヒステリシスループの「傾
き」と「幅」とに差異が生じることはよく知られている
通りである。
両発明は、交番磁化によるものではあるが、ヒステリシ
スループの「幅」K着目し、この「幅」を磁化の遅れと
して捕えることを骨子とし、この点において従来の渦流
法に代表される交番磁化による平均透磁率と機械的性質
との対応性を利用するものとけ全く異なるものである。
即ち、周知の一次(励磁)コイルと二次(検出コイル)
とを備えたプローブを用いて鋼材を交流磁化するとき、
磁界(ロ)は−次電流に比例するからその電流波を横軸
に入れ、二次電圧を積分すれば磁化の強さく口)に比例
した波が得られるから、これを縦軸に入れてヒステリシ
スループを描けば、第5図のヒステリシスループが得ら
れる。同図中の実線で示したループは焼鈍したものであ
り、点線で示したループは硬化したもの(例えば、加工
硬化又は焼入れ)である、 磁界(ロ)が変化すると、これよりや\連れて磁化(補
が変化し、その遅れ時間(二つの波の位相差φ)はヒス
テリシスループの「幅」の%(準静的磁化の保持力Hc
に対応)に比例する、評言すれば、−次(励磁)電流1
が次式(1)で与えられるとすれば、 1=ioθ1n試 ・・−・・・(1)−次コイルの単
位長さ轟りの巻数をn、とするとき、磁界Hは次式(2
)で与えられるので、■=n11 ・・・・・・・−・
(2)二次コイルの出力電圧v2は次式(6)で与えら
れることになるが、磁束を盃とすると、 d盃 v2= −N2M −−N28μn、 iowcosu
>t −・−(3)ヒステリシスループの「傾き」はμ
に関係し、磁化の遅れ時間は位相差φに関係するから、
実際に得られb二次コイルの出力電圧は次式(4)とな
る。
v′2=n、N28μ’1ou(coscA)t−1)
 −−−−−−(4)尚、 (3)、(4)式において
、N2け二次コイルの総巻数、μ5μmは透磁率、Sは
磁路の断面積を表わす。
また、(4)式の通り、二次コイルの出力電圧”ld電
流(磁界)波に対し約90’ずれているので、積分して
900戻せば、積分された電圧は次式(5)で与えられ
る。
v、 =−n、N2Sμ’1osin(uJt−φ)−
−−−(5)積分後の二次コイルの出力電圧vMは励磁
電流波に対して位相が反転しているが、これを反転補正
した後の磁界五−励磁電流に比例−と磁化M−積分後の
vMに比例−との関係は、第4図の波形図の通りとなり
、その磁化遅れ時間は、励磁電流波(磁界変化波に比例
し、これと同位相)と二次コイルの出力電圧を積分した
波v、(磁化変化波に比例し、これと同位相)との位相
差φによって示すことができる、 上述の通りの測定原理を実験例によって実証をすれば次
の通りである。
実験例1゜ 被測定試料として、直径40 m、長さ75mの855
0円柱丸棒8本を、丸棒毎に条件を変えて高周波焼入れ
を行ない表面硬さをりc゛ツカース600〜850程度
範囲K、硬化深さく硬さが500 K低下する深さ)を
1.0〜&5mの範囲に設定したものを用いた。
検出端(検出プローブ)として、E型フェライトコア(
28X17×11111I)の中央の極K 500回、
両側に各100回、それぞれ巻線したものを用い、中央
極のコイルを検出用に、両側の各コイルを励磁用とした
また、比較用試料は、60M5ブロツク状物でビッカー
ス硬度的600 (aso″C→水中で焼入れ)のもの
を用いた。比較用試料に対する検出端にも上記と同一構
造の検出端を用いた。
尚、上記各検出端は、磁路の開いている部分を試料の円
柱側面に当てて磁路が閉じるようにして使用する、 励磁電流は、はソ正弦波状の900H!gの交番電流で
約70mAを流し、測定用検出端及び比較用検出端から
の雨検出電圧を、等しい回路定数の周知の積分回路並び
忙周知の増幅器を通して、各信号出力とする7尚、90
0111zで励磁した時の磁束の浸透深さは試料表面下
約0.5+wである。
検出信号出力と比較用出力信号とを、同時にユニバーサ
ル・カウンター(タケダ理研・製lTR5821fjl
 )の2ケのチャンネルに入力し、両者の電圧零レベル
