JPS60155952A - 濃度測定方法 - Google Patents

濃度測定方法

Info

Publication number
JPS60155952A
JPS60155952A JP1145684A JP1145684A JPS60155952A JP S60155952 A JPS60155952 A JP S60155952A JP 1145684 A JP1145684 A JP 1145684A JP 1145684 A JP1145684 A JP 1145684A JP S60155952 A JPS60155952 A JP S60155952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity
alcohol
electrolyte
concentration
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1145684A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Tanaka
昇 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
DKK Corp
Original Assignee
DKK Corp
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DKK Corp, Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical DKK Corp
Priority to JP1145684A priority Critical patent/JPS60155952A/ja
Publication of JPS60155952A publication Critical patent/JPS60155952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/06Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a liquid

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は極めて簡単かつ安全な手法で、溶液中のアルコ
ールその他非電解質を迅速に測定する方法に関するもの
である。
さて有機化合物(大部分が非電解質)は無機化合物に比
べて種類が極めて多く、非常に多くの種類の有機化合物
が我々の生活・活動に有用で、衣・食・住・医療その他
に関連する各種工業において、原料として、製品として
重要な位置を占めている。従ってこれら全利用あるいは
生産する工程における有機化合物製置の測定は重要であ
り、また製品の品質を定める場合も濃度の測定は不可欠
である。
無機化合物の多くは電解質でおってその水溶液は導電性
を持ち、導電率が濃度の関数であるので導電率を測定す
ることによって無機化合物の濃[i’tl−知ることが
でき、現実に昔からひろく実用に供されている。しかる
に有機化合物の大部分は非電解質であってその水溶液は
導電性を持たず、濃度と導電率とは対応しないので導電
率測定方法による濃度測定はできない。具体的例tあけ
ると、無機化合物である塩酸、硫酸などの酸、水酸化ナ
ト11ウムなどのアルカリ溶液、塩化ナト11ウムなど
の塩溶液は導電率測定による濃度測定が行なわれている
が、アルコール、アセトン、蔗糖をはじめとする大部分
の有機化合物の水溶液は導電率測定によって#度測定を
行なうことはできない。
これら有機化合物の定量方法としてよく利用されている
方法に、赤外線吸収法、蟲スクロマトグラフ法、液体ク
ロマトグラフ法などがある。これらの方法は勿論有用で
あるが、装置の構成が複雑で高価であることが欠点であ
る。
本発明者は使用機器として、構成が簡単かつ低床な導電
率計を用いて、上記非電解質溶液の濃度全測定する方法
を見い出した。以下、例?用いて詳細に説明する。
我々の日常に最も関係の深い非電解質の例としてまずア
ルコール(特にエチルアルコール)全あけることができ
る。エチルアルコール(以下、単にアルコールと記す)
は工業用原料、酒類添加用(飲料用)1、aよお1.あ
わ。66.ヵ、6□、1□。6□ 1うになり、現在日
本では酒類用として約26万kl、叱 他に専買用として約12万kzが生産されている。
以上の数字から、日本では酒類関連のアルコール生産が
3分の2以上を占めていることがわかる。
ところで、酒類に対しては酒税法によム特級、1級、2
級の区別およびアルコール分(アルコール体積百分率)
によって課税標準が区分され、各区分ごとに税率が定め
られている(酒税法第22条)ので、酒類のアルコール
濃度測定は重要である。また酒類その他アルコールを含
む製品のアA・コール#度だけでなく、これら製品の製
造工程の中間段階におけるアルコール濃度の測定管理も
同様に重要である。
水中に溶存するアルコールの濃度測定方法としてはガス
クロマトグラフ分析法、比色法、酸化法(逆滴定法)、
浮ひよう法(比重法)、酵素法、微生物センサー法、チ
ュービングセンサー法などの諸方法がある。また後述す
るように水中のアルコール濃度という点に着目して誘電
率測定による測定の試みもあったが成功していない。こ
れら多くの測定方法全勘案して、結局酒類に対する国税
庁所定分析法には浮ひよう法が採用されておジ、試料が
少量またはアルコール分が2度(体積百分率が2%)以
下の場合は酸化法を、また多量の精油成分を含む場合(
例えばリキュール類の一部)はガスクロマトグラフ分析
法によるように記されている。
さて、浮ひよう法による測定手法は、国税庁訓令第1号
、国税庁所定分析法(1961年)に次のように記され
ている。
[15℃で検体を100−容メスフラスコめ画線筐でと
り、これを約300−〜500td容フラスコに移し、
このメスフラスコを毎回15−内外の水で2回洗い、洗
液をフラスコ内に合併し冷却器に連結しそのメスフラス
コを受器とし蒸留する。留液が約70−(所定時間は2
0分前後)に達したとき蒸留を止め、水を加え、て15
℃において画線まて満たし、よく振りまぜてシリンダー
に移した後、15℃において酒精度浮ひよう?用いてそ
の示度を読み、アルコール分の反数とする。」また酸化
法は 「上記にならって蒸留し、アルコール分が2度以下にな
るように留液を調製する。300td容三角フラスコに
重り、ロム酸力IIウム溶液(33,816f/L)1
0−1濃硫酸5−を入れ、これに調製した留液5−を加
え、静かに混合密せんして15分間放置する。
つぎに水165m、リン酸(851,指示薬(ジフェニ
ルアミンスルホン酸バリウム溶液)0.51nt?加え
、硫酸第1鉄アンモニウム溶液で、青紫色が緑色になる
まで滴定し、その滴定数inとする。
水5−を同様に処理して得た滴定数’tNとすれば、ア
ルコール分は次式によりめられる。
と記されており、さらにガスクロマトグラフ法について
は、蒸留して得られた留液を用いて、水素炎イオン化検
出器と組み合せたガスクロマトグラフを使用して測定す
るように記されている。
以上の記述から、上記の測定方法によるときは、アルコ
ール濃度が得られるまでの時間は■浮ひよう法:20分
(蒸留時間)+αα分散酸化法:20分蒸留時間)+1
5分(酸化のための放置時間+β分 ■ガスクロマトグラフ法:20分【蒸留時間]+γ分だ
け要することがわかる。
したがって、製造工程中においてアルコール濃度を測定
しその結果に基づいてアルコール濃度全管理する場合な
ど、迅速に請求めたい場 合には不向きである。また酸化法は浮ひよう法以上に時
