JPS6011701Y2 - 区画ネツト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は超高圧・−次変電所その他広い構内での作業位置
を区画一作業の安全を図る区画ネット装置に関するもの
である。

超高圧・−次変電所のように危険な設備機器と鉄構群を
広大な構内に多数段けであると、その一部に対して作業
を行う場合、作業指定場所を区画することによって安全
を確認できるし、作業の能率を向上することもできる。

例えば、第１図に平面図で略示した超高圧・−次変電所
１において、いま、Ａゾーンで作業を行うとすると、Ａ
ゾーンの四隅に位置する鉄構２間に亘り、ネット３を張
る。

ネット３は通常、鉄構２の間隔に相当する長さく例えば
３０〜５Ｑｍ程度）としてあり、これを張る作業はネッ
ト３を懸吊したロープ４を鉄構２，２間に張り、続いて
ネット３を展開するので、作業者５にとって著しく手間
のかかる重労働となる。

本案は前記のような観点に基き、高能率にネットを張る
ことができる区画ネット装置を提供するもので、ロープ
巻取自在のリールと、ロープを直進または水平直角屈折
案内するガイドシーブを内蔵し、−側壁、前壁、後壁の
それぞれ等高位置にロープ通孔を設けるとともにこれら
ロープ通孔の外側に受金を設けたロープ収納用箱体と、
前記受金の掛止自在な掛止用フランジを基端に取付け、
先端に着脱自在なフランジキャップを取付けたネット格
納用パイプと、このネット格納用パイプに引き集め懸吊
自在とした長尺のネットとの組合せからなり、前記リー
ルに巻装したロープをロープ通孔から引出すとともに掛
止用フランジを前記受金に掛止させたネット格納用パイ
プ内を通し先端を鉄構等に取付け、前記フランジキャッ
プを抜き、ロープに沿いネットを展開するようにした区
画ネット装置である。

つぎに、図面を参照しながら本案の実施例を説明すると
、第２図に斜視図で示したように、箱体６と、ネット格
納用パイプ７と、このパイプに引き集め懸吊（図示の状
態）自在としたネット８との組合せからなる本案の装置
は、箱体６を予め超高圧・−次変電所１（第１図参照）
の鉄構２の基部付近に取付けておき、パイプ７に引き集
め懸吊したネット８を別設の格納箱（図示しないが前記
箱体６の設置位置近くに設置）内のノ＼ンガーに掛止し
ておく。

パイプ７は第３図に拡大縦断側面図で示しであるように
、基端に角形フランジ９を取付けてあり、先端にはゴム
製のフランジキャップ１０を取付けである。

フランジキャップ１０はネット８を引き集め懸吊した状
態でパイプ７を格納箱（図示しない）から箱体６に取付
けるため移動する際、また、使用後箱体６からはずして
格納する際に、ネット８の上端に定間隔で取付けである
吊環１１がパイプ７からはずれないように嵌合せておく
ものである。

箱体６内には第４図に縦断正面図で、また第５図に水平
断面図で示しであるように、ロープ１２を巻取自在のリ
ール１３を設けてあり、正面には扉１４を取付けである
。

リール１３は内部フレーム１５に軸１６を支持してあっ
て、軸１６の前端部には爪車１７を固着しである。

爪車１７には内部フレーム１５に取付けた逆転止め用の
爪１８を掛合させてあり、引き出したロープ１２の自重
及びロープ１２にかかるネット８の荷重によってロープ
１２が過大に垂れ下ることがないようにしである。

また、前記軸１６の前端は角軸部１６Ａに形成してあり
、第６図に拡大水平断面図で示したハンドル１９の使用
を可能にしである。

リール１３に巻取られているロープ１２は約５０ｍとし
、シープ２０を介して上方を水平に屈折したのち、２個
のガイドシープ２１．２１間を通過するように箱体６内
に収納しである。