通過時間差をマイクロ(μ)秒の単位で測定した。
一方、励磁電流の周波数を上記ユニバーサル・カウンタ
ーで測定(時間差測定の前後に測定した)し、その逆数
(周期)Tをめた。
測定した上記時間差Δtt−T/2で除し、ルを乗じて
位相差φ(ラジアン)とした。
以上の通りの測定操作を各丸棒毎(1〜2個所について
)に行ない、丸棒毎忙位相差φをめた。
その結果を第5図に示す。第5図は縦軸に位相差(対・
比較用試料)を、横軸に各丸棒の表面(円柱端面)硬さ
のマイクロビッカース硬度計(明石製作所・製)で実測
した表面硬さくHv)をとったものであり、同図より位
相差φ(磁化遅れ時間)と表面硬さとの間に、極めてよ
い相関関係があることが確認できる。
従って、位相差φに比例した電圧又は電流を精密測定す
ることによって磁化特性の変化を検知できるのである。
即ち、例えば、被測定物とする鋼材の焼入れ条件の差に
よる種々の硬さの材料について、その位相差φの値をあ
らかじめ測定し、硬さと位相差φとの関係をめておけば
、未知の同種の鋼材の硬度を測定することができるので
ある。
両発明に係る各装置は、上述の測定原理によって、ヒス
テリシスループの1幅」を、磁界の変化に対する磁化の
遅れ、換言すれば、位相差φとして測定するものであり
、強磁性体材料圧対し諸原因が加わることKよってその
機械的性質が変化した場合に、諸原因が加わる前の強磁
性体材料の位相差φに比例した電圧又は電流の測定値と
諸原因が加わった後の当該強磁性体材料の位相差φに比
例した電圧又は電流の測定値との比較において機械的性
質の変化を測定することも可能である。
そして、ヒステリシスループの「幅」を磁化の遅れ(位
相差φ)として測定する場合には、実測に当って、両軍
圧波の零点通過時期の差を測定するととKなるから、磁
界の強さ、磁化の強さの変動による影響を受けず、更に
前出(4)式から明らかな通り、透磁率μmや磁路の断
面積Sは検出端の接触性、被測定物の形状等によって変
動するが、位相差φは、使用周波数を定めれば被測定物
の材質のみによって決まるので、正確且つ安定した測定
が可能となるのである。
第1図、第2図に則して説明すれば、次の通りである。
即ち、磁化遅れの位相差は、前記第1比較器5の出力す
る方形波と前記第2比較器6の出力す石方形波とを逆相
加算した両方形波の位相差圧比例した正・負のパルス列
又は前記第1比較器5の出力する方形波と前記第4比較
器6′の出力する方形波とを逆相加算した両方形波の位
相差に比例した正・負のパルス列として処理され、その
負パルスを前記負パルス反転器8によってすべて正パル
スとすることKよって、回路系の零点移動による正パル
ス幅が大きくなれば負パルス幅が小さくなる如き変動は
平均化されて打消されるとともにパルス高を前記t!E
3比較器9によって一定に保持させることKよって、磁
化遅れに比例した値が安定した状態で電圧又は電流とし
て前記表示器11に表示されるのであるつ尚、か\る構
成によれば発振周波数の変動による影響もきわめて少な
くなる。
〔実施例〕
次に、両発明に係る各装置の作用、効果を実施例を挙げ
て説明する。
本特定発明の実施例 第1図に示した装置において、交流発振器11Cは、数
十乃至数百ヘルツの低周波交流電流を出力する周知の交
流発振器(安定な三角波を発生する回路と最大出力電流
200mA、最大出力電圧3vの増幅器よりなる。)を
用い、検出端2には、E型フェライトコア(28X 1
7 X 11側)の中央極に200回1両側に各250
回、それぞれ巻線したものを用い、中央極のコイルを励
磁コイル21とし、両側極のコイルを検出コイル23と
した。
第1図に示す通り、上記交流発振器1の出力する電流は
、上記検出端2の励磁コイル21に与えられ、該励磁電
流は励磁コイル21に直列圧つないだ抵抗器(10nの
市販品)4を通してアースされる。
この抵抗器4のコイル側の電圧は第2比較器(周知のコ
ンパレーター)6の反転入力側に入力L、該第2比較器
6の非反転入力側は出力とアースとの間の比較電圧可変
器(周知のポテンシオメータ−)7に接続されている。
