JPS6013846Y2

JPS6013846Y2 - 線引き装置

Info

Publication number: JPS6013846Y2
Application number: JP10904181U
Authority: JP
Inventors: 重和大島; 喬柏倉
Original assignee: モルガナイト・カ−ボン株式会社
Priority date: 1981-07-20
Filing date: 1981-07-20
Publication date: 1985-05-02
Also published as: JPS5816209U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は舗装した地面あるいは床面に塗料スプレーに
より線引きを行う線引き装置に関するものである。

従来、駐車場などの床面に境界を示す線引きを塗料スプ
レーで行う場合、あらかじめチョークなどで目印の線を
床面に引いておき、作業員がスプレーをもって目印に沿
い塗料を吹き付けていた。

このような従来方法ではきわめて手数がかかるに拘らず
、仕上りはよくないという欠点があった。

また上記のような従来方法の欠点を解決するため、左右
一対の車輪を有する本体の上部にハンドルを設けるとと
もにこの本体の下部寄りに塗料スプレーを取付けて車輪
の間の床面に塗料を吹き付けるようにし、かつ、ハンド
ルの部分にスプレーのノズル弁を操作するノズル操作片
を設けることにより、正確な線引きが容易に行えるよう
にした線引き装置があるが、このような従来の線引き装
置は塗料スプレーを本体に１個だけ取付けるものである
ため、スプレー内の塗料を使い果す毎に新しいスプレー
と交換しなければならず、また、線引き作業の途中で線
の色彩を変える場合もスプレーを取換える必要がある点
て不便である。

この考案の目的は上記のようなスプレーの取換えの手数
をでき得る限り少なくすることである。

すなわち、この考案は前記のような線引き装置において
、本体の下部に設けたスプレー取付枠を回動自在にして
、この取付枠に複数のスプレーを取付け、必要に応じて
スプレー取付枠を回すことにより任意のスプレーが塗料
吹付は位置となるようにした線引き装置を提供するもの
である。

以下にこの考案の詳細を添付図面に基づいて説明する。

図において、１は金属管などで製作した本体であって、
その上端は後方へ屈曲し、ここにハンドル２を設けであ
る。

この本体１の下端に車輪取付枠３をネジ止めによって着
脱自在に取付け、その両端に回動自在の車輪４を設ける
。

また、図示例では両車軸４の内側面に円板状の遮蔽板５
を設けてその周面の下側が床面６に極く接近するように
しである。

７，８は本体１の下部寄りの部分の外側に摺動および回
動自在に嵌合した上下の摺動管で、下部の摺動管８の外
側に上下一対のスプレー取付枠９を固定しである。

この取付枠９にはスプレーＳのタンク１０が固いめに入
って固定される半円状の凹所１１を両端に設けて２個の
タンク１０を取付けるようになっている。

また、前記上部の摺動管７の上端には縦方向の長い溝１
２を形威して本体１に設けた突起１３にこの溝１２が係
合するようにし、摺動管８の下端には前後一対の係合切
欠１４を設け、この切欠１４に係合する突起１５を本体
１に設けて切欠１４と突起１５の係合により取付枠９が
正しい向きに固定されるように構成する。

また、上部の摺動管７はその上端を第３図のように突起
１３の下部に接している状態において、切欠１４を突起
１５に係合させている下部の摺動管８の上端に接してい
て摺動管８の上下動を阻止する役目をもっている。

１６は本体１内に進退自在にはめ込んだ操作杆で、その
下端は第３図のように後方へ屈曲させて本体１の長孔１
７から後方へ突出させ、その先端の環状部１８にスプレ
ーＳのノズル１９をはめる。

操作杆１６の上部は途中で後方へ屈曲して屈曲部２０を
形威し、第４図のように本体１の長孔２１から突出して
、さらに上方に屈曲し、本体１の後側に設けたガイド２
２を経てその上端をハンドル２の下方にまで延長してハ
ンドル２と平行のノズル操作杆２３を設ける。

