JPS60116329A - 血圧計用弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、気体の流路及び流量を自動制御し得る主とし
て血圧計に用いられる弁に係る。

従来の血圧計は、腕帯内に送気する際にはリーク用の弁
を閉じてから送気用のゴム球の圧縮を繰り返して送気し
、腕帯内が所定の圧力になったら送気を止めてリーク用
の弁を開き、腕帯内の圧力を徐々に下げてこの間に最高
血圧・最低血圧を測定する。そして、最低血圧を測定し
たら主排気弁を開いて腕帯内の圧縮された空気を一挙に
抜く、という操作を行なわなければならなかった。この
操作は、被検者と測定者とが違う場合でも煩わしいもの
であった。近年、健康管理のために家庭において定期的
に血圧を測定する人々が増えてきた。

家庭での血圧測定は、殆どの場合被検者自身で測定しな
ければならない。この場合、一方の手には腕帯を緊締し
ているので、他方の手でゴム球の圧縮及び弁の開閉を行
なわなければならず、操作性が著しく損なわれていた。

操作性をいくらか向上させるために、リーク用の弁の開
閉及び主排気弁の開閉をブツシュ操作によって行なうも
の等が開発されている。然し乍ら従来のこの種の改良さ
れた弁であっても、血圧測定中に何らかの操作をしなけ
ればならないので、更に操作性の改良が望まれていた。

本発明は斯かる欠点に鑑み、血圧測定中には全く手を触
れることなく、リーク及び測定後の主排気用の弁の開閉
を自動的に所定の時期に行なえる弁を提供することを目
的とする。

この目的を達成するために本発明においては、送・吸気
口、吸気口及び排気口を有する管状の基体内に、送・吸
気口側の圧力と吸気口側の圧力との差圧１こよって作動
し、吸気口側の圧力の方が高いときには送・吸気口と吸
気口との間を連通し、送・吸気口側の圧力の方が高いと
きには送・吸気口と排気口との間を連通ずる弁を装着し
、更に排気口に、主排気口と微細な所定の開口面積を有
する補助排気口とを有し、上記排気口における圧力が設
定圧以上のときには主排気口を閉塞し、該圧力が設定圧
以下のときには主排気口を開放する弁を取り付けた。

以下本発明を、添付の図面に示した好ましい実施例に基
づいて詳述する。

第１図は本発明に係る弁の一実施例を拡大して示した縦
断面図、第２図は同実施例の要部を作動状態で示した縦
断面図、第３図は別の実施例の要部を示した縦断面図で
ある。

図中１１は管状の基体、Ａは送・吸気口、Ｂは吸気口、
Ｃは排気口である。送・吸気口Ａには接続管１２が基体
１１と一体的に形成さている。基体１１の内部には、シ
リンダ２１を有し、差圧により作動する弁が装着されて
いる。シリンダ２１は、一方の端部周囲に肉厚部を有し
、この肉厚部が基体１１の吸気口Ｂの内周に周設された
端ぐりに密着して嵌着されている。更にシリンダ２１の
肉厚部内周にはねじ切りが施され、このねじ部に螺合さ
せて接続管１３が取り付けられている。接続管１３には
、周知の弾性ゴムからなる逆止弁１４が嵌着されている
。

シリンダ２１の送・吸気口Ａ側の底壁には開口２１ａが
穿たれ、吸気口Ｂ寄り外壁には複数の開口２１ｂが穿た
れている。更に開口２１ａ　、　２Ｉｂ間の上方には開
口２１ｃが穿たれ、基体１１には開口２１ｃと同軸の座
ぐりが施されている。これらの座ぐり及び−３〜 開Ｄ２ＩＣを貫通してシリンダ２１内に開口する弁３１
が装着されている。この弁３１の開口部が、実質上の排
気口Ｃとなる。シリンダ２１の内部にはコイル・スプリ
ング２３を取り付けられたピストン２２が挿入されてい
る。このピストン２２は、送・吸気口Ａ側と吸気口Ｂ側
の圧力が等しい時には開口２１ｂ。