この比較電圧可変器7から非反転側入力レベルを変える
ととKより励磁電流波により生じる方形波出力の位相を
調整する。
一方、上記検出端2の磁芯22は、同図中符号Aで示す
被測定物である強磁性材料に接触して磁気的閉回路を形
成し、検出コイル23に誘起される電圧は、周知の積分
器(100にΩの抵抗器、0・1μνのコンデンサー及
び電界効果トランジスタ増幅器よりなる)3を通って第
1比較器(周知のコンパレーター)5に与えられ方形波
に変換される。
上記二つの方形波の位相は、それぞれ励磁磁界に比例し
た電圧波と磁化に比例した電圧波に一致しているから、
これら電圧波の位相差は方形波の位相差圧一致する。従
って、これら方形波電圧を逆相加算した正・負のパルス
列(同図中a点のパルス:第6図中aを参照)は両方形
波の位相差圧比例している。尚、上記第1比較器5と上
記第2比較器6よりの両方形波が逆相となるように上記
検出端2の極性が設定されている、 次に、上記a点の正・負パルス列を負パルス反転器(バ
イポーラ型トランジスタのコレクタ側及びエミッタ側に
それぞれ10にΩの抵抗を接続したもの:同図中8の回
路図を参照)8VC与え、負側ノハルス列を正パルスに
反転させて全てのパルスを正パルス列(同図中す点のパ
ルス:第6図中すを参照)とする。
次に、上記す点の正パルス列を第5比較器(周知のコン
パレーター)9に与え、比較電圧を越える正パルスを波
高の揃った正パルス列とし、上記第3比較器9の出力す
るパルス電圧を平滑回路(抵抗器及びコンデンサからな
る十分な時定数を有する周知の回路:同図中10の回路
図参照)10VC与え、パルスの幅と高さに比例した電
圧(同図中C点の電圧:第6図中Cを参照)VC平滑化
(平均化)し、前記平滑回路10の出力を表示器(周知
のアナログ電流計)11によって表示させる、上記表示
器11には、被測定物Aの磁界の変化に対する磁化の遅
れが表示される。
第7図は、本装置によって、降伏強さの異なる軟鋼材(
−殻構造用鋼8841 C引張り強さ41叫−以上)の
ロッドの異なるもの5種とモリブデンが添加され強化さ
れた構造用鋼sM 5o (引張り強さ50#//、2
以上)のロッドの異なるもの5種との計10種を、厚さ
16m及び厚さ251Wの5181号引張り試験片とし
て作成17、平面研削したもの合計20本)を被測定物
Aとし、励磁電流150Hzで各軟鋼材の降伏強さを測
定11.た結果を示したものである。
即ち、第7図は、゛横軸に上記表示器11の読み取り値
:μA(上記20本の軟鋼材を1本毎にその表面の10
ケ所を測定12、その平均値を示した。)をとり、縦軸
にあらかじめ実測(アムスラー型引張り試験器を用いて
、上記20本の軟鋼材の1本毎について引張り試験を行
なって降伏強さをめた。)した各軟鋼材の降伏強さ: 
kqf/、、2 をとったものである。図中の0印は板
厚16Wの場合、○印は板厚25mの場合を示す。
本従属発明の実施例 第2図に示した装置において、交流発振器IKは、前出
実施例と同じものを用い、検出端2にも前出実施例と同
じものを用い、また比較用検出端21には検出端2と同
一構成のものを用いた。
第2図圧水す通り、上記交流発振器1の出力する電流の
一部は、上記検出端2の励磁コイル21に与えられ、ま
た当該電流の一部は上記比較用検出端21の励磁コイル
21’に与えられる。
上記検出端2の磁芯22は、同図中符号Aで示す被測定
物である強磁性材料に接触して磁気的閉回路を形成し、
検出コイル23に誘起される電圧は、第1積分器(前記
実施例で用いている積分器と同一構成のもの)3を通っ
て第1比較器(前記実施例で用いている第1比較器と同
一構成のもの)5に与えられ方形波に変換される。
一方、上記比較用検出端2′の磁芯22’は、同図中符
号AIで示す比較試料である強磁性材料(被測定物Aで
ある強磁性材料と類似する材料)K接触して磁気的閉回
路を形成し、検出コイル23’ K誘起される電圧は、
第2積分器(第1積分器と同一構成のもの)s+を通っ
てg4比較器(第1比較器と同一構成のもの)6′に与
