JPS6018218B2 - 円筒状構造体又は冶金設備の如きに対する内面ライニング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は円筒状構造体又は冶金設備の如きに対する内面
ラィニング装置の創案に係り、煙突のよう．な円筒状構
造体の内面ラィニングを比較的簡易コンパクトな機構と
軽微な作業条件で円滑且つ能率的にしかも夫々の場合に
おいて好ましい施行条件で実施することのできる装置を
提供しようとするものである。

煙突のような円筒状構造体の内面断熱層を構成する手法
としては、従来の一般的な工法として作業者の吹付操作
による吹付工法が採用されているが、その吹付作業は外
型枠又は外皮に配筋村だけを組んだ状態で円筒状構造体
の中間部に作業者等の乗り得るゴンドラを昇降可能に設
け、このゴンドラ上の作業者が供給部から圧送される吹
付材供給ホース先端のノズルを把持して吹付け施工する
ものであり、斯かる方法は適用される施工範囲が限定さ
れ、殊に作業者が周側を完全に囲綾された外皮又は外型
枠内で吹付作業するものであることよりして粉塵の発生
が著しく作業環境の衛生的見地よりしても甚だ好ましか
らざることとなり、更にはこのように発生する粉塵によ
って吹付作業時の視覚が妨げられ、実質的な作業能率が
相当に低下せざるを得ず、又的確な作業をなし得ない。
又このような施工は少くとも５瓜ｎ、時として百数十ｍ
にも達する高所作業であるため作業者の転落や器物落下
の如きによる災害発生の危険性が高いこととならざるを
得ない。なお同様のことは転炉や取鍋又は高炉或いは熱
風炉その他の冶金用設備の場合においても言えることで
あって、これらのものは次第に巨大化し、成程煙突のよ
うに長大でないとしても周側が図緩されたような条件下
で作業しなければならないことは上述と同じであってそ
の作業能率が充分に得られず、又それなりの危険を伴う
不利がある。本発明は上記したような従来のものの不利
、欠点を解消するように研究して創案されたものであっ
て、その実施態様を添付図面に示すとこ．ろを適宜に参
照して説明すると、本発明による装置構成の概要は第１
図に示す通りであって、公知のように外皮に所要の配筋
を組んで形成した円筒状構造体の基殻組織に対して該基
殻組織の頂部から垂下された吊止部材より目的とする円
筒状構造体の中心位置にセットされ、その軸線方向にそ
って昇降される旋回吹付機構１はその上方にホッパー２
を配設し、該ホッパー２を介して吊止されるように成っ
ているものであって、このような昇降操作はクレーン、
巻上磯等の何れかによって自在に行い得る。

然してこのようなホツパー２の底部にはスクリュ式圧送
機構３が同軸に設けられ、この圧送機構３の中間には水
その他の液体供給機構４が環設され、乾式でホッパー２
に送り込まれ、該ホッパー２内に別に設けられている縄
梓機構５による櫨梓操作を経た後の混合ラィニング材に
対して注水し、スクリュー圧送機構による圧送と混練を
経た後に前記旋回吹付機構に送入するように成っている
。ホツパー２の一側には投入口２１が設けられていて所
要ラィニング材をベルトコンベヤの如きによる連続的送
入手段又はバケット方式その他の間けつ的送入手段の何
れかを利用して送給するように成っているが、又この本
発明によるものの場合、特に比較的少量のラィニング材
を使用するだけで充分な部分補修目的の如きに利用され
るような場合には地上の如きにあって作業者の手作業で
投入してもよいことは明かである。又上記した圧送機構
３と損枠機構５とは各別に駆動されるように成っており
、即ち、圧送機構３の回転軸２３はホッパー頂部の第１
の駆動機構６で駆動され、上記回転軸２３に対して同Ｄ
関係に設けられた回転筒２５に上記漉洋機構５が設けら
れているが、この回転筒２５は前記した第１の駆動機構
６の下方に設けられた第２の駆動機構７で駆動されるも
のであり、このように両機構３，５を各別に駆動するこ
とによってこれらの機構３，５を夫々の施工条件に即し
た適当な速度で回転させ、吹付量の大小によって圧送機
構３の速度が求められ、収容されたラィニング材量如何
によって蝿梓機構の回転速度を決定することによりどの
ような場合においても好ましい作用が得られるように成
っている。上言己した旋回吹付機構１の具体的な構成は
別に第２図に示す通りであって、固定部材たる筒状ハウ
ジング１１の中心部に軸筒部体１２がベアリング１３を
介して回転自在に設けられ、該鞠筒部体１２の下端に形
成された鍔部１９に旋回盤１４が取付けられ、該旋回盤
１４の中心部にはラィニング材受入室２０が形成されて
いるが、このような受入室２０に対しては前記したよう
な圧送機構３に連結された供給管１５が挿入されている
。

