JPS6016042Y2 - 接地棒 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気機器類、或いは避雷器、避雷針などと大
地との間に電路をつくり異常な高電圧或いは雷電流を大
地に放電させるため、地下に埋設される接地棒に関する
ものである。

一般に電気回路に起る高電圧を大地に放電させて回路中
の機器類の破損を予防したり、高い建造物を落雷の被害
から守るため導線で地下埋設の金属製の接地棒に接続し
、異常電流を地中に放電することが知られているが、こ
の接地棒ではリード線と接地棒との電気的結合が接地棒
地中への打ち込みの際、或いは取扱中に破損したり電気
的接続が不良になるほか断線することが多いばかりか埋
設後に地中から抜けやすく所期目的を遠戚できなくなる
ので、これら問題点を考慮して接地棒を製作しなければ
ならない。

従来では、実公昭４０−２６１．７９及び実開昭４８−
１０９４３２のように接地棒にリード線を結合するのに
接地棒に嵌合するのに接地棒に嵌合したリング状金具に
リード線を固定した上で心線を接続し、その周りを電導
性又は絶縁性の材料で被覆して固定化することが提唱さ
れていたものであるが、リング状金具で圧搾保持し一応
強度的には良好、安全なものにはなったものの環状金具
を必要とし、し７かもその結合にための取扱いがやっか
いで製造工数も増え、材料費および加工コストも割り高
となるなどの点でまだ問題があった。

本考案はこれら従来の欠点を適確に除去し、電気的接続
が不良となることなく製作容易で大量生産に連部構成部
品の簡略化も可能で著しく安価な形態の接続式接地棒を
提供することを目的としたものである。

本考案は、地下に埋設され、リード線を固着した棒状で
その先端を接地棒本体から続く錐状の下向きテーパ部７
に形成したものである金属製接地棒において、接地棒本
体１にリード線２の取付部３を接地棒本体の外周面に複
数の凹溝又は凸条部で形成し、該取付部にリード線の端
部を溶接一体化すると共に、少なくとも該溶接部を埋設
するカバ一部材を合成樹脂のモールドで前記取付部に固
着配備し、接地棒本体とカバ一部材との接触面を軸方向
に沿う力に抵抗する嵌着部６となるように環状部を複数
設けたことを特徴とする接地棒である。

本考案の実施例を図面を参照（７て説明するε、棒状例
えば丸棒、角棒などの金属製接地棒本体１は地中に打ち
込みやすいように先端を先細りのテーパ一部７に形成し
て周溝８を持ち、後端の適所に接続すべきリード線２の
取付部３、例えば接地棒本体１の外周面に穿設された凹
窪部を形成し、これにリード線２端をスポット溶接して
固着結合しである。

この場合、接地棒本体１の外周にリング状に凹溝を複数
設けて該凹溝間に凸条部が少なくとも一つ形成される抵
抗嵌着部６とし、前記溶接部４を含んで埋設されるよう
に被覆するカバ一部材と５の定着を確実、強化するよう
にしである。

この凹溝又は凸条は外全周にリング状に設けられるもの
であって、これらを単独又は組み合せて接地棒本体１の
外周に段付部を複数形成された状態下にすることが有効
である。

なお前記カバ一部材５としては、導電性又は絶縁性の合
成樹脂をモールドして固着形成されるが、少なくとも先
細りの錐状形態として接地棒本体１の打ち込み抵抗を少
なくするようにしであると共に、前記抵抗嵌着部６にく
い込んだ状態下で接地棒本体１に固着され、軸方向に沿
う力に対して脱離しないように装着される。

前記導電性合成樹脂は導電性粉体を熱可塑性合成樹脂に
均等に混合して導電性能を持たせたものを用いればよい
が、必要に応じ金属などの導電性材料でカバ一部材５を
構成することもできる。

また前記リード線２はカバ一部材５から接地棒本体１に
沿って導出され、保護チューブ１２例えばワニスチュー
ブ又は合成樹脂チューブを適宜長さ外被し、裸心線部分
をスポット溶接、レーザー光線又はメーザ−光線を用い
た電子光線溶接で前記取付部３に接続結合し、接地棒本
体１との電気的結合を確実にし地中打ち込みの際に切断
することがないようになっている。

第４図例は前記取付部３が凹状の周溝８からなる抵抗嵌
着部６の底面の一つに設けられたもので、四状９のリン
グ部が離隔されて複数配列されリード線２の接続結合の
モールド強度を適確に持たせである。

第５図の具体例では、接地棒本体１の外周の有効径をそ
のまま利用しカバ一部材５の略々中央部に溶接部４が配
備されるように凹状の周溝を二つ設けて実質的に凸条が
ある抵抗嵌着部６としたものであるが、必要に応じ有効
径を拡大するフランジ部となる凸条を周溝が形成される
ことなく設けて抵抗嵌着部６としてもよい。

この場合凸条の大径部に穿孔（図示せず）し、該孔にリ
ード線２を挿通して溶接又は押しつぶし一体化すること
もできる。

図中１０は尖鋭端部、１１は打ち込み用の平担状の後端
部である。

以上述べたように本考案は、接地棒本体の耐久性をも損
うことなくリード線との接続結合が可能となり、且つ地
中への打ち込みによってもリード線と接地棒本体との接
続結合が破壊されず、電気的接続が不良になったり断線
することがなく強固な接続状態を維持でき、放電作用に
支障をきたすことなく安全に埋設でき、しかもこのため
にり−・ド線の保持金具を必要とぜず構成部材が省略化
され製造、取扱いも簡易で材料費および加工コストも大
巾に節減できると共に、大量生産に適しその管理も簡便
であるばか接地棒の打込方向への抵抗をできる限り少な
くしであるので接地棒の地中への打ち込み操作も容易に
できる腰安定、適確な接地状態に維持することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は正面図、第２図
は一部の縦断面図、第３図は第２図１１線における切断
正面図、第４図及び第５図は他の実施例の一部の縦断面
図である。 １・・・・・・接地棒本体、２・・・・・・リード線、
３・・・・・・取付部、４・・・・・・溶接部、５・・
・・・・カバ一部材、６・・・・・・嵌着部、７・・・
・・・テーパ一部、８・・・・・・周溝、９・・・・・
・凸条、１０・・・・・・尖鋭端部、１１・・・・・・
後端部、１２・・・・・・保護チューブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 地下に埋設され、リード線を固着した棒状でその先
   端を接地棒本体から続く錐状の下向きテーバ部７に猛威
   したものである金属製接地棒において、接地棒本体１に
   リード線２の取付部３を接地棒本体の外周面に複数の凹
   溝又は凸条部で形成し、該取付部３にリード線の端部を
   溶接一体化すると共に、少なくとも該溶接部４を埋設す
   るカバ一部材５を合成樹脂のモールドで前記取付部３に
   固着配備し、接地棒本体１とカバ一部材５との接触面を
   軸方向に沿う力に抵抗する嵌着部６となるように環状部
   を複数設けたことを特徴とする接地棒。 ２ 前記リード線２が、カバ一部材５から接地棒に沿っ
   て導出されるものであって、保護チューブを外被したも
   のである実用新案登録請求の範囲第１項記載の接地棒。