JPS60112229A - 陰極線管のゲツタ−支持構体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、小型の陰極線管内で飛散されるゲッター材が
装填されて、その小型の陰極線管のネック部内に配設さ
れるゲッター支持構体に関する。

背景技術とその問題点 一般に、陰極線管においては、管内の真空度を高めるべ
く、ゲッター材を飛散させて残留気体の収着を行わせる
ゲッター処理がなされる。このため、陰極線管内には、
ゲッター材が装填されて配置されるゲッター支持構体が
設けられる。斯かるゲッター支持構体は、陰極線管のネ
ック部に収納される電子銃構体等から伸びる弾性を有し
た支持腕部と、この支持腕部に取り付けられて陰極線管
のファンネル部の内壁面上に接触配置される、ゲソクー
材装填部を伴うゲッターリング部とを有して構成される
ことが多い。しかしながら、撮像装置のビューファイン
ダに用いられる如くの小型陰極線管にあっては、そのネ
ック部は細径で、しかも、偏向手段が取り付けられるス
ペース等が必要とされることから比較的長いものとなり
、上述の如くのネック部内の電子銃構体からファンネル
部の内壁面にまで伸びる支持腕部を備えた構成をとるこ
とが、電子銃構体に印加される電圧が支持腕部に伝わり
、ネック部内の電界の乱れを生じさせることもあって、
困難とされる。このため、小型陰極線管用として、陰極
線管のネック部内に、電子銃構体から離隔された状態で
配設されるようになされたゲッター支持構体も提案され
ている。

第１図、第２図及び第３図は、従来提案されている陰極
線管のネック部内に配されるゲッター支持構体の一例を
、それが用いられた小型陰極線管とともに示す。ここで
、小型陰極線管１は、螢光面２が形成された前面パネル
部３．前面パネル部３に封着されたファンネル部４、及
びこのファンネル部４から伸ひるネック部５を具備し、
ファンネル部４及びネック部５の内壁面には、内装カー
ボン被膜６が設げられており、この内装カーボン被膜６
ば、前面パネル部３とファンネル部４の封着部分から導
出された高圧供給端子７に接続されている。また、ネッ
ク部５の外周には、偏向ヨーク８及びフォーカス用リン
グマグネット９が嵌装されている。そして、ネック部５
の内部には、その一端部側に電子銃構体１０が収納され
るとともに、この電子銃構体１０から離隔されて、ゲッ
ター支持構体１１が配されている。

ゲッター支持構体１１は、第２図及び第３図に拡大図示
されている如く、ゲッターリング部１２゜支持腕部１３
及び支持スプリング部１４を具備して構成されている。

そして、リーソターリング部１２には環状Ｕ字溝部１５
が設けられて、この環状Ｕ字溝部１５にゲッター材が装
填される。ここでは、支持腕部１３と支持スプリング部
１４とは弾性金属飼料で一体に形成されていて、支持腕
部１３の一端がゲッターリング部１２にスポット溶接さ
れており、これら支持腕部１３及び支持スプリング部１
４には、一連のリブ１Ｇが設＆ノられて補強されている
。また、支持スプリング部１４は、一部が切開された円
筒状に形成され、第３図に示される如く、支持１１Ｍｊ
部１３の両側方向に拡大しようとする弾力を伴・うちの
とされていて、その外周面の一部がネック部５の内壁面
に圧接せしめられており、それによって、ゲッター支持
構体１１全体がネック部５内の所定の位置に固定されて
いる。

そして、電子銃構体１０から螢光面２へ向かう電子ビー
ムは、ゲッター支持構体１１の中央部、即ぢ、支持スプ
リング部１４及びゲッターリング部１２の中央部を通り
抜けていく。

このようなゲッター支持構体１１のゲッターリング部１
２に設けられた環状Ｕ字溝部１５に装填されたゲッター
材が飛散せしめられるときには、ゲッターリング部１２
がネック部５の外部からの誘導加熱により極めて高温と
され、この加熱によりゲッター材かゲッターリング部１
２から飛散して、周囲のネック部５の内壁面に付着する
。このとき、支持腕部１３の存在によって、ゲッターリ
ング部１２から支持スプリング部１４へ伝達される熱が
低減され、支持スプリング部１４が加熱によりその弾性
を失う等の悪影響を受すないようにされている。

