JPS60143521A - 油浸ケ−ブル用絶縁材料 - Google Patents

油浸ケ−ブル用絶縁材料

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JPS60143521A
JPS60143521A JP22993883A JP22993883A JPS60143521A JP S60143521 A JPS60143521 A JP S60143521A JP 22993883 A JP22993883 A JP 22993883A JP 22993883 A JP22993883 A JP 22993883A JP S60143521 A JPS60143521 A JP S60143521A
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研二 綱島
達也 伊藤
慎一 渡辺
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、電気絶縁紙と二軸あるいは一軸配向ポリプロ
ピレンフィルムとを接着層を介して積層してなる油浸ケ
ーブル用絶縁材r1に関するものである。
(従来技術〕 油浸ケーブル用絶縁材利として、繊維紙と二軸配向ポリ
プロピレンフィルムを押出機により押出した無延伸ポリ
プロピレンを接着剤として貼り合わせた絶縁紙が知られ
ている(例えば特公昭54−10712号など)。しか
しこのものは、押出機から直接押出した溶融体を接着剤
とするために、該接着剤は無配向で、しかもその厚みは
15μmよりも簿くすることが出来ず、この結果、紙の
比率が高くなるにつれて誘電率もtanδも大きくなる
ばかりか、さらに該絶縁紙を電気絶縁油に浸漬すると、
該絶縁紙が油で膨潤し、油浸ケーブル用として使用すれ
ば、絶縁層に巻き絞りを生じ、絶縁欠陥の原因になる。
さらに、該繊維紙とポリプロピレンフィルムとの貼り合
わせ時に、過大な線圧が加わるため、多孔質な紙が圧縮
され、見掛は上紙の厚みが減少したようになり、したが
ってこの圧縮された絶縁紙を電気絶縁油に浸漬するど、
該絶R紙が油で膨潤し、」:配向様の電気的欠陥を生ず
るのである。また、さらに接着剤としてプロピレンホモ
ポリマーを押出しているために溶融状態から冷却過程で
の結晶化速度が非常に早く、したがって冷却過程で接着
する場合、充分なアンカー効果が期待できないうちに結
晶化が進行してしまうために強力な接着力を得ることが
できず、その結果ケーブルとして使用した時、機械的な
折りまげ(ベント)などの特に接着が剥離し、電気的な
欠陥になるのである。
〔本発明の目的〕
本発明は、上記従来の油浸ににる絶縁材料の膨潤、ta
nδの悪化、層間接着力の低下などとそれに伴なう欠点
を解消するために得られたものであって、その目的とづ
るどころは、油浸時の膨潤の程度を極力小さくし、しか
もvan凸などの電気特性に優れ、層間に強力な接着力
を有した経済性の高い油浸ケーブル用絶縁材旧を提供す
ることにある。
〔本発明の構成〕
本発明は、−軸あるいは二軸配向ポリプロピレンフィル
ム(A)、融点100〜150℃のポリオレフィン層(
[3)、電気絶縁紙(C)がC/B/A/B/Cの配列
で5層に積層された電気絶縁材料において、少なくとも
(Δ)層の表面は表面粗さRmaxが10〜100μm
の範囲の粗さにエンボス加工されていることを特徴とす
る油浸ケーブル用絶縁材料に関するものである。
本発明における一軸あるいは二軸配向ポリプロピレンフ
ィルム(A)の極限粘度〔η〕は1.2〜2.8dl/
G、好ましくは1.3〜2.2dl/qであるのが望ま
しい。〔η〕の値が1.2未満、好ましくは1.3未満
の場合にはフィルムが!i <、クラックが入り易く、
電気絶縁材料どして好ましくない。また〔η〕の値が2
.8を越える場合、好ましくは2.2を越える場合には
、油による膨張の程度が従来のポリプロピレンより殆ど
