JPS597932B2 - 電磁流量計 - Google Patents
電磁流量計Info
- Publication number
- JPS597932B2 JPS597932B2 JP3394179A JP3394179A JPS597932B2 JP S597932 B2 JPS597932 B2 JP S597932B2 JP 3394179 A JP3394179 A JP 3394179A JP 3394179 A JP3394179 A JP 3394179A JP S597932 B2 JPS597932 B2 JP S597932B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- permanent magnets
- magnet
- axial direction
- magnetic field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、原子炉の冷却材として用いられる液体ナト
リウム等の導電性液体の流量を測定するのに好適な電磁
流量計に関する。
リウム等の導電性液体の流量を測定するのに好適な電磁
流量計に関する。
従来より導電性液体、例えば原子炉の冷却材として使用
される液体ナトリウムの流量の測定には電磁流量計が用
いられている。
される液体ナトリウムの流量の測定には電磁流量計が用
いられている。
第1図は従来の電磁流量計の一例を示す斜視図であり、
図中1は内部に断熱材2を貼着した配管である。この配
管1を挾んで対向配置された永久磁石3a、3bは、そ
れぞれ端部を磁石支持材4a、4bに固定されて位置決
めされている。そして、上記永久磁石3a、3bは前記
配管1内に同配管1の軸方向に垂直な磁界を与えている
。しかして、前記配管1を通流する液体ナトリウムによ
り、上記磁界及び配管の軸方向にそれぞれ垂直な方向に
生起する電圧を前記配管1の表面に対向して取着された
一対の電極(図示せず)にて検出している。このような
流量計によれば、上記電極に生起する電圧(出力信号)
が液体ナトリウムの流速及び磁界の強さにそれぞれ比例
することから、上記液体ナトリウムの流量を測定するこ
とができる。ところが、この種の電磁流量計では、端効
果により出力信号にドリフトが生じる等の問題がある。
図中1は内部に断熱材2を貼着した配管である。この配
管1を挾んで対向配置された永久磁石3a、3bは、そ
れぞれ端部を磁石支持材4a、4bに固定されて位置決
めされている。そして、上記永久磁石3a、3bは前記
配管1内に同配管1の軸方向に垂直な磁界を与えている
。しかして、前記配管1を通流する液体ナトリウムによ
り、上記磁界及び配管の軸方向にそれぞれ垂直な方向に
生起する電圧を前記配管1の表面に対向して取着された
一対の電極(図示せず)にて検出している。このような
流量計によれば、上記電極に生起する電圧(出力信号)
が液体ナトリウムの流速及び磁界の強さにそれぞれ比例
することから、上記液体ナトリウムの流量を測定するこ
とができる。ところが、この種の電磁流量計では、端効
果により出力信号にドリフトが生じる等の問題がある。
つまり、第2図に第1図矢視A−Aの断面模式図を示す
ように、前記永久磁石3a、3bにより配管1内に生成
される磁束密度は、同磁石3a、3bの中央部では略一
定であるが、同磁石3a、3bの端部近辺では小さくな
つている。すなわち、第3図に示すように永久磁石3a
、3bの端部近辺で磁束密度が小さくなり、この部分で
磁束分布の勾配が生じている。この部分に液体ナトリウ
ムが流れると、上記磁束分布の勾配に比例して渦電流が
生じる。この渦電流により新たな磁束が発生し、磁束分
布が均一な部分(B−C)、すなわち永久磁石3a、3
bの中央部の磁束を乱す。いわゆる端効果が生じ、この
端効果による影響で出力信号が変化するという問題があ
つた。また、前記渦電流は液体ナトリウムの流速に比例
して大きくなる。このため、特に液体ナトリウムの流量
が多い点での出力信号の直線特性が悪くなるという欠点
があつた。そこで、上記欠点を解決するために、永久磁
石3a、3bの径を配管1の軸方向に沿つて十分長くす
ることも考えられたか、このようなものでは全体の構造
が大型化し、プラントの機器配置が困難となり、さらに
プラント建屋も大きくなり非常に不経済になる等の新た
な問題が生じ実用化に適さなかつた。本発明はこのよう
な事情を考慮してなされたもので、その目的とするとこ
ろは、出力信号の直線特性の向上をはかり得る小型でし
かも簡易な構造の電磁流量計を提供することにある。
ように、前記永久磁石3a、3bにより配管1内に生成
される磁束密度は、同磁石3a、3bの中央部では略一
定であるが、同磁石3a、3bの端部近辺では小さくな