しかしながら、斯かるゲッター支持構体１１が用いられ
る場合、ゲッター支持構体１１が、その支持腕部１３及
ｄ支持スプリング部１４の弾性に起因して、第２図に示
される如く、ゲッターリング部１２の中心軸Ｘｇがネッ
ク部５の管軸Ｘｔに対して支持腕部１３側へずれた状態
となって固定され易い。そして、このようなゲッターリ
ング部１２の中心軸ずれが生しると、電子銃構体１ｏが
ら螢光面２へ向かう電子ビームがゲッターリング部１２
に衝突し、そのため、螢光面２上に影ができるという不
都合が生じ、また、ゲッターリング部１２と支持腕部１
３との接合がネック部５の内壁面に接触せしめられて、
ゲッター材飛散時のゲッターリング部１２の加熱による
熱が翠ツク部５の一部′分に直接伝達され、その結果、
ネック部５にクラックが発生ずるという虞れがある。さ
らに、ゲッターリング部１２の中心軸ずれが生じた状態
でゲッター材が飛散せしめられると、第２図及び第３図
において仮想線で示される如く、ゲッター材１７の飛散
領域が、ゲッターリング部１２の周囲に均等に広がる充
分な面積を有したものとならず、残留気体収着効果が低
減されてしまう。

発明の目的 斯かる点に鑑み本発明は、ゲッター材が装填されるゲッ
ターリング部が支持腕部を介して支持スブリング部に連
結される構成を有し、ゲッターリング部が陰極線管のネ
ックＢＩＸ内に、支持スプリングがネック部の内壁面に
圧接せしめられることによって支持されるようになされ
るとともに、ネ・ツク部内におけるゲッターリング部が
、その中心軸がネック部の管軸に一致すべく位置規制さ
れるようになされた陰極線管のゲッター支持構体を堤供
することを目的とする。

発明の概要 本発明に係るゲッター支持構体は、ゲ・ツター祠が装填
されて陰極線管のネック部内に配されるゲッターリング
部と、このゲッターリング部に支持腕部を介して連結さ
れ、陰極線管のネ、り部の内壁面に圧接せしめられてゲ
ッターリング部を支持するようにされた支持スプリング
部とを具備し、上述の支持腕部に、陰極線管のネ・ツク
部の内壁面に接触して、ゲッターリング部の陰極線管の
ネ・ツク部内における管軸に直交する方向の位置を規制
するようにされたスペーサ部が設けられて構成される。

このように構成されることにより、陰極線管のネック部
内において、ゲッターリング部は、スペーサ部により、
その中心軸がネック部の管軸に一致するようにされ、そ
の結果、ゲッターリング部がネック部内に配されるごと
により生ずる不都合が回避されるとともに、ゲッター材
の飛散面積が充分大とされる。

実施例 以下、本発明の実施例について述べる。

ｉ４図、第５図及び第６図は本発明に係る陰極線管のゲ
ッター支持構体の一例を示す。この例は、第１図乃至第
３図に示されるゲッター支持構体１１におけるゲッター
リング部１２．支持腕部１３及び支持スプリング部１４
と同様の形状及び作用を有するものとされた、ゲッター
リング部２０゜支持腕部２１及び支持スプリング部２２
を具備し、ゲッターリング部２０には、環状Ｕ字溝部２
３が設けられており、この環状Ｕ字溝部２３にゲッター
材が装填される。支持腕部２Ｉ及び支持スプリング部２
２は弾性金属材料で一体に形成され、支持腕部２１に沿
って伸びる両者に共通のリブ２４が設けられており、支
持腕部２１の一端がゲ・ツタ−リング部２０にスポット
溶接されて（する。支持スプリング部２２は、陰極線管
のネ・ツク部内Ｇ：５己されたときその外側面の一部か
ネ・ツク部の内壁面に圧接せしめられるべく、切開部分
２５が設けられた円筒状のスプリングとされており、そ
のゲ・ツタ−リング部２０　（ｕ！Ｉの端部Ｇこは、陰
極線管のネ・ツク部へ挿入される際にネ・ツク部の内壁
面との滑らかな接触移動を得べく、折曲面２Ｇが形成さ
れている。そして、支持腕部２１の外側面に、比較的小
なる寸法を有するスペーサｇ＋ｓ２７がもうりられてい
る。この例では、スペーサ部２７は、第７図に示される
如く、金属板が成型されて作られ、支持腕部２１を走る
リブ２４に沿う突出部分２８を伴うものとされており、
支持腕部２１の外側面Ｇこスポット溶接により固着され
ている。このスペーサ部２７は、斯かるゲ・ツター支持
構休が陰極線管のネック部内に配されたときへその突出
部分２８がネック部の内壁面に接触せしめられ、それＱ
こよってゲッターリング部２０のネ・ツク部の管軸心こ
直交する方向の位置を規制する役目を果たす。

第８図、第９図及び第１０図は、上述の如くの構成を有
する本発明に係る陰極線管のゲッター支持構体２９が、
第１図に示された如くの小型陰極線管１のネック部５内
に配された様子を示す。ここで、ゲッター支持構体２９
は、第１０図に示される如（、支持スプリング部２２の
外側面がネック部５の内壁面に圧接せしめられて、管軸
方向の位置が固定される。そして、第８図及び第９図に
示される如く、支持腕部２１に設りられたスペーサ部２
７の突出部分２８がネック部５の内壁面に接触せしめら
れることにより、ネック部５内における管軸に直交する
方向のゲッターリング部２０の位置が規制されて、第９
図に示される如（、ゲッターリング部２０の中心軸Ｘｇ
’がネック部５の管軸Ｘ（に一致するようにされる。

