JPS6021052Y2 - 電気メス用対極板 - Google Patents
電気メス用対極板Info
- Publication number
- JPS6021052Y2 JPS6021052Y2 JP15410678U JP15410678U JPS6021052Y2 JP S6021052 Y2 JPS6021052 Y2 JP S6021052Y2 JP 15410678 U JP15410678 U JP 15410678U JP 15410678 U JP15410678 U JP 15410678U JP S6021052 Y2 JPS6021052 Y2 JP S6021052Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- return electrode
- patient
- electric scalpel
- electrode plate
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は電気メス用対極板の改良に関する。
従来この種対極板は、患者の臀部があてがわれる程度の
大きさの金属板で、これに、患者の体部が十分電気的に
接触するように、食塩水を浸した濡れ布を敷設するか又
は導電性クリームを塗布する等して使用されていた。
大きさの金属板で、これに、患者の体部が十分電気的に
接触するように、食塩水を浸した濡れ布を敷設するか又
は導電性クリームを塗布する等して使用されていた。
しかし、対極板の大きさは患者が手術用ベッドと接する
面積に比較すると非常に小さいため、手術中、対極板が
常に十分な面積をもって患者に接触しているとは限らず
、もし対極板の一部しか患者に接触していない場合には
該一部に電気メスの電流が集中して該部分が異常発熱し
、その結果患者が該部において熱傷を引き起す等の事故
が屡々発生していた。
面積に比較すると非常に小さいため、手術中、対極板が
常に十分な面積をもって患者に接触しているとは限らず
、もし対極板の一部しか患者に接触していない場合には
該一部に電気メスの電流が集中して該部分が異常発熱し
、その結果患者が該部において熱傷を引き起す等の事故
が屡々発生していた。
加うるに、対極板の使用による熱傷を防止するには次の
ような多くの注意事項を遵守する必要があった。
ような多くの注意事項を遵守する必要があった。
即ち、a 対極板は患者の骨張った部位を避けて十分広
い面積で接触させること。
い面積で接触させること。
b 体毛が多い場合にはその部分を刺毛してから対極板
を接触させること。
を接触させること。
C手術中に体位を変更する場合にはあらためて対極板の
接触状態を調査し、必要があれば十分な面積で接触する
部位に移動すること。
接触状態を調査し、必要があれば十分な面積で接触する
部位に移動すること。
d 金属性の対極板を使用する場合は手術時に使用され
る消毒液が対極板に付着して電気的絶縁膜を形成するこ
とがあるため、薬液が対極板に付着しないよう注意する
こと。
る消毒液が対極板に付着して電気的絶縁膜を形成するこ
とがあるため、薬液が対極板に付着しないよう注意する
こと。
e 導電性を良好にし、接触面積を確保するために用い
られる生理的食塩水を含んだ布及び導電性ゲルは長時間
の手術中に乾燥して導電性の低下を招くため数時間おき
にチェックすること。
られる生理的食塩水を含んだ布及び導電性ゲルは長時間
の手術中に乾燥して導電性の低下を招くため数時間おき
にチェックすること。
f 接着剤を用いて人体に貼付する方式の対極板では人
体の曲面に貼付する場合、長時間の手術中に一部がはが
れるおそれがあるため、別にテープ等を用意しこれを使
用して完全に人体に密着させること。
体の曲面に貼付する場合、長時間の手術中に一部がはが
れるおそれがあるため、別にテープ等を用意しこれを使
用して完全に人体に密着させること。
g 生理的食塩水、導電性ゲル等は、十分な量を使用し
、また、ゲルの場合には対極板全面にわたって均一にな
るように展延して使用すること。
、また、ゲルの場合には対極板全面にわたって均一にな
るように展延して使用すること。
h 脂性の患者は、対極板を接触させる部位をアルコー
ル等を用いて脱脂し、電気的接触を良好にすること。
ル等を用いて脱脂し、電気的接触を良好にすること。
i 対極板を接触させる場合、癒着や痩瘍などにより表
面が乾燥していて通電しにくい部位を避けること。
面が乾燥していて通電しにくい部位を避けること。
等であった。
このような多くの注意事項は際に手術室内における他の
使用機器を含めすべての手術の準備を行なう看護婦ある
いは医師等にとっては極めて煩雑な作業が付加されるこ
ととなりケアレスミスを引き起こす公算が大であった。
使用機器を含めすべての手術の準備を行なう看護婦ある
いは医師等にとっては極めて煩雑な作業が付加されるこ
ととなりケアレスミスを引き起こす公算が大であった。
さらに、熱傷事故は、患者と対極板との接着部位のみで
はなく、心電計電極やその他のアース電位の金属(手術
器具用の金属性台車、手術用ベッドの金属性外ワク等)
に接触している患者の躯体の部位でも発生していた。
はなく、心電計電極やその他のアース電位の金属(手術
器具用の金属性台車、手術用ベッドの金属性外ワク等)
に接触している患者の躯体の部位でも発生していた。
本考案はかかる実情に鑑みてなされたもので、一対極板
の面積をベッドの上面の面積と同一になるように広くと
って、対極板接触面での電流密度を最小にし、患者がど
のような体位でベッドに横臥いる場合でも常に十分な接
触面積が得られるようにするとともに、従来の対極板に
おいてこの状態を準備し又は維持するための注意事項を
極端に減少することによりケアレスミスを防止すること
をその目的とし、また対極板の面積を常識的に考えられ
ている1十分な面積ヨよりも、遥かに大きくベッドと等
大とすることによって患者と対極板との間の接触インピ
ーダンスを従来全く考えられなかった程度にまで低下さ
せて対極板部以外での熱傷事故の発生を絶無ならしめる
ことをもその目的とするものである。
の面積をベッドの上面の面積と同一になるように広くと
って、対極板接触面での電流密度を最小にし、患者がど