２１ｃを同時に塞ぐ位置に保持される。吸気口Ｂ側の圧
力の方が高いときは、ピストン２２がばね２３の弾性力
に抗して左側に移動して開口２１ｂのみを開放し、吸気
口Ｂと送・吸気口Ａとを連通ずる。送気・吸気口Ａ側の
圧力の方が高いときは、ピストン２２が右側に移動して
開口２１０を開放し、送・吸気口Ａと排気口Ｃとを連通
ずる。ピストン２２の吸気口Ｂ側にはＯリング２４が１
ｉｉ１１着され、シリンダ２１の吸気口Ｂ側は、内径を
大きく形成されている。

従って、ピストン２２の右側への移動は、０リング２４
が大径部分に達する迄はＯリング２４とシリンダ２１の
内壁との摩擦が比較的大きいので遅く、０リング２４が
大径部に達すると摩擦が小さくなって速くなる。

４− ３２はシリンダ２２の開口２２ｃと嵌合する小径管を先
端に有する管状本体である。管状本体３２は、ろう付等
によってシリンダ２１の開口２１ｃ及び基体１１の座ぐ
り部に固着されている。管状本体３１の作動室３２は、
下方が捕鉢状に狭くなってシリンダ２１内に開口し、上
方は繻鉢状に広くなって管状部分に連続している。この
管状部分の内面には螺子切りが施され、上方の荊鉢状部
分と管状部分との境界部には排気孔が穿たれている。

４１は管状本体３１内に螺入された調節部材である。

調節部材４１の軸心には上下に貫通ずる排気孔４２を有
し、先端の内側は描鉢状に傾斜し、外側は基体３１の上
部拙鉢部と同一の頂角を以って円錐状に傾斜している。

調節部材４１の円錐状部分と管状本体３１の上部捕鉢部
との間に補助開口りを形成し、排気孔４２が主排気口Ｅ
を形成する。調節部材４１の排気孔４２の上部には端ぐ
りが施され、この端ぐりの内周面には螺子切りが施され
ている。

５１は調節部材４１に螺入され軸心に上下に貫通する排
気孔を具えた調圧部材である。調圧部材５１は、排気孔
４２内に進入する管部分を有し、管部分５２の内部には
先端が作動室３２内に突出するように形成されたコイル
スプリングが５３が取り付【プられている。そして、ス
プリング５３の先端の作動室３２内には球体５４が固着
されている。この球体５４が主ｖ１気口Ｅに密着・離脱
することによって主排気口Ｅの閉塞・開放を行なう。こ
の球体５４は、ナイロン等の比較的軽量な合成樹脂で製
作するのが好ましい。

また形状は、球状に限定されるものではない。

第３図に示した実施例では、排気孔４２−内に管状部材
５５を摺動自在に挿入し、この管状部材５５の先端に切
欠を設けると共に球体５４′を固着しである。球体５４
−が作動室３２′内の圧力によって管状部材５５をコイ
ルスプリング５３′の付勢力に抗して排気口４２′内に
押し込み、球体５４−によって主排気口Ｅ′を塞ぐ。そ
の他の基本的構成及び動作は第１図に示した実施例と同
一である。

次に、上記構成からなる本発明に係る弁の動作を説明（
゛る。

接続管１２には腕帯からのゴムチューブを接続し、接続
管１３には送気用のゴム球を直接或いはゴムチューブを
介して接続するが、腕帯及びゴム球は周知であるので説
明及び図示はしない。ゴム球の吸気口には、こみ除けの
フィルターを取り付けておくことが好ましい。