つている。すなわち、第3図に示すように永久磁石3a
、3bの端部近辺で磁束密度が小さくなり、この部分で
磁束分布の勾配が生じている。この部分に液体ナトリウ
ムが流れると、上記磁束分布の勾配に比例して渦電流が
生じる。この渦電流により新たな磁束が発生し、磁束分
布が均一な部分(B−C)、すなわち永久磁石3a、3
bの中央部の磁束を乱す。いわゆる端効果が生じ、この
端効果による影響で出力信号が変化するという問題があ
つた。また、前記渦電流は液体ナトリウムの流速に比例
して大きくなる。このため、特に液体ナトリウムの流量
が多い点での出力信号の直線特性が悪くなるという欠点
があつた。そこで、上記欠点を解決するために、永久磁
石3a、3bの径を配管1の軸方向に沿つて十分長くす
ることも考えられたか、このようなものでは全体の構造
が大型化し、プラントの機器配置が困難となり、さらに
プラント建屋も大きくなり非常に不経済になる等の新た
な問題が生じ実用化に適さなかつた。本発明はこのよう
な事情を考慮してなされたもので、その目的とするとこ
ろは、出力信号の直線特性の向上をはかり得る小型でし
かも簡易な構造の電磁流量計を提供することにある。
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第4図は同実施例の概略構造を示す斜視図である。第4
図において、11は内部に断熱材12を貼設した配管で
ある。この配管11を挟んで永久磁石13a,13bが
対向配置されている。これらの永久磁石13a,13b
は、それぞれ端部を前記配管11を挟んで対向配置され
た磁石支持材14a,14bに固定さねて位置決めされ
ている。そして、前記配管11内には上記永久磁石13
a,13bにより同配管11の軸方向に垂直な向きの磁
界が生成?れている。また、前記永久磁石13a,13
bによる磁界の向き及び前記配管11の軸方向にそれぞ
れ垂直な方向に、前記配管11を挟んで同配管11上に
1対の電極(図示せず)が対向して設けられている。こ
れらの電極は、前記配管11内を通流する液体ナトリウ
ムの流速に比例した電圧を検出するものである。さらに
、前記配管11の軸方向に沿つて前記永久磁石13a,
13bの両端部近辺には、複数の磁石小片15が配管1
1の表面に取着されている。これらの磁石小片15は、
前記永久磁石13a,13bによる磁界の向きと同じ向
きの磁界を前記配管11内部に生成している。このよう
な構成によれば、前記配管11内に生成される磁束は、
永久磁石13a,13b及び磁石小片15により第5図
に示すようになる。
図において、11は内部に断熱材12を貼設した配管で
ある。この配管11を挟んで永久磁石13a,13bが
対向配置されている。これらの永久磁石13a,13b
は、それぞれ端部を前記配管11を挟んで対向配置され
た磁石支持材14a,14bに固定さねて位置決めされ
ている。そして、前記配管11内には上記永久磁石13
a,13bにより同配管11の軸方向に垂直な向きの磁
界が生成?れている。また、前記永久磁石13a,13
bによる磁界の向き及び前記配管11の軸方向にそれぞ
れ垂直な方向に、前記配管11を挟んで同配管11上に
1対の電極(図示せず)が対向して設けられている。こ
れらの電極は、前記配管11内を通流する液体ナトリウ
ムの流速に比例した電圧を検出するものである。さらに
、前記配管11の軸方向に沿つて前記永久磁石13a,
13bの両端部近辺には、複数の磁石小片15が配管1
1の表面に取着されている。これらの磁石小片15は、
前記永久磁石13a,13bによる磁界の向きと同じ向
きの磁界を前記配管11内部に生成している。このよう
な構成によれば、前記配管11内に生成される磁束は、
永久磁石13a,13b及び磁石小片15により第5図
に示すようになる。
すなわち、永久磁石13a,13bの中央部(D−E)
では略一定であり、同磁石13a,13bの端部(F−
D),(E−G)では前記磁石小片15の働きにより非
常にゆるやかに減少したものとなる。このため永久磁石
13a,13bの両端部に生じる渦電流が非常に小さく
なる。したがつて、渦電流による出力信号(出力電圧)
の変化が極めて小さくなり、第6図に示すように、前記
磁石小片15がない場合の出力電圧Pに比べてこの実施
例の出力電圧Qのように、その直線特性が非常に優れた
ものとなる。このように本実施例によれば、配管11の
軸方向に沿つて永久磁石13a,13bの両端部近辺の
配管11の表面に複数の磁石小片15を取着し、これら
の磁石小片15により配管11内に前記永久磁石13a
,13bによる磁界の向きと同じ向きの磁界を与えるよ
うにしたことによつて、上記永久磁石13a,13bの
両端部の磁束密度の変化を非常にゆるやかにすることが
できる。
では略一定であり、同磁石13a,13bの端部(F−