のような体位でベッドに横臥いる場合でも常に十分な接
触面積が得られるようにするとともに、従来の対極板に
おいてこの状態を準備し又は維持するための注意事項を
極端に減少することによりケアレスミスを防止すること
をその目的とし、また対極板の面積を常識的に考えられ
ている1十分な面積ヨよりも、遥かに大きくベッドと等
大とすることによって患者と対極板との間の接触インピ
ーダンスを従来全く考えられなかった程度にまで低下さ
せて対極板部以外での熱傷事故の発生を絶無ならしめる
ことをもその目的とするものである。
以下、図面を参照し実施例に基づいて本考案を説明する
。
。
第1図は、本考案品を示す一部切開斜視図である。
対極板本体1は金属網からなり、その材質はステンレス
等が好ましい。
等が好ましい。
次に、表裏全面には柔軟性を有する絶縁物2例えばゴム
、石綿又は合成樹脂線等が覆装されている。
、石綿又は合成樹脂線等が覆装されている。
電気メスには高周波電流が使用されるため表面の絶縁物
を介してメスの刃先と対極板本体との間に通電が可能で
あり、また、本考案品は横巾a及び縦長すは夫々患者が
横臥するベッドの横巾及び縦長に見合うように裁断され
ている。
を介してメスの刃先と対極板本体との間に通電が可能で
あり、また、本考案品は横巾a及び縦長すは夫々患者が
横臥するベッドの横巾及び縦長に見合うように裁断され
ている。
以上の構成に基づく本考案品は、第2図に示す如く、ベ
ッド3の上に敷設されると、患者4の絶縁物2に当接す
る面積は著しく大となり、従って、メスの刃先5と対極
板本体1との間に流れる高周波電流は、患者の殆んど全
身を通過することとなり、電流の集中による火傷等を防
止することができる。
ッド3の上に敷設されると、患者4の絶縁物2に当接す
る面積は著しく大となり、従って、メスの刃先5と対極
板本体1との間に流れる高周波電流は、患者の殆んど全
身を通過することとなり、電流の集中による火傷等を防
止することができる。
また、患者に当接する絶縁物は柔軟部材で形成されてい
るので、術後も対極板を取はずす必要がなく、そのまま
の敷き赦しが可能であり、さらに手術中患者の対極板に
対する接触状態、食塩水を浸み込ませたガーゼ等の乾燥
状態、或いは導電性クリームの塗布状態等を看視修正す
る作業が不要となり、電気メスの取扱いが至って簡便化
される等多くの利点を有するものであるが、特に前述の
ん対極板部の熱傷B、対極板部以外における熱傷C1対
極板使用上の煩雑でかつケアレスミスを引き起こし易い
多くの使用上の注意を夫々皆無にし、又は、少くとも格
段に減少することが可能となり従来の問題点を一挙に解
決することとなったもので、その実用価値は極めて大な
るものである。
るので、術後も対極板を取はずす必要がなく、そのまま
の敷き赦しが可能であり、さらに手術中患者の対極板に
対する接触状態、食塩水を浸み込ませたガーゼ等の乾燥
状態、或いは導電性クリームの塗布状態等を看視修正す
る作業が不要となり、電気メスの取扱いが至って簡便化
される等多くの利点を有するものであるが、特に前述の
ん対極板部の熱傷B、対極板部以外における熱傷C1対
極板使用上の煩雑でかつケアレスミスを引き起こし易い
多くの使用上の注意を夫々皆無にし、又は、少くとも格
段に減少することが可能となり従来の問題点を一挙に解
決することとなったもので、その実用価値は極めて大な
るものである。
第1図は本考案に係る電気メス用対極板の一部切開斜視
図、第2図は本考案品の使用状態を示す説明図である。 1・・・・・・対極板本体、2・・・・・・絶縁物。
図、第2図は本考案品の使用状態を示す説明図である。 1・・・・・・対極板本体、2・・・・・・絶縁物。
Claims (1)
- 金属網からなる対極板本体の表裏全面を柔軟な絶縁物を
もって覆装するとともに、該本体が患者の横臥するベッ
ドの上面と同じ面積を有して構成されることを特徴とす
る電気メス用対極板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15410678U JPS6021052Y2 (ja) | 1978-11-10 | 1978-11-10 | 電気メス用対極板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15410678U JPS6021052Y2 (ja) | 1978-11-10 | 1978-11-10 | 電気メス用対極板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5570109U JPS5570109U (ja) | 1980-05-14 |
JPS6021052Y2 true JPS6021052Y2 (ja) | 1985-06-24 |
Family
ID=29141917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15410678U Expired JPS6021052Y2 (ja) | 1978-11-10 | 1978-11-10 | 電気メス用対極板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6021052Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5811269Y2 (ja) * | 1979-07-10 | 1983-03-02 | 城 根来 | カ−テン開閉装置 |
US9867650B2 (en) * | 2013-12-26 | 2018-01-16 | Megadyne Medical Products, Inc. | Universal self-limiting electrosurgical return electrode |
-
1978
- 1978-11-10 JP JP15410678U patent/JPS6021052Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5570109U (ja) | 1980-05-14 |
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