JPS5999275A - ラドン濃度測定装置 - Google Patents

ラドン濃度測定装置

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JPS5999275A
JPS5999275A JP20805682A JP20805682A JPS5999275A JP S5999275 A JPS5999275 A JP S5999275A JP 20805682 A JP20805682 A JP 20805682A JP 20805682 A JP20805682 A JP 20805682A JP S5999275 A JPS5999275 A JP S5999275A
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JP
Japan
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radon
housing
film
concentration
electrode housing
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Pending
Application number
JP20805682A
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English (en)
Inventor
Takao Iida
飲田孝夫
Hiromichi Ogawa
小川弘道
Yukimasa Ikebe
池辺幸正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Original Assignee
Nagoya University NUC
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Publication date
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Publication of JPS5999275A publication Critical patent/JPS5999275A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/17Circuit arrangements not adapted to a particular type of detector
    • G01T1/178Circuit arrangements not adapted to a particular type of detector for measuring specific activity in the presence of other radioactive substances, e.g. natural, in the air or in liquids such as rain water

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、環境レベルのラドン濃度を測定するラドンa
度測定装置に関し、特に、多点にて同時に長期間の積分
測定を安定かつ正確に行ない得るようにしたものである
従来技術 一般に、大気中や天然水中に存在するラドンおよびその
娘核種による人体の被曝は、自然放射線□による人体被
曝の中で比較的大きい割合を占めており、特に、肺の内
部被曝においては、その被曝の50%以上がラドン被曝
であると報告されている。したがって、人体、例えば肺
の被曝線量を正確に測定評価するためには、ラドンおよ
びその娘核種の大気中における濃度、特に長期間に亘る
積分的なラドン濃度の測定を長期間に亘り積分的に行な
う必要がある。
しかして、従来、大気中のラドン、特に、最長1パ寿命
のun−222の濃度の一般的な測定方法としては、 (11ラドンを電離箱に直接に封入してその電離電流を
測定する電離箱法、 (2)  ラドンを活性炭に吸着させて濃縮し、その1
活性炭を電離箱に脱着封入して電離電流を測定する活性
炭法、 (3)  ラドンとその娘核種との崩壊生成状態が平衡
