JPS6019048Y2 - 根菜類収穫機用コンベヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポテトハーベスタのような根菜類収穫機に用
いるコンベヤに関するものである。

従来、この種の収穫機においてはロッドコンベヤが多用
されており、このうち、掘取刃直後のロッドコンベヤは
、第１図に示すように所定幅を有し、左右一対、平行に
設けたベルト１間に、多数のロッド２を所定の間隔に固
着して無端状の搬送帯を形成し、この搬送帯をその移動
（矢印）方向に沿って上昇するよう傾斜させたものがあ
る。

またロッド２は、交互に高低をつけたものを配置して、
その上に供給される球状の根菜類が、搬送帯の傾斜や駆
動による振動などでロンド上に掘取刃側に転がり落ちる
のを防止し、さらに搬送帯両側のベルト１上に根菜類が
供給されると掘取刃側に転落することになるので、これ
を防止するためにベルト１の内側にゴム板のような案内
板３を設けたものであるが、これでは搬送帯の幅を狭く
して搬送能力を低下させることになる。

本考案は上記の事情にもとづいてなされたもので、搬送
帯のベルト１上に、その移動方向と交差して弾性体から
なる突起を所定の間隔に配設することによって、根菜類
がベルト１上に供給されても転がり落ちることなく、コ
ンベヤの搬送能力を向上すると共に、根菜類に傷がつか
ないようにした根菜類収穫機コンベヤを提供しようとす
るものである。

以下、第２図および第３図を参照して本考案の一実施例
を具体的に説明する。

なお、第１図と同じ部材には同一の符号を付し説明を省
略する。

第２図において、ベルト１上には、ゴムのような弾性体
からなり、ベルト１の幅とほぼ等しい長さおよび、搬送
帯上に供給される球状の根菜が転落するのを防止できる
程度の高さ、幅を有する突起４が、ベルトの長さく移動
）方向と交差して一定の間隔で固着されている。

この突起４は、第３図に示すように各種の形状にしても
よいものである。

即ち、第３図ａに示すものは、長方体の長さ方向の上部
−側を３つの山形状に切欠いて４ａを形成し、ｂに示す
ものは、取付基板から３個の円錐状の突出部を突出させ
て４ｂを形成し、Ｃに示すものは、単に長方体状に４ｃ
を形成したものである。

このように構成されたコンベヤは、掘取刃により掘取ら
れた根菜類を、搬送帯上に供給されて傾斜上方（矢印）
に向は搬送する。

このとき、ロッド２上に供給された根菜類は、ロッド表
面が凹凸状になっているからその凹部に保持され、傾斜
下方、即ち掘取刃側へ転落することなく搬送され、また
、ベル］・１上に供給された根菜類は、突起４により傾
斜下方への転落が防止される。

従って、第１図に示す従来のコンベヤにおける案内板３
は不要となり、搬送帯はその幅−ばいに根菜類を載置し
て搬送することができて搬送能力が向上する。

また、根菜類は転落が防止されるから衝突が避けられて
、表面に傷がついたりしない。

以上説明したように本考案の根菜類収穫機用コンベヤに
よれば、所定幅を有する複数のベルトを平行に配置し、
これらベルト間に、多数のロッドを所定の間隔に固着し
て無端状の搬送帯を形威しこの搬送帯をその移動（長さ
）方向に沿って傾斜して配設したものにおいて、搬送帯
のベルト上には、その動方向と交差して弾性体からなる
突起を所定の間隔に配設したので、搬送帯、特にベルト
上に供給された根菜類が、傾斜下方に転がり落ちるのを
防止することができ、搬送帯の幅量部を搬送に用いるこ
とができるから搬送能力を向上させ、また根菜類の転落
による傷つきを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンベヤの従来例を示す部分斜視図、第２図は
本考案の一実施例を示すコンベヤの部分斜視図、第３図
ａ〜Ｃは突起の変形例を示す斜示図である。 １・・・・・・ベルト、２・・・・・・ロッド、３・・
・・・・案内板、４・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定幅を有する複数のベルトを平行に配置し、これらベ
   ルト間に多数のロッドを所定の間隔に固着して無端状の
   搬送帯を形成し、この搬送帯をその移動方向に沿って傾
   斜して配設した根菜類収穫機用ロッドコンベヤにおいて
   、搬送帯のベルト上には、その移動方向と交差して弾性
   体からなる突起を所定の間隔に配置したことを特徴とす
   る根菜類収穫機用コンベヤ。