間を要する上に、濃硫酸と重クロム酸カリウムの危険物
質を使用する方法である。なお、重クロム酸カリウムは
水質汚濁防止法によって排水基準が定められているクロ
ムを含む有毒化合物でもあるので、測定後捨てる場合に
無害化処理の手間さえも必要とする。またガスクロマト
グラフ法は浮ひよう法則様の時間を要する上装置構成が
複雑で高価であり、さらにその検出器は爆発の危険性が
ある水素を燃焼させ、その炎を主要素とするものである
以上に記したように、これらの3方法は日常の頻匿の高
いアルコールTlk度測定に用いるには、好まIい方法
とは言い難い。 1 ところで本発明によれば、酒類中のアルコール濃度測定
も、極めて簡単、安全、迅速かつ低費用で行なうことが
できる。以下詳細に説明する。
本発明は塩、酸、塩基などの電解質(以下単に塩と記す
)の水溶液の導電率と、塩の非水溶液の導電率とが大き
く異なる現象に着目し、これをたくみに利用し発展させ
た結果生まれたものである□。理論的解明はまだ明らか
ではないが、電゛解質溶液の導電率を支配する解離とイ
オン易動度に対しンアルコールなどの非電解質が抑制作
用を及は1−5その結果、導電率の低下をもたらす電気
化学的原理に基づく゛ものと思われる。本発明はこの現
象を追及し、アルコール111度増加による電解質の導
電率低下を、電解質の逐次添加による導電率測定により
、アルコール濃度決定の新規、効用性のある方法と」−
て体系化したものである。
■ 試料溶液に塩(固体又は溶液。以下同じ)を添加し
て混合し、添加混合後の導電率か鼻アル・−ル濃度をめ
る方法。
及び ■ 試料溶液の導電率全測定し、次に試料溶液に基金添
加して混合した後導電率を測定し、塩添加による導電率
変化からアルコール濃度をめる方法。
である。
以下多くの例について本発明の方法全群り、<説明する
まず■の方法について記す。水とエチルアルコール去を
種々の割合で混合調製した種々の濃度のエチルアルコー
ル水溶液に、0.02N塩化力11ウム水溶液の等量を
添加・混合した液の導電率(K)とアルコール#腿との
関係を測定しこれを第1図に示した。第1図から、温度
が一定ならばKはアルコール濃度によって定まることが
わかった。尚アルコールQwt%の点は0.02N塩化
カリウム水溶液に等量の純水を加えて測定した。また第
2図は塩として、塩化力11ウム溶液の代りに、0.0
2N塩化ナトリウム水溶液を用いた例、第3図は塩とし
てIN塩化カリウム水溶液を用い、体積比で試料溶液(
各種濃度のエチルアルコール水溶−W)の1150量金
夫々添加・混合した場合の例であるが、いずれも温度が
一定ならば、塩の添加・混合後の試料溶液の導電率は試
料溶液のアルコール濃度の関数となることがわかった。
従って温度を知ると共に試料溶液に塩を添加した後の導
電率の値から、試料溶液中のアルコール濃度をめること
ができることを見出した。
次にこれ全酒類中アルコール濃度測定への適用の可否に
ついて検討した。測定手法としては例えば次のごとぐ行
なう。すなわち、試料(酒類)の一定をと9、これと同
量の0.02N塩化カリウム水溶液を添加・混合したも
のについてその導電率と温度を測定する。そして第1図
のグラフ′lt検量線として用いて、アルコール濃度を
めるのでおる。そして数種類の酒について、この方法に
よってアルコール濃[(X)をめ、ガスクロマトグラフ
を用いて得られた([Y)方法によってアルコール濃度
の測定が可能であることがわかった。すなわち、本発明
の■の方法によって極めて簡単かつ迅速にアルコール濃
度全測定することが可能でアリ、はじめに列記した各種
の従来法にくらべすぐれた方法であるといえる。
第1表 しかるに、日本酒については第1表に示したように極め
て大きな不一致を示し、■の方法全適用することができ
ないことがわかる。これは、焼酎、ウィスキーは蒸留酒
であるために共存成分が少なく、本来の導電率(ベース
導電率)が小さいために、純粋なアルコールと水との2
成分系調製試料からめた検量線を用いてアルコール濃度
測定ができるのに対して、日本酒は発酵酒であって共存
成分(アミノ酸、その他の酸、エキス分など)が多く含
まれるために4 、!:、&filfflケア、ヵ、ヵ
、−3−□。−01□ 1は25℃で約0.5 ms 
”cat−” (’500μ8 ”cm−” ’有する
が故に、■の方法が適用できないものと推定される。
しかるに酒類には蒸留酒にまさるとも劣らない多種類の
発酵酒がある。その代表的なものは日本酒、ビール、ワ
インであるが、これらの導電率の実演11例は第2表の
ごとくであり、ビール、ワインは日本酒以上に大きなベ
ース導電率を持っていること〃玉わ力≧9、第2表 到底■の方法は適用することができない。そこで本発明
者はこれらベース導電率の大きい酒類のアルコール濃度
の測定を導電率測定の手法で可會巨ならしめる方法はな
いかと種々検討の結果、■の手法に習++達したのであ
る。
その手法を再記する。すなわち [試料溶液の導電率全測定(5、つぎに試料溶液に塩を
添加して混合したのち測定し、塩添加前後の導電率の変
化からアルコール濃度をめる、」のである。
この発明に至る経過を次に記す。なお、測定はすべて2
5℃(±1℃)において行ない、塩としては塩化力11
ウム(固体)を用いた。
まず日本酒について、塩化カリウムを加えないときの導
電率と、塩化力11ウムを順次加えていったときの導電
率を測定【7、日本酒100−に対する塩化力lラム添
加量と導電率との関係をめた。その結果は第4図の■の
ごとくであった。次にこの日本酒に種々の量のアルコー
ルを加えてアルコール#度の異なる数種の日本酒試料を
調製した。そしてこれら日本酒試料(■は日本酒97f
n1.十エチルアルコール3ゴ、■は日本酒94−十エ
チルアルコール6−1■は日本酒91mt十エチルアル
コール9ff17!、■は日本酒88−十エチルアルコ
ール12tn!、)について■と同様の測定全行ない、
グラフに画いたのが第4図の■〜■の線である。このグ
ラフから、日本酒試料のそれぞれのアルコール濃度に応
じて、塩化力1」ラム添加量と導電率との間には直線関
係が成り立つことを見出した。そこで、導電率の変化(
増加)量管、日本酒100ff17!について、塩化力
υラムを単位グラム添加した場合の値に換算し、この換
算値と日本酒アルコール濃度との関・係をグラフに画い
たのが第5図■である。このグラフから、日本酒に一定
割合で塩化力l)ラムを加えたときの導電率増加(ΔK
〕は、アルコール濃K CC)の関数であり、かつ直線
関係が成り立つことを見出した。同様の測定をワインと
ビールについて行なった結果がそれぞれ第5図■、■で
ある。これらから、ワイン、ビールについても、試料に
対して一定の割合で塩化力11ウムを加えたときの導電
率の増加とアルコール濃度との間には直線関係が成り立
つことが見出された。
以上の結果から、各々の酒についてΔにとCとの関係’
isらかしめめておくことにより、Δに’に測定するこ
とによってアルコール濃度をめることができる。以上は
、塩として塩化力11ウムの固体音用いた場合を例とし
て記したが、固体の代りに溶液の形で添加してもよく、
また塩化ナトIIウムなど他の塩でも同様の特性が得ら
れることが確かめられた。
以上詳細に述べたように、本発明によれば蒸留酒、発酵
酒の双方について、そのアルコール濃匿ヲ、さきにかか
げた従来の各種の測定法とは異なって、極めて簡単、迅
速、正確、安全かつ低費用で測定することができる。な
おΔにとCとの関係は温度によって異なるので、一定の
温度でおこなうか、あるいは温度補償全行なう必要があ
ることはいうまでもない。