する放射平衡時のラドンと娘核種との濃度比率を仮定し
、フィルタ上に捕集したラドン娘核、・種からのα粒子
数計数値からラドン濃度を間接1的に推定するフィルタ
法、 (4) ラドン娘核種を前段フィルタにより除去した試
料気体を減速容器内に導入し、その容器内にて新たに生
成したラドン娘核種を後段フィル゛りにより捕集してそ
の捕集したラドン娘核種からのα粒子数を計数し、その
α計数値からラドン濃[?間接的に推定する二段フィル
タ法、(5)  ラドンから生成して正に帯電したボロ
ニウムPo−218に静電場を印加してその印加電極1
“□に捕集し、その印加電極からのα粒子q zns 
(Ag )シンチレータにより計数して間接的にラドン
濃度を推定する静電捕集法、 等が知られている。しかしながら、かかる従来のラドン
濃度測定方法は、いずれも何らかの欠点1−・がちり、
多点にて同時に長期間に亘り積分測定を安定かつ正確に
行なうには適さなかった。すなわち、 (1) Ii M 組法は、環境レベルのラドン濃度を
測定するには、所要の濃度値が低過ぎて電離箱の電熱室
・・・流を測定し得ない、 (3)フィルタ法は、ラドンとその娘核種との放射平衡
時における濃度比率を仮定しているがために、ラドン濃
度値を正確には測定し得ない、さらに、(2)活性炭法
、(4)二段フィルタ法および(5)静電捕集法は、い
ずれも、測定装置が大型となり、測定時の操作が複雑で
あるがために、多点に配置して長期間の積分測定を簡易
に行なうには不適当であった。
上述した従来の一般的なラドン濃度測定方法に1・・対
し、その欠点を除去して小型の装置によりラドン濃度の
測定を簡便に行ない得るようにするために、近時、いわ
ゆる固体飛跡検出器(SSNTD)を使用したラドン濃
度積分測定方法が開発されて来ており、その固体飛跡検
出器のうち、特に、硝1酸セルローズ(ON )フィル
ムを用いたラドン濃度積分測定方法は、 (1)ラドンを含んだ空気にONフィルムを直接に曝ら
してONフィルム上に形成された後述するようなエッチ
ビットの分布密度からラドン濃度を間接・的に推定する
直接法、 (2)ラドンから生成して正に帯電したボロニウムPo
−21,8に静電場を印加して、ONフィルムを− 被
着した印加電極にそのボロニウムPo−218を捕集し
て印加電極に被着したONフィルム上にラ−。
トン娘核種としてのボロニウムpo −218からのα
粒子によるエッチビットを形成させ、その工しかして、
固体飛跡検出器、特に、硝酸セルロト・−ズ(CM)フ
ィルムを用いたこれらの新しいラドン濃度測定方法の特
徴は、測定装置が小型で安価であり、さらに、取扱いが
簡単で積分測定を容易に行ない得ることである。しかし
ながら、これまでに開発された上述の2種類の測定方法
には、1−・なお、種々の欠点があり、ラドン濃度の積
分測定を充分満足に行ない得るまでには到っていない。
すなわち、 (1)直接法は、測定すべきラドン濃度が高いときにの
み有効であり、また、ラドンからのα粒子と2・・ラド
ン娘核種からのα粒子とを分離して検出する□ことがで
きず、ラドン濃度のみを分離して測定することができな
い。
(21ONフイルム靜電捕集法は、その測定原理は後述
する本発明測定装置におけると同一であるが一従来開発
されている範囲においては、つぎのような欠点があった
すなわち、従来のONフィルムは、強いエネルギーを有
するα粒子は透過してしまうが故に捕集し得す、4 M
eV以下の弱いエネルギーを有するα1パ粒子のみを捕
集して潜像を形成し得、その潜像を2.5 N −Na
OH・60℃の溶液を用いてエツチングして顕像化し、
いわゆるエッチビットを形成する。
このエッチビットの分布を計測して被測定放射粒子の濃
変ヲ算出する。一方、ラドンから放射するi・α線は5
.5 MeVのエネルギーを有しており、また、ラドン
から生成して正に帯電したボロニウムPO−218から
のα線は7.7Mevのエネルギーを有しており、上述
のように4 MeV以下のエネルギーを有するα線に対
してのみエッチビラトラ形成する・・ONフィルムに潜
像を形成するには、いずれも保□有エネルギーが高過ぎ
るので、そのま捷では濃度測定を行ない得ない。したが
って、従来のONフィルム静電捕集法においては、後述
するように、捕集電極板に被着したONフィルム金薄い