箱体６には前記ガイドシープ２１．２１間を通ったロー
プ１２が直進して外部に出ることができるロープ通孔２
２を側壁６Ａに、また、ガイドシープ２１．２１間を通
ったのち、箱体前面寄りのガイドシープ２１沿いに水平
直角に屈折したロープ１２が外部に出られるようにした
ロープ通孔２３を前壁６Ｂに、さらに、箱体後面寄りの
ガイドシープ２１沿いに水平直角に屈折したロープ１２
が外部に出られるようにしたロープ通孔２４を後壁６Ｃ
にそれぞれ設けである。

シープ２０の側方には箱体６内を前後方向に揺動できる
ようにしたアーム２５を垂下しである。

前記ロープ通孔２２，２３．２４の外側には前記パイプ
７の角形フランジ９を上方から嵌込めるようにした受金
２６．２７．２８をそれぞれ取付けである。

これら受金２６．２７．２８は角形フランジ９を掛止し
たパイプ７が、ロープ通孔２２，２３゜２４と軸線を合
致して片持ち支持されるように位置及び深さを定めであ
る。

なお、引出したロープ１２の先端を結ぶことができる金
具としては、第７図に一部切欠した平面図で示しである
ような金具２９が適し、ネットＢ用の吊環１１としては
第８図に示したような吊環が適する。

本案は前記のように構成したので、鉄構２に取付けであ
る箱体６内のロープ１２を引き出すに際して、ネット８
を吊ったパイプ７の角形フランジ９を、ネット８を張ろ
うとする方向の受金、例えば２６に掛止させて、パイプ
７を片持支持し、この状態でロープ１２をロープ通孔２
２からパイプ７内を通じ外部に引出す。

引出したロープ１２は先方にある鉄構２に取付けておく
、例えば金具２９に先端を固定したのち、リール１３を
ハンドル１９の使用で巻戻すなどして緊張させておく。

続いてフランジキャップ１０をパイプ７から抜き、ロー
プ１２上への移動を自由にしておいてネット８をロープ
１２沿いに展開する。

同様の作業を４回行えば、第１図中に示したＡゾーンの
区画が完了する。

格納に際しては前記と逆の操作を行い、パイプ７上に引
き集めたネット８はパイプごと別の格納箱に収納する。

以上の説明から明らかなように、本案装置はネットによ
る区画を著しく迅速、安全に行うことができる優れた利
点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は超高圧・−次変電所の一例と作業域区画を説明
した平面図、第２図は本案装置の実施例を示す斜視図、
第３図はパイプの拡大縦断側面図、第４図は箱体の縦断
正面図、第５図は箱体の水平断面図、第６図はハンドル
の水平断面図、第７図は金具の一部切欠平面図、第８図
は吊環の拡大正面図である。 ６・・・・・・箱体、７・・・・・・パイプ、８・・・
・・・ネット、９・・・・・・角形フランジ、１１・・
・・・・吊環、１２・・・・・・ロープ、１３・・・・
・・リール、２１・・・・・・ガイドシーブ、２２．２
３．２４・・・・・・ロープ通孔、８・・・・・・受金
。 ２６゜ ２７゜

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロープ巻取自在のリールと、ロープを直進または水平直
   角屈折案内するガイドシーブを内蔵し、−側壁、前壁、
   後壁のそれぞれ等高位置にロープ通孔を設けるとともに
   これらロープ通孔の外側に受金を設けたロープ収納用箱
   体と、前記受金の掛止自在な掛止用フランジを基端に取
   付け、先端に着脱自在なフランジキャップを取付けたネ
   ット格納用パイプと、このネット格納用パイプに引き集
   め懸吊自在とした長尺のネットとの組合せからなり、前
   記リールに巻装したロープをロープ通孔から引出すとと
   もに掛止用フランジを前記受金に掛止させたネット格納
   用パイプ内を通し先端を鉄構等に取付け、前記フランジ
   キャップを抜き、ロープに沿いネットを展開するように
   した区画ネット装置。