えられ方形波に変換される。
上記二つの方形波の位相は、それぞれ被測定物Aの磁化
に比例した電圧波と比較試料AIの磁化に比例した電圧
波に一致しているから、これら電圧波の位相差は方形波
の位相差に一致する。従って、これら方形波電圧を逆相
加算した正・負のパルス列は、前記実施例の場合と同様
に1両方形波の位相差圧比例している。
次に、同図中a点の正・負パルス列を負パルス反転器(
前記実施例で用いている負パルス反転器と同一構成のも
の)8に与え、これより後は前記実施例の場合と全く同
様圧して、表示器(前記実施例で用いているアナログ電
流計と同じもの)11に被測定物Aと比較試料AIとの
間の磁化の遅れの差を表示させる。第8図は、本装置に
よって、降伏強さの異なる軟鋼材(前記実施例で用いた
ものと同一のもの)を被測定物Aとし、軟鋼材(忙般構
造用鋼8841を50x50x3smに切出し、平面研
削したもの1ケ)を比較試料A1として、励磁電流の周
波数を150Hz として測定した結果を示したもので
ある。
即ち、第8図は、横軸に上記表示器11の読み取り値:
μA(上記20本の軟鋼材を1本毎忙その表面の10ケ
所を測定しその平均値を示した、)をとり、縦軸にあら
かじめ上記実施例で実測した各軟鋼材の降伏強さ:#f
/、2をとったものである。
図中の0印は板厚16IIMの場合、○印は板厚25m
の場合を示す。
尚、上掲二つの実施例に示した各装置の製作九当って、
周知の切換スイッチを用いて前者の装置における第2比
較器6の出力と後者の装置における第4比較器61の出
力とを切換え可能とすれば、両装置の兼用タイプの装置
(以下、これを第2本従属発明という。)を製作するこ
とができる。第2本従属発明の構成を示すブロック説明
図(一部を回路図及び模型図で示している。)を第9図
として掲げる。第9図中の各付号は、第1図及び第2図
におけるものと同じものを示しており、12)i切換ス
イッチである、 〔効 果〕 第7図並びに第8図より、両発明に係る各装置を用いれ
ば、簡単に実用上十分な精度(アムスラー型引張り試験
器による実測精度と同程度又はそれ以上の高精度)で軟
鋼材の降伏強さを測定できることが理解されるであろう
、勿論、鋼材の表面硬さを始めとする機械的性質につい
ても同様に簡単に実用上十分な精度で測定できるのであ
る。
両発明に係る各装置は、その基礎としている測定原理に
ついて詳述したところから明らかな如く、零点通過時期
の差を測定するものであるから測定値に磁界の強さ及び
磁化の強さの変動による影響を受けることが殆んどない
− また、既に述べた通り、透磁率(μm)、磁路の断面積
(F3)は検出端の接触性、被測定物の形状等によって
変動するが、位相差(φ)は、使用周波数を定めれば被
測定物の材質のみによって決まるので、検出端の形状を
被測定物の形状に即して所要の形状とした場合にも、検
出端の形状に起因する影響を受けることがないから、種
々の形状の検出端を用いることが可能である、しかも、
検出端自体の構造を前出実験例にも示している通り、比
較的単純な構造とすることができるので、その形状を所
要の形状とすることは容易である6 更K、第1図、第2図及び第9図から明らかな通り、両
発明に係る各装置の構成は比較的簡単なものであるから
、その設計に当っては、小型化、軽量化が容易であり、
コンパクトな可搬型測定装置を製作できる。
更にまた。測定に当っては強磁性材料の機械的性質に関
する測定値が表示計によって直接的に目読できるので、
素材、製品についての各種非破壊試験、品質管理及び使
用中の機械部品の劣化検査等を簡単に行なうことができ
、汎用性の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第9図は、いづれも本発明に係る装
置の構成を示すブロック説明図(一部を回路図及び模型
図で示している。)である。 第1図、第2図及び第9図において=1#−i交流発振
器、2け検出端、21は励磁コイル、22け磁芯、23
け検出コイル、3Fi積分器、4け抵抗器、5Vi第1
比較器、6は第2比較器、7は比較電圧可変器、8け負
