JPS60141932A - 水中地床土砂類の脱水離床工法とこれに用いる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水中池床土砂類の脱水離床工法とこれに用いる
装置に関し、水中において生ずる圧力変化と浮力による
土砂類保持能力が大気中のそれに比し大であることによ
る弊害を解消し、含水率の低い土砂類を水中から直接且
つ能率的に取出すると共に取出後の搬送処理を迅速に行
うことを目的としている。

従来の浚渫手段等においては含水率が高いために一旦取
出した土砂類を天日乾燥したり地上設置した脱水装置で
処理しなければならない等作業性、能率性、設備経済性
において欠点があった。

本発明は水中におけて脱水する手段を基本とするが水圧
の変動、浮力の作用によって生ずる弊害を解消すること
により従来工法よりも優れた水中池床土砂類の脱水離床
工法とこれに用いる装置を提供するものであって、川・
池・湖・海・沈澱槽等の水中池床土砂類の入口となる開
口部周面からの外部流体の流入を阻止する枠壁を池床内
に突込みつつ又は突込んだ後、吸着力分散と篩作用を為
す吸着面を介して枠壁内に吸着力を作用させることによ
り該枠壁内に位置する水中池床形成土砂類を吸着力させ
、次いで吸着力の作用を停止させることなく枠壁と一緒
に水中池床形成土砂類を池床から分離させ、枠壁の開口
部が水中に位置する間に該開口部へ土砂類落下阻止部材
を臨出させることを特徴とする水中池床土砂類の脱水離
床工法を要旨としている。

上記工法において土砂類落下阻止部材の臨出は、作業状
態監視下において人為的に操作して行うか、水圧変動を
キャッチして自動的、人為的に実施するかは任意である
。又土砂類落下阻止部材は、最低限土砂類を支持する機
能を具備させるならば、これに加圧機能、枠壁内土砂吸
着機能の単独若しくは両方を具備させるようにしても良
い。更に、土砂類落下阻止部材は枠壁開口部内周面近傍
からの吸着力作用によって吸着土砂層を形成する手段を
採用しても良い。

次に上記工法を実施する際に用いる装置について説明す
ると、平面的又は立体的形状の篩兼用吸着壁によって吸
引作用室と一端開口の土砂類客室とに区分され吸引作用
室へ吸引源接続通路を開口させた脱水筒体と、土砂類客
室の一端開口面を開閉する土砂類落下阻止部材とから成
り、この土砂類落下阻止部材が脱水筒体に支持されてい
ることを特徴とする水中池床土砂類の脱水離床装置を要
旨としており、以下実施例において説明する。

第１図は脱水筒体１を上部と下部に分け、篩兼用吸着壁
２を向上部に固定することにより吸引作用室３を形成す
ると共に内下部を土砂類容室４とし、脱水筒体１の上部
外壁に開閉支点５・５を設けてこれに油圧シリンダー６
・６の駆動で開閉する土砂類落下阻止部材７・７を枢支
させた構成である。該構成中８は吸引源接続通路であっ
て、吸引作用室３内で開口し、油圧シリンダー６・６の
一端が該通路壁を利用して枢着されている。篩兼用吸着
壁２はスクリーンを用い力骨の突出により吸引連通路９
の形成された支持プレート１０に脱着自在に固定されて
いる。１１は吸引作用室３内に残留する水を吸引したり
スクリーンを洗浄するための流体導入通路で、支持プレ
ート１０の連通孔１２から力骨間に形成された吸引連通
路９を通って吸引連通路８に通じるようになっている。

尚、土砂類落下阻止部材７・７は支持部１３と腕部１４
とから成るが開閉抵抗を少なくするため腕部１４は支杆
で構成し、その先端部に細孔を穿設した支持部１３を取
着する構成とするのが好ましい。又使用材料も摩耗が少
なく軽量なプラスチック・軽合金等を用いると良い。第
２図は土砂類容室４の下面開口部へ臨出する土砂類落下
阻止部材７を位置方向から開閉する構成のものを示して
おり、第３図は平面旋回する平板を土砂類落下阻止部材
７としたものであって、好ましくは土砂類容室４の外面
に沿って垂直動し、土砂類容室４を池床内へ突込む際は
上方位置に上っており離床後に下降して水平旋回するこ
とである。

尚、吸引作用室３と土砂類容室４とは分離できる構成を
図示しているが、これは吸着対象土砂類の粒度と吸引圧
等に応じて土砂類容室４を深くしたり浅くしたりする必
要がある場合に望まれるものであって、一定のもののみ
を吸引脱水する場合には一体であっても支障はない。