ところで、過去を振り返ってみると水の誘電率がアルコ
ールなど他の物質の誘電率に比べて著しく犬きいことを
利用し、酒の誘電率全測定することによって、アルコー
ル濃度の測定を行なう試みがなされたことがある。これ
は2枚の電極間に試料としての酒を満たし、両極間のキ
ャパシタンス(誘tJKに比例する)を測定することに
より、アルコールの濃度をめる方法である。この測定手
法は、もし成功す )れは導電率全測定の特長を持つす
ぐれた方法といえるものでおる。しかしキャパシタンス
の測定は一般に電極間の導電率が無視できる程小さい場
合に正確に測定できるが、導電率が無視できない場合は
大きな誤差を生ずる。従って、焼酎、ウィスキーなど、
の蒸留酒は通常、導電率が非常に小さいので、竺電率測
定によってアルコール濃度を測定することが可能であっ
たが、導電率の大きい日本酒、ワイン、ビールなどの発
酵酒には適用できなかった。そこである程反導電性があ
っても、正確にキャパシタンスを測定する手法の提案が
いくつかなされたが、いずれも上記浴酵酒について満足
できる成果は得られず現在に至るまで未だに実用に供さ
れていない。
本発明はこれとは全く異なるものでおる。前記の誘電率
法はいわば酒のインピーダンス測定であってその複素量
測定から誘電重金、またその解析上必要な導電率全測定
するものであって、この場合測定される導電率は酒自体
の導電率であった。本発明は酒そのものの導電率を測定
する門のではなく、酒中のアルコールが導電率を抑制し
、その値を低下させる性質を利用したものであって、試
料への電解質溶液添加によってアルコール#度を測定り
、ようという、変化分測定原理によるアルコール濃度測
定方法全提示したものである。
さて本発明において、焼酎やウィスキーについては■の
方法でも目的を達しうることかわかったが、これらの酒
についても■の方法金剛いた方が、より高い精度が期待
できる。なお■の方法の場合、ベース導電率が小さすぎ
て十分な精度で測定できない場合は、まず若干量の基金
添加した後、その導電率K。
全測定し、さらに塩を添加してその導電率に2ヲ測定し
、Km KsをΔにとして用いる方が適轟な場合もある
さて、試料の組成が複雑なため、単純な組成の標準試料
で得られた検量線を利用し−たのでは、試料の正確な分
析が行なえない場合によく利用される手法として標準添
加法がおる。しかし本発明の方法は、標準添加法とは全
く異なるものである。何となれば標準添加法は測定対象
成分の既知量全試料に添加する方法である。すなわち、
試料中のアルコール濃度を測定する場合は、試料にアル
コールの既知量を添加する手法である。しかし、本発明
は測定対象であるアルコールとは全く異質の、塩などの
電解質を添加するのであるから、標準添加法とは根本的
に異なる新らしい方法である。
以上は液体試料を採取してアルコール濃度を測定する手
法である。ところでアルコール生産工程におけるアルコ
ール濃度の測定は、運転条件を決める重要な指標となる
。例えば発酵によってアルコールを製造する場合、発酵
排気ガス中のアルコール濃度は発酵液中の濃度と平衡に
なっているので、このガス中の濃度を測定して発酵液中
アルコール濃匿ヲ測定する方法が一番よく用いられる。
ガス中のアルコール濃度の測定法としては、接触燃焼法
、ガスクロマトグラフ法、質量分析法などがあるが、一
本発明を利用する方法は効果的である。その骨子は発酵
排気ガスと塩溶液とを一定割合で接触させ、アルコール
蒸気を塩溶液中に吸収・溶解させ起抜の液の導電率を測
定してアル・コール濃度をめる方法である。この方法は
さらに例えば第6図のブロックダイヤグラム図に示した
よう5に構Jlill:Tすることにより、アルコール
濃[1一連続的に測定することができる。すなわち、第
6図において、1は吸収液(塩化力IIウムなどの溶液
)のタンクであって、内部の吸収液は吸収液送液ポンプ
2によって一定流量でガス吸収部3に送られた後導電率
測定電極4を経て排液タンク5に排出される。一方、発
酵槽6内の発酵液7をパージして得られた排気ガスは、
定流量ポンプ8によって一定流量でガス吸収部3に導び
かれ、その中のアルコールが吸収液に吸収されたのち、
導管9・によって排出される。導電率測定電極4には発
酵排気ガス中のアルコール全吸収した吸収液が導びかれ
ることになり、その導電率はアルコール濃度に関連する
ので、これを増幅器10によって増幅したのち、指示記
録計11に接続することによって、発酵液中のアルコー
ル濃度を連続的に指示・記録することができる。なお、
この方法は温度の影響を受けるから、温度補償を行なう
か、又はガス吸収部3および導電率測定電極4などを恒
温槽に納める。本発明による第6図に例示したような方
法によれば、簡単が構成により低費用でアルコール濃度
の連続測定を行なうことができるので、極めて効果的な
発酵工程の制御を行なうことができる。
また最近、発酵液中底材分析の方法としてチュービング
センサー法とよばれる方法が用いられるようになってき
た。これは発酵液中に適当な材料でできた膜チューブを
浸し、このチューブの中にキャIJヤーガス全通し、発
酵竺からチューブの内側へ拡散してくる物質(アルコー
ルなど)をキヤ+7ヤーガス中に捕捉し、このキャII
ヤーガスを適当な検出器に導ひき、アルコールなどの濃
度を測定する方法である。
検出器としては、質量分析計、吸光光反計、水素炎れて
いるが、これらはいずれも犬がかりな装置であり、かつ
高価である。しかし本発明による第6図の方法によって
、ギヤ11ヤーガス中のアルコールを測定することによ
り、前記同様のすぐれた製置測定をおこなうことができ
る。
さて、気体試料と液体(吸収液と呼ばれ水またに電解質
溶液が用いられる〕とを一定の割合で接触させ、液体の
導電率(又はその変化)を測定するととによp気体試料
中の成分の#度を測定する方法は溶液導電率法として古
くから知られている。
これらはいずれも測定対象物質が電解質であって、かつ
測定対象物質と吸収液との間で反応(化学反応または溶
解電離反応)を起させることを根本としている。そして
反応生成物の導電率が吸収液成分の導電率と異なること
を利用している。これが従来の溶液導電率法である。
従来の溶液導電率法の測定対象ガスと吸収液および相互
の化学反応について数例を第3表に示した。
しかるに本発明による方法では測定対象物質は非電解質
であり、かつ測定対象成分と溶液成分との間で反応が起
きて新たな物質が生ずる現象は全く起きていない。上記
の例ではアルコールと塩化力11ウムとの間には化学反
応は生じない。化学反応が生じないにもかかわらず、溶
液の導電率が変化し、かつその変化がアルコール濃度の
関数であることを見出した本発明者の観察によ?て生ま
れたものである。従って本発明は従来のi液溝電率法と
は全くその基盤が異なるものである。
以上はもっばらアルコールの測定について話してきた。
しかし本発明はアルコール以外の非電解質の濃度測定に
も利用できる。その数例として、砂糖、エチレングリコ
ール、アセトン、グ1ト11ンの水溶液について、さき
に記した■の方法によって得られたa度と導電率との関
係を第7図〜第10図に示した。第7図では0゜02N
NaCt50−に砂糖の各濃度溶液50f’lt混合し
測定全行ったが、砂糖Q w t%の点は純水50fに
0.02NNaC250tdを添加した。
第8図ではθ〜100 wt/wt%エチレングIIコ
ールと0.02NKC1を同体積で混合した溶液の濃度
特性を、第9図では0.02NKC150ff1gに各
濃度アセトン50fntを加え(アセトンOv/v%は
純水50−に0.02NKC150−を加えた〕で測定
し、又第10図では0〜100wt%グリセリンと0.