また、前記の屈曲部２０と本体１の一部の取付片の間に
操作杆１６を下方へ引くバネ２４を設ける。

その他、第１図の２５は下端に左右一対の補助車輪２６
を設けた補助脚で、その上端は、本体１に固定した支片
２７に、軸２８により回動自在に取付ける。

ただし、補助脚２５は第１図の位置よりも前方、すなわ
ち本体１の方へは回るが後方へは回らぬように適宜のス
トッパ（図示省略）を設ける。

この考案は上記の構成であり、第３図のように摺動杆８
の一方の切欠１４が本体１の突起１５に係合し、上部の
摺動管７の上端縁が本体１の突起１３に当って摺動管８
が上下に動かず、かつ回転もできない状態において、後
方となった取付枠９の凹所１１にスプレーＳのタンク１
０を固いめに押し込むとともに操作杆１６の下端の環状
部１８をタンク１０の下端のノズル１９にはめ込む。

上記のようにタンク１０を取付けたのちハンドル２をも
って車輪４を目的の床面６上に転がしつつ操作片２３を
引くと操作杆１６がバネ２４に抗して上昇し、その下端
の環状部１８がノズル１９の基部を押すのでノズル弁が
開き、タンク１０内の塗料がガスとともに第７図のよう
にノズル１９から霧状となって床面６上に吹き付けられ
る。

このとき、左右の車輪４の内側に遮蔽板５があると第８
図のように遮蔽板５間の巾の線２９が正確に引ける。

しかし、遮蔽板５がなくとも車輪４の内面が遮蔽板５の
役目を果すので一定巾の線２９を引くことができる。

また、この考案では第３図に鎖線で示すように前向きと
なった取付枠９の凹所１１に予備のスプレーのタンクを
取付けておき、線引きの途中で使用中のスプレーＳのタ
ンク１０が空になったときに、上部の摺動管７を回し、
その溝１２を突起１３の位置にして第５図のように上下
の摺動管７゜８を上昇させて下部の摺動管８の下端の切
欠１４を突起１５から外して１８０°回し、予備のスプ
レーを後方に位置させ、ついで摺動管７，８を下降させ
て切欠１４と突起１５を係合させ、摺動管７の溝１２を
突起１３からずらせたのち、線引き作業を開始する。

また、図示例のように補助車輪２６を有する補助脚２５
があると、第１図のように本体１が床面６に対して一定
の角度に保たれるので便利であるが、これらは省略して
もよい。

この考案は上記のように上端にハンドル２を有する本体
１の下部寄りに回動自在のスプレー取付枠９を設け、こ
のスプレー取付枠に複数のスプレーＳを取付けるように
したので、使用中のスプレーが空になるとスプレー取付
枠９を回動して他のスプレーＳを作用位置につけ、直に
線引きを開始できる。

また、取付枠に色彩の異なる塗料の入ったスプレーＳを
取付けておき、必要に応じて所望の色彩のスプレーＳを
作用位置につけて色彩の異った線引が簡単に行なえるな
どの効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の線引き装置の一実施例を示す側面図
、第２図は同上の正面図、第３図は同じくスプレー取付
部附近の拡大縦断側面図、第４図は本体の途中の部分を
示す一部縦断拡大側面図、第５図はスプレー取付部の引
上状態を示す拡大側面図、第６図はスプレー取付部の拡
大平面図、第７図は吹き付は状態の一部切欠拡大側面図
、第８図は同上の一部横断拡大平面図である。１・・・・・・本体、２・・・・・・ハンドル、４・・
・・・・車輪、９・・・・・・取付枠、１０・・・・・
・スプレーのタンク、１６・・・・・・操作杆、２３・
・・・・・操作片、Ｓ・・・・・・スプレー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

左右一対の車輪を下端に有し、上部にハンドルを有する
本体の下部寄りに、前記車輪間の下方に塗料を吹き付け
るスプレーを着脱自在に取付けるスプレー取付枠を設け
、前記ハンドル附近には前記スプレーのノズルに着脱自
在に連結する操作杆の上端の操作片を設けた線引き装置
において、スプレー取付枠を本体に対して回動自在に取
付けるとともに、この取付枠に複数のスプレー取付用凹
所を設けてこの各凹所に取付けた複数のスプレーを、取
付枠の回動により、待機位置から吹付は位置にして固定
し得るようにした線引き装置。