アルミニウム箔などの減速材被膜によって直接に被覆し
、捕集すべきα線のエネルギーを捕集可能の範囲に減衰
させてα粒子を減速させていた。しかしながら、アルミ
ニウム箔などの減速材膜による減速の程度は、入射する
α粒子のエネルギーの強さ等に1′”よって一様でにな
く、シたがって、その減速材膜を透過してONフィルム
に入射するα粒子のエネルギーが不揃いとなり、かかる
エネルギー不揃いのα粒子群によって形成される潜像、
したがって、エッチビットの大きさも不均一となり、さ
らに、l・エツチング条件の僅かな変化によっても顕像
化の状態が変化するので、エッチピット計数の結果と被
測定放射粒子の濃度との関係が二定せず、甚しい計数誤
差、したがって、濃度測定誤差が生じ易い、という重大
な欠点があった。       2(・捷た、従来のO
Nフィルム静電捕集法において1は、捕集空間を一定に
して測定条件を一定化するために、ONフィルムを被着
した捕集電極を一定形状寸法の容器内に設け、しかも、
その容器内′の被測定ラドン濃度ヲ容器外の大気中にお
けるラド□ン濃度と等しくして、間接的に大気中のラド
ン濃変ヲ測定し得るようにするために、ポンプを用いて
強制的に換気を行ない、あるいは、容器壁を全面的にウ
レタンフオーム等多孔質絶縁体材料をもって構成し、自
然に換気が行なわれるようにしてl゛いたが、換気にポ
ンプを使用すれば、測定装置自体の構成が簡単で取扱い
、保守が容易であるという特徴が阻害され、また、ウレ
タンフオーム等の絶縁体材により容器壁を構成すれば、
容器内のラドン粒子を捕集するための静電場を捕集電極
との!・間に形成する対向電極として適切なメツシュ電
極をウレタンフオーム壁に内張すするなど、捕集静電場
の印加に問題が生ずる等の欠点もあった。
発明の要点 本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去し、・・人
体被曝を監視すべき自然放射線中最強のラドン゛の濃度
を多数の測定地点にて同時に長期間に亘り簡便に積分測
定するに従来最も適すると目されているONフィルム静
電捕集法を改良して、ONフィルム上に効率よく均一な
エッチビットを安定に゛形成し得るようにしたラドン濃
度測定装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、保健上多点に配置し、あるいは、
長期間継続して使用するラドン・エリアモニタあるいは
時間積分型ラドンモニタを実用化1′□するに好適なラ
ドン濃度測定装置を提供することにある。
すなわち、本発明ラドン濃度測定装置は、ラドン娘核種
の流入を阻止する微細多孔質フィルタ膜を展張した換気
口を有する外部電極筐体内に、捕1″集すべきラドン粒
子のエネルギーに対応した間隔をもって一面をなす減速
材膜に対向配置した固体飛跡検出材膜を内蔵した捕集電
極筐体を静電的に絶縁して設け、その捕集電極筐体と前
記外部電極筐体との間に所定の直流電圧を印加したこと
を特!・・徴とするものである。
実施例 以下に図面を参照して実施例につき本発明の詳細な説明
する。
しかして、本発明ラドン濃度測定装置における測定原理
は前述した従来のONフィルム静電捕集法の測定原理と
同一であり、したがって、本発明測定装置の概略構成は
、従来のONフィルム静電捕集法に用いる測定装置とほ
ぼ同一であって、大別して、外部電極筐体、捕集電極筐
体および電源1″容器の3部分よりなる。かかる本発明
ラドン濃度測定装置の詳細構成の例を第1図に示す。図
示の構成例において、外部電極筐体]は、後述する電源
容器6と螺止結合して、図示のように、測定装置の筐体
の一部をなしており1例えば、内径1401・酊、高さ
140m1+、内容積2.21のステンレス製円筒容器
とする。その円筒容器の円筒側壁には例えば2個の換気
口2 、2”i設ける。その換気口2゜2′は、いずれ
も、例えば直径20朋の円形窓とし、例えばミリポアフ
ィルタなど、大気中に通常浮遊・・・している塵埃の通
過を阻止する程度の微細な細孔゛を有する多孔質材膜8
を展張し、流入空気8を通過させて円筒容器内の自然換
気を可能にするとともに、大気中に浮遊する塵埃が円筒
容器内に入るのを阻止するようにしである。
かかる外部電極筐体1内の中心位置に、図示のように絶