なおこの供給管１５には内張替２４が設けられていて送
入されるラィニング材による摩耗損傷を防止するように
成っているが、又上記のような筒状ハウジング１１の一
側には高圧空気送入口２６が形成されていて第１図に示
した高圧空気管２７が連結され、軸筒部体１２に配設さ
れた翼片２８に作用し筒状ハウジング１１内の内装体２
９内において藤筒部体１２を回動する。即ち前記した縄
群機構とこの旋回吹付機構とは各別の駆動手段で回動さ
れるもので、３０はベアリング１３の保持部村であって
内装筒体２９及び翼片２８の上下に位置し、又３１は固
定盤であって、下部に設けられたベアリング１３の下端
に取付けられ、全体の組付け関係を固定している。更に
上記した旋回盤１４においては既述したような中心部の
受入室２０の周側に吐出間隙１６が形成されているが斯
かる吐出間隙１６に任意数の仕切壁１７が配設され上記
したような高圧空気の吹込みで回転される軸筒部体１２
を介して旋回盤１４の回転遠心力によってラィニング材
を均等状態にこのような仕切壁１７間の吐出間隙１６か
ら吐出するように成っている。筒状ハウジング１１の任
意の位置には上記のように吹込まれる高圧空気の排出口
が上記のような吐出間隙１６からの吐出ライニング材の
流れに支障を来さないように放出され、又このような吐
出間隙１６より上方の筒状ハウジング１１部分周側には
被覆筒１８が第１図に示すように設けられていて吐出し
たラィニング材がこの部分に進入することを防止するよ
うにし、上記したように筒状ハウジング１１から放出さ
れる気流はこのような被覆筒１８内へのラィニング材の
進入阻止に適宜利用される。上記したような本発明装置
によるものの作用について説明するとホッパー２内に所
要のＭｇ○系、Ｓｊ０２系、その他の耐火ラィニング材
とアルミナセメントのような接着剤又はセメントと砂及
び要すれば比較的づ・粒の砂利の如き粗骨材を装入し蝿
洋翼５を回転させることにより、このような資料を乾式
条件下で混合せしめ、斯うして適当に混合されたものを
次いで圧送機構３を回転させることによって順次に受入
室２０１こ送り込むものであり、この際圧送機構３にお
いては給水機構４の給水孔３２からラィニング材等の圧
送量に見合った適量の水が供給され、スクリュー機構を
利用したこの圧送過程においてこの供給された水との混
練がなされてから受入室２０に送り込まれるものであり
、斯うして受入室２０に送り込まれたものは旋回盤１４
の回転による遠心力作用条件で周側方向に分散放出され
る。

分散放出されたライニング材等はその遠心力による放出
方向に飛行して既述したような円筒状構造体等の外皮内
面に向けて吹きつけられ、その飛行力によって安定状態
に眉着されることとなるものであって、斯様な本案装置
をこのような円筒状構造体の中央部に位置せしめた状態
で上昇又は下降せしめつつ操業することにより好ましい
ラィニング層を迅速に形成することができ、即ち層着さ
れたラィニング層の密度、組成はその厚み方向の何れに
おいても均一な状態で適切に仕上げられる。煙突や冶金
用炉体の如きの補修に当って従来のように作業者がその
中に入って作業しなければならない方式の場合には操業
後に相当長時間放置し余熱の全くなくなった後において
作業しなければならないわけであるが作業者が外部にあ
って操作するだけでよいこの装置によれば数百度のよう
な余熱の存する条件下でも有効に作業することができ、
そのような余熱を利用して濃練された水その他の液分を
気散させることができるものであり、従ってそのような
補修のための操業休止時間を大幅に短縮して好ましい補
修をなすことができる。上記したような本発明によると
きは煙突や冶金用設備又は一般窯炉の如き円筒状構造体
又はこれに準ずる構造物に対するラィニング施工を簡易
且つ迅速に施工し得るものであると共に的確なラィニン
グ層の形成又は補修をなすことが可能であり、しかもホ
ツパー２と旋回吹付機構１が同軸に設けられ且つ該ホッ
パー２内にスクリュ圧送機構３と同軸の鷹杵機構５を設
けたので全体がコンパクトに形成されると共に円筒状構
造体などの略中心線上にセットし昇降．して作業するに
通したものとなり、又前記ホツパー２内にラィニング材
等を各別に送入し収容せしめた条件下で櫨拝しながら供
給し操業するものであるから、一般に反応性の早いラィ
ニング材を予め混合することなしに作業せしめ得ると共
に例えば高さが数十ｍ又はそれ以上に及ぶような高い煙
突の如きに対する施工に当っても該ホッパ−に対するラ
ィニング材等の送給がバッチ方式又は一般のコンベヤ機
構を利用して極めて容易に行われ、その操作のための駆
動力が比較的軽微で済むことになり、加うるにホッパー
内の蝿梓翼と旋回吹付機構とが各別の駆動手段で回動さ
れるものであるから材料の送給濠糠条件と旋回吹付条件
とが任意に決定され、それぞれの施工条件に合致した運
転条件を形成し好ましい施行が得られる等の作用効果を
有しており、工業的にその効果の大きい発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を示すものであって、第１図は
本発明による施工全般的状態を示す説明図、第２図はそ
の旋回吹付機構についての部分切欠側面図である。 然してこれらの図面において、１は旋回吹付機構、２は
ホッパー、３は圧送機構、４は給水機構、５は縄枠機構
、６，７は駆動機構を示すものである。 礎ノ風 驚Ｚ濁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 構築すべき円筒状構造体の略中心線上にセツトすべ
   き旋回吹付機構と同軸に所要のライニング材を収容すべ
   きホツパーを配設し、該ホツパーに前記旋回吹付機構に
   ライニング材を送入するスクリユ式圧送機構を設け、し
   かも前記ホツパー内に上記スクリユ式圧送機構と同軸の
   撹拌機構を設けたことを特徴とする円筒状構造体又は冶
   金設備の如きに対する内面ライニング装置。