JPS6011049Y2 - スキ−パンツ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスキーパンツの裾部の改良に関するものである
。

従来からスキーパンツの裾部が身体の動きに従って摺り
上がることを防止するために、足裏に掛は渡す掛は紐を
裾部に取着するか、或いは裾部の内周に筒体を縫着し、
該筒体をスキー靴の足首部外周に被せ、しかる後に筒体
の囲りに締付バンドを締付する手段がとられている。

しかし、掛は紐に足裏を掛は通すことや、締付バンドで
締める手数がわずられしいと共に、掛は紐の長さやバン
ドの締付強さの加減によっては不必要に足首を拘束し、
自由な動きを阻害することがある。

更に筒状に形成したスキーパンツの裾部下端にゴム糸を
織戒若しくは編成した筒状体を縫着したものがあり（例
えば実公昭３５−２４０２９号公報）係る筒状の裾部を
スキー靴に密着せしめて靴内に雪等の侵入を防止する目
的を有するものもある。

然しなからこの種のものは、前記ゴム糸を織或若しくは
編成した筒状体でなる裾部の口縁が幾分収縮しているた
め、靴着用時において足入れを困難となし、無理にこれ
を押広げて着脱するとゴム糸を編成等した筒状体がその
伸縮力が早期に喪失腰該部分に緩みをきたし所期の作用
効果を損い、しかも着用前には各裾部分に縮みを生じて
いるため極めて外観体裁が悪く、流行の変化の激しい所
謂スキーファッションには側底順応することができない
という欠陥があった。

本考案は上記のような従来品の欠陥を解消したスキーパ
ンツを得ることを目的とするものである。

以下これを図面に基いて説明する。先づ第１図で示され
ているように、本考案のスキーパンツはその裾部１，１
の内面側における下端部辺に主として帯状の締付部４を
縫着若しくは貼着結合している。

該締付部４はいずれの方向にも大きい伸縮性を有する布
の内面に合皮ゴム例えばクロロプレンゴム（例えば、ネ
オプレン：商標）の如き軟質の合皮ゴムシート２を貼着
腰該ゴムシート２の内面には多数の小凹凸６を形成して
いる、従って該ゴムシート２による締付時の摩擦係数を
一層大にしである。

上記のスキーパンツは、第３図に示すように締付部４を
スキー靴９の履口部の外周辺に位置せしめ、ファスナー
７を降ろしながら裾部１を締付けてスキーパンツをスキ
ー靴９と密着一体化せしめる如く着用する。

第２図は締付部４の一部断面を示すものであって１０は
伸縮性のある表地、１１はスポンジ状芯地、１２は伸縮
性のある裏地であり、該裏地１２はゴムシート２による
締付のために伸縮性を要求される裾部１にのみ縫着され
ている。

本考案のスキーパンツはその締付部４のゴムシート２の
内面側に伸縮性のある布５を貼着したものを示している
が、この布５はゴムシート２の伸張に順応できるが該ゴ
ムシート２が破損するまで伸張しないように抑止できる
と共にスキー靴に付着しているバックル等の突出物との
接触押圧によってコムシート２の破損を未然に防止し得
る。

このように、本考案のスキーパンツはその裾部１．１の
内面側においてクロロブレンゴム等でなるゴムシート２
を直接取着したものであるため殊番こ締付部４を形成す
るコムシート２はその表面に摩擦係数を犬ならしめる多
数の小凹凸６を形成し、かつコムシート２の素材の有す
る弾性並びに伸縮性によってスキー靴の履口部の外周辺
の弧状曲面並びにスキー靴に付着したバックルその他の
付属物等の突起部等が存在しているにもかかわらずこれ
らに良くフィツトしかつ着用後はゴムシート２の小凹凸
６がスキー靴のバックル等の突出部並ひにスキー靴の弧
状曲面に良く密着しかつバックル部分等に対し滑り止め
効果を働かせてスキーパンツの摺り上げあるいはねじれ
を防止し得る。

また前記締付部４は第１図で示されているようにスキー
靴の履口部の外周辺を覆う広がりを有しているため、ス
キー靴の該部位に付着しているバックル等の付属物をも
カバーし、これを保護し得る。

更にコムシート２は合成軟質コムシートで形成している
ため付着した雪が溶けてスキー靴の履口部辺から靴甲内
部に水分の侵透することを充分抑止し得る。

また更に締付部４はゴムシート２並びに伸縮性のある布
５によって良好なる弾性を有しているため、滑走中にお
けるスキー靴の左右のものの内側面側のぶつかり合いに
よって生じる衝撃を緩和することができ、かつ該部分の
接触押圧による破損を軽減しもって、スキーパンツの使
用を長く維持し得るとともに、バックル等の付属物も外
部からの衝撃から保護しスキー靴自体の使用寿命をも長
く維持できる。

コノように形成された本考案のスキーパンツは、その締
付部４が裾部１，１で完全に被覆されているため、該締
付部４と裾部１によって雪や水分は完全に遮断されると
ともに該部分の保温効果を一層大ならしめることができ
る。

更にまた本件考案のスキーパンツでは第１図及び第３図
で示されているように、裾部１の後辺には上下方向に開
閉自在となすファスナー７を取着しているためスキーパ
ンツの着脱を極めて良好なものとしている。

また前記ファスナー７はスキーパンツの筒状体の裾部１
，１の後面側を切開しその開口部に設けられているので
、例えばファスナー７が裾部１，１の前面側に設けられ
た場合のようにスキー靴の着用者が前傾姿勢（膝を前方
へ突き出すようにして脚部を屈折する姿勢）をするとき
前記ファスナー７によってその屈折を抑止されてスキー
を妨げられ若しくは敢えて強く前傾姿勢を強制したとき
ファスナー７が破損する等のおそれがない、またファス
ナー７を裾部１，１の側面に設けられた場合のように左
右の脚部のスキー靴の裾部１と１が接触し衝突して、フ
ァスナー７と７が破損するようなおそれもないしまた、
シンプルな外観体裁を損うこともない。

また前記締付部４は第２図で示されているように表地１
０及び裏地１２にも伸縮性を付与しているので締付部４
の伸縮を阻害することがない、等の効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスキーパンツの一部切欠斜面図。 第２図は同上締付部の一部断面図。第３図は着用状態の
一部側面図。 である。図面の符号、１・・・・・・裾部、２・・・・
・・ゴムシート、４・・・・・・締付部、５・・・・・
・布、６・・・・・・小凹凸、７・・曲ファスナー、９
・・・・・・スキー靴、１０・・・・・・表地、１１・
・・・・・スポンジ状芯地、１２・・・・・・裏地。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状体の裾部後面側にファスナー７の開閉部を形成して
   なる伸縮性の裾部１，１と、帯状であってかつ伸縮性の
   ある布５の内面に摩擦係数を大ならしめる多数の小凹凸
   ６を備えた弾性の良好なる軟質の合皮コムシート２を貼
   着してなる締付部４°からなり、該締付部４をスキー靴
   の履口部の外周辺を覆う広がりのある大きさにしてこれ
   を前記裾部１，１の内面の下端辺に結合形成して成るこ
   とを特徴とするスキーパンツ。