JPS6017246Y2 - 線材への塗料塗布用ダイス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は線材に塗料を塗布する際に使用されるダイス、
特にエナメル被覆絶縁電線の製造に適したダイスに関す
るものである。

従来のこの種のダイスは一体構成であるため、線材のサ
イズ変更時や断線修理時等においては多数のダイスに線
材を挿通し直さなければならず、多大な労力と時間を必
要とし、また多量の線材層の発生を余儀なくされていた
。

本考案は上記の欠点を解消した塗料塗布用ダイスの提供
を目的とするものである。

すなわち、本考案のダイスは、外周面にネジ溝およびテ
ーパ一部を有するダイスチップを縦二分割型とし、この
ダイスチップを半径方向に切除部を有すると共に内周面
にテーパ一部を有するスリーブと、半径方向に切除部を
有すると共に内周面にネジ溝を有するキャップとでもっ
て締め付は一体化したものである。

以下添付図面を参照して本考案の一実施例について説明
する。

第１図はダイスチップの説明図であり、イは一体化した
状態の斜視図、口は二分割状態の正面図である。

第２図はスリーブの説明図であり、イは斜視図、口はＸ
−Ｘ’線断面図である。

第３図はキャップの説明図であり、イは斜視図、口はｙ
−ｙ’線断面図である。

第４図は本考案ダイスの組立図である。

ダイステップ１，１′の外周の上方にはネジ溝２が、下
方にはテーパ一部３が設けられており、また中心部には
線材の通過孔４が設けられている。

このような二分割のダイスナツプ１，１′を一体化する
ため第２図のスリーブ５および第３図のキャップ８が使
用される。

スリーブ５は半径方向に切除部６を、また内周面にはテ
ーパ一部７を有しており、ダイステップ１．１′のテー
パ一部３の外周に設けられる。

キャップ８は半径方向に切除部９を、また内周面にはネ
ジ溝１０を有しており、ダイスナツプ１．１′のネジ溝
２の外周に設けられる。

かかる、ダイスチップ１．１’、スリーブ５、キャップ
８は第４図のように組立てて使用される。

すなわち、ダイステップ１，１′に線材をはさんで組合
せ、その上方でスリーブ５を切除部６で線材を通過させ
てダイスナツプ１，１′のテーパ一部３の外周部分に係
合させる。

次いで、キャップ８を切除部９で線材を通過させ、ダイ
スチップ１，１′のネジ溝２に螺合させるに従い、スリ
ーブ５のダイスチップ１，１′に対する締め付は力は徐
々に強まり、ダイステップ１，１′は強固に一体化され
る。

以上説明してきたように、本考案によれば従来のダイス
に比しダイス装着作業の労力および時間を大幅に削減す
ることが可能となる。

また、本考案ではスリーブとキャップの双方によりダイ
スチップを一体化するため、ダイスチップは強固に一体
化され、線材の通過孔の径を高精度で一定にでき、かつ
ダイスチップの突き合せ面からの塗料もれを防止できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はダイスチップの説明図であす、イハ一体化した
状態の斜視図、口は二分割状態の正面図である。 第２図はスリーブの説明図であり、イは斜視図、口はｘ
−ｘ’線断面図である。 第３図はキャップの説明図であり、イは斜視図、口はＹ
−Ｙ′線断面図である。 第４図は本考案ダイスの組立図である。 １．１′：ダイスチップ、２：ネジ溝、３：テーパ一部
、５ニスリーブ、６：切除部、７：テーパ一部、８：キ
ャップ、９：切除部、１０：ネジ溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面にネジ溝２およびテーパ一部３を有する縦二分割
   型のダイスチップ１，１′と、半径方向に切除部６を有
   すると共に内周面には上記ダイステップ１，１′のテー
   パ一部３に対応するテーパ一部７を有するスリーブ５と
   、半径方向に切除部９を有すると共に内周面には上記ダ
   イステップ１．１′のネジ溝２と螺合するネジ溝１０を
   有するキャップ８とにより構成したことを特徴とする線
   材への塗料塗布用ダイス。