縁体支柱により支持して捕集電極筐体5を配置しである
この捕集電極筐体5は、例えば、第2図(alに示すよ
うに、内径241m、高さ10朋のステンレス1゛□製
円筒容器の上端面を開放して薄いアルミニウム箔10を
展張するとともに、底端壁内面にONフィルム9を被着
して構成してあり、外部電極筐体1内にてラドン娘核種
(Rn−Dts)として生成して正に帯電したボロニウ
ムPO−218を捕集電極1・筐体5内に捕集するため
に、第1図に示すように、外部電極筐体1を正、捕集電
極筐体5を負にして両電極間に静電圧を印加し、両電極
筐体1,5間に静電界を形成する。その静電界により駆
動されて、外部電極筐体l内のラドン娘核種Rn −D
tSとして1・・の正帯電ボロニウム粒子が例えば1 
、81n9/1yn2のアルミニウム箔と捕集電極筐体
5内の厚さ]ommの空気層とにより適切に減速されて
ONフィルム9に入射するように構成しである。
外部電極筐体】と螺止結合して測定装置の筐体の他の一
部をなす電源容器6は、上述した静電場形成のために、
乾電池とするのが好適の電源4を内蔵するとともに、そ
の電源電圧の接断を行なうスイッチ7を操作可能に取付
けてあり、安全のために、乾電池4や他の電極部分が外
部に露出しな1・・いように保護する例えば内径140
朋、高さ1100aのステンレス容器をもって構成しで
ある。なお、安全のためには、かかる電源容器6を絶縁
材を介して外部電極筐体]に結合させるとともに、その
外部電極筐体lの外面を、換気口2.2′の部分を・除
き、絶縁被覆するのが好適である。
つぎに、上述のように構成した本発明ラドン濃度測定装
置の作用について説明する。
第1図示の構成において、外部電極筐体】と捕集電極筐
体5との間に上述のようにして静電場を・・印加すると
、外部電極筐体]の円筒容器内に換気。
口2,2′を介して流入した空気中のラドンが崩壊して
生成する正に帯電したラドン娘核種Rn−DtS〜 と
してのボロニウムPo−218が負電圧を印加した捕集
電極筐体5の表面に集められる。その捕集−゛電極は、
第2図(a)に示したように構成しであるので、捕集電
極筐体5の上面をなすアルミニウム箔10の表面に捕集
されたボロニウムPo−218からのα粒子は、アルミ
ニウム箔】Oにより減速され、入射角60度のときにお
ける0、5MeVからj゛□入射角θ度すなわち垂直入
射のときにおける4、0MeVまでの範囲内の各入射角
にそれぞれ対応したエネルギーをもって、捕集電極筐体
5の底面上に被着したONフィルム9に入射する。一方
、外部電極筐体】の円筒容器内にてそのボロニウムP□
−”218が崩壊して生成した娘核種としてのボロニウ
ムpo−214からのα粒子は、同じくアルミニウム箔
10により減速され、入射角60度のときにおける4、
1 MeVから入射角0度すなわち垂直入射のときにお
ける6、2 MeVまでの範囲内の各人!・・射角にそ
れぞれ対応したエネルギーをもって同じ゛(ONフィル
ム9に入射する。しかして、ONフィルム9には、前述
したように所定限度以下のエネルギーを有するα粒子の
みが捕集されて潜像を形成するのであるから、第2図(
a)に示した本発明゛による構成の捕集電極筐体5にお
いては、入射角60度のときにおける3 M67以下か
ら入射角0度すなわち垂直入射のときにおける4、5 
MeV以下までの範囲内の各入射角にそれぞれ対応した
値以下のエネルギーを有するα粒子のみがONフィルム
□゛″9に捕集されて潜像を形成し、そのONフィルム
’i NaOH60℃の溶液により140分間エツチン
グすると、顕像化されてエッチビットが形成されること
になる。したがって、第2図(al示の構成による捕集
電極5によっては、上述した範囲に納ま1・るエネルギ
ーをもって入射するボロニウムpo −218、すなわ
ち、外部電極筐体1の容器内に存在するラドンから生成
したラドン娘核種Rn −Dtsからのα粒子によって
のみエッチビットが形成され、そのボロニウムpo−g
1sの崩壊により生・・成したボロニウムPO−214
によってはエッチ1ピツトは形成されず、第3図に示し
た実験結果の顕微鏡写真につ@後述するように、ボロニ
ウムPO−218のみによる均一な大きさの大きいエッ
チビットが得られる。
一方、外部電極筐体1ft包む大気中にはラドンととも