02NKC1k同体積で混合した溶液の濃度特性を夫々
測定したものである。いずれも濃度と導電率との間には
っきりした相関力あることが示されており、本発明によ
ってこれらの物質の濃度が測定できることがわかる。
なおこれらの物質に対しても■の方法がさらに効果的に
適用できることはあらためて記すまでもない。
また第6図に例示した方法を利用してアセトンのような
揮発性物質の蒸気の濃度を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法に従ってアルコール水溶液に0.02
NKC1水溶液の等量全添加混合した場合の Iへ 液の導電率とアルコール濃度との関係そ測定した結果を
示す図表、第2図は第1図におけるKClに代えてNh
Clを用いた場合の図表、第3図は第1図において塩と
してINKCt水溶液を用い、体積比で試料溶液の17
50量を添加混合した場合の図表、第4図は本発明法に
従って日本酒に対するKCA添加量と導電率との関係零
測定した結果を示す図表、第5図は第4図において導電
率の変化量を日本酒10〇−についてKCLを単位を添
加した場合の値に換算し、これと日本酒アルコール濃度
との関係を示した図表、本発明方法を砂糖、エチレンジ
11コール、アセトン、グリセリンの各水溶液に適用し
た場合の測定結果を示す各図表である。 尚第6図において l・・・・・・・・・・・・吸収液のタンク2・・・・
・・・・・・・・吸収液送液ポンプ3・・・・・・・・
・・・・ ガス吸収部4・・・・・・・・・・・・導電
率測定電極5・・・・・・・・・・・・ 排液タンク6
・・・・・・・・・・・・ 発酵槽 7・・・・・・・・・・・・ 発酵液 8・・・・・・・・・・・・定流量ポンプ9・・・・・
・・・・・・・導管 10・・・・・・・・・・・・増幅器 11・・・・・・・・・・・・指示記録計手続補正書く
自発) 昭和59年5月18日 1、事件の表示 昭和59年 特許願 第11456号 2、発明の名称 濃度測定方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都武蔵野市吉祥寺北町4−13−14名 
称〜 電気化学訓器株式会社 4、代理人 住 所 東京都千代田区神田北乗物町16番地〒101
 英 ビル3階 。 明 細 書 1、発明の名称 濃度測定方法 2、特許請求の範囲 (1)導電性物質を含む非電解質溶液試料の導電率をK
とし、試料に電解質を添加・混合したときの導電率をに
+ 、これに更に要すれば電解質を添加・混合したとき
の導電率−をKzとするとき、K+ −KまたはKz−
に+がら、試料中の非電解質の濃度をめることを特徴と
するm度測定方法。 く2)試料が酒類、またはその製造中間過程の液体であ
って、測定対象成分がエチルアルコールである特許請求
の範囲第1項記載の方法。 (3)非電解質蒸気を含む気体試料と、電解質溶液とを
一定の比率で混合し、気体試料中の非電 [解質蒸気を
電解質溶液中に吸収・溶解させ、この溶液・の導電率を
測定することによって非電解質の濃度をめることを特徴
とする濃度測定方法。 (4)揮発性非電解質を含む液体をばつ気して得られる
排気ガスが気体試料である特許請求の範囲第3項記載の
方法。 (5)揮発性非電解質を含む液体中に挿入したチューブ
中を通過させたキャリA7−ガスが気体試料である特許
請求の範囲第3項記載の方法。 (6)揮発性非電解質を含む液体が、発醇液である特許
請求の範囲第3項ないし第5項までのいずれか1項記載
の方法。 〈7)非電解質がアルコールである特許請求の範囲第3
項ないし第6項までのいずれか1項記載の方法。 3、発明の詳細な説明 本発明は極めて簡単かつ安全な手法で、導電性物質く電
解質)を含む溶液中のアルコールその他罪電解質を迅速
に測定する方法に関するものである。 さて有機化合物(大部分が非電解質)は無機化合物に比
べて種類が極めて多く、非常に多くの種類の有機化合物
が我々の生活パ活動に有用で、衣・食・住・医療その他
に関連する各種工業において、原料として、製品として
重要な位置を占めている。 従ってこれらを利用あるいは生産する工程における有機
化合物濃度の測定は重要であり、また製品の品質を定め
る場合も濃度の測定は不可欠である。 無機化合物の多くは電解質であってその水溶液は導電性
を持ち、導電率が濃度の関数であるので導電率を測定す
ることによって無機化合物のm度を知ることができ、現
実に昔からひろく実用に供されている。しかるに有機化
合物の大部分は非電解質であって水に溶けても導電率を
増加させず、従って有機化合物の濃度と導電率とは対応
しないので導電率測定方法による濃度測定はできない。 具体的例をあげると、無機化合物である塩酸、硫酸など
の酸、水酸化ナトリウムなどの・アルカリ溶液、塩化ナ
トリウムなどの塩の溶液は直接その導電率を測定するこ
とによって濃度測定が行なわれているが、アルコール、
アセトン、蔗糖をはじめとターる大部分の有機化合物の
水溶液は単なる導電率測定によって濃度測定を行なうこ
とはでき“ない。 これら有機化合物の定量方法としてよく利用されている
方法に、赤外線吸収法、ガスクロマトグラフ法、液体ク
ロマトグラフ法などがある。これらの方法は勿論有用で
あるが、装置の構成が複雑で高価であることが欠点であ
る。 本発明者は使用機器として、構成が簡単かつ低源な導電
率計を用いて、上記非電解質溶液の濃度を測定する方法
を見い出した。以下、例を用いて詳細に説明する。 我々の日常に最も関係の深い非電解質の例としてまずア
ルコール(特にエチルアルコール)をあげることができ
る。エチルアルコール(以下、単にアルコールと記す)
は工業用原料、酒類添加用(飲料用)、燃料用として使
われ出してから多量に生産されるようになり、現在日本
では酒類用として約26万K(、他に専売用として約1
2万にぶが生産されている。 以上の数字から、日本では酒類関連のアルコール生産が
、3分の2以上を占めていることがわがる。 ところで、酒類に対しては酒税法により、特級、1級、
2級の区別およびアルコール分(アルコール体積百分率
)によって課税標準が区分され、各区分ごとに税率が定
められている(酒税法第22条)ので、酒類のアルコー
ル濃度測定は重要である。 また酒類中のアルコール濃度だ【プでケク、酒の製造工
程の中間段階におけるアルコール濃度の測定管理も同様
に重要である。 水中に溶存するアルコールの11度測定方法としではガ
スクロマトグラフ分析法、比色法、酸化法(逆滴定法)
、浮ひよう法(比重法)、酵素法、微生物センサー法、
チュービングセンサー法などの諸方法がある。また後述
するように水中のアルコール濃度という点に着目して誘
電率測定による 1測定の試みもあったが成功していな
い。これら多くの測定方法を勘案して、結局酒類に対す
る国税庁所定分析法には浮ひよう法が採用されており、
試料が少量またはアルコール分が2度(体積百分率が2
%)以下の場合は酸化法を、また多量の精油成分を含む
場合(例えばリキュール類の一部)はガスクロマトグラ
フ分析法によるように記されている。 ざら、浮ひよう法による測定手法は、国税庁訓令第1号
、国税庁所定分析法(1961年)に次のように記され
ている。 115℃で検体を100d容メスフラスコの画線までと
り、これを約300d〜500−容フラスコに移し、こ
のメスフラスコを毎回15#ll!内外の水で2回洗い
、洗液をフラスコ内に合併し冷却器に連結しそのメスフ
ラスコを受器とし蒸留する。留液が約701d(所定時
間は20分前後)に達したとき蒸留を止め、水を加えて
15℃において画線まで満たし、1よく振りまぜてシリ
ンダーに移した後、15℃において酒精度浮ひょうを用
いてその示度を読み、アルコール分の度数とする。」ま
た酸化法は、 「上記にならって蒸留し、アルコール分が2度以下にな
るように留液を調製する。300d容三角フラスコに重
クロム酸カリウム溶液(33,816g/ぶ)10−1
濃硫酸5dを入れ、これに調製した留液5dを加え、静
かに混合密ゼんして15分間放置する。つぎに水165
m 、リン酸(85%)、指示薬(ジフェニルアミンス
ルホン酸バリウム溶液) 0,5idを加え、硫酸第1
鉄アンモ÷ウム溶液で、青紫色が緑色になるまで滴定し
、その滴定数をnとする。 水5s+j!を同様に処理して得た滴定数をNとすれば
、アルコール分は次式によりめられる。 アルコール分(度)=2X(1−n/N)、X(調製後
の留液d数/蒸留に供した検体d数)」と記されており
、さらにガスクロマトグラフ法については、蒸留して得
られた留液を用いて、水素炎イオン化検出器と組み合せ
たガスクロマドグラフを使用して測定するように記され
ている。 以上の記述から、上記の測定方法によるときは、アルコ
ール濃度が得られるまでの時間は、■浮ひよう法:20
分(蒸留時間)+α分■酸化法:20分(蒸留時間)+
15分く酸化のための放置時間)+0分 ■ガスクロマトグラフ法:20分(蒸留時間)+1分 だけ要することがわかる。 したがって、製造工程中においてアルコール濃度を測定
しその結果に基づいてアルコール濃度を管理する場合な
ど、迅速にアルコール濃度をめたい場合には不向きであ
る。また酸化法は浮ひよう法部上に時間を要する上に、
濃硫酸と重クロム酸カリウムの危険物質を使用する方法
である。なお、重クロム酸カリウムは水質汚濁防止法に