改良されず、大きな膨潤値、即ち膨潤度にして3%以上
の値を示すために好ましくない。また該ポリプロピレン
に他の成分を共重合させても良いが、融点を155℃以
上、好ましくは、160℃以上に紐持するのが好ましい
本発明の一軸あるいは二軸配向のポリプロピレンフィル
ム(A)の場合、アイソタクチック度は93%以上、好
ましくは96%以上さらに好ましくは98%以−Lであ
ると油による膨潤の程度が小さく好ましい。また該ポリ
プロピレンには、帯電防止剤、すべり剤、熱安定剤、ブ
ロッキング防止剤、核剤、結石調整剤などの添加剤を含
有させないことが大切である。
ポリプロピレンフィルムの厚さは、10〜1000μm
の範囲にあるのが取扱上好ましい。
−軸配向ポリプロピレンフィルムの場合、分子の配向度
が高い方が油中膨潤値が小さくて好ましく、面内複屈折
値として0.028〜0.040の範囲のものがよい。
層間の接着剤として用いるポリオレフィン層(B)は、
プロピレンを50モル%以上含有したプロピレン共重合
体で、例えば、エチレン・プロピレン・ブテン・ヘキセ
ンなどからなる2元あるいは3元共重合体(ランダム、
グラフト、ブロック)が代表的なものであるが、必ずし
もこれに限定されることはない。本発明に用いるポリオ
レフィンとしては、特にエチレン・プロピレン(エチ5
− レン量1〜10モル%)ランダム共重合体、エチレン・
プロピレン(エチレン量10〜50モル%)ブロック共
重合体が好ましい。該ポリオレフィンの融点は100〜
150℃、好ましくは110〜145℃でな(プればな
らない。この融点が100℃未満、好ましくは110℃
未満であると電気的なtanδが大きくなり、また油浸
中での膨潤度が大きくなり、電気的欠陥となり油浸ケー
ブル用の絶縁材料としては使用できないためである。ま
た該融点が150℃を好ましくは145℃を越えるとき
は、電気絶縁紙と二軸配向ポリプロピレンフィルムとの
接着性がおとり、油浸中で剥離するためであり、さらに
経済的な速度でラミネートできないためである。該ポリ
オレフィンの極限粘度〔η〕は0.4〜2.5、好まし
くは0.6〜1゜8、さらに好ましくは0.7〜1.4
(旧/(1>と低粘度であるのが、油浸時のi1潤を小
さくおさえ、しかも層間の接着力を向上さすので好まし
い。
さらに、該ポリオレフィン層の厚さは0.5〜8μm、
好ましくは0.8〜3.0μmの範囲の6− ものが望ましい。該層の厚さが0.5μm未満、好まし
くは0.8μm未満のとぎは電気絶縁紙と二軸配向ポリ
プロピレンフィルムどの接着性がおとるためであり、逆
に該層の厚さが8μmを越えるとき、好ましくは3μ■
を越えるときには、電気的tanδが大きくなり、ざら
に油浸中での膨潤度が大きくなり、好ましくない。
又、該ポリオレフィン層は無配向であるよりも、分子鎖
が配向しているほうが絶縁油に対する膨潤性、機械的性
質、電気的性質の点から好ましい。
配向の程度は、該ポリオレフィン層の長手方向ど巾方向
の屈折率(それぞれNmd、Ntdで示す)の相加平均
値(Nmd十Ntd)/2である面内平均屈折率から、
厚さ方向の屈折率Nzdを引いた値が0゜005以上あ
るのが好ましい。
本発明における一軸あるいは二軸配向ポリプロピレンフ
ィルl\(A)にポリオレフィン1id(13)を介し
て積層される電気絶縁紙(以下、紙と言う)(C)とは
、JTS C2301〜2308に定められているよう
なセルロースを主成分とする天然繊麗紙、あるいはセル
ロースの如き天然繊麓とプラスチックのフィブリルとを
混抄した渥抄紙、あるいはプラスチックのフィブリルの
みからなる合成紙のいずれでも良いが、特に本発明に適
したものは、セルロースを主成分とする天然繊維紙であ
る。
電気絶縁紙(C)の表面最大あらさRl1laXの値は
、5〜25μmみかけ密度は0.6〜1.2g/d1厚
さ15〜150μma′)範囲のものが電気特性、流通
性などにすぐれているので好ましい。
