JPS602108B2

JPS602108B2 - スプレーノズル

Info

Publication number: JPS602108B2
Application number: JP54155263A
Authority: JP
Inventors: 優渡辺; 和義天田; 伸一山口
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1979-11-30
Filing date: 1979-11-30
Publication date: 1985-01-19
Also published as: JPS5678651A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、スプレーノズルに係り、特に、スラッジを含
む液中に浸潰された場合でも、スラッジ液の逆流および
スラッジの堆積による噴射口の閉塞を防止し得るように
したスプレーノズルに関する。

各種の工業用プラント機器には、液体を噴射または噴覆
して洗浄、冷却、乾燥および塗装などを行うスプレーノ
ズルが一般的に用いられている。

しかして、従釆一般に用いられているスプレーノズルに
は噴射口に逆流防止機構が備わっていないため、第１図
に示すように、スプレ−ノズルが容器２内のスラツジ液
３中に浸潰される場合、スラッジ液がスプレーノズル内
に侵入してスラツジが内部に堆積し、この堆積スラッジ
によって噴射口が閉塞されて以後スプレー液が噴出でき
なくなるという不都合があった。また、特にスラツジ液
中に浸潰される場合を考慮して逆流防止機構を備えた従
来のスプレーノズルには、第２図に示すように、噴射口
４とノズルボディ５に形成された流入口６との間に大径
のポケット部７を設け、このポケット部７内に例えば圧
縮コイルばね８によって流入口６を閉塞する方向に付勢
された球体弁９を設けたものがある。

しかしながら、このスプレーノズルは、スラツジ液に浸
潰された場合スラッジが上記ポケット部７内に堆積して
これがスプレー作動時球体弁９によって押し固められる
ので、結局噴射口４は内側から閉塞されることになり、
問題の解決にはならない。そこで、本発明の目的は、上
託した不都合を解消してスラッジ液中に浸潰されてもス
ラッジによる噴射口の閉塞を防止し得るスプレーノズル
を提供するにある。

上記目的を達成するため、本発明によるスプレーノズル
は、先端に噴射口を開口させたノズル本体と、上記噴射
口を通してノズル本体内に挿入され外端部をノズル本体
外に突出させた操作村と、この操作村の内端に止着され
、操作村の軸線方向の移動範囲を規制する位置規制部材
と、上記ノズル本体内に形成され、上記位置規制部材を
内部に収容してそのストロークを規制する拡蚤ポケット
部と、上記位置規制部材とノズル本体との間に組込まれ
て操作村をノズル本体の内方に引込む方向に付勢するば
ね部材と、操作杵の外端に止着され、上記噴射口を外側
から閉塞するノズルチップと、上記操作杵の外端に螺着
され、上記‘まね部材のばね圧を調整する止めナットと
を有してなることを特徴とするものである。

以下本発明の実施例を第３図および第４図を参照して説
明する。

第３図において符号１１はノズル本体を示し、このノズ
ル本体１１は、前記ノズルボディ５と、このノズルボデ
ィ５の閉口端にパツキン１２を介して水密に螺着された
椀状のノズルキャップ１３とを有しており、このノズル
キャップの頂部には開ロ機縁を面取りした噴射口４が開
□している。

上記ノズル本体１１内には、上記噴射口４とほぼ同軸に
操作村１４が設けられている。この操作村１４の外端部
は上記噴射口を貫通してノズル本体外に突出しており、
この突出部には、例えば半球形のノズルチップ１５が操
作村１４の藤線方向における位置を調節可能に止着され
ている。

図示の実施例では、操作杵１４の外端部に雄ねじ部が形
成されており、この雄ねじ部に螺合する止めナット１６
によって、ノズルチップ１５の位置が規制かつ固定され
、しかもノズルチップ１５の位置を調節することができ
るようになっている。一方、上記操作村１４の内端は、
例えば外形が円形で操作杵１４に垂直な１よね受け板１
７の中央部に結合されている。このばね受け板１７は、
ノズル本体１１内においてノズルボディ５とノズルキャ
ップ１３との間に形成された拡径ポケット部１８に遊隊
している。しかして、ばね受け板１７の外径は上記舷蓬
ポケット部１８に接続する前記流入口６の内径、および
ノズルキャップ１３の内径より大きく定められており、
従って、ばね受け板１７およびこれに一体に結合された
操作杵１４はその軸線方向に動ける位置を規制されるこ
とになる。これらばね受け板１７および拡蓬ポケット部
１８は操作杵の位置規制部村１９を構成する。また、ば
ね受け板１７の厚さｔは拡蓬ポケット部１８の軸線方向
の寸法日より小さく定められており、ばね受け板１７は
操作杵の軸線方向にある範囲内を移動することができる
。なお、ばね受け板１７の外周部にはこれを厚さ方向に
貫通する複数個の流通孔２０，２０が閉口している。

他方、ノズルキャップ１３内には操作好１４をノズル本
体内方に引き込む方向に付勢するばね部材２１が設けら
れている。

図示の実施例では、このばね部材は圧縮コイルばねより
なり、この圧縮コイルばね２１は、ノズルキャップ１３
の頂部内面とばね受け板１７との間に、操作杵１４と同
軸に設けられている。上記のように構成された本発明の
一実施例によるスプレーノズルは、スプレー不作勤時に
は、操作村１４は圧縮コイルばね２１の弾力によりノズ
ル本体内方に引き込まれるように付勢されている。