よって排水基準が定められているクロムを含む有毒化合
物であるので、測定後捨てる場合に無害化処理の手間さ
えも必要とする。またガスクロマトグラフ法は浮ひよう
法則様の時間を要する上装置構成が複雑で高価であり、
さらにその検出器は爆発の危険性がある水素を燃焼させ
、その炎を主要素とするものである。 以上に記したように、これらの3方法は日常の頻度の高
いアルコール濃度測定に用いるには、好ましい方法とは
言い難い。 ところで本発明によれば、酒類中のアルコール濃度測定
を、極めて簡単、安全、迅速かつ低費用で行なうことが
できる。以下詳細に説明する。 本発明は塩、酸、塩基などの電解質、(以下単に塩と記
ず)の水溶液の導電率と、塩の非水溶液の導電率とが大
きく異なる現象に着目し、これをたくみに利用し発展さ
ゼた結果生まれたものである。 本発明はこの現象を追及し、アルコール濃度増加による
電解質の導電率低下を、試料への電解質の遂次添加によ
る導電率の変化を差として測定することにより、アルコ
ール濃度決定の新規、効用性のある方法として体系化し
たものである。 本発明の要旨は、 [試料溶液の導電率を測定し、次に試料溶液に塩 (を
添加して混合した後、導電率を測定し、塩添加前後の導
電率の差からアルコール!!!度をめる。」 ことにある。 ′ さて無機塩(塩化ナトリウム、塩化カリウムなど)など
の電解質の水溶液にアルコールなどの非解離性溶質を混
合した場合に、この溶質の添加量に応じて水溶液の導電
率が変化する現象を利用して、アルコールの膜透過率を
測定する方法が提案されている(特開昭58−1716
54号)。 この方法の根拠となっているものは、非解離性溶質(以
下、アルコールの例について記す)と、無機塩水溶液(
以下、塩化カリウムを例として記す)とを混合したとき
の、アルコールの添加量と無機塩水溶液の導電率の減少
率との関係が、第1図(特開昭58−171654号の
第1図を転記)のごとき現象となる点にある。なお、導
電率の減少率は次の式によってめている。 導電率減少率− −((σ−σo)/σ6 ) x 100%・・・(1
) σ:エタノール添加後の導電率 σ0:初期導電率 そこでこの現象を、酒中のアルコール濃度測定に応用し
ようとして種々測定を行なったが、この方法では目的を
達し得ないことがわかり、さらに種々検討を重ねた結果
、本発明に到達したものである。 次に本発明の内容をここに至る経過と共に詳細に説明す
る。 まず、清酒について、特開昭58−171654号(以
下、既出願と略機する)に記載されている方法および式
〔前記式(1)〕に従って導電率減少率をめ、これから
清酒中のアルコール濃度をめることを試みた。 無機塩の水溶液としては0.02 Nの塩化カリウム水
溶液の50mを用い、これに各濃度のアルコール水溶液
50tdを加えたときの導電率減少率を式(1)に従っ
てめ、この減少率とアルコール濃度との関係曲線をめた
ところ第2図の如くなり、既出願の第1図と同様の傾向
を示すグラフが検量線として得られた。ただし、第1図
は減少率12%までしか表わしていないので、はぼ直線
的に見える。そこで、試料として清酒(アルコール濃度
は12.5wt%)を用い、この50m!と0.02 
N塩化カリウム水溶液50mとを用いて導電率減少率を
めたところ1.39%であつに0この値から第2図の検
量線によってアルコール濃度をめるとアルコール濃度は
0.25%という結果となり、真の値12.5%から極
めて大きくはずれた値となってしまい、全く実用に適さ
ないことがわかった。この原因を調べたところ、清酒は
もともとかなりの導電性を有しており、そのためにこの
ような結果となることがわかった。 そこで清酒がもともと有している導電率(以下、ベース
導電率と呼ぶことにする)と同じ導電率を持たせたアル
コール溶液を用いて第2図同様の検量線をめておぎ、こ
れを用いれば清酒のアルコール濃度が正しく得られるの
ではないかと考え、測定実験を行なった。 まず清酒のベース導電率を測定したところ、0.651
118−cm−”であった。そこでこのような導電率を
もつアルコール濃度12.5wt%の溶液の組成を探究
した結果、 塩化カリウム 0.035y 純 水 87.59 アルコール 12.5!? の混合溶液が、該当することがわかった。 そこで塩化カリウムの量は0.035gの一定量におさ
え、純水とアルコールの割合を種々変えて種々のアルコ
ール濃度の溶液を調製して清酒等両液をつくり、前と同
様にして導電率減少率とアルコール濃度の関係をめた所
、第3図のごとき結果が検量線として得られた。 しかるに“国税庁所定分析法″によれば、清酒には、ア
ルコールと水のほかアミノ酸等の酸類、エキスが含まれ
ているこ−とが記されている。このうち、ベース導電率
に専ら寄与するのは酸類であり、同書によると、清酒に
は総酸として1.2%〜2.2%の範囲で含まれている
ことがわかった。 1白いかえれば清酒中の総酸の量は
、最大含有量は最小含有量の1.83 (= 2.2/
’ 1.2)倍に及ぶことになる。 このことは、ベース導電率も約1.83倍の導電率幅を
もつことを意味する。ベース導電率が第3図の場合の1
.83倍で、アルコール濃度が12.5%の清酒につい
て第3図に基づいてアルコール濃度をめると、約6.2
5%という結果を与えることになり、真値12.5%か
らのずれは依然として大きく、やはり既出願に記された
手法は清酒中のアルコール濃度測定に応用することは不
可能とわかった。 なお、ビールとワインのベース導電率を測定したところ
、種類によっても異なるがビールは約1.6m S−c
m−”、ワインは約2.2+n 3−cm−’ rあり
、清酒の0.64IIIS−cm−1に比べて更に大ぎ
く、その幅も大きいことからこれらについても料紙適用
できないことは明らかである。 そこで本発明者はこれらベース導電率の大きい酒類のア
ルコール濃度の測定を導電率測定の手法で可能ならしめ
る方法はないかと種々検討の結果、本発明に到達したの
である。 その手法を再記する。すなわち 「試料溶液の導電率を測定し、つぎに試料溶液の塩を添
加して混合したのち測定し、塩添加前後のJAN率の差
からアルコール濃度をめる。」 のである。 この発明に至る経過を次に記す。なお、測定はずべて2
5℃(± 1℃〉において行ない、塩としては塩化カリ
ウムの水溶液の代りに固体の塩化カリウムを用いた。水
溶液を用いても同様の結果が得られるζことは勿論であ
る。 まず清酒については、塩化カリウムを加えないときの導
電率と、塩化カリウムを順次加えていったときの導電率
を測定し、清酒100dに対する塩化カリウム添加囚と
導電率との関係をめた。ぞの結果は第4図の■の如くで
あった。次にこの清酒に種々の量のアルコールを加えて
アルコール濃度の異なる数種の清酒試料を調製した。そ
してこれら清酒試料について■と同様の測定を行ない、
グラフに画いたのが第4図の■〜■の線である。 ここに、■は清酒97#112+アルコール3m、■は
清酒94mft+アルコーシアル、■は清酒91d+ア
ルコール9m、■は清酒88−+アルコール12dの如
く混合・調製して得られた試料についてのグラフである
。このグラフから、清酒試料のそれぞれのアルコール濃
度に応じて、塩化カリウム添加量と導電率との間には直
線関係が成り立つことを見出した。この直線関係が成り
立つことの発見は重大な意味を有している。なぜなら、
アルコール濃度一定の清酒に一定量の塩化カリウムを加
えた時の導電率の増加量(率ではなく)は、ベース導電
率にかかわらず常に一定であることを意味するからであ
り、既出願の方法では不可能であったことが可能となる
からである。そこで導電率の変化(増加)量(率でなく
)を、清酒100dについて、塩化カリウムを単位ダラ
ム添加した場合の値に換算し、この換算値と清酒のアル
コール濃度との関係をグラフに画いたのが第5図■であ
る。なお言いかえれば、第5図は第4図のアルコール濃
度パラメーターの図を、KCぶ添加1グラムのとき、ア
ルコール濃度と導電率増加との関係に画き直したものと
考えることができる。第5図から、清酒に一定割合で塩
化カリウムを加えたときの導電率増加皇(dK)は、ア
ルコール濃度(C)の関数であることを見出した。同様
の測定をワインとビールについて行なった結果がそれぞ
れM5図■、■である。これらから、清酒よりもベース
導電率がざらに大ぎいワイン、ビールについても、試料
に対して一定の割合で塩化カリウムを加えたときの導電
率の増加量とアルコール濃度との間には関数関係が成り
立つことが見出された。 以上の結果から、それぞれの種類の酒についてdKとC
との関係をあらかじめめておくことにより、dKを測定
することによってベース導電率の如何にかかわらずアル
コール濃度を正確にめることができることがわかる。以
上は、塩としては塩化カリウムの固体を用いた場合を例
として記したが、固体の代りに溶液の形で添加してもよ
く、 1また塩化ナトリウムなど他の塩でも同様の特性
が得られることが確かめられた。 以上詳細に述べたように、本発明によれば酒類中のアル
コール濃度を、さぎにかかげた従来の各種の測定法や既
出願の測定法とは異なって、極めて簡単、迅速、正確、
安全かつ低費用で測定することができる。なおΔにとC
との関係は温度によって異なるので、一定の温度で行な
うか、あるいは温度補償を行なう必要があることはいう