本発明の場合、電気絶縁紙(C)はカレンダリングなど
で表面を平滑化した紙が、帯電圧や層間接着力などが大
きくて好ましい。
本発明の油浸ケーブル用絶縁材料は、上記(A)、(B
)、(C)がC/B/Δ/B/Cの順に配列された5層
構成のものである。ただし、各層間には、必要に応じて
伯の層、例えばアンカコート層を設けてもよい。
また、本発明の油浸ケーブル用絶縁材の少なくとも(A
>層の表面は、RIIlax値で10〜100μもの範
囲の粗さに■ンボス加工されたものである。
〔製造方法〕
次に本発明に係る絶縁材料のF!A造方法について説明
する。
本発明に使用する二軸配向ポリプロピレンフィルム用原
斜の製造方法は、特に限定されないが、好ましい一例を
挙げれば、公知の種々の塩化マグネシウムに担持した四
塩化チタン触媒と有機アルミニウム化合物、お。Lびエ
ステル系化合物等の第3成分からなる触媒系を用いて、
プロピレン自身を溶媒とする塊状重合法でプロピレンを
重合し、次いでプロピレン等の低沸点炭化水素で、プロ
ピレンに可溶の低立体規1111性のポリプロピレンを
除去することによって得られる。
〔I法〕
前記ポリプロピレンポリマー原料(A)および接着ポリ
マーとしてのポリオレフィンにエチレンを10〜40%
ブロック共重合させたエチレン・プロピレンブロック共
重合体(B)とをそれぞれ9− シート押出様に共重合し、B/A/Bなる3層積層の溶
融体を口金から吐出させ、冷却ドラム上にキャストする
。このシートを外部加熱法で予熱したのち、長手方向に
80〜150℃で4〜12倍延伸あるいは圧延し、更に
必要に応じて幅方向に120〜170℃で6〜12倍に
延伸し、つづいて100〜170℃で2〜10秒間熱処
理し、3層積層の二軸延伸あるいは一軸圧延伸ボリプロ
ビレンフィルムを得る。
かくして得られた3層積層ボリプビレンフィルムの全厚
さは40〜250μmであり、そのうちエチレン・プロ
ピレンブロック共重合体層の表面は粗面化されており、
その厚さは0.5〜8μmになるようにする。表面を粗
面化するのす易滑性、耐ブロッキング性のためである。
この3層積層フィルムの両表面に、電気絶縁紙を重ね合
わせ、150〜220℃に加熱されたエンボスロール間
に、縁圧0.1〜1t/amで短時間押出し、絶縁紙/
30積層フィルム/絶縁紙からなるエンボス絶縁材料を
得る。
10− 〔■法〕 また別の製造方法としては、絶縁紙の上に接着剤となる
ポリオレフィン、たとえばエチレン・プロピレンランダ
ム共重合体をホットメル1へ]−ディング法によって0
.5〜311m厚さに均一にコーティングする。この]
−ティングされた2枚の絶縁紙に間に、二軸配向あるい
は一軸延伸ボリブロビレンフィルム単層を包み込むよう
にして上記と同様にエンボスロール間にて押圧し、絶縁
紙/二軸配向ポリプロピレンフィルム/絶縁紙からなる
絶縁材料を得る。
〔■法〕
■法の3層積層あるいは■法の単層からなる一軸あるい
は二軸配向ポリプロピレンフィルムに5〜100μm程
度のエンボス加工を施してから、該フィルムの両表面に
電気絶縁紙を重ね合わせ、150〜220℃に加熱され
Iこボットプレスロール間に押圧し、絶縁紙/エンボス
3層あるいは中層積層フィルム/絶縁紙からなる絶縁材
料を得る。
本発明の絶縁材料の場合、接着ポリマーとじてのポリオ
レフィン層が配向を有する点において〔1法〕の!l!
J造が特に好ましい。
また、電気絶縁紙にエンボスをかけると、紙の[が破壊
される恐れがあるため、エンボス加工は可能な限り軽く
かけるか、あるいは、フィルムのみに加工するのが本発
明の場合好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の絶縁材料は、電気絶縁紙と、二軸あるいは一軸
配向ボリプロビレンフィルムとを、特定のポリオレフィ
ンを接着層としてラミネートし、しかも該配向ポリプロ
ピレンフィルムが特定のエンボス加工された構造を有す
