JPS6019674Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浴槽主体を木製で箱型のものとする浴槽の
構造り関する。

従来、上記したような浴槽には各種のものがあり、構造
も多様である。

ところが、これら従前のものは、通例、板材を桝組みし
て浴槽主体が構成されているので、浴槽主体内側面の四
つの各隅角部に、浸水による腐蝕が早期に生じやすく、
このため長期にわたって使用することができなくなると
いう共通した光転がある。

そこで、この考案は従前のものに関し生じている上記し
た欠点を、きわめて簡易且つ有効に改良することを目的
として完成したものであって、この考案を先ずその要旨
について説明すると、次のとおりである。

即ち、この考案は浴槽主体を木製で箱型のものとする浴
槽の構造において、浴槽主体内側面の四つの各隅角部に
、いずれも下方に向かうにしたがつて細くなっている縦
長いテーパ状の溝が夫々凹成されていて、これらの溝内
に、該溝に適合した浸水防止用の縦長いテーパ状の木製
角木が密実に打込まれていることを要旨とする浴槽の構
造である。

上記したこの考案の要旨を更に明白にすると）もに、こ
の考案の構成と効果を具体的に説明するため、この考案
による浴槽の実施例をあげ、図面を利用してこれを詳述
すると次のとおりである。

尚、この考案は下記実施例のものに限定されるものでな
いことは申すまでもない。

即ち、図において、１は板材２は桝組みして構成されて
いる箱型の浴槽主体で、３は浴槽主体内側面のいずれも
隅角部であり、４は各隅角部３に夫々縦長に凹成されて
いるいずれもアリ溝であって、これらのアリ溝は、下方
に向かうにしたがって細くしたテーパ状のものになって
いる。

又、５は上記した各アリ溝４に密実に打込まれているい
ずれも縦長い木製の角木であって、これらの角木は、い
ずれもアリ溝４に適合した形状につくられている。

尚、６は浴槽主体１の上周面部に、同じく７は浴槽主体
外側面の各隅角部に夫々密着して一体的に取付けられて
いるいずれもステンレス製のカバーである。

以上のような構造の浴槽とすると、この浴槽は、従前の
ものと比べ、次のような優れた作用効果を具えたものと
なる。

（１）浴槽主体内側面の各隅角部３に夫々縦長い木製の
角氷５を、アリ溝４を介して密実に固着したので、浸水
による角氷５の膨張で、密着度が更に大きくなり、水の
浸透が阻止され、従前のごとく早朝に腐蝕しないように
なる。

（２）角氷５を縦長いテーパ状のものにしたのと、これ
をアリ溝４に打込んで四隅角部に一体的に固着したので
、角氷５が抜ける虞がないのと、浴槽主体全体が強靭な
ものとなり長期にわたって使用できるようになる。

尚、この考案のおいて、溝、角氷の大きさや構造などは
、この考案の前記した目的が遠戚できる範囲内において
、夫々適当に定められてよいものであることは申すまで
もない。

上述の説明によって明白となるように、この考案によれ
ば、従前のものに関し生じていた既述の光転が、きわめ
て簡易且つ効果的に改善されるので、この考案は実益が
あると申さねばならない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による浴槽め斜視図、第２図は第１図
におけるＡ−Ａ線による垂直断面の拡大端面図、第３図
は第１図における浴槽のステンレスカバーを除去すると
）もに１部分の断面を表わした要部の斜視図、そして第
４図は角氷の拡大斜視図である。 尚、図面中の主な符号について説明すると次のとおりで
ある。 １・・・・・・浴槽主体、３・・・・・・隅角部、４・
・・・・・アリ溝、５・・・・・・角氷。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）浴槽主体を木製で箱型のものとする浴槽の構造に
   おいて、浴槽主体内側面の四つの各隅角部に、いずれも
   下方に向かうにしたがって細くなっている縦長いテーパ
   状の溝が夫々凹成されていて、これらの溝内に、該溝に
   適合した浸水防止用の縦長いテーパ状の木製角木が密実
   に打込まれていることを特徴とする浴槽。
2. （２）溝がアリ溝になってい、る実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の浴槽。