までもない。 ところで、過去を振り返ってみると水の誘電率がアルコ
ールなどの他の物質の誘電率に比べて著しく大きいこと
を利用し、酒の誘電率を測定することによって、アルコ
ール濃度の測定を行なう試みがなされたことがある。こ
れは2枚の電極間に試料としての酒を満たし、両極間の
キャパシタンス(誘電率に比例する)を測定することに
より、アルコール濃度をめる方法である。この測定手法
は、もし成功づれば本発明同様の特長を持つ優れた方法
といえるものである。しかしキャパシタンスの測定は一
般に電極間の誘導導電率が無視できる程小さい場合は正
確に測定できるが、導電率が無視できない場合は大きな
誤差を生ずる。従って、焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒
は通常、導電率が非常に小さいので、誘電率測定によっ
てアルコール濃度を測定することが可能であったが、導
電率の大きい清酒、ワイン、ビールなどの醸造酒には適
用できなかった。そこである程度導電性があっても、正
確にキャパシタンスを測定する手払の提案がいくつかな
されたが、いずれも上記醸造酒について満足できる成果
は得られず現在に至るまで未だに実用に供されていない
。 本発明はこれとは全く異なるものである。前記の誘電率
法はいわば酒のインピーダンス測定であってその複素量
測定から誘電率を、またその解析上必要な導電率を測定
するものであって、この場合測定される導電率は酒自体
の導電率であった。 本発明は酒そのものの導電率を測定するのではなく、酒
試料への電解質添加によって生ずる導電率の増加量から
アルコール濃度を測定しようという、変化量測定原理に
よるアルコール濃度測定方法を提示したものである。 さて本発明において、焼酎やウィスキーなどの蒸留酒に
ついて既出願に記されている導電率減少率測定方法(第
2図を利用する方法)でも一応の目的を達しうることが
わかったが、これらの酒についても本発明による方法を
用いた方が、よる高い精度が期待できる。なお本発明に
よる方法の場合、ベース導電率が小さすぎて十分な精度
で測定できない場合は、まず若干量の塩を添加した後、
その導電率に+を測定し、ざらに所定量の塩を添加して
その導電率Kzを測定し、Kz−に+をdKとして用い
る力が適当な場合もある。 さて、試料の組成が複雑なため、単純な組成の標準試料
で得られた検量線を利用したのでは、試料の正確な分析
が行なえない場合によく利用される手法として標準添加
法がある。しかし本発明の方法は、標準添加法とは全く
異なるものである。 何となれば標準添加法は測定対象成分の既知量を試料に
添加する方法である。すなわち、試料中のアルコール濃
度を測定する場合は、試料にアルコールの既知量を添加
する手法である。しかし、本発明は測定対象であるアル
コールとは全く異質の、塩などの電解質を添加するので
あるから、標準添加法とは根本的に異なる新しい方法で
ある。 以上は液体試料を採取してアルコール濃度を測定する手
法である。 ところで、アルコール生産工程におけるアルコール蒸気
度の測定は、運転条件を決める重゛要な指標となる。例
えば発酵によってアルコールを製造する場合、発酵排気
ガス中のアルコール濃度は発酵液中の濃度と平衡になっ
ているので、このガス中の濃度を測定して発酵液中アル
コール濃度を測定する方法が一番よく用いられる。ガス
中のアルコール濃度の測定法としては、接触燃焼法、ガ
スクロマトグラフ法、質量分析法などがあるが、本発明
を利用する方法は効果的である。その骨子は発酵排気ガ
スと塩溶液とを一定割合で接触させ、アルコール蒸気を
塩溶液中に吸収・溶解させた後の液の導電率を測定して
導電率減少量(減少率でなく く)からアルコール濃度をめる方法である。この方法は
さらに例えば第6図のブロックダイ17グラム図に示し
たように構成することにより、アルコール濃度を連続的
に測定することができる。ずなわち、第6図において、
1は吸収液(塩化カリウムなどの溶液)のタンクであっ
て、内部の吸収液は吸収液送液ポンプ2によって一定流
量でガス吸収部3に送られた後導電率測定電極4を経て
排液タンク5に排出される。一方、発酵槽6内の発酵液
7をパージして得られた排気ガスは、定流量ポンプ8に
よって一定流量でガス吸収部3に導かれ、その中のアル
コールが吸収液に吸収されたのち、導管9によって排出
される。導電率測定電極4には発酵排気ガス中のアルコ
ールを吸収した吸収液が導かれることになり、その導電
率の減少量はアルコール濃度に関連するので、これを増
幅器10によって増幅したのち、指示記録計11に接続
することによって、発酵液中のアルコール濃度を連続的
に指示・記録するこができる。なお、この方法は温度の
影響を受けるから、温度補償を行なうか、又はガス吸収
部3および導電率測定電極4などを恒′温槽に納める。 本発明による第6図に例示したような方法によれば、簡
単な構成により低費用でアルコール濃度の連続測定を行
なうことができるので、極めて効果的な発酵工程の制御
を行なうことができる。 また最近、発酵液中成分分析の方法としてチュービング
センサー法とよばれる方法が用いられるようになってき
た。これは発酵液中に適当な材料でできた膜チューブを
浸し、このチューブの中にキA7リヤーガスを通し、発
酵液からチューブの内側へ拡散してくる物質(アルコー
ルなど)をキャリA7−ガス中に捕捉し、このキA7リ
ヤーガスを適当な検出器に導ぎ、アルコールなどの濃度
を測定する方法である。 検出器としては、質量分析計、吸光光度H1、水素炎イ
オン化検出器、電子捕獲型検出器、熱イオン化検出器、
光イオン化検出器、接触燃焼式検出器、ガスクロマトグ
ラフな′どが考えられると言われているが、これはいず
れも大がかりな装置であり、かつ高価である。しかし本
発明による第6図の方法によって、キA7リヤーガス中
のアルコールを測定することにより、前記同様の優れた
濃度測定を行なうことができる。 さて、気体試料と液体(吸収液と呼ばれた水または電解
質溶液が用いられる)とを・一定の割合で接触させ、液
体の導電率(又はその変化)を測定することにより気体
試料中の成分の濃度を測定する方法は溶液導電率法とし
て古くから知られている。 これらはいずれも測定対象物質が電解質であって、かつ
測定対象物質と吸収液との間で反応(化学反応または溶
解電離反応)を起させることを根本としている。ぞして
反応生成物の導電率が吸収液成分の導電率と異なること
を利用している。これが従来の溶液導電率法である。 従来の溶液導電率法の測定対象ガスと吸収液および相互
の化学反応について数例を第3表に示した。 第3表 しかるに本発明による方法では測定対象物質は非電解質
であり、かつ測定対象成分と溶液成分との間で反応が起
きて新たな物質が生ずる現象は全く起ぎていない。上記
の例ではアルコールと塩化カリウムとの間には化学反応
は生じない。化学反応が生じないにもかかわらf1溶液
の導電率が変化し、かつその変化量がアルコール濃度の
関数で 1あることを見出した本発明者の観察によって
生まれだものである。従って本発明は従来の溶液導電率
法とは全くその基盤が異なるものである。 以上はもっばら酒中のアルコール濃度測定につ−いて話
してきた。しかし、本発明は酒以外の試料についても、
ベース導電率が無視できないために既出願に記載されて
いる方法(導電率減少率測定法)が適用できない場合の
アルコール濃度測定に適用できる。さらに本発明はアル
コール以外の非電解質の濃度測定にも利用できる。例え
ば砂糖、エチレングリコール、アセトン、グリセリンの
水溶液などについても、そのベース導電率の大きさにか
かわらず、本発明によって、これら非電解質の濃度測定
を行なうことができる。 また第6図に例示した方法を利用してアセトンのような
揮発性物質の蒸気の濃度を測定することができる。 4、図面の簡単な説明 、1 第1図は本発明法に従ってアルコール水溶液に0.02
NKO,e水溶液の等量を添加混合した場合の液の導電
率と、アルコール濃度との関係の測定結果を示す図表、
第2図は第1図におけるKC(に代えてNa 012を
用いた場合の図表、第3図は第1図において塩としてI
 NK(、e水溶液を用い、体積比で試料溶液の115
0量を添加混合した場合の図表、第4図は本発明法に従
って清酒に対するKCぶ添加量と導電率との関係の測定
結果を示す図表、第5図は第4図において導電率の変化
量を清酒100#11!についてKCJを単位グ添加し
た場合の値に換算し、これと清酒アルコール濃度との関
係を示した図表、第6図は本発明の測定方法を実施する
ための1例を示したブロックダイ17グラム図である。 尚第6図において 1・・・吸収液のタンク 2・・・吸収液送液ポンプ 3・・・ガス吸収部 4・・・導電率測定電極 5・・・排液タンク 6・・・発酵槽 7・・・発酵液 第1図 第2図 ・ 0 10 20 30 40 50 了几コール)震度 (W↑%) 第3図 う貴う@暮11食のアルコール清冒t(wt%)第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、試料に電解質を添加・混合し、この混合液の導電率
    から、試料中の非電解質の濃度をめることを特徴とする
    濃度測定方法。 □ 2、試料に添加する電解質が、塩、酸、塩基の固体また
