JPS601397Y2 - 指針の微振動防止型圧力計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は指針の微振動を防止したる圧力計に関するもの
である。

各種機器の圧力系に具備せしめる圧力計は圧力変化に応
じて指針が移動するようになっているが経時的に生じる
圧力変化特に微小なる激しい変化や圧力計に受ける振動
によって指針が微動し正確な圧力を読み取れないと共に
指針部がこの微振動により摩耗し、圧力計の寿命を著し
くそこなう等の欠点がある。

本考案はこれに鑑みてなしたもので、以下図面の実施例
に基づいて説明する。

図に於いて１は圧力計の外筐、２はこの外筐に設けた取
付台、３はこの取付台の一部に係着せしめたブルドン管
である。

このブルドン管３は所要の径を有するパイプもしくは偏
平状バイブを同心上にコイル状に１乃至２回以上巻収せ
しめたものでその一端を取付台２に固着せしめ、圧力系
に接続された取付台２を介してブルドン管内に圧力を伝
達するようになすと共にこのブルドン管の他端即ち中心
端には直接あるいは支持杆４を介してアーム５を突設す
る。

このアーム５は平板状のものを圧力計の指針駆動部を跨
ぐような形状例えば山形等に形成すると共にこの頂辺あ
るいは斜辺のいずれか一辺もしくは双方にアーム表面よ
り圧力計の前後方向に折り曲げた抵抗板６を一体に形成
する。

この抵抗板６は圧力計に受ける振動や圧力変化によって
指針が微振動するのを防止するものであって使用箇所、
条件等によって最適な大きさ即ち抵抗板面積や形状を定
めるものとする。

このアーム５の先端にはリンク７を介して扇形歯車８の
一端に係着し、該歯車８に噛合したビニオン９を介して
指針軸１０を回動せしめるようになす。

扇形歯車８、指針軸１０は取付台２に設けたフレーム１
１にて支持されているものである。

１２はビニオンを具備した指針軸１０を復元せしめるた
めのひげぜんまいである。

尚図示では目盛板を省略したがこの目盛板を貫通せしめ
た指針軸先端に所望の指針１３を係着し且外筐前面を透
明板Ｇにて密封し、外筐内に外部より指針を確認できる
程度の透明度を有し、且指針の微振動を防止するための
所望の粘性を有する液体もしくは油を充填せしめるもの
である。

而して本考案による時は同心的にコイルばね状に巻収し
たブルドン管先端に設けた指針駆動用のアームに抵抗板
を設け、激しい圧力変化や圧力計に受ける振動によって
アームに伝わる振動をこの抵抗板と外筐内に密封充填し
た粘性のある液体又は油との協働にて吸収するため指針
は圧力系の激しい圧力の微変化によっても指針は微動す
ることなく正常に指針せ七めることができ正確な指針表
示が行え、又指針軸や扇形歯車軸、ピニオン歯車等の摩
耗を防止でき圧力計の寿命を長くすることができる利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は外観図、第２図は側断面図、第３図は要部の斜
視図である。 １・・・外筐、２・・・取付台、３・・・ブルドン管、
４・・・支持杆、５・・・アーム、６・・・抵抗板、７
・・・リンク、８・・・扇形歯車、９・・ゼニオン、１
０・・・指針軸、１１・・・フレーム、１２・・・ひげ
ぜんまい、１３・・・指針、Ｇ・・・透明板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筐内に粘性を有する液体を充填密封した圧力計に於て
   、取付台にしかも外筐内−側に設けた異径同心的にコイ
   ルばね状に巻収したブルドン管と、このブルドン管先端
   と指針間に架設し、圧力変化によるブルドン管の伸縮変
   化を指針側に伝えるコ字形になしたアームと、該アーム
   に圧力変化によるブルドン管の微振動を外筐内密封充填
   した液体と協働して防止するようになした抵抗板を一体
   に形成して成る指針の微振動防止型圧力計。