るため、次のような作用効果を奏することができる。
(1) 油にJ:る膨潤が極めて小さい。
(2) 油の流通性が優れている。
(3) 誘電率、誘電正接ともに小さく、絶縁破壊電圧
は極めて高い。
(4) 絶縁材料の機械的性質が優れている。
(5) 油への溶解分が少ないので、油を汚染する程度
が極めて小さい。
(6) 製造コストが安価であり、経済性に優れている
従って、本発明の油浸ケーブル用絶縁材料は油浸ケーブ
ル絶縁層用として極めて有用なものである。
次に、本発明に用いる測定法を以下に纏めて示す。
(1) アイソタクチック度 資料のフィルムを約1cm平方の大きさに切断し、これ
をソックスレー抽出器に入れ、沸騰メチルアルコールで
6時間抽出する。抽出した試料を60℃で6時間真空乾
燥する。これから重量W(mq>の試料を取り、これを
再びソックスレー抽出器に入れて、沸IEiN−へブタ
ンで6時間抽出する。次いで、この試わ1を取り出し、
アセトンで充分洗浄した後、60℃で6時間真空乾燥し
た後、重量を測定する。
その重量をW’ (mo)とすると、アイソタクチック
度は次式でめられる。
アイソタクチック度(%)=100XW’ /W13− (2> fJ 177!i アツベの屈折泪を用いて、フィルムの長手方向の屈折率
(NV )及び幅方向の屈折率(Ny)を測定し、Ny
とNyの差の絶対値を該フィルムの複屈折とする。なお
、測定時の光源は、ナトリウムD線を用い、マウント液
はサリチル酸メチルを用い”る。
(3) 電気絶縁油による膨潤度 100平方の試料を切り取り、120℃の恒温槽にて2
0時間乾燥後、すぐにその厚さを測定し、D(μm)と
する。
この試料を100℃のドデシルベンゼン油中に浸して2
4時間放置後、取り出してすぐに試料の厚さを測定し、
これをD’ (μm)とする。
膨fa仰は次式でめられる。
膨潤度(%)=100x (D’ −D)/D(4) 
紙〜フィルム間の油浸身の゛着強度積層材r1を110
℃のドデシルベンゼン中に3日間浸漬した後、これを取
り出してアセトンで充分に洗浄した後、20℃の室温に
1日間放14− 置する。これを試料として紙とフィルムの間の接着の剥
離強さを、JIS K 6854−1973記載のたわ
み性材判同志のT方剥離試験の方法に準じて測定し、こ
れを接着強度とする。
(5) 重量平均分子f7sMw及び数平均分子量Mn
の測定法は次の通りである。
装 装置ニゲル浸透クロマトグラフGPC−50C カラム : 3 hodex A 80 M溶 媒:0
−ジクロルベンゼン (0,1%アイAノール添加) 速 度:11111/分 温 度:135℃ 試料濃度: 0.1 (wt/vol )%濾 過二0
.1μm焼結フィルター 注入量 :0.4n+l 検出器 :示差屈折率検出器 分子校正:ポリスチレン基準 (6) 極限粘度(77) t、t、ASTM r)1
601にそって測定したもので、135℃テトラリン中
で測定する。単位旧10゜ (7) 絶縁破壊電圧(BDV)はASTM D149
に従って測定した(20℃)。
(0) 電気的tanδは、ASTM D150に従い
周波数50H7,′/fA度100℃で絶縁紙測定電極
MED−C型(日新電機株式会社製)を使用して測定し
た。
(9) 融点Tn+は、走査型熱量計(DSC)によっ
てめた結晶の融点に伴う平衡温度であり、吸熱ピークと
いう。吸熱ピーク温度が2個以上である場合は、最も吸
熱ピーク高さの高いものを、採用するが、はぼ同じ場合
は、これらの数の平均温度を用いる。DSCの測定条件
は、試料型15m o 、昇温速度20℃/分、窒素気
流下で行う。
On) 表面粗さRmaxは、JIS BO601−1
976に従って測定した。
〔実施例1〕 エチレンを6モル%ランダム共重合したエチレン・プロ
ピレン共重合体(極限粘度〔η〕0.7旧10.融点1
29℃)をホットメルトコーターに供給し、窒素シール
下で200 ’Cに加熱後、加圧し、スリット間隙0.
