JPS6021109Y2 - テニス等のボ−ル収納器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テニス、野球あるいは卓球などのボール、
またはバドミントンの羽根などを多数収納しておき、例
えばサーブの練習やノックを行う際に使用するボール収
納器に関するものである。

テニスのサーブを練習する時には多数のボールを収納し
た容器が最も手近かにあることが好ましく、一方、散在
するボールを再び容器内へ回収する場合には、散在する
地表乃至床上近くに容器があることが好ましい。

こうした要求に簡単な構造を以って構成されるように工
夫したもので、本考案は、車輪によって走行するボール
収納容器に把手を設け、その把手が支脚となるように構
成して、収納容器を高い位置及び低い位置に保持できる
ようにしたものである。

以下、この考案の実施例によって具体的に説明すると、
収納容器１は第１図及び第２図に示す如く、四角形で上
面を開放した篭によってテニスボールが一段乃至二段積
みに多数個収納できるように形威してあって、収納容器
１の底部に車輪２を設けて走行可能にしであるが、図示
の例では前部の左右に車輪を設け、後部に一個の車輪（
キャスター）を取付けて自由に曲げて進めるようになっ
ている。

更に収納容器１の後端壁に把手３を取付けたもので、把
手３は一本のパイプなどの杆をコ字形に折曲げ、その平
行部の中間部を周一方向に曲げ、平面より見ればコ字形
に、側面より見れば１字形になるように形威してあって
、コ字形部が把持部４となり、１字形に屈折した部分が
起立部５となる。

そこで、把手３の起立部５の基部を収納容器１の後端壁
における高さ方向の中心部に上下方向に揺動するように
枢着し、該枢着部より上部と下部に起立部５を把持する
係止具６，７が固着しである。

係止具６，７は合成樹脂で断面Ｃ字形に形威し、合成樹
脂特有の弾力を利用して起立部５を把持するようになっ
ている。

尚、把手３は前述の構造に限らないもので、収納容器１
に対する枢着部より延長する起立部５の先端に設けた把
持部４は、起立部５を上方へ直立した状態で収納容器１
の上空部以外に屈曲して設けられ、且つ把持部４は起立
部５の断面積より遥かに大きく形成してあれば良く、こ
の構造を満足することにより、起立部５を下方へ垂下し
た際、起立部５が脚となり把持部４が脚を起立保持する
基台の作用を発揮するものである。

尚、収納容器１の前端部にはボール回収装置８を備えて
いる。

該装置８は殆んど硬式テニス用のボールに限られるが、
容器１を走行するとにより、コート上に落ちているボー
ルを容器１内に自動的に回収されるもので、構造の大要
は、容器１の前端に入口９を開口し、入口９よりやや前
方部にスポンジ状の軟質ローラー１０を架設し、車輪２
の回転力で該ローラー１０を車輪２と同方向に回転する
ようにな腰且つ容器１がコート上を走行する状態におい
て、ローラー１０の下端とコート面間の高さをボールの
直径よりも低くなるように形成しである。

勿論上記の装置８は必要に応じて設けるものである。

この考案は以上の構造であって、例えばテニスのサーブ
練習した後、コートなどに散在するボールを回収する時
には、第１図図示の如く、把手３の起立部５を収納容器
１の上方へ起立し、起立部５を上側の係止具６に嵌めて
直立保持する。

そこで把持部４を押して収納容器１をコート上などを走
行せしめ、落ちているボールを容器１内に回収する。

ボールを回収した後は、起立部５を上側の係止具６より
外し、容器１の下方へ垂下し、下側の係止具７に嵌めれ
ば、起立部５は把持部４によって起立した状態に保持さ
れ、容器１はこの起立部５によって高所に支持されるも
のである。

従って、テニス等の練習時に本考案によるボール収納器
を使用すれば、把手を上方へ起立するか下方へ垂下して
保持することにより、ボールを回収する時あるいはサー
ブ等を行なう際に、収納容器を操作し易い位置に保持す
ることが出来、しかも容器の上昇及び降す操作が容易で
あり、また構造が簡単であることから耐久性に優れ安価
に提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案によるボール収納器を示すもので、第１
図はボールを回収する時の状態で示す斜視図、第２図は
ボールを使用する時の状態で示す斜視図である。 １・・・・・・収納容器、２・・・・・・車輪、３・・
・・・・把手、４・・・・・・把持部、５・・・・・・
起立部、６，７・・・・・・係止具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輪２を備えた収納容器１の後部における高さ方向のほ
   ぼ中央部に把手３の基部を上下に揺動可能に枢着し、該
   枢着部より上部と下部に把手３を把持する係止具６，７
   を設け、把手３は前記枢着部より延長する起立部５の先
   端に、該起立部５を上方に起立した状態で収納容器１の
   上空部以外へ屈折する把持部４を起立部５の断面積より
   広い面積を持って形威し、起立部５を垂下した状態で把
   手３が収納容器１を高所に保持する支脚となることを特
   徴とするテニス等のボール収納器。