JPS60119965A - 酸素発生マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酸素発生マスクに関する。炭鉱、鉱山などの坑
内において火災、爆発などにより発生した一酸化炭素が
存在する箇所を突破、脱出するときには、従来たとえば
日本工業規格　Ｍ７６１１による一酸化炭素用自己救命
器（Ｃ。

マスク）などが着用されてきた。このような−酸化炭素
用自己救命器は、小型軽便で携帯に便利ではあるが、最
近の鉱山事故の原因として問題視されているメタンガス
または酸素欠乏空気の突出さらには有毒ガス雰囲気中で
は無力であった。

一方、この様なメタンガスまたは酸素欠乏空気の突出お
よび一酸化炭素の発生に際して、呼気中の水および炭酸
ガスと接触、反応して酸素を発生するたとえば超酸化カ
リ（ＫＯ２）のような酸素発生剤を使用した酸素発生マ
スクが知られている（たとえば、特開昭５７−１１６６
２公報および特開昭５７−１４４２６４公報など）Ｄし
かしながら、このような酸素発生マスクは用途が広汎で
ある反面、前記の自己救命器などとは異って、重い酸素
発生缶および呼吸袋がマスクの前面についているので、
マスクを顔面に確実に密着させることが難しく、しかも
構造が複雑であり、従って大型となり、携帯に不便であ
り、簡単に装着できないものが多かった。

本発明の目的は、構造が比較的単純であり、軽便、小型
であって、携帯に便であり、装着が容易でありながら、
しかも顔面への密着が確実な酸素発生マスクを提供する
にある。

すなわち、本発明は酸素発生マスクにおいて、少くとも
酸素発生缶、呼吸袋および装着部を有し、該酸素発生缶
には酸素発生剤が充填され、かつ、入口および出口がそ
れぞれ設けられ、該呼吸袋にはコイルスプリングが内蔵
され、該装着部は鼻および／または口を覆い、かつ、呼
気紐を有し、該ｅ累発生缶の入口は少くとも保持板を介
して該面体の呼気孔と連絡せしめられ、この連絡通路に
は呼気弁が設けられ、該酸素発生缶の出口は呼吸袋内に
開口せしめられ、該呼吸袋は該面体の吸気孔と連絡せし
められ、この連絡通路には吸気弁が設けられていること
を特徴とする酸素発生マスクである。

本発明の酸素発生マスクの代表例を図面によって説明す
る。

第１図は酸素発生マスクの全体を示すための一部切欠斜
視図、第２図および第３図はそれぞれ酸素発生缶容器の
分解斜視図および酸素発生剤カートリッジの分解斜視図
、第４図のイ、口およびハはそれぞれ面体の側面図、正
面図および縦断面図（口のＡ−Ａ断面図）ならびに第５
図は装着部の全体斜視図である。