ゴム球を圧縮すると、吸気口Ｂ内の圧力が高くなり、ピ
ストン２２をスプリング２３の弾性力に抗して左側に移
動させる。ピストン２２が左側に移動すると、シリンダ
２１の開口２１ｂが開放され、吸気口Ｂ内の圧縮空気が
開口２１ｂを通って送・吸気口△へと流れ、更にゴムチ
ューブを通って腕帯内に流れ込む。腕帯内の圧力が所定
値に達するまでゴム球の圧縮を続け、所定値に達したと
ころで圧縮を止める。

圧縮を止めると吸気口Ｂ側の圧力が下がり、ピストン２
２は右側に移動する。逆止弁１４の閉塞機能が完全であ
れば、吸気口Ｂ側の圧力は下がらないので、逆止弁１４
に二点鎖線で示したような微細な排気孔１５を穿ってお
くことが好ましい。

ピストン２２が右側に移動すると、先ず開口２１ｂ７− を閉塞し、次いで開口２１ｃを開放する。開口２１ｃを
開放する直前に０リング２４がシリンダ２１の大内径部
に達するので、開口２１ｃの開放は瞬時に行なわれる。

開口２１ｃが開放されると、送・吸気口Ａ内の圧縮され
た空気は一挙に開口２２ａ１排気口Ｃを経て作動室３２
内に流れ込む。この時の空気の圧力で球体５４はスプリ
ング５３の弾性力に抗して押し上げられ、主排気口Ｅを
完全に塞ぐ。この状態を第２図に示しである。作動室３
２内に流れ込んだ圧縮空気は、補助排気口りから徐々に
抜ける。このように補助排気口りがら空気が徐々に抜け
ることをリークという。本実施例では、リーク聞を調節
部材４１の回転によって設定できるので、使用者が　・
予め所望に応じて設定しておく。また使用者は、このよ
うに腕帯内の空気がリークしている間に最高血圧、最低
血圧を読みとる。

腕帯内の圧力が所定値より下がると、球体５４を押し上
げる圧力よりもスプリング５３の復元力の方が強くなり
、スプリング５３が球体５４を押し下げて主排気口Ｅが
開く。作動室３２内の空気は調節部材８− ４１及び調圧部材５１の排気孔を通って一挙に抜け、腕
帯内の圧力はほぼ外気圧になり、血圧測定操作は終了す
る。作動室３２内の空気が主排気口Ｅを通って抜ける際
、球体５４の上部に沿って流れる空気の流速によっては
球体５４が主排気口Ｅに吸い寄仕られてしまうので、吸
い寄せられないように播鉢状部分等の大きさ、形状を設
定する。

主排気口Ｅが開放する時の圧力は、最低面圧より低く設
定することは熱論であるが、その調整は調圧部材５１の
回動によってスプリング５３のストロ□−ク量を変える
ことによって行なう。また本実施例の場合、調圧部材５
１が調節部材４１にねじ込み式に装着されているので、
調節部材４１によってり一り饅を調節しても、調圧部材
５１が調節部材４１と一体的に回動して主排気口Ｅの開
放圧に影響しないことが理解されよう。

