JPS6014633B2 - 水中の酸素の除去方法 - Google Patents
水中の酸素の除去方法Info
- Publication number
- JPS6014633B2 JPS6014633B2 JP8641181A JP8641181A JPS6014633B2 JP S6014633 B2 JPS6014633 B2 JP S6014633B2 JP 8641181 A JP8641181 A JP 8641181A JP 8641181 A JP8641181 A JP 8641181A JP S6014633 B2 JPS6014633 B2 JP S6014633B2
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- JP
- Japan
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- water
- carbon dioxide
- treated
- temperature
- oxygen
- Prior art date
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- Expired
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D19/00—Degasification of liquids
- B01D19/0005—Degasification of liquids with one or more auxiliary substances
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、脱酸素塔、その他の装置により、水中の酸素
を除去するに当り、装置の上部より沸点以上に加熱した
被処理水を噴露し、一部を気化させると同時に、装置の
下部より二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を50%以上含
む窒素ガス等の不活性ガスを吹き込み、両者を向流接触
させることを特徴とする水中の酸素の除去方法に関する
。
を除去するに当り、装置の上部より沸点以上に加熱した
被処理水を噴露し、一部を気化させると同時に、装置の
下部より二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を50%以上含
む窒素ガス等の不活性ガスを吹き込み、両者を向流接触
させることを特徴とする水中の酸素の除去方法に関する
。
一般に、ビール、ジュース等の飲料の製造に使用する原
料水及び製造工程で使用する水は、細菌による汚染を防
止し、製品の酸化による劣化を防止するため、酸素を除
去しかつ無菌のものであることが要求されている。
料水及び製造工程で使用する水は、細菌による汚染を防
止し、製品の酸化による劣化を防止するため、酸素を除
去しかつ無菌のものであることが要求されている。
従来、このような目的に使用する水を作るため、種々の
水中の溶存酸素の除去方法が考えられてきた。
水中の溶存酸素の除去方法が考えられてきた。
第1の方法は、減圧により、水中の溶存酸素を吸引除去
するものである。
するものである。
しかし、この方法では、水中の溶存酸素を0.勿風程度
までしか減少させることができず、また、減圧を維持す
るため特殊な装置を必要とし、かつ、使用中に装置の配
管の底部等にピンホール等が発生すれば、逆に水層を通
して空気を吸い込む危険を伴うため、現在では、殆ど使
用されていない。第2の方法は、二酸化炭素ガスを被処
理水に接触させて、水中の溶存酸素を除去するものであ
る。
までしか減少させることができず、また、減圧を維持す
るため特殊な装置を必要とし、かつ、使用中に装置の配
管の底部等にピンホール等が発生すれば、逆に水層を通
して空気を吸い込む危険を伴うため、現在では、殆ど使
用されていない。第2の方法は、二酸化炭素ガスを被処
理水に接触させて、水中の溶存酸素を除去するものであ
る。
しかし、この方法によって、水中の溶存酸素を0.1脚
程度にまで減少させようとすれば、気液の接触時間を長
くするため、装置内にラッシヒリング等の充填材をつめ
、かつ温度を約70qoとすることが必要である。そし
て、この充填材を洗糠するためには、多大の労力を必要
とする。第3の方法は、加熱水を噴霧することにより、
水中の溶存酸素を除去するものであある。
程度にまで減少させようとすれば、気液の接触時間を長
くするため、装置内にラッシヒリング等の充填材をつめ
、かつ温度を約70qoとすることが必要である。そし
て、この充填材を洗糠するためには、多大の労力を必要
とする。第3の方法は、加熱水を噴霧することにより、
水中の溶存酸素を除去するものであある。
この方法においては、特にラツシヒリング等の充填材を
必要としないが、水中の溶存酸素を0.1脚程度にまで
減少させようとすれば、彼処理水を10400以上に加
熱することが必要になる。しかし、このように高温に加
熱することは、余分のエネルギーを必要とするだけでな
く、長時間の運転によって、装置の各部にスケールが枕
着し、その除去にまた多大の労力を必要とする。本発明
者は、これらの問題を解決するため鋭意研究の結果、本
発明を完成したものである。
