JPS6021201Y2

JPS6021201Y2 - 木材加工装置

Info

Publication number: JPS6021201Y2
Application number: JP16205782U
Authority: JP
Inventors: 進猶原
Original assignee: 日本ヴアイニツヒ株式会社
Priority date: 1982-10-25
Filing date: 1982-10-25
Publication date: 1985-06-25
Also published as: JPS5967201U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は木材加工装置に関するもので、加工位置におい
て木材が横振れするのを防止し、木材の加工をスムーズ
に行なえるようにすることを目的とする。

木材加工費として一般に自動多軸かんな盤（モルダー）
が知られている。

この装置は連続して送り込まれてくる長尺状の木材を加
工位置において丸鋸、カッター等の加工刃物により連続
的に加工していくもので、加工された木材の長さ方向の
任意の位置での断面形状が同一となる。

ところでこの装置は定盤上に載って加工位置に送られて
きた長尺状木材を長さ方向に沿う両側面において一定の
加圧力で挾み付けると共に上方より押えプレート（通称
プレッシャーバー）によって定盤との間で一定の加圧力
で挾み付けるようになっている。

斯かる状態で木材は連続的に加工され乍ら送り出される
のであるが、前記加工位置において前記丸鋸やカッター
等の加工刃物により加工された後の木材の応力により木
材に反りが発生し横振れするという問題があった。

特に長尺状の木材を複数枚の平行に並設された丸鋸によ
り薄板状に加工するとき、前記丸鋸が加工された薄板の
横振れにより締め付けられ即ち薄板が丸鋸に強く圧接し
、その後の丸鋸による加工をスムーズに行なえないとい
う欠点があった。

本考案は斯かる問題に対処すべく為されたもので、以下
本考案を実施の一例を示す図面に基づいて説明する。

図において１は木材加工装置の定盤で、この定盤１上に
載って長尺木材２は区外の送り手段により第１図矢印イ
方向に連続して送られる。

木材加工装置において多数枚の平行に並設された丸鋸３
・・・が同軸上に設けられている。

この丸鋸３・・・の上端は前記定盤１の開口部４より少
なく共木材２の高さ分よりもやや上方に突出し、又この
丸鋸３・・・の回転軸芯Ｏは木材２の送り方向即ち木材
２の長さ方向と直交するように構成されており、この丸
鋸３・・・により木材２を薄板状の多数の平板５・・・
に加工するようになっている。

６は木材２の長さ方向に沿う一側面に接当するように木
材２の送り方向に沿って定盤１上に設けられた位置決め
用定規、７は木材２の長さ方向に沿う他側面に接当する
スライド可能な押えプレート（サイド押え）で、木材２
はその長さ方向に沿う両側面がこれら位置決め用定規６
及び押えプレート７により一定の加圧力で挾まれた状態
で送られる。

このようにして加工位置に送られた木材２は上方から押
えプレート８により一定の加圧力で定盤１側に押えられ
、加工位置において木材２は周囲４面が挾まれた状態に
位置決めされる。

ところで前記押えプレート８は第３図及び第４図にも示
すように下面に木材２の送り方向即ち木材２の長さ方向
に対して直交する方向に適当間隔おきに且つ木材２の送
り方向に伸びる多数の断面Ｖ状の突条部９・・・が形威
されている。

尚前記丸鋸３・・・の上端に対向する押えプレート８の
下面は上方に凹入しており、その凹入部１０には前記突
条部９・・・は形威されていない。

この凹入部１０を境にして押えプレート８の下手側下面
の長さは上手側下面の長さよりも若干長くなるように形
威され、従って前記下手側下面の突条部９・・・の長さ
も上手側下面の突条部９・・・の長さよりも長く形威さ
れている。

更に前記定盤１においても前記開口部４の上手側及び下
手側部分に木材２の送り方向即ち木材２の長さ方向に対
して直交する方向に適当間隔おきに且つ木材２の送り方
向に伸びる多数の断面へ状の突条部１１・・・が形威さ
れている。

前記開口部４の下手側部分における突条部１１・・・の
長さＡは上手側部分における突条部１１・・・の長さＢ
よりも若干長くなるように形威されている（第１図参照
）。

以上のように前記押えプレート８下面に突条部９・・・
が、定盤１上面に突条部１１・・・が形威されているの
で、加工位置において木材２の上下両面に突条部９・・
・、１１・・・が浅く喰い込み、木材２の横振れが防止
される。

特に突条部９・・・並びに１１・・・の前記下手側部分
の長さを上手側部分の長さよりも長くしたのは加工後の
平板５・・・の横振れが発生し易いため、それを確実に
防止するためである。

従って前記押えプレート８下面及び定盤１上面の突条部
９・・・及び１１・・・は前記下手側部分のみ設けるよ
うにしても良い。

ところで加工のための刃物としては前記実施例の丸鋸３
・・・の他、カッター等の適宜の刃物を用いても良い。

本考案木材加工装置は以上述べたように実施し得るもの
で、前記木材の上面を押さえる押えプレート下面及び木
材の下面を受ける定盤の上面に夫々、加工位置の少なく
とも下手側部分において木材の送り方向に対して直交す
る方向に適当間隔おきに且つ木材の送り方向に伸びる断
面■状の突条部を形威しであるため、多数枚の平行に並
設された刃物による加工位置において木材が横振れする
のを防止でき、木材の加工をスムーズに行なうことがで
きる。

しかも前記突条部の断面はＶ状であるため、その部分は
木材との接触面積が小さくなり、これによって木材との
摩擦抵抗も小さくなり送りをスムーズに行なえる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は加工
位置の概略側面図、第２図は加工位置の縦断面図、第３
図は木材の上面を押さえる押えプレートの斜視図、第４
図は同押えプレートの一部拡大縦断正面図、第５図は加
工位置の定盤の一部斜視図、第６図は加工途中の木材の
斜視図である。１・・・・・・定盤、２・・・・・・木材、３・・・・
・・丸鋸、４・・・・・・開口部、５・・・・・・平板
、６・・・・・・位置決め用定規、７・・・・・・押え
プレート、８・・・・・・押えプレート、９・・・・・
・突条部、１０・・・・・・凹入部、１１・・・・・・
突条部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

定盤上を送られる長尺状木材を定盤の開口部から上方に
突出する多数枚の平行に並設された刃物により加工する
加工位置において、木材の上面を押さえる押えプレート
下面及び前記定盤上面に夫々、加工位置の少なくとも下
手側部分において木材の送り方向に対して直交する方向
に適当間隔おきに且つ木材の送り方向に伸びる断面■状
の突状部を形成してなる木材加工装置。