パルス反転器、9は第5比較器、10は平滑回路、11
け表示器であり、2′は比較用検出端、211は励磁コ
イル、22’は磁芯、231は検出コイル、51は第2
積分器、61は第4比較器である。まだ、12は切換ス
イッチである、 Aは被検査物、A1は比較試料であり、いづれも強磁性
材料である、尚、図中の符号a、b及びCけ、後出第6
図の各波形に付した符号と一致l、ている。 第5図は、鋼材の磁化ヒステリシスループ図である。 第4図は、励磁電流波と磁化検出電圧波との関係を示す
波形図であり、図中φは位相差(磁化の遅れ)を示す。 第5図は、実験例における位相差の値(ラジアン)と表
面硬さくHv)との関係を示したグラフである7 第6図は、本発明に係る装置における各波形の変換過程
を示す波形図である、 第7図は、本発明に係る装置(第1図に示した装置)で
得た表示器(アナログ電流計)11の読み取り値(μA
)と被測定物である軟鋼材の降伏強さく #f/、、2
)との関係を示したグラフである。 第8図は5本発明に係る装置(第2図に示した装置)で
得た表示器(アナログ電圧計)11の読み取り値cμA
)と被測定物である軟鋼材の降伏強さくklf/、、2
 )との関係を示したグラフである、特許出願人 北 川 茂 代理人

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、交流発振器1、交流発振器1の出力する交流電流に
    よって励磁される励磁コイル21と磁芯22と検出コイ
    ル23とから構成された検出端2、検出コイル25に誘
    起される被測定物の磁化速度忙比例した電圧波を磁化強
    さに比例した電圧波に変換する積分器5、励磁コイル2
    1に生じる前記被測定物の磁界変化に比例した励磁電流
    を電圧波に変換する抵抗器4.積分器5の出力する電圧
    波を方形波に変換する第1比較器5、抵抗器4の出力す
    る電圧波を方形波に変換する第2比較器6、第2比較器
    6の出力する方形波の位相を調整する比較電圧可変器7
    、第1比較器5の出力する方形波と第2比較器6の出力
    する方形波とを逆相加算した両方形波の位相差に比例し
    た正・負のパルス列を正パルス列だする負パルス反転器
    8、負パルス反転器8の出力する正パルス列のパルス波
    高値を揃える第3比較器9、第6比較器9の出力するパ
    ルス電圧を平滑化してパルス巾に比例した電圧又は電流
    とする平滑回路10、平滑回路10の出力する平滑化電
    圧又は電流を表示する表示器11を備え、前記被測定物
    の磁界の変化に対する磁化の遅れを前記表示器11Vc
    表示させることを特徴とする強磁性材料の機械的性質非
    破壊測定装置。 2、交流発振器1、交流発振器1の出力する交流電流に
    よって励磁される励磁コイル21と磁芯22と検出コイ
    ル25とから構成された検出端2、前記交流発振器1の
    出力する交流電流によって励磁される励磁コイル21’
    と磁芯22’と検出コイル23′とから構成された比較
    用検出端21、検出コイル231C誘起される被測定物
    の磁化速度に比例した電圧波を磁化強さに比例した電圧
    波に変換する第1積分器3、検出コイル25’に誘起さ
    れる比較試料の磁化速度に比例した電圧波を磁化強さに
    比例した電圧波に変換する第2積分器31、第1積分器
    3の出力する電圧波を方形波圧変換する第1比較器5、
    第2積分器31の出力する電圧波を方形波に変換する第
    4比較器611第1比較器5の出力する方形波と第4比
    較器61の出力する方形波とを逆相加算した両方形波の
    位相差に比例した正・負のパルス列を正パルス列にする
    負パルス反転器8、負パルス反転器8の出力する正パル
    ス列のパルス波高値を揃える第3比較器9、第5比較器
    9の出力するパルス電圧を平滑化してパルス中圧比例し
    た電圧又は電流とする平滑回路10、平滑回路10の出