    は溶液である特許請求の範囲第1項記載の方法。 、3.試料が蒸留酒またはその製造中間過程の液体であ
    って、測定対象成分がエチルアルコールである特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4、試料の導電率eKとし、試料に電解質を添加・混合
    [7たときの導電率をKl 、これに更に電解質全添加
    ・混合したときの導電率ヲに2とするとき、K、−Kま
    たはKm Ksから、試料中の非電解質の濃度をめるこ
    とを特徴とする濃度測定方法。 5、試料が蒸留酒以外の酒類、またはその製造中間過程
    の液体であって、測定対象成分がエチルアルコールであ
    る特許請求の範囲第4項記載の方法。 6、非電解質蒸気を含む気体試料と、電解質溶液とを一
    定の比率で混合し、気体試料中の非電解質蒸気全電解質
    溶液中に吸収・溶解させ、この溶液の導電率を測定する
    ことによって非電解質の#度をめることを特徴とする濃
    度測定方法。 7、揮発性非電解質を含む液体をばつ気して得られる排
    気ガスが気体試料である特許請求の範囲第6項記載の方
    法。 8、揮発性非電解質を含む液体中に挿入したチューブ中
    を通過させたキヤ+1ヤーガスが気体試料である特許請
    求の範囲第6項記載の方法。 9、揮発性非電解質を含む液体が、発酵液である特許請
    求の範囲第6項ないし第8項までのいずれか1項記載の
    方法。 10、揮発性非電解質を含む液体が、発酵液である特許
    請求の範囲第6項ないし第9項までのいずれか1項記載
    の方法。
JP1145684A 1984-01-25 1984-01-25 濃度測定方法 Pending JPS60155952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1145684A JPS60155952A (ja) 1984-01-25 1984-01-25 濃度測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1145684A JPS60155952A (ja) 1984-01-25 1984-01-25 濃度測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60155952A true JPS60155952A (ja) 1985-08-16

Family

ID=11778592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1145684A Pending JPS60155952A (ja) 1984-01-25 1984-01-25 濃度測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60155952A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0337558A (ja) * 1989-07-03 1991-02-18 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 非イオン界面活性剤の臨界ミセル濃度の測定方法
WO1996030749A1 (fr) * 1995-03-29 1996-10-03 Toa Electronics Ltd. Procede de determination de la concentration de non electrolyte dans une solution d'electrolyte, procede et appareil utilises pour preparer une solution contenant un melange d'electrolyte et de non electrolyte
DE102012103010A1 (de) * 2012-04-05 2013-10-10 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Zusammensetzung medizinischer Flüssigkeiten bezüglich ihres Anteils an Elektrolyten und Nichtelektrolyten
US9861733B2 (en) 2012-03-23 2018-01-09 Nxstage Medical Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US9907897B2 (en) 2011-03-23 2018-03-06 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11207454B2 (en) 2018-02-28 2021-12-28 Nxstage Medical, Inc. Fluid preparation and treatment devices methods and systems

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0337558A (ja) * 1989-07-03 1991-02-18 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 非イオン界面活性剤の臨界ミセル濃度の測定方法
WO1996030749A1 (fr) * 1995-03-29 1996-10-03 Toa Electronics Ltd. Procede de determination de la concentration de non electrolyte dans une solution d'electrolyte, procede et appareil utilises pour preparer une solution contenant un melange d'electrolyte et de non electrolyte
US5762769A (en) * 1995-03-29 1998-06-09 Toa Electronics Ltd. Method of measuring concentration of nonelectrolyte in electrolyte solution, method of preparing mixed solution containing electrolytes and nonelectrolytes and apparatus for preparing the solution
US5900136A (en) * 1995-03-29 1999-05-04 Toa Electronics Ltd. Method of measuring concentration of nonelectrolyte in electrolyte solution, method of preparing mixed solution containing electrolytes and nonelectrolytes and apparatus for preparing the solution
US10046100B2 (en) 2011-03-23 2018-08-14 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US10688235B2 (en) 2011-03-23 2020-06-23 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11433169B2 (en) 2011-03-23 2022-09-06 Nxstage Medical, Inc. Dialysis systems, devices, and methods
US9907897B2 (en) 2011-03-23 2018-03-06 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11433170B2 (en) 2011-03-23 2022-09-06 Nxstage Medical, Inc. Dialysis systems, devices, and methods
US10603424B2 (en) 2011-03-23 2020-03-31 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US10610630B2 (en) 2011-03-23 2020-04-07 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11717601B2 (en) 2011-03-23 2023-08-08 Nxstage Medical, Inc. Dialysis systems, devices, and methods