必要としないが、水中の溶存酸素を0.1脚程度にまで
減少させようとすれば、彼処理水を10400以上に加
熱することが必要になる。しかし、このように高温に加
熱することは、余分のエネルギーを必要とするだけでな
く、長時間の運転によって、装置の各部にスケールが枕
着し、その除去にまた多大の労力を必要とする。本発明
者は、これらの問題を解決するため鋭意研究の結果、本
発明を完成したものである。
従釆、前述の第2の方法、即ち、二酸化炭素ガスを被処
理水に接触させて、水中の酸素を除去する方法において
、気液の接触時間を長くし、酸素除去率を改善するため
、ラッシヒリング等の充填材をつめた場合、被処理水の
温度が10〜40℃の範囲では、彼処理水の温度の上昇
によって酸素除去率が明らかに向上するが、彼処理水の
温度が60〜8ぴ0の範囲になると、殆ど酸素除去率の
向上が認められなくなるため、被処理水の温度を約7ぴ
0に設定していた。本発明者は、彼処理水の温度と酸素
除去率との関係を、更に詳細に調査したところ、この二
酸化炭素ガスを被処理水に接触させる方法において、充
填材を全く使用しない場合には、充填材を使用した場合
に比べてかなり低い酸素除去率しか示さないが、彼処理
水の温度が7ぴ0になっても、従来の予想に反して、温
度上昇によって酸素除去率が依然として向上することを
見出した。一方、常温では、水酸化カルシウムの溶液に
二酸化炭素ガスを吹き込むことによって最初に生成した
炭酸カルシウムの白濁が、引き続き二酸化炭素ガスを吹
き込むことによって炭酸水素カルシウムとなって溶解す
るが、この溶液を加熱すると、炭酸水素カルシウムが炭
酸カルシウムに変化して、沈澱することは、よく知られ
た事実である。
理水に接触させて、水中の酸素を除去する方法において
、気液の接触時間を長くし、酸素除去率を改善するため
、ラッシヒリング等の充填材をつめた場合、被処理水の
温度が10〜40℃の範囲では、彼処理水の温度の上昇
によって酸素除去率が明らかに向上するが、彼処理水の
温度が60〜8ぴ0の範囲になると、殆ど酸素除去率の
向上が認められなくなるため、被処理水の温度を約7ぴ
0に設定していた。本発明者は、彼処理水の温度と酸素
除去率との関係を、更に詳細に調査したところ、この二
酸化炭素ガスを被処理水に接触させる方法において、充
填材を全く使用しない場合には、充填材を使用した場合
に比べてかなり低い酸素除去率しか示さないが、彼処理
水の温度が7ぴ0になっても、従来の予想に反して、温
度上昇によって酸素除去率が依然として向上することを
見出した。一方、常温では、水酸化カルシウムの溶液に
二酸化炭素ガスを吹き込むことによって最初に生成した
炭酸カルシウムの白濁が、引き続き二酸化炭素ガスを吹
き込むことによって炭酸水素カルシウムとなって溶解す
るが、この溶液を加熱すると、炭酸水素カルシウムが炭
酸カルシウムに変化して、沈澱することは、よく知られ
た事実である。
本発明者は、温度と、二酸化炭素ガスによる炭酸カルシ
ウムから炭酸水素カルシウムへの変換反応との関係を、
詳細に検討したところ、従来の予想に反して、かなり高
温になっても、二酸化炭素ガスが、炭酸水素カルシウム
の炭酸カルシウムへの変換をかなり阻止することを見出
した。本発明者は、これらの知見に基づき、鋭意検討の
結果、本発明を完成した。
ウムから炭酸水素カルシウムへの変換反応との関係を、
詳細に検討したところ、従来の予想に反して、かなり高
温になっても、二酸化炭素ガスが、炭酸水素カルシウム
の炭酸カルシウムへの変換をかなり阻止することを見出
した。本発明者は、これらの知見に基づき、鋭意検討の
結果、本発明を完成した。
本発明は、沸点以上に加熱した被処理水を頃覆し、一部
を気化させること、及び、二酸化炭素ガス又は二酸化炭
素を50%以上含む窒素ガス等の不活性ガスと、向流接
触させることを特徴とする。
を気化させること、及び、二酸化炭素ガス又は二酸化炭
素を50%以上含む窒素ガス等の不活性ガスと、向流接
触させることを特徴とする。
被処理水の温度は、沸点以上であって、頃菱した際、一
部が気化することができればよく、通常の二酸化炭素ガ
スを使用しない場合のような高温を必要としない。通常
の条件では、101〜10yoであればよい。ただし、
特に溶存酸素を0.03皿以下にする場合には、更に高
温にする必要があるが、あまり高温にするとスケール付
着防止の効果が薄くなる。被処理水の鰭穣の際のノズル
は、ノズル孔から押出された被処理水が、沸騰状態にな
ると判断される通常の構造のものであればよく、特別な
機造のものを必要としない。また、/ズル孔の大きさ、
数、配列等によっても、残存溶存酸素量にあまり大きな
差は生じない。頃移された被処理水が沸騰状態にあるの
で、被処理水が、一部が気化することにより細分化され
、ガスとの接触が十分に行われるためと考えられる。
部が気化することができればよく、通常の二酸化炭素ガ
スを使用しない場合のような高温を必要としない。通常
の条件では、101〜10yoであればよい。ただし、
特に溶存酸素を0.03皿以下にする場合には、更に高
温にする必要があるが、あまり高温にするとスケール付
着防止の効果が薄くなる。被処理水の鰭穣の際のノズル
は、ノズル孔から押出された被処理水が、沸騰状態にな
ると判断される通常の構造のものであればよく、特別な
機造のものを必要としない。また、/ズル孔の大きさ、