以上本発明工法によれば、水中池床形成土砂類の入口と
なる開口部周面からの外部流体の流入を阻止する枠壁内
に篩作用を為す吸着面を介して水中池床形成土砂を吸着
した際に脱水が行われるものであるが、外部流体の流入
を阻止する状態で水生地床内へ枠壁を突込むので、必要
以上の水を吸引することなく池床形成土砂を吸引吸着脱
水する。特に池床形成土砂を吸着後離床時に、枠壁の開
口部が大気中へでる前に、換言すれば、水中にある間に
該開口部へ土砂類落下阻止部材を臨出させるから、ヘッ
ド圧の変化と浮力の作用及び吸引力による平衡が崩れる
前に池床形成土砂類が支持されるようになる。このため
、一定の吸引力によって吸着脱水した池床形成土砂類を
落下させることなく能率的に脱水離床することが可能と
なる。尚枠壁を水中に没しさせて池床に到達させるまで
は沈没を早めるために枠壁内流体を抜いてやるのは当然
であって吸着力はそれ以上のものであることは言うまで
もない。従って、池床内へ枠壁を突込みつつ吸着力を作
用させる時には枠壁重力（水中での）と吸着力の作用で
池床形成土砂類が加圧状態で吸着面に押付けられる結果
となり、より多量の又は含水率の少ない脱水状態に池床
形成土砂類が枠壁内に吸着保持されるようになる。

更に、土砂類落下阻止部材の臨出を水圧変動をキャッチ
して行うようにすれば操作が確実となり、又該部材の加
圧機能例えば閉塞気密状態下で加圧空気を供給するとか
、該部材にも吸着力を作用させ（第４図参照）或いは枠
壁内を粗面として落下抵抗を大とする等の手段・構成の
付加により、脱水取出効率は著しく向上し、取出後の取
扱い処理が迅速に為し得る効果が得られる。

次に本発明工法に用いる装置は、吸引源接続通路を真空
発生装置、好ましくは湿気ジェットポンプにより真空と
される真空タンクに接続すると共に流体導入通路を大気
中へ又は流体供給源にバルブ等を介して配管した状態で
クレーン等で懸吊上降させることにより使用するのであ
るが、脱水筒体内部にスクリーンが支持張設され且つ土
砂落下阻止部材の付設された極めて簡単な構成でもって
確実な作業を高い脱水効率下において、しかも故障なく
経済的な保守管理のもとて達成できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明のうち装置に関する実施例であって、第１
図は本発明装置部分の半断面図とその系統図、第２図・
第３図・第４図は土砂類落下阻止部材の構成の異なるも
のの正面図である。 ■・・・脱水筒体　２・・・篩兼用吸着壁３・・・吸引
作用室　４−・土砂類容室７・７・・・土砂類落下阻止
部材　８・・・吸引源接続通路工１・・・流体導入通路
　２１・・・混気ジェットポ２２・・・真空タンク　２
３・・・真空脱水機２４・・・固液分離槽 特許出願人　望　月　詠　夫 代理人高　木　義　輝

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　水中池床（槽内沈澱層を含む）形成土砂類の入
   口となる開口部周面からの外部流体の流入を阻止する枠
   壁を、池床内に突込みつつ又は突込んだ後、吸着力分散
   と篩作用を為す吸着面を介して枠壁内に吸着力を作用さ
   せることにより、該枠壁内に位置する水中池床形成土砂
   類を吸着させ、次いで吸着力の作用を停止させることな
   く枠壁を一緒に水中池床形成土砂類を池床から分離させ
   、枠壁の開口部が水中にある間に核間ｌ」部へ土砂類落
   下阻止部材を臨出させることを特徴とする水中池床土砂
   類の脱水離床工法 （２）　土砂類落下阻止部材の臨出が、水深圧力の変化
   によるものである特許請求の範囲第１項記載の水中池床
   土砂類の脱水離床工法 （３）　土砂類落下阻止部材の臨出が、土砂類の加圧を
   兼ねている特許請求の範囲第１項記載の水中池床土砂類
   の脱水離床工法 （４）　土砂類落下阻止部材によっても枠壁内に吸着力
   を作用させる特許請求の範囲第１項記載の水中池床土砂
   類の脱水離床工法 （５）土砂類落下阻止部材の形成が、枠壁開口部内周面
   近傍からの吸着力作用によるものである特許請求の範囲
   第１項記載の水中池床土砂類の脱水離床工法 （６）　平面的又は立体的形状の篩兼用吸着壁によって
   吸引作用室と一端開口の土砂類客室とに区分され、吸引
   作用室内へ吸引源接続通路を開口させた脱水筒体と、土
   砂類容室の一端開口面を開閉する土砂類落下阻止部材と
   から成り、この土砂類落下阻止部材が脱水筒体に支持さ
   れていることを特徴とする水中池床土砂類の脱水離床装
   置（７）土砂類落下阻止部材が、ベルクランク機構を利
   用した左右若しくは一方開閉構成である特許請求の範囲
   第６項記載の水中池床土砂類の脱水離床装置 （８）土砂類落下阻止部材が、平面旋回する平板である
   特許請求の範囲第６項記載の水中池床土砂類の脱水離床
   装置