にその崩壊により生成したラドン娘核種が浮遊している
が、ラドン娘核Sは、通例、塵埃等によるエアロゾルに
付着した状態にて浮遊している。したがって、外部電極
筐体1の換気口2 、2/Illに取付けた充分に細か
い微細孔群を有するミリポアフィルタ等の濾紙3を介し
て外側の大気を外部電極筐体1内に流入させれば、ラド
ン粒子に比して格段に大きい塵埃等に付着した大気中の
ラドン娘核種はそのミリポアフィルタ3により除去され
ζ−・外部電極筐体1の内部に流入する流入空気8は、
ラドンのみを含んだガス成分となり、以後、このラドン
のみについて上述したようがONフィルム9上のエッチ
ビット形成が斉一に行なわれることになり、長期に亘っ
てかかるエッチビット形成を−・・・継続すれば、ラド
ン濃度の積分測定を確実容易に□行なうことができる。
捷た、第1図示の本発明測定装置は、装置全体が、例え
ば直径140朋、高さ240 mmのステンレス製円筒
容器の形態をなしており、携帯型測定器とするに適して
いるのみならず、乾電池以外の動力を必要としないので
、保守維持が簡単であり、多数の地点に設置して長期に
亘る積分測定を同時に行なう環境測定に用いるに極めて
好適である。
効果 以上の説明から明らかなように、本発明ラドン濃度測定
装置は、いかなる環境においても例えば2ケ月以上の長
期に亘り放置してラドン濃度の積分測定を安定確実に行
なうことができ、2ケ月間の積分測定によれば、従来安
定確実な測定が困難1・であった環境レベルのラドン濃
度に対してもONフィルム上に十分な大きさのエッチビ
ットの分布密度を容易に計測することができ、後述する
ような適切な較正曲線を用いてエッチビット計測値から
所要のラドン濃度を正確に求めることができる。・・本
発明のかかる顕著な効果を、ONフィルム上′に形成さ
れるエッチピット分布の均一性、測定対象空間の換気率
、測定対象環境の湿度に対する測定特性、計測値濃度間
較正曲線など測定装置に関する基礎特性およびトンネル
内にて行なったラドー゛ン′a度積分値実測の結果につ
いて以下に詳述する。
(1) ONフィルム上に形成されるエッチビット第2
図(a)に示した本発明による構成の捕集電極を用いて
ONフィルム上に形成したエッチビットの顕微鏡写真を
第8図(a)に示し、これと対比してシ“従来の構成に
よる捕集電極によりOIJフィルム上に形成したエッチ
ビットの顕微鏡写真を第3図(blに示す。
第2図(a)示の本発明に、よる捕集電極においては、
外部電極容器内のラドンから生成したラドン娘核I′・
種Rn −DtSからのα粒子がアルミニウム箔10お
よび空気層により適切に減速されるのみならず、ONフ
ィルム9に対する入射角が例えば60’以下に抑えられ
るので、前述し次ように、ONフィルム9上にはボロニ
ウムpo−218のみによる!・1大きい径の揃ったエ
ッチビットのみが形成される□ので、エッチピット分布
密度の計測を確実容易に行なうことができ、また、かか
る均一な大きさのエッチビットにエツチング条件の変動
にも影響を受は難い。
これに反し、第2図中1に示す従来構成の捕集電極にお
いてi、ONフィルム9′上にアルミニウム箔などの減
速材膜】1を直接に被着しであるので、第2図(al示
の構成におけるような空気層による緩衝的減速作用が得
られず、アルミニウム箔などの”□減速材質のむら、膜
厚のむら等による減速作用の不均一性がそのままエッチ
ビット形成に現われ、ONフィルム9′に入射するα粒
子のエネルギーが不均一となるのみならず、空気減速層
によるα粒子入射角の抑制作用がないので、種々の角度
にて“入射するボロニウムPO’−214等からの不所
望のα粒子も変則的入射条件のもとにONフィルム9′
に捕捉されることになり、ONフィルム9′上に形成さ
れるエッチビットは、第3図(blに示すように、その
径が不揃いとなって広い範囲にばらつき、・どの程度の
径のエッチビットまで計数すべきかが゛極めて不明確と
なって正確な計測結果が得られず、しかも、エツチング
条件のわずかの相違によって顕像化されるエッチビット
の径が変化し、エッチビット分布の態様が大幅に変化し
ていた。   □(2)測定対象空間の換気率 従来のラドン濃度測定においてに、測定対象空間の空気
をポンプにより強制換気し、あるいは、測定対象空間を