本発明の酸素発生マスクは、少くとも酸素発生缶ユ、呼
吸袋ヱおよび装着部旦を有している。

凌素発生缶１は酸素発生缶容器とこれに収納される酸素
発生剤カートリッジとから成っている。

酸素発生缶容器は主として容器本体４および蓋６を有し
ている。容器本体４は有底円筒であり、容器本体４の底
６には入ロアが穿設されている。容器本体４の周壁８に
は周壁８の底の方より順次周壁８０円周に沿って溝９（
溝９は容器本体４０周壁８の内方に張り出している）お
よび鍔１ｏが設けられており、この溝９と鍔１０との間
に複数の出口１１．１１、・・・１１が穿設されており
、さらに鍔１０と容器本体４の開口端との間には蓋の四
つ口螺子と嵌合せしめられる四つ口螺子１２．１２．１
２．１２が設けられている。この容器本体４の内部の底
にバッキング１３が位置せしめられ、このバッキング１
３に接して（第２図ではバッキング１３の左側）酸素発
生剤カートリッジが収納される。なお酸素発生剤カート
リッジは溝９によって酸素発生缶本体４と同心的位置に
保持される。酸素発生剤カートリッジは、順次スプリン
グ１４、スプリング抑え板１６およびバッキング１６を
介して蓋６を閉めつけることにより底の反対側（第２図
では左側）から底６に向って押しつけられている。なお
、スプリング１４はスプリング抑え板１６に設けられた
爪１了、１７．１７．１７で固定されている。また、酸
素発生剤カートリッジ収納時におけるスプリング抑え板
１６０回転を防止するために、スプリング抑え板１６の
はｙ中央に十字型の陥没１日を設け、一方、蓋６の底に
も十字型の陥没１９を設は両者を嵌合せしめる。なお、
蓋６はその周壁に設けられた四つ口螺子２０．２０．２
ｏ、２ｏを容器本体の四つ口螺子１２．１２．１２．１
２と嵌合させ締めつけて閉じられる。かしめ環２１は呼
吸貸主を酸素発生缶１に取付けるためのものであって、
呼吸袋体の前面上方を円形にくりぬき、この孔から酸素
発生缶容器本体４の底６乃至鍔１ｏをのぞかせ、鍔１ｏ
とかしめ環２１とで呼吸袋体を挟持し、さらに呼吸袋体
、鍔１０および呼吸袋体を一体となるように巻き締めて
、かしめ環２１をかしめることによって呼吸貸主が酸素
発生缶１に取付けられる。

酸素発生剤カートリッジは、外筒２２の中に酸素発生剤
２３を充填し、外筒２２の両開口は内方から順次フィル
ター２４．２４および多孔板２６．２６でふさがれてい
る。

呼吸袋ｌの袋体は外袋２６と内袋２７とから成っている
。外袋２６は耐熱性があり、かつ、熱を反射する材料で
作られている。一方、内袋２７は透気性がなく、柔軟で
あり、耐熱性が大−２８が設けられている。呼吸袋＆の
内部にはスプリング２９が酸素発生缶容器本体４の下部
から垂下せしめられている。呼吸袋体後面上部には上下
に２個の孔が穿設されており（両者ともかげになってい
るので現わされていない）、上部の孔３０は酸素発生缶
の入ロアと一致せしめられている。また、下部の孔３１
は呼吸袋ｌのガス出口とされている。この下部の孔３１
１Ｃ開口し、かつ、スプリング２９の外方に沿い、下端
が呼吸貸主の内部の底付近でも開口し°〔いる吸気筒３
２が呼吸袋Ｚ内に垂下せしめられている。吸気筒３２は
プラスチックフィルムなどの柔軟な材料で作られて〜・
る。なお、呼吸袋且内の最大容積は、着用初期の吸気を
保証するに十分の量とされるが、通常は約１５１程度と
される。

装着部且は、面体、保持板およびヘッドノ・−ネスを有
している。面体３３は鼻および／または口を覆い前方に
突出しており、はｙ中央部および下部にそれぞれ呼気孔
３４および吸気孔３６が穿設されている。また周縁は顔
面との密着をより一層確実ならしめるため折り返えされ
、かつ、その肉厚が前面よりうすくされたリップ３６と
されている。しかして面体３３は弾性体で作られている
。

呼気孔３４および吸気孔３６には平屋の呼気弁および吸
気弁（両者とも陰になっているため図面に示されていな
い）がそれぞれ嵌着されている。なお、呼気弁および吸
気弁の周辺には／飄トメ金具（図面に示されていない）
が付設されており、呼気弁は面体、保持板、呼吸袋体、
酸素発生缶容器本体の底（入口部）および座金をハトメ
金具で挟みつけることにより、また吸気弁は面体、呼吸
袋体、吸気筒および座金をハトメ金具で挟みつけること
により、それぞれ嵌着される。

保持板３７は、これを折り曲げて折り目で区切られた前
面部３８および側面部３９．３９０３部分から成ってい
る。前面部３８には孔４０が穿設されており、この孔４
ｏは一面で面体の呼気孔と、また、他面で呼吸袋体の上
部の孔３０尤一致せしめられて呼気の通路を構成する。