また、添付の図面には垂直状態の弁を示しであるが、横
向きや逆さであっても作動することはいうまでもない。

成上の如く本発明に係る弁を血圧計に利用すれば、血圧
測定中に弁操作をする必要が全くないので、誰にでも手
軽に自分自身の針圧を測定することができる等実用−Ｌ
ＰＩ益するところ多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る弁の一実施例を拡大して示した縦
断面図、第２図は同実施例の一部を作動状態で示した縦
断面図、第３図は別の実施例の要部を示した縦断面図で
ある。 Ａ・・・送・吸気口　Ｂ・・・吸気口　Ｃ・・・排気口
　Ｄ・・・補助排気口　Ｅ・・・主排気口　１１・・・
基体　２１・・・シリンダ　２２・・・ピストン　２３
・・・ピストン　３１・・・管状本体　４１・・・調節
部材　５１・・・調圧部材特許出願人　江　夏　雅　幸 −１１＝ 第２図 第３図 手続補正書 昭和５９年７月２５日 特許庁長官　志　賀　学　殿 １、事件の表示　昭和５８年特許願第１０６５３７号２
、発明の名称　血圧計用弁 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 ４、代理人 東京都新宿区下落合二丁目１４番１号 ５、補正命令の日付　出願審査の請求と同時にする補正
６、補正の対象　願書に添付した明細書の発明の詳細な
説明の欄、図面の簡単な説明の欄及び図面の第３図 ７、補正の内容　別紙の通り ［補正の内容］ （１）願書に添付した明細書第１頁第１９行目に「流量
を自動制御」とある記載を、 流量を電気的手段をを用いずに機械的に自動制御 と補正し、 （２）同明細書第２頁第４行目に「弁を開き、」とある
記載を、 弁を開き（或いは初めからリーク状態にしておき、） と補正し、 （３）同明細書第５頁第１行目及び第２行目に［弁３１
Ｊとある記載を、 弁３０ と補正し、 （４）　同明細書第５頁第８行目に「ばね２３」とある
記載を、 スプリング２３ と補正し、 （５〉　同明細書第６頁第１行目に［３２はシリンダ２
２の開口２２Ｃ」とある記載を、 ３１はシリンダ２１の開口２１ｃ と補正し、 （６）　同明細書第６頁第２行目に１管状本体３２」と
ある記載を、 管状本体３１ と補正し、 （７）同明細書第７頁第１５行目に１排気口４２′」と
ある記載を、 排気孔４２′ と補正し、 （８）　同明細書第８頁第１８行目に［１４に二点鎖線
で示したような微細なＪとある記載を、１４に微細な と補正し、 （９）　同明細書第９頁第５行目に「開口２２ａ」とあ
る記載を、 開口２１ａ と補正し、 （１０１同明細書第９頁第９行目に［示しである。ｊと
ある記載を、 示しである。球体５４と作動室３２との間の隙間が広過
ぎると、球体５４を押し上げる力が不充分で主排気口Ｅ
を塞ぐことができない場合が生じるので、設計において
この点に注意する必要がある。 と補正し、 （１１）同明細書第９頁第１６行乃至第１１行に「最高
血圧、最低血圧」とある記載を、 最高面圧値および最低面圧値 と補正し、 ｆ１２）　同明細書第１１頁第１１行目に１２３・・・
ピストン」とある記載を、 ２３・・・コイル・スプリング と補正し、 （ｔ３）　図面の第３図を別紙に朱書の通り補正します
。 （以上） 図面の浄書（内容に変更なし） 第３図 ３− 手　続　補　正　書 昭和５９年１２月２６日 特許庁長官　志　賀　学　殿 １、事件の表示　昭和５８年特許願第１０６５３７号２
、発明の名称　血圧計用弁 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 ４、代理人 東京都新宿区下落合二丁目１４番１号 ５、補正命令の日付　昭和５９年１１月２７日（発送日
）６、補正の対象　昭和５９年７月２５日付手続補正書
に添付した図面の第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 送・吸気口Ａ１吸気口Ｂ及び排気口Ｃを有する管状の基
   体１１と、 該基体１１内に装着され、送・吸気口Ａ側の圧力と吸気
   口Ｂ側の圧力との差圧によって作動し、吸気口Ｂ側の圧
   力の方が高いときには送・吸気口Ａと吸気口Ｂとの間を
   連通し、送・吸気口Ａ側の圧力の方が高いときには送・
   吸気口Ａと排気口Ｃとの間を連通ずる弁と、 排気口Ｃに接続され、主排気口Ｅと微細な所定の開口面
   積を有する補助排気口りとを有し、排気口Ｃにおける圧
   力が設定圧以上のときには主排気口Ｅを閉塞し、該圧力
   が設定圧以下のときには主排気口Ｅを開放する弁とから
   なることを特徴とする血圧計用弁。