4mmの口金から押出し、厚さ30μ■の電気絶縁クラ
フト紙(比重0.900/−1表面粗さRmax = 
18層m )の片面上に厚さ3μmになるようにホット
メルトコートし、巻取った。
一方、極限粘度1.85d110.重量平均分子IMw
と数平均分子iitMnとの比MW/Mn=4゜0、ア
イソタクチックインデックス1198%のポリプロピレ
ンを250℃で溶融し、この溶融体を口金からシート状
に押し出し、常法にJ:す50℃に冷f、11されたキ
ャスティングドラム」二にキャストし、冷却固化さIだ
該冷却固化シートを146℃に加熱した後、長手方向に
5倍延伸し、つづいて160℃に加熱されたステンター
内に送り込み、幅方向に10倍延伸し、更に165℃で
4秒間幅方向に5%のリラックスを許しながら熱処理し
て、厚さ90μmの二軸配向ポリプロピレンフィルムを
作った。
17− かくして得られたフィルムの〔η〕は1.80dl/G
1Mw/Mnは3.9、IIは98%、複屈折は0.0
16であり、該フィルムに125℃に加熱されたエンボ
スロールでフィルム全体にエンボス加工をほどこし、見
掛フィルム厚さを140μmになるようにした。
次に絶縁紙に]−ティングしたエチレン・プロピレン共
重合体面が上記二軸配向エンボス加エポリプロピレンフ
ィルムの両面に重なり合うようにしたのち、180℃に
加熱された外径250mmφのクロムメッキロール間に
送り込み、線圧300に’p/Hで0.1秒間押圧して
絶縁紙からなる厚さ20μmの3層の絶縁材料を得た。
かくして得られた絶縁材料の二軸配向ポリプロピレンフ
ィルムの厚み分率は57%であった。
続いて該絶縁材料をドデシルベンゼン油に浸漬させて物
性を測定した。
膨潤率:1%以下 誘電率:2.5 (20℃)、2.5 (100℃ta
nδ:0.04%(20’C)、0.05%18− (100℃) 接着カニ210q/cm 以上のように、本発明絶縁材料は優れた電気的性質のみ
ならず、接着力、耐膨潤性にもすぐれているため、油浸
ケーブル用絶縁(j料として優れた特性を示すことがわ
かる。
〔実施例2〕 ポリプロピレンとして、(η)=2.0、アイソタクチ
ックインデックスII=98%のチップと、・エチレン
を20モル%ブロックに共重合させたエチレン・プロピ
レンブロック共重合体(〔η〕=1.4、DSCによる
融解ピーク温度は121℃、145℃、160℃に出る
が融点としては前2者の平均として132℃)とを、そ
れぞれ別の口金に導入し、ブロック共重合体層/ポリブ
Oピレン層/共重合体層からなる3層積層シートを口金
から押出した。このシートを45℃に保たれた冷却ドラ
ムに、エアー圧で密着させ冷ノJ+固化させ、続いて1
45℃に加熱された熱風オープン中で加熱し、長手方向
に5倍延伸し、直ちに15℃の冷却ロールに接着させて
冷却した。このシー1〜を160’Cに加熱さりたステ
ンタ一式幅出機に送り込み、幅方向に10倍延伸し、次
いで幅方向に7%のリラックスを許しながら2秒間熱処
理し、厚さ90μmの3層積層ボレプロピレンフィルム
を得た。ここでブロック共重合体層の面内平均屈折率と
厚さ方向の屈折率の差は0.012であり、また、その
厚さは、それぞれ2μmづつであり、ポリプロピレン層
の厚さは86μ和であった。この3 FmV4Ftポリ
プロピレンフィルムには、すべり剤、ブロッキング防止
剤などの添加剤を加えていないにもかかわらず、特定の
ポリマーを用いたため、摩擦係数が0.6とすぐれた易
滑性を示していた。
この3層積層ポリプロピレンフィルムの両面に、厚さ2
5μmの電気絶縁クラフト紙(比重0.920/a+f
、表面粗さRmax = 15μm )を重ね合わせ、
加熱エンボスロールを用いて200℃で線圧200kq
/amで0.1秒間押圧してラミネートし、クラフト紙
からなる厚さ210μmのエンボス加工された電気絶縁
材料を得た。二軸配向ポリプロピレンフィルムの厚み分
率は61%であった。
かくして得られた絶縁材料の20’Cでのドデシルベン
ゼン中での特性を示すと、 誘 電 率 :2.5 tan δ :0.04(%) 膨 油 率 : 1 く%) 絶縁破壊電圧: 60(KV/mm> 層間接着力 : 230 (G/am)油流通性 :良
好 長手方向の破断強さ: 29 (h/15mm幅)長手
方向の破断のび:120(%) このように油浸超高圧ケーブル絶縁材料としては、優れ
た特性として用いることがわかる。
〔比較例1〕 実施例2で用いた電気絶縁クラ71〜紙と、実施例2と
同様にして製膜した厚さ60μmの二軸配向ポリプロピ
レンフィルムとを、実施例2で用いたエチレン・プロピ
レンランダム共重合体を接着剤として用いて、紙とフィ
ルムとの間に260℃で溶融押出しラミネートして、紙