側面部３９は口乃至＃ＩＫ沿っている。各側面部３９の
端にはへラドハーネス取付用の上部孔４１および下部孔
４２が穿設されている。

ハーネスは中央帯、側頭帯および側面帯ならびに弾性帯
から成っている。中央帯４３は保持板３７の前面部３８
のはｙ中央の上方から頭頂を経由し後頭部に至る合成樹
脂シート製の紐帯であって、その後頭部端には孔４４．
４４が穿設されている。側頭帯４６は、一方の耳の上方
から頭頂を経由し他の耳の上方に至る合成樹脂シート製
の紐帯であって、両端には孔４６．４６がそれぞれ穿設
されている。この側頭帯４６は頭頂で中央帯４３とはｙ
直交せしめられ互に固定されている。側面帯４了は側頭
帯４６の一端の孔４６から中央帯４３の後頭部端の孔４
４および反対側の耳の下を経由し保持板３７の反対側の
側面部３９の下部孔４２を越えてさらに長くされ、この
下部孔４２０手前で折曲げられた自由端を有する布製紐
帯である。二本の側面帯４７．４７は、中央帯４３の後
頭部端の孔４４．４４を通過させて互に交叉せしめられ
ている。中央帯４３の前方端は弾性帯４８を介して保持
板３７の的面部３８と接続される。側頭帯４６の端の孔
４６とこれと同じ側の保持板３７の側面部３９の上部孔
４１とは弾性帯４９を介して接続されている。また、側
面帯４７の自由端は、二重丸環式の締金具６ｏおよび弾
性帯６１を順次介して保持板３７の側面部３９の下部孔
４２と接続される。

この酸素発生マスクにおいて、鼻および／まトは［コか
ら排出された呼気は面体３３の呼気孔３４に嵌着された
呼気弁、酸素発生缶容器本体４０入ロアを順次通過して
、酸素発生缶１内に至り、これに収納された酸素発生剤
カートリッジに充填されている酸素発生剤２３と接触せ
しめられ、呼気中の炭酸ガスおよび水分と酸素発生剤と
の反応によって酸素が発生する。この酸素と呼気中の窒
素ガスとを含む酸素富有ガスは酸素発生缶容器本体４の
出口１１．１１、・・・・・・１１から排出され、呼吸
袋旦の内部であって吸気筒３２の外ｆｉｌの空間を下降
し、内袋２７の床付近ではｙ１８０°方向を転じ、吸気
筒３２の開口から入り、その内側を上昇し、この間に酸
素富有ガスは冷却される。冷却された酸素富有ガスは面
体３３の吸気孔３６に嵌着された吸気弁を経て面体３３
内に至り、さらに鼻および／または、口から吸入される
。

この酸素発生マスクの各部品の拐料は、本質的には使用
される雰囲気下において、耐熱性乃至難燃性であって、
かつ、十分な強度を有する材料であればよいが、主たる
部品の好ましい材料を例示する。

すなわち、酸素発生缶容器類および酸素発生剤カートリ
ッジの外筒および多孔板などは鉄、呼吸袋体の外袋はア
ルミニウム粉入りゴム引き布、呼吸袋体の内袋はナイロ
ンフィルムにポリプルピレンをドライラミネートしたフ
ィルム、−吸気筒はナイロンフィルムにポリプロビレ／
をドライラミネートしたフィルム、面体は天然ゴム）有
率６０％のゴム成形体、保持板ならびに中央帯、側頭帯
はナイロンシートなどの合成樹脂シート、側面帯はナイ
ロンテープなどの布靴および弾性帯は織りゴムテープな
どである。なお、前記の要件を満足するような材料であ
れば、前記以外の材料を使用することができる。たとえ
ば、中央帯および側頭帯などはナイロンシートにかえて
たとえば織りゴムテープのような弾性を有する紐帯また
はたとえばナイロンテープのような弾性を有しない紐帯
とすることもできる。