比較的通気性の良好なウレタンフオーム壁により囲んで
いたのに対し、本発明測定!”装置においては、測定対
象空間を囲むステンレス製などの外部電極筐体にわずか
な数の換気口を設けて比較的緻密な多孔性膜からなるF
紙を展張しているが、かかる態様の自然換気によっても
、大気中のラドン濃度測定を行なうに十分な換気率を1
゛・得ることができた。すなわち、放射性希ガスである
クリプトン(Kr−85)およびラドン(Rn−,2z
g)’k)レーザとして用いて換気率の測定を行ない、
測定対象空間の濃度の時間的な減少の割合、すなわち、
単位時間当りの測定対象空間内容2・・の交換率をもっ
て換気率を表わすと、クリプトン□(Kr−85)につ
いてIre O,50〜o、6a hr−”、ラド7(
Rn−222)については0.53〜0.59 hr−
1の喚気率が得られた。したがって、ラドン(Rn −
222)に対する換気率20.55 hr  とすると
、測定装置の外部における大気中のラドン濃度の変化に
対して測定装置内部の測定対象空間におけるラドン製団
の変化は、例えば第4図に示すように、大気中のラドン
濃吐変化に十分に追随し得ることになる。本発明測定装
置による1回24時間に亘′”るラドン濃度積分値は、
大気中におけるラドン濃度積分値の98%となり、十分
に環境測定に適用することができた。
なお、大気中には、ラドン(Rn−222)の他に同位
元素としてのトロン(Rn−220)も □存在してい
るが、前述したように、ラドン(Rn−222)が同位
元素中最長寿命を有して環境測定の対象となっているの
に反し、トロン(Rn −220)の半減率ij: 5
5.6秒であって、その寿命が著しく短かい。したがっ
て、ラドンに対する換気率が上・・r 】9  ) 述のように0.55 hr−”であっても、測定対象空
間1内のトロン(Rn−220)の濃度は外部の大気中
における濃度の約1%に過ぎないことになり、ラドン(
Rn−222)の濃度測定にはほとんど影響しない。
(8)  自然環境の湿度変化に対する測定特性自然環
境における測定においては、夏と冬とで測定環境の温度
および湿度の差が極めて太きいが、ラドン濃度測定に使
用する硝酸セルローズ(ON)フィルムは、その温度特
性が極めて良好であり、l“□測定結果に対する温度変
化の影響は極めて軽微である。そこで、自然環境におけ
る変化の著しい湿度の、静電場によるラドン娘核種の捕
集に対する影響について検討したが、その検討結果は第
5図に示すとおりである。第5図示の湿度特性側定結1
5果は、横軸に、温度には無関係の絶対湿度(!!/m
8)をとり、縦軸に、捕集電極5に対するラドン娘核種
の捕集効果を示したものであり、低湿度の1〜29/r
nsの範囲にてわずかな増大を示したほかは、絶対湿度
の全域に亘って約28%のほぼ一定の捕2・・集効率が
得られ、測定環境の湿度変化も、本発明゛装置によるラ
ドン濃度測定においてはほとんど問題とはなっていない
(4) エッチビット計測値・ラドン濃度間較正曲線本
発明ラドン濃度測定装置を含めて、一般に、□積分型ラ
ドン濃度測定装置においては、ONフィルム上のエッチ
ビット分布密度の計測値から測定対象空間におけるラド
ン濃度の積分値を求めるための両者間の比例定数を設定
する較正曲線を予め求めておく必要がある。本発明測定
装置に適用す(“べきかかる較正曲線を求めるために、
ラドン濃度を電離箱にて別途測定し、横軸にそのラドン
濃度とラドン捕集電場印加時間との積をとり、縦軸に、
そのラドン捕集電場印加時間中に本発明測定装置のON
フィルム上に形成されたエッチビットの分1・布密度を
とって、第6図に示すような較正曲線を作成した。図示
の較正曲線においては、両者間の比例定数すなわち較正
定数OFを(f!、82±0.16)×10 としたと
きに、良好な比例関係が得られており、かかる較正定数
を用いれば、エッチピッ・・ト分布密度の計測値から正
確なラドン濃度の積分1値を求めることができる。
実施例 名古屋大学理学部付属の地殻変動観測用トンネル内にお
いて、本発明測定装置を用いてラドン濃−1度積分値の
測定を行なった結果を第7図に示す。
上述のトンネル内においては、ラドン濃度が、通常、大
気中にて得られる濃度値の1000倍程度に相当する約