この場合、スペーサ部２７は比較的小なる寸法とされ、
その突出部分２）（とネック部５の内壁面との接触面積
は極めて小となるので、ゲッター材３０る飛散が行われ
る際のゲッターリング部２０の加熱による熱が、スペー
サ部２７の突出部分２８を介してネック部５に伝達され
る量は極めて少となり、別設の不都合は生じない。また
、ゲッターリング部２０に設けられた環状Ｕ字溝部２３
が、その１周において、ネック部５の内壁面から均等に
離隔した位置におかれるので、第９図及び第１０図にお
いて仮想線で示される如く、ゲッター材３０の飛散領域
は、ゲッターリング部２０の周囲に均等に広がるものと
なり、ゲッター材３０の飛散面積は充分大なるものとさ
れる。

第１１図及び第１２図は、夫々、本発明に係る陰極線管
のゲッター支持構体の他の例を示す。第１１図及び第１
２図において、第４図に示される各部に対応する部分は
、第４図と共通の符号が付されて示されており、これら
第１１図及び第１２図に示される例は、支持腕部２１に
設けられるスペーサ部２７が、支持腕部２１の一部分が
変形せしめられて形成されている。即ぢ、第１１図に示
される例においては、支持腕部２１に、その外側面側に
突出する円錐状突起部分３１が形成されて、スペーサ部
２７とされており、また、第１２図に示される例におい
ては、支持腕部２１に、そこを走るリブ２４の伸長方向
に直交する方向に伸びる摺曲隆起部分３２が形成されて
スペーサ部２７とされている。これら円錐状突起部分３
１によるスペーサ部２７も摺曲隆起部分３２によるスペ
ーサ部２７も、第４図、第５図及び第６図に示される例
におけるスペーサ部２７と同等の作用効果を呈するもの
とされる。

発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る陰極線管の
ゲッター支持構体は、陰極線管のネック部内に配される
に際し、ゲッター材が装填されるゲッターリング部を、
そこから所定距離だり離隔した位置でネック部の内壁面
に圧接せしめられる支持スプリング部によりネック部内
に固定することができて、ネック部の飛散時のゲッター
リング部に対する加熱による熱が他の部分に伝達されて
、支持スプリング部の劣化やネック部におけるクランク
の発生等の不都合を生じることを回避でき、しかも、ゲ
ッターリング部と支持スプリング部とをつなぐ支持腕部
にスペーサ部が設けられることにより、ゲッターリング
部が、ネック部内において、その中心軸が管軸に一致す
るように位置規制されることになり、その結果、陰極線
管の電子銃構体からの電子ビーがゲッターリング部に衝
突して螢光面に影が生じせしめられること、ゲッターリ
ング部がネック部に接触せしめられること等々の不都合
も回避することができ、さらに、陰極線管内におけるゲ
ッター材の飛ｎｂ領域を、ゲッターリング部の周囲に均
等に広がる大なる飛散面積を伴うものとせしめ、陰極線
管内の残留気体の収着が効率よく行われるようにするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は従来提案されているゲッタ
ー支持構体及びそれが用いられた小型陰極線管の説明に
供される構成図、第４図、第５図及び第６図は、夫々、
本発明に係る陰極線管のゲッター支持構体の一例を示す
側面図、背面図及び上面図、第７図はスペーサ部の一例
を示す斜視図、第８図、第９図及び第１０図は第４図乃
至第６図に示される例が小型陰極線管に用いられた状態
の説明に供される構成図、第１１図及び第１２図は、夫
々、本発明に係る陰極線管のゲッター支持構体の他の例
を示す側面図である。 図中、１は小型陰極線管、５はネック部、２０はゲッタ
ーリング部、２１は支持腕部、２２は支持スプリング部
、２３は環状Ｕ字溝部、２７はスペーサ部、２８は突出
部分、３１は円錐状突起部分、３２は摺曲隆起部分であ
る。 ４５２図　第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ゲッター材が装填されて陰極線管のネック部内に配され
   るゲッターリング部と、該ゲッターリング部に支持腕部
   を介して連結され、上記陰極線管のネック部の内壁面に
   圧接せしめられて上記ゲッターリング部を支持するよう
   にされた支持スプリング部とを具備し、上記支持腕部に
   、上記陰極線管のネック部の内壁面に接触して、上記ゲ
   ッターリング部の上記陰極線管のネック部内における管
   軸と交叉する方向の位置を規制するようにされたスペー
   サ部が設けられて成る陰極線管のゲッター支持構体。