JPS60184539A - 複合材組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ＞産業上の利用分野 本発明は湿式摩擦材複合材組成物の改良に関し、特に摩
擦係数が安定して高く、しかも耐ｓｉ耗性の向上しｋ　
、フルオロエラストマーをマトリックスとする複合材組
成物に関するものである。

（Ｂ）従来技術 従来、フルオロエラストマーをマトリックスとする湿式
摩擦材複合材としＣは、ガラス質物質やカーボン繊維等
を混入したものが知られているが、摩擦係数や耐摩耗性
が必らずしも充分とは云えず、安定した高い摩擦係数を
もち、しかも耐摩耗性の向上した複合材組成物が要求さ
れている。

（Ｃ）発明の目的及び構成 本発明はこれらの欠点を解消するためになされたもので
、フルオロエラストマーをマトリックスとし、これに多
孔質の有機又は無機質の不定形の粒子もしくは繊維のく
以下多孔質物質という）の少なくとも一種と、充填剤と
してのカーボンブラック、及び加硫剤と加硫促進剤、老
化防止剤等の添加剤を配合して加熱加圧成型してなるも
ので、その気孔率が２〜４５％の範囲にある湿式摩擦材
複合材組成物である。フルオロエクストマーとしてはテ
トラフルオロエチレンとプロピレンの共重合体と、ヘキ
サフルオロプロピレンと弗化ビニリデンの共重合体が好
適で、これらの単独あるいは混合物が用いられる。多孔
質物質としてはビッカーズ硬度が５００以下のもので、
スポンジアイアン、珪藻土、多孔質グラファイト、活性
炭、シリカ繊維及び中空繊維等が好適である。

一般的な配合組成は次のとおりである。

フルオロエラストマー　２０〜６０重量％カーボンブラ
ック　１５〜５Ｑ　ＩＴ 多孔質物質　５〜５０！！ 加硫剤及び添加剤　３〜１２　Ｎ 上記配合をよく撹拌混合して、常法に従い加熱加圧成形
し、熱処理を施して気孔率２〜４５％、望ましくは５〜
２０％の製品とする。

（Ｄ）発明の効果 このようにして得られる本発明の複合材組成物において
は、前記ように多孔質物質の配合により、細かい気孔が
数多く分散して存在する多孔質構造となっているので、
摩擦材として湿式使用する際に、この気孔中に油を吸蔵
した状態で仕事量の伝達が行なわれる。この仕事量の伝
達において複合材料組成物がある面圧で相手面に押し付
りられると、気孔が圧縮され、又摩擦熱の影響も加わっ
て気孔中の油が摩擦面に放出される。したがって、この
際フルオロエラストマー、マトリックス自身と放出され
た油の極く薄い油膜の粘断性の両方により摩擦力を得る
ことになり、摩擦係数は改良されて動摩擦係数と静止摩
擦係数の比は１に近づき、又耐）？純性も従来のものに
比し著しく向上する。

仕事量の伝）ヱが終り面圧が取除かれると、複合材組成
物中の気孔は再び元の状態に復して油が吸蔵され、この
状態が繰り返し行なわれる。

１）実施例 以下実施例により本発明を説明する。

重量部 テトラフルオロエチレンとプロピレン　２０の共重合体 ヘキサフルオロプロピレンと　２０ 弗化ビニテンの共重合体 カーボンブラック　２５ 珪　藻　土　２０ 加硫剤及び添加剤　８ 上記配合をよく混練してシート状とし、所定のドーナツ
型リングに打抜く。一方脱脂及びショツトブラストをか
け接盲剤を塗布した鉄板を用意しておき、この上下に前
記ドーナツ型リングに打抜いた素材を置き、所定の溝の
入ったプレス型に−Ｃ１７０〜１７５℃で、製品面圧１
００Ｋｇ／Ｃ屑の血圧にて約７分間加熱加圧し、ついで
２３０℃で２１時間熱処理してのち、機械加工により所
定の厚みに仕上げ、所期の気孔率を有する製品とした。

このようにして得られた製品を試験片として次の如き摩
擦試験を行なった。

試　験　条　件 試験片サイズ ２００　ｍｍφｘ　１６０ｍｍφＸ　１．２ｍｍ（片面
）両面、２枚使用 周　速　７．１ｍ／Ｓ（作用半径の中心）血　圧　２０
に９／ｃｍ ■ネルキー密度　３，４８１（ｆｆ　−７ｒＬ／ｃｒｊ
制動回数　５０００回 使用油　ＣＤ級エンジン油 試　験　結　果 動摩擦係数　０．１０ 静止摩擦係数　０．１１ 摩耗量（厚み減＞　０．００２ （制動回数４０００〜５０００の１０００回当りの厚み
減）即ち摩ｊ察係数が改良されて、動摩擦係数／静止摩
擦係数の比が１に近づき、又耐摩耗性も向上して摩耗用
は従来のものに比し、非常に少なくなった。

特許庁長官　若本ニ不ロ夫殿 １、事件の表示 昭和５９年　特許願　第４００６７号 ２、発明の名称 複合材組成物 名　称　（０５１）曙ブレーキ工業株式会礼〒１０１　
英　ビル３階 明細書の発明の詳細な説明の項。

訂正。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１〉フルオロエラストマーをマトリックスとし、多孔
   質の有機又は無機質の不定形の粒子もしくは繊維の少な
   くとも一種、カーボンブラック及び加硫剤と添加剤を含
   んでなり、複合材全体として２〜４５％の気孔率を有す
   ることを特徴とする湿式Ｊ！ｊ擦材後材複合材組成 物２ンフルオロエラストマ−２０〜８０ｉ　ｆｉ％、カ
   ーボンブラン９１５〜５０重司％、多孔質の有機又は無
   機質の不定形の粒子もしくは繊維の少なくとも一種５〜
   ５０重組％、加硫剤と添加剤３〜１２重量％を含んでな
   る特許請求の範囲第（１）項記載の湿式摩擦材複合材組
   成物。 （３）フルオロエラストマーがテトラフルオロエチレン
   とプロピレンの共重合体及び／又はヘキサフルオロプロ
   ピレンと弗化ビニリデーンの共重合体である特許請求の
   範囲第（１）項又は第（２）項記載の湿式摩擦材複合材
   組成物。 （４）多孔質の有機又は無機質の不定形の粒子もしくは
   繊維が、スポンジアイアン、珪藻土、多孔質グラファイ
   ト、活性炭、シリカ繊維及び中空繊維のうちのいずれか
   である特許請求の範囲第（１）から第（３）項までのい
   ずれか１項記載の湿式摩擦材複合材組成物。