105paj7m8あったので、別途電離箱を使用して
十分に正確なラドン濃度測定全行な1.。
い得、寸た、本発明による積分型のラドン濃度測定装置
においても、数時間の積分測定によって十分な分布密度
のエッチビットが得られ、双方の測定結果を対比して図
示すると、第7図のようになった。すなわち、電離箱に
よる測定値に対して、1゜本発明装置による測定値は多
少低い値を示してはいるが、比較的良好に一致し次実測
結果が得られている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ラドン濃度測定装置の概略構成2.。 の例整一部破断して示す側面図、 第2図(a)および0))は本発明装置および従来装置
における捕集電極の詳細構成の例をそれぞれ示す側断面
図、 第3図(a)および(blは本発明装置および従来装置
におけるONフィルム上のエッチビット形成の態様の例
をそれぞれ150倍に拡大して示す顕微鏡写真、 第4図は本発明測定装置の内外におけるラドン濃度変化
の追随性の例を示すグラフ、 第5図は本発明測定装置におけるラドン濃度測定値の湿
度特性の例を示すグラフ、 第6図は本発明測定装置におけるエッチビット計測値と
ラドン濃[1分値との対応関係の例を示すグラフ、 第7図は本発明装置によるラドン濃度の実測例を示すグ
ラフである。 ]・・・外部電極筐体、2.2′・・・換気口、8・・
・ミリポアフィルタ、4・・・電源(乾電池)、5・・
・捕集電極筐体、6・・・電源容器、7・・・スイッチ
、8・・・流入・・空気、9,9′・・・ONフィルム
、】0・・・アルミニゲム箔、11・・・減速材膜、 Rn−Dts・・・ラドン娘核種。 特許出願人 名古屋大学長 I+1 (24) 嘴賦築軒貧 〜          の 転       丘 Hさ−+−シトエ椀代 心誌bg建云 マ 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示 昭和57年 特許 願第208056 号2、発明の名
称 ラドン濃度測定装置 3、補正をする者 事件との関係 瞥許出願人 名古屋大学長 5、補正命令の日付 昭和58年3月29日 6・補正の対象 明細書の発明の詳細な説明、図面の簡
単な説明の欄、図面 1、明細書第17頁第1O行および第12行の「類1微
鏡写真」を「顕微鏡写真を模した線図」にそれぞれ訂正
する。 24・頁第8行の「写真」を「写真を模した極凶」に訂
正する。 3、図面中、第8図(a) 、 (b)を別紙訂正図の
とおりに訂正する。 仏 第3 (a) (b)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ラドン娘核種の流入を阻止する微細多孔質フィルタ
    膜を展張した換気口を有する外部電極筐体内に、捕集す
    べきラドン粒子のエネルギーに対応した間隔をもって一
    面をなす減速材膜に対向配置した固体飛跡検出材膜を内
    蔵した捕集電極筐体を静電的に絶縁して設け、その捕集
    電極筐体と前記外部電極筐体との間に所定の直流電圧を
    印加したことを特徴とするラドン濃度測定装置。
JP20805682A 1982-11-27 1982-11-27 ラドン濃度測定装置 Pending JPS5999275A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102043159A (zh) * 2010-10-22 2011-05-04 衡阳师范学院 一种连续快速跟踪氡浓度变化的测量方法
JP2015522796A (ja) * 2012-05-04 2015-08-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 金属材料のα粒子放出ポテンシャルを査定する方法
CN113484898A (zh) * 2021-06-19 2021-10-08 衡阳师范学院 静电收集法测量Po-216迁移率和中和率的装置及方法
CN113484897A (zh) * 2021-07-27 2021-10-08 衡阳师范学院 静电收集法测量Po-218迁移率和中和率的装置及方法

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