また、本発明の酸素発生マスクに使用される酸素発生剤
は、呼気中の炭酸ガスおよび水分と接触することにより
酸素を発生する薬剤であれば特に制限はなく、超酸化カ
リウム（ＫＯ２）、または超酸化カリウムを主剤とし、
これとたとえば銅、銀およびマンガンなどのそれぞれの
酸化物のような酸素発生促進剤との混合物を好適に使用
しうる。

図面で示された代表例のほかにも種々の態様がありうる
。たとえば、酸素発生缶に酸素発生剤を直接充填するこ
とも可能である。呼吸袋体において外袋の気密性が十分
に高いときには内袋を省略することができる。面体に穿
設される２個の孔は面体の左右であってもよく、それに
対応して呼吸袋および保持板などのそれぞれの構造を変
える必要がある。また、保持板３７の前面部３８にその
斜後方に下垂する前面下部をさらに連設し、この前面下
部に孔を設け、この孔と面体の吸気孔とを一致させ、こ
の前面下部を面体と呼吸袋体とで挟持し、この孔を吸気
の通路の一部とすることもできる。

また、側面帯と保持板とを弾性帯を介して互に接続され
ているが、そのかわりに、側面帯として、たとえば織り
ゴムテープのような全体として弾性のある紐帯またはた
とえば織りゴムテープとナイロンテープとを継ぎ合わせ
たような部分的に弾性を有する紐帯を使用することがで
きる。また、ヘッドハーネスとして頭頂乃至後頭部を覆
い、たとえばスパンデックス（商品名）のような弾性に
富む布製の頭布を使用することができる。

本発明の酸素マスクは構造が比較的単純であり、軽便、
小屋であって、携帯に便であり、装着が容易でありなが
ら、しかも顔面への密着が確実な酸素発生マスクである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は酸素発生マスクの一部切欠斜視図、第２図およ
び第３図はそれぞれ酸素発生缶容器の分解斜視図および
酸素発生剤カートリッジの分解斜視図、第４図のイ、口
およびハはそれぞれ面体の側面図、正面図および縦断面
図（ｐのＡ−Ａ断面図）ならびに第５図は装着部の斜視
図である。 図面において １　酸素発生缶　ヱ　呼　吸　貸 主　装　着　部　４　酸素発生缶容器本体５　蓋　６　
容器本体の底 ７　人　口　８　容器本体の周壁 ９溝　１０鍔 １１　出　口　１２　四つ口螺子 １３　バッキング　１４　スプリング １６　スプリング抑え板　１６　バッキング１７爪 １８　スプリング抑え板の十字型の陥没１９　蓋の十字
型の陥没　２０　四つ口螺子２１・　かしめ環　２２　
外　筒 ２３　酸素発生剤　２４　フィルター ２６多孔板　２６外袋 ２７　内　袋　２８　ファスナ ２９　スプリング　３ｏ　上部の孔 ３１　下部の孔　３２　吸　気　筒 ４３中央帯　４４孔 ４６側頭帯　４６孔 ４７側面帯　４８弾性帯 ４９弾性帯　６ｏ締金具 ６１弾性帯 である。 特許出願人　日本バイオニクス株式会社代表者高崎文夫 汎２図 地３　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 酸素発生マスクにおいて、少くとも酸素発生缶、呼吸袋
   および装着部を有し、該酸素発生缶には酸素発生剤が充
   填され、かつ、入口および出口がそれぞれ設けられ、該
   呼吸袋にはコイルスプリングが内蔵され、該装着部は鼻
   および／または口を覆い、かつ、呼気孔および吸気孔を
   有する面体、保持板ならびに該の入口は少くとも保持板
   を介して該面体の呼気孔と連絡せしめられ、この連絡通
   路には呼気弁が設けられ、該酸素発生缶の出口は呼吸袋
   内に開口せしめられ、該呼吸袋は該面体の吸気孔と連絡
   せしめられ、この連絡通路には吸気弁が設けられている
   ことを特徴とする酸素発生マスク