数、配列等によっても、残存溶存酸素量にあまり大きな
差は生じない。頃移された被処理水が沸騰状態にあるの
で、被処理水が、一部が気化することにより細分化され
、ガスとの接触が十分に行われるためと考えられる。
二酸化炭素ガスの第一の目的は、高温においても、被処
理水に溶解している炭酸水素カルシウムの炭酸カルシウ
ムへの変換を阻止することである。
理水に溶解している炭酸水素カルシウムの炭酸カルシウ
ムへの変換を阻止することである。
炭酸水素カルシウム濃度が非常に高い水の場合は別とし
て、通常の場合、二酸化炭素を50%以上含むガスを使
用することによって、スケールの付着を十分に防止する
ことができる。二酸化炭素ガスの第二の目的は、被処理
水の酸素の除去を促進し、単純に加熱水を暖愛した場合
より、低い温度でも、十分に酸素を除去することである
。
て、通常の場合、二酸化炭素を50%以上含むガスを使
用することによって、スケールの付着を十分に防止する
ことができる。二酸化炭素ガスの第二の目的は、被処理
水の酸素の除去を促進し、単純に加熱水を暖愛した場合
より、低い温度でも、十分に酸素を除去することである
。
次に、具体的実施例について述べる。
実施例
充填材のない高さ4肌の空の塔を使用し、上部のノズル
より、0.5伽/secの空塔速度で、被処理水を贋覆
し、A、D、Eの場合は、下部より、0.8仇′sec
の空塔遼度で、二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を50%
を含む窒素ガスを送った。
より、0.5伽/secの空塔速度で、被処理水を贋覆
し、A、D、Eの場合は、下部より、0.8仇′sec
の空塔遼度で、二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を50%
を含む窒素ガスを送った。
被処理水の温度、供給ガスの種類、残存酸素濃度、スケ
ールの有無は、次の表のとおりであった。表
ールの有無は、次の表のとおりであった。表
Claims (1)
- 1 装置の上部より沸点以上に加熱した被処理水を噴霧
し、一部を気化させると同時に、装置の下部より二酸化
炭素ガス又は二酸化炭素を50%以上含む窒素ガス等の
不活性ガスを吹き込み、両者を向流接触させることを特
徴とする水中の酸素の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8641181A JPS6014633B2 (ja) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | 水中の酸素の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8641181A JPS6014633B2 (ja) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | 水中の酸素の除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57201583A JPS57201583A (en) | 1982-12-10 |
JPS6014633B2 true JPS6014633B2 (ja) | 1985-04-15 |
Family
ID=13886120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8641181A Expired JPS6014633B2 (ja) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | 水中の酸素の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6014633B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04128008U (ja) * | 1991-05-10 | 1992-11-20 | 株式会社カンセイ | 電気推進車両の防寒シート |
US6592829B2 (en) | 1999-06-10 | 2003-07-15 | Praxair Technology, Inc. | Carbon dioxide recovery plant |
US6174506B1 (en) * | 1999-06-10 | 2001-01-16 | Praxair Technology, Inc. | Carbon dioxide recovery from an oxygen containing mixture |
US6497852B2 (en) | 2000-12-22 | 2002-12-24 | Shrikar Chakravarti | Carbon dioxide recovery at high pressure |
-
1981
- 1981-06-03 JP JP8641181A patent/JPS6014633B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57201583A (en) | 1982-12-10 |
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