JPS6022090Y2 - 鎖内蔵柵柱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車や人の通行を阻止するために必要に応じて内
蔵した鎖を引き出し、他の柵柱等との間に架は渡す鎖内
蔵柵柱に関するものである。

従来、この種の鎖内蔵柵柱は内蔵した鎖の先端に他の柵
柱等への引掛具を設け、この引掛具が中空柱体の釦用出
口を外部から閉止する蓋体を兼ねていたのである。

即ち、中空柱体に鎖を収納した場合引掛具が外部に露出
した状態となり、外観上において難点があり、便利に用
いられるものであるにも拘わらず人目につき易い場所で
の使用は敬遠されていた。

また引掛具が露出した状態では通行人にとっても思わぬ
障害となるおそれさえ有していたのである。

そこで、本考案は斯る点に鑑み他の柵柱などへの引掛用
のフックまでも中空柱体に収納することのできる柵柱を
提供しようとするもので、以下図面について本考案の一
実施例を説明すると、１は地上または床上などに立設さ
れる中空柱体で、上方に中央を凹陥部２とした頭体３を
設けている。

この凹陥部２には釦用出口４と出没自在の把手５が設け
られている。

６は中空柱体１に収納される適宜長さの鎖で、後端には
釦用出口４より大なる脱出防止具７を設け、先端には釦
用出口４に出入自在なフック８を連繁している。

９はフック８の鉤杆１０挿入される挿入部１１とフック
８の主杆１２が嵌入される貫通孔１３を形成した板状の
蓋体で、釦用出口４を外部から閉止するように貫通孔１
３にフック８の主杆１２を摺動自在に嵌入してフック８
に取付けられている。

このフック８の主杆１２は断面方形状に形成され、蓋体
９の貫通孔１３も同形状に形成され、蓋体９は主杆１２
に対し回転不可能に取付けられている。

而して、鎖６はその先端に連繁したフック８までも釦用
出口４に引き入れ、釦用出口４を外部から蓋体９で閉止
した状態で中空柱体１に収納されるのである。

この際、フック８の鉤杆１０は蓋体９の挿入部１１に挿
入され、蓋体９は主杆１２の先端方向へ摺動されるもの
のフック８の一部は蓋体９より露出しているものである
。

この状態から鎖６を引き出すには、蓋体９から露出して
いるフック８の一部を摘みフック８に連繁されている鎖
６の重量に抗して引き出すものであり、蓋体９は主杆１
２を摺動して後方に至り、鉤杆１０は挿入部１１から抜
は出し隣接する柵柱の把手や鎖などの適所に引掛けて鎖
６を架は渡すのである。

図面の実施例では頭体３を中空柱体１の上方に設け、こ
の頭体３に釦用出口４を設けたものとしているが、中空
柱体１の形状がこの方式に限られるものではなく、また
中空柱体１は地上へ出没自在とする方式、地上、床上に
設置する方式および地上、床上に固定する方式などいず
れであってもよい。

本考案は成上のように、中空柱体１に収納される鎖６の
先端に釦用出口４に出入自在なフック８を連繋し、この
フック８には鉤杆１０の挿入部１１と主杆１２が嵌入さ
れる貫通孔１３を形成した蓋体９を釦用出口４を外部か
ら閉止するように主杆１２に摺動自在に取付けて戒るか
ら、鎖６を中空柱体１に収納し・た場合には釦用出口４
は蓋体９で閉止されると共にフック８もその一部を残し
て中空柱体１に収納されるもので、収納状態の外観は極
めて簡素であり、人目につき易い場所においても支障な
く用いることができ、しかも蓋体９はフック８の主杆１
２に回転不可能に取り付けられ、鉤杆１０は確実に挿入
部１１に挿入されるもので、鎖６を収納する際の操作が
容易であり、且つ鉤杆１０が外部に露出することがない
ため通行人にとって不祥事を起すおそれはなく安全であ
ると共に、蓋体９はフック８の主杆１２に対して摺動自
在に取付けられていることからフック８はその引掛機能
を損うことなく充分に他の柵柱等への引掛機能を発揮し
得るものであり、鎖内蔵柵柱として極めて有益な考案で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２
図は要部の縦断面図、第３図は同じく斜視図、第４図は
使用状態図である。 １は中空柱体、４は釦用出口、６は鎖、８はフック、９
は蓋体、１０は鉤杆、１１は挿入部、１２は主杆、１３
は貫通孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に釦用出口４を形成した中空柱体１に、先端に釦用
   出口４に出入自在なフック８を連繁した適宜長さの鎖６
   を出入自在に収納すると共に、フック８の鉤杆１０が挿
   入される挿入部１１と、断面多角形を呈するフック８の
   主杆１２が嵌入される多角形状の貫通孔１３を形成した
   蓋体９を、フック８の主杆１２に摺動自在に取り付けて
   戊る鎖内蔵柵柱。