従って、操作村１４の外端に止着されたノズルチップ１
５は前記噴射口４の面取り部に密着してこれを外側から
閉塞することになる。そのため、このノズルスプレーが
スラッジ液中に浸潰されることがあっても、スラツジ液
がノズル本体内に侵入することはない。スプレー作動時
には、スプレー液が第３図矢印ａ方向に沿ってノズル本
体１１内に圧送される。

すると、このスプレー液はばね受け板に閉口した０前記
流通孔２０，２０、および拡蓬ポケット部１８の内面と
ばね受け板１７の外周部との間の隙間を通ってノズルキ
ャップ１３内に流入し、ノズルキャップ１３のノズルキ
ャップ内部空間に臨んでいる部分に圧力を及ぼして、圧
縮コイルぱね２１の弾力に抗してこれを外方に押し出し
、ばね受け板１７がノズルキャップ１３の上端に当綾す
るまでノズルチップ１５を外方に移動させる。その結果
、噴射口４とノズルチップ１５との間に環状の隙間が形
成されることになり、スプレー液は、この隙間を通って
第３図矢印ｂ方向に沿って円錐状に飛散し、所期の目的
に供される。

この過程において、噴射口４とノズルチップ１５との間
にスラッジがこびり着いているとしても、このスラッジ
は噴出するスプレー液によって洗い飛ばされる。すなわ
ち、このスプレーノズルは自浄作用を有する。なお、ス
プレー液が噴出する上記環状の隙間の寸法は、ノズルチ
ップ１５の操作杵軸線方向における止着位置を調整し、
前記止めナット１６によってそれを固定することによっ
て変化させることができ、従って、このスプレーノズル
を目的に応じて使い分けることができる。

第４図は本発明の変形実施例を示し、この実施例は、ノ
ズルチップ１５をノズル本体側に開いた椀状となし、そ
の開□端緑部をノズルキャップ１３の頂部外周縁部に接
合させたものである。

このようにすると、ノズルチップ１５が直接噴射口４を
閉塞するものとは異なり、スプレー液をノズル本体のラ
ジアル方向、あるいは第４図矢印ｃで示すノズル本体の
スプレー液供給端方向にも噴出させることができる。以
上の説明から明らかなように、本発明は、ノズル本体の
外側に噴射口を外側から閉塞するノズルチップを設けた
ので、スプレーノズルをスラツジ液に浸潰させてもスラ
ッジ液が噴射口を通ってノズル本体に侵入することを完
全に防止することができ、従ってスラッジの堆積による
スプレーノズルの目詰りが皆無となる。

例え噴射口とノズルチップとの間にスラッジがこびり着
いたとしても、このスラッジはその後のスプレー作動時
スプレー液によって洗い流され、自動的に清掃される。
また、噴射口を貫通してノズル本体外に突出した操作村
の外端部に、操作村の軸線方向における位置を調節可能
にノズルチップを止着するようにしたので、スプレー液
の圧力に応じてばね部村のばね圧を調整でき、スプレー
液が噴出する隙間の寸法を調節することができ、目的に
応じてスプレー液の噴射量や噴射速度を変化させること
ができると共にスプレー液の噴出時に位置規制部材が拡
蓬ポケット部の端に当って止まるため、スプレー液の勤
圧が加わってもノズル関度が変動することなく一定に保
たれ安定したスプレー状態を保つことができる。

さらにまた、ノズルチップを／ズル本体の外側に配置し
たので、噴射口を外側から閉塞する個処を噴射口そのも
のはもちろん、ノズルキャップの頂部外面の任意の場所
に設定することができ、従ってノズルチップの形状等を
適切に設計すれば、スプレー液の噴射方向を任意の方向
にすることができる、など種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はスプレーノズルの取付使用例を示す断面図、第
２図は逆流防止機構を備えた従来のスプレー／ズルの断
面図、第３図は本発明の一実施例によるスプレーノズル
の断面図、第４図は本発明の変形実施例を示す断面図で
ある。４・・・・・・噴射口、５・・・・・・ノズルボディ、
１１．．・．．・ノズル本体、１３・・・・・・ノズ
ルキャップ、１４・…・・操作杵、１５・・・・・・ノ
ズルチップ、１７・・・・・・ばね受け板、１８・・・
・・・鉱蓬ポケット部、１９・・・・・・位置規制部材
、２１・・・・・・ばね部材。多ー図多２図第３図４図

Claims

【特許請求の範囲】１先端に噴射口を開口させたノズル本体と、上記噴射
口を通してノズル本体内に挿入され外端部をノズル本体
外に突出させた操作杆と、この操作杆の内端に止着され
、操作杆の軸線方向の移動範囲を規制する位置規制部材
と、上記ノズル本体内に形成され、上記位置規制部材を
内部に収容してその移動ストロークを規制する拡径ポケ
ツト部と、上記位置規制部材とノズル本体との間に組込
まれて操作杆をノズル本体の内方に引込む方向に付勢す
るばね部材と、操作杆の外端に止着され、上記噴射口を
外側から閉塞するノズルチツプと、上記操作杆の外端に
螺着され上記ばね部材のばね圧を調整する止めナツトと
を有してなるスプレーノズル。２上記ノズルチツプをノズル本体側に開口した椀状に
形成し、その開口端縁部を噴射口の外周におけるノズル
キヤツプ頂部外面に密着させるようにしたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載のスプレーノズル。