    力する平滑化電圧又は電流を表示する表示器11を備え
    、前記被測定物と前記比較試料との間の磁化の遅れの差
    を前記表示器11に表示させることを特徴とする強磁性
    材料の機械的性質非破壊測定装置、3、交流発振器1、
    交流発振器1の出力する交流電流によって励磁される励
    磁コイル21と磁芯22と検出コイル23とから構成さ
    れた検出端2、検出コイル23に誘起される被測定物の
    磁化速度に比例した電圧波を磁化強さに比例した電圧波
    に変換する第1積分器5、励磁コイル21に生じる前記
    被測定物の磁界変化に比例した励磁電流を電圧波に変換
    する抵抗器4、積分器3の出力する電圧波を方形波に変
    換する第1比較器5、抵抗器4の出力する電圧波を方形
    波に変換する第2比較器6、前記交流発振器1の出力す
    る交流電流によって励磁される励磁コイル21′と磁芯
    22’と検出コイル23’とから構成された比較用検出
    端21、検出コイル23′に誘起される比較試料の磁化
    速度に比例した電圧波を磁化強さに比例した電圧波に変
    換する第2積分器31、第2積分器5′の出力する電圧
    波を方形波に変換する第4比較器61を備えるとともに
    前記第2比較器6の出力と前記第4比較器6′の出力と
    を切換える切換スイッチ12を備え、更に1前記第1比
    較器5の出力する方形波と前記切換スイッチ12によっ
    て切換えられる前記第2比較器5の出力する方形波か或
    いは前記第4比較器61の出力する方形波のいづれか一
    方の方形波とを逆相加算した両方形波の位相差圧比例し
    た正・負のパルス列を正パルス列にする負パルス反転器
    8、負パルス反転器8の出力する正パルス列のパルス波
    高値を揃える第3比較器9、第3比較器9の出力するパ
    ルス電圧を平滑化してパルス巾に比例した電圧又は電流
    とする平滑回路10、平滑回路1゜の出力する平滑化電
    圧又は電流を表示する表示器11を備えてなり、前記被
    測定物の磁界の変化に対する磁化の遅れか或いは前記被
    測定物と前記比較試料との間の磁化の遅れの差のいづれ
    か一方を前記表示器11に表示させることを特徴とする
    強磁性材料の機械的性質非破壊測定装置7
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63241348A (ja) * 1987-03-30 1988-10-06 Hitachi Ltd 金属材料の劣化検査方法
JPS6412262A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Mitsubishi Motors Corp Non-destructive inspection method and apparatus for reinforced part and heat treated part of crank shaft
JP2007183114A (ja) * 2006-01-04 2007-07-19 Nippon Petroleum Refining Co Ltd ベローズの劣化検査方法
JP2009052997A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Maeda:Kk 金属疲労識別装置および金属疲労識別方法
JP2021107838A (ja) * 2019-03-06 2021-07-29 サガワ産業株式会社 非破壊検査装置

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JP2021107838A (ja) * 2019-03-06 2021-07-29 サガワ産業株式会社 非破壊検査装置

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