US10688234B2 (en) 2011-03-23 2020-06-23 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US10898630B2 (en) 2011-03-23 2021-01-26 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11135348B2 (en) 2011-03-23 2021-10-05 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11690941B2 (en) 2011-03-23 2023-07-04 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US11224684B2 (en) 2011-03-23 2022-01-18 Nxstage Medical, Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US9861733B2 (en) 2012-03-23 2018-01-09 Nxstage Medical Inc. Peritoneal dialysis systems, devices, and methods
US9274073B2 (en) 2012-04-05 2016-03-01 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Method and apparatus for determining the composition of medical liquids with regard to their fraction of electrolytes and non-electrolytes
DE102012103010A1 (de) * 2012-04-05 2013-10-10 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Zusammensetzung medizinischer Flüssigkeiten bezüglich ihres Anteils an Elektrolyten und Nichtelektrolyten
US11364328B2 (en) 2018-02-28 2022-06-21 Nxstage Medical, Inc. Fluid preparation and treatment devices methods and systems
US11207454B2 (en) 2018-02-28 2021-12-28 Nxstage Medical, Inc. Fluid preparation and treatment devices methods and systems
US11872337B2 (en) 2018-02-28 2024-01-16 Nxstage Medical, Inc. Fluid preparation and treatment devices methods and systems

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Peters et al. Factors influencing the formation of haloforms in the chlorination of humic materials
Suzuki et al. A high-temperature catalytic oxidation method for the determination of dissolved organic carbon in seawater: analysis and improvement
Azevedo et al. Determination of sulfur dioxide in wines by gas-diffusion flow injection analysis utilizing modified electrodes with electrostatically assembled films of tetraruthenated porphyrin
Korenaga et al. The determination of chemical oxygen demand in waste-waters with dichromate by flow injection analysis
Korenaga et al. Continuous-flow injection analysis of aqueous environmental samples for chemical oxygen demand
JPS60155952A (ja) 濃度測定方法
Afkhami et al. Spectrophotometric determination of nitrite based on its reaction with p-nitroaniline in the presence of diphenylamine in micellar media
Yari et al. An optical copper (II)-selective sensor based on a newly synthesized thioxanthone derivative, 1-hydroxy-3, 4-dimethylthioxanthone
CN102621135A (zh) 锅炉用水微量氯离子的测试方法
Al-Baldawi et al. Raman, infrared, and proton magnetic resonance investigation of solutions of zinc nitrate in anhydrous methanol
Zhao et al. Flow-injection biamperometry of pyrogallol compounds
West The use of the ortho—para hydrogen conversion in the detection of free radicals produced in photo-dissociation1
Gonçalves et al. Use of a membraneless extraction module for the voltammetric determination of total sulfites in wine
RU2488092C1 (ru) Способ определения концентрации газа в жидкости
Sakai et al. Extraction-flow injection spectrofluorimetric measurement of dissolved oxygen in environmental waters using 2-thionaphthol
Hansen et al. Rapid Polarographic Determination of Tetraethyllead in Gasoline
CN114280024B (zh) 一种基于铜纳米簇和氧化反应的特异性亚硝酸盐荧光检测方法
Takazawa et al. Thermodynamic study on the synergistic extraction of cobalt (ii) with β-diketones and trioctylphosphine oxide
Hahn et al. Factors affecting dissolved oxygen analyses in beer and water
Alghamdi et al. A study of stripping voltammetric behaviour of cefadroxil antibiotic in the presence of Cu (II) and its determination in pharmaceutical formulation
Barbeira et al. Voltammetric stripping analysis of copper in distilled beverages using solid electrodes
Jones et al. Colorimetric determination of nitromethane in presence of other nitroparaffins
Jiang Catalytic method for the determination of trace amounts of manganese employing catalytic oxidation of fuchsin with oscillopolarographic detection
Opekar et al. Pheumatoamperometric determination of cyanide, sulfide and their mixtures
Jiang et al. A new catalytic method for the determination of trace amounts of molybdenum with linear scan voltammetry at a DME