JPS6016583Y2 - 給紙装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカード状用紙等の紙葉を供給函内に複数枚積層
してこれら紙葉を該供給函の給送口から一枚ずつ送り出
すようにした給紙装置の改良に関するものである。

従来、この種の給紙装置では、紙葉を一枚ずつ給送口か
ら正確に送り出すために、種々の方式が提案されている
が、これらのものはいずれも個々の部品の形状が複雑で
あったり、微妙な精度を要求されたりするため、加工技
術的な難点や、組立精度および調整上等の問題点を包含
していた。

本考案は上述の欠点に鑑み、供給函側にその給送口の反
対側端部位置において給送側紙葉と当接する案内隆起を
設置するのみという簡易な構成をもって、−積層紙葉の
うちの給送側紙葉の給送口に向けて傾斜した捌き状態に
保持させ、これにより正確な給紙機能を保有させうるよ
うにしたものである。

以下図示実施例について本考案を詳述すると、１は供給
函Ａ内に立てた状態で積層収納した紙葉で、上記供給函
Ａは衝当ガイド板９と両側ガイド板２，４とで紙葉１の
収納空間を画成している。

５は上記衝当ガイド板３と対向する位置に配設した固定
板、６はこの固定板との間に介在させたばね７により付
勢されて紙葉１を図示矢印Ｐ方向に常時押圧する可動板
、８はガイド板２と衝当ガイド板３との接続部に開口さ
せた紙葉給送口、９はこの給送口に臨ませて設けた図示
矢印Ｃ方向に回転する繰出しローラ、１０は上記衝当ガ
イド板３の給送口８から離隔した位置に膨出させて設け
た半球状の案内隆起である。

上記構成を有するため、供給函Ａ内に積層収納された紙
葉１は、ばね７により付勢される可動板７によって衝当
ガイド板９側に矢印Ｐ方向に押圧される。

そして、このとき積層紙葉１のうちの給送側紙葉は案内
隆起１０に当接し該案内隆起１０の高さ寸法Ｂだけ給送
口８に向けて傾斜することとなる。

したがって、積層された給送側紙葉１は傾斜した給送口
側端部が階段状に徐々にずれた捌き状態となり、矢印Ｃ
方向に回転する繰出しローラ９によって最前列の紙葉か
ら一枚ずつ正確に送り出され、ガイド板２繰出しローラ
９間から矢印り方向へ送り出されるに至る。

なお、ガイド板２の尖端と繰出しローラ９との間隔は紙
葉−秋分だけの通過を許容し、二枚以上の同時通過を許
さないような隙間に設定されている。

また、上記隆起１０は給送側紙葉を傾斜させて捌き位置
に保持させるという機能のみを営めば足りるから、これ
に殊更高精度のものを要しないことは明らかである。

以上述べたように、本考案によれば、給送側紙葉がその
送出前において傾めに一枚ずつ分離された捌き状態に保
持されるため、ローラによる送出し作動が容易かつ確実
となり、装置の信頼度が向上する効果がある。

なお、図示実施例のものにおいては、紙葉１を立てた状
態で給紙しているが、紙葉１を水平に積層しその最上部
から送出せるようにしても同様の効果が得られることは
勿論である。

また、隆起１０の突設態様、形状等も種々の変形を採り
うろことは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施例に係る給紙装置の平面図である。 Ａ・・・・・・供給函、１・・・・・・紙葉、訃・・・
・・給送口、１０・・・・・・隆起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 供給函内に複数枚積層された紙葉を一枚ずつ給送口
   から送り出す給紙装置において、上記積層紙葉のうちの
   給送側紙葉を上記給送口に向けて傾斜した捌き状態に保
   持すべく、上記供給函にその給送口の反対側端部位置に
   おいて上記給送側紙葉と当接する案内隆起を設けたこと
   を特徴とする給紙装置。 ２ 案内隆起を半球状隆起としたことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の給紙装置。