/ランダム基型21− 合体/フィルム/ランダム共重合体/紙からなる厚さ1
40μmの絶縁材料を得た。ここでランダム共重合体層
の厚さは、それぞれ15μmであり、二軸配向ポリプロ
ピレンフィルムの厚み分率は42%であった。つづいて
該絶縁材料に実施例2と同様にエンボスロールでエンボ
ス加工を行ない、厚さ210μmの電気絶縁材料を得た
かくして得られたエンボス加工された絶縁材料を実施例
と同様にして諸物性を測定し、表1に結果をまとめて示
した。
表1から明らかなように、絶縁材料の構成は実施例2と
同じであるが、構成厚さが異なるために誘電率、tan
δが大きいのみならず、膨潤痕も大きく、油浸ケーブル
材料としては用いられないことがわかる。
=22− 表 1 (実施例および比較例2〕 下記に示す表2の使用で第1図に示すケーブル構造の実
施例3および比較例2として、実施例2および比較例1
の絶縁材料を用いた電カケーブルを製造し、諸性性を調
べた。
なお、第1図において、1は銅を素材とした6分割導体
、2は油通路、3は例えばステンレステープとカーボン
紙とを合せ巻きして形成した導体バインダ一層、4は油
浸絶縁層、5は金属化紙とアルミニウムテープを合せ巻
きしてなる金属遮蔽層、6は例えば銅線織込布テープな
どの巻回によるコアバインダ一層、7は鉛被シース、そ
して8は塩化ビニル被膜シースである。
各々のケーブルについて;qられた諸性性を表3に示す
表2および表3の結果によれば、比較例1の絶縁材料を
用いたOFケーブルに比べ、本発明になる絶縁材料を用
いたOFケーブルでは、低静電容量、高破壊ストレスが
実現できていることが判る。
すなわち、従来より薄い絶縁層で従来以上の電気絶縁特
性を実現できることが判る。
表 2 25− 表 3
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の絶縁材料を用いたケーブルの実施例を
示す断面図である。 1・・・導体、2・・・油通路、4・・・油浸絶縁層、
5・・・金属遮蔽層、6・・・コアバインダ一層、7・
・・鉛被シース、8・・・塩ビシース。 特許出願人 東 し 株 式 会 社 −26= 第1図 手続?111正書 60.3.12 昭和 年 月 日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和58年特Y[願第229938号 2、発明の名称 油浸ケーブル用絶縁月別 3、補正をする者 事件との関係 特W「出願人 5、補正により増加する発明の数 なし 6、補正の対象 明細書の1特許請求の範囲」および[発明の詳細な説明
、1の各欄 (1) 明i書 第1頁 特許請求の範囲を別紙の通り補正する。 (2) 同 第1頁16行目 「積層、1の次に「一体化」を挿入する。 (3) 同 第3頁20行目 「積層」の次に「して一体化」を挿入する。 (4) 同 第7頁18行目 「積層、1の次に[一体化Jを挿入する。 (5) 同 第10頁19行目、第11頁10〜11行
目、19行目 「絶縁紙からなる」の次に「積層して一体化した」を挿
入する。 (6) 同 第12頁10行目 [接着層としてラミネートシ」を「接@層として積層一
体化し」と補正する。 (7) 同 第18頁13行目 「3層の」の次に「一体化した」を挿入する。 (8) 同 第20頁18〜19行目 「ラミネートし、クラフト紙からなる」を「積層一体化
した」と補正する。 2− (9) 同 第22頁2行目 「140μmの]の次に「積層して一体化した」を挿入
する。 3− (別紙) 特許請求の範囲 一軸あるいは二軸配向ポリプロピレンフィルム(A)、
融点100〜150℃のポリオレフィン層(B)、電気
絶縁紙(C)がC/B/A/B/Cの配列で5層に積層
して一体化され、た電気絶縁材料において、少なくとも
(A)層の表面は表面粗さRmaxが10〜100μm
の範囲の粗さにエンボス加工されていることを特徴とす
る油浸ケーブル用絶縁材料。 1−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 一軸あるいは二軸配向ポリプロピレンフィルム(A)、
    融点100〜150℃のポリオレフィン層(B)、電気
    絶縁紙(C)がC/B/Δ/13/Cの配列で5層に積
    層された電気絶縁相別において、少なくとも(A)層の
    表面は表面粗ざRmaxが10〜100μ■の範囲の粗
    さにエンボス加工されていることを特徴とする油浸ケー
    ブル用絶縁材料。
JP22993883A 1983-12-07 1983-12-07 油浸ケ−ブル用絶縁材料 Pending JPS60143521A (ja)

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