D),(E−G)では前記磁石小片15の働きにより非
常にゆるやかに減少したものとなる。このため永久磁石
13a,13bの両端部に生じる渦電流が非常に小さく
なる。したがつて、渦電流による出力信号(出力電圧)
の変化が極めて小さくなり、第6図に示すように、前記
磁石小片15がない場合の出力電圧Pに比べてこの実施
例の出力電圧Qのように、その直線特性が非常に優れた
ものとなる。このように本実施例によれば、配管11の
軸方向に沿つて永久磁石13a,13bの両端部近辺の
配管11の表面に複数の磁石小片15を取着し、これら
の磁石小片15により配管11内に前記永久磁石13a
,13bによる磁界の向きと同じ向きの磁界を与えるよ
うにしたことによつて、上記永久磁石13a,13bの
両端部の磁束密度の変化を非常にゆるやかにすることが
できる。
このため、永久磁石13a,13bの両端部に生じる渦
電流が非常に小さくなり、出力信号の直線特性の向上を
はかることができる。また、前記磁石小片15を配管1
1の表面に直接取り付けるだけでよいから、構成が複雑
化したり大型化する等の問題が生じない。このため、原
子力プラント等の磁器配置が容易となり、また廉価に実
施できる等の利点がある。また、前記磁石小片15を配
管11の表面に直接取着したため、磁石小片15の磁力
を配管11内に有効に作用させることができる。さらに
、磁石小片15は配管11の曲線部にも取着できる等の
種種の効果を奏する。なお、この発明は上述した実施例
に限定されるものではない。
電流が非常に小さくなり、出力信号の直線特性の向上を
はかることができる。また、前記磁石小片15を配管1
1の表面に直接取り付けるだけでよいから、構成が複雑
化したり大型化する等の問題が生じない。このため、原
子力プラント等の磁器配置が容易となり、また廉価に実
施できる等の利点がある。また、前記磁石小片15を配
管11の表面に直接取着したため、磁石小片15の磁力
を配管11内に有効に作用させることができる。さらに
、磁石小片15は配管11の曲線部にも取着できる等の
種種の効果を奏する。なお、この発明は上述した実施例
に限定されるものではない。
例えば、前記磁石小片は配管の軸方向に沿つて主永久磁
石の片側の配管上に取着してもよい。また、被測定物と
しては液体ナトリウムに限らず、水銀等の導電性液体な
らよい。さらに、前記磁石小片の個数や配管の径及び永
久磁石の大きさ等は、仕様に応じて適宜定めればよいの
は勿論である。要するにこの発明は、その要旨を逸脱し
ない範囲で、種々変形して実施することができる。以上
説明したようにこの発明によれば、配管を挟んで永久磁
石を対向配置し、上記配管の軸方向に沿つて上記永久磁
石の端部近辺の配管上に同配管を挟んで複数の磁石小片
を対向して取着し、これらの磁石小片により前記配管内
に前記永久磁石による磁界と同じ向きの磁界を与えるよ
うにしたことによつて、出力信号の直線特性の向上をは
かり得る小型でしかも簡易な構造の電磁流量計を提供す
ることができる。
石の片側の配管上に取着してもよい。また、被測定物と
しては液体ナトリウムに限らず、水銀等の導電性液体な
らよい。さらに、前記磁石小片の個数や配管の径及び永
久磁石の大きさ等は、仕様に応じて適宜定めればよいの
は勿論である。要するにこの発明は、その要旨を逸脱し
ない範囲で、種々変形して実施することができる。以上
説明したようにこの発明によれば、配管を挟んで永久磁
石を対向配置し、上記配管の軸方向に沿つて上記永久磁
石の端部近辺の配管上に同配管を挟んで複数の磁石小片
を対向して取着し、これらの磁石小片により前記配管内
に前記永久磁石による磁界と同じ向きの磁界を与えるよ
うにしたことによつて、出力信号の直線特性の向上をは
かり得る小型でしかも簡易な構造の電磁流量計を提供す
ることができる。
第1図は従来の電磁流量計の一例を示す斜視図、第2図
は第1図の矢視A−Aを示す断面模式図、第3図は上記
流量計の磁束分布を示す図、第4図はこの発明の一実施
例の概略を示す斜視図、第5図は同実施例における磁束
分布を示す図、第6図は出力信号を示す図である。 1・・・・・・配管、2・・・・・・断熱材、3a,3
b・・・・・・永久磁石、4a,4b・・・・・・磁石
支持材、11・・・・・・配管、12・・・・・・断熱
材、13a,13b・・・・・・永久磁石、14a,1
4b・・・・・・磁石支持材、15・・・・・・磁石小
片。
は第1図の矢視A−Aを示す断面模式図、第3図は上記
流量計の磁束分布を示す図、第4図はこの発明の一実施
例の概略を示す斜視図、第5図は同実施例における磁束
分布を示す図、第6図は出力信号を示す図である。 1・・・・・・配管、2・・・・・・断熱材、3a,3
b・・・・・・永久磁石、4a,4b・・・・・・磁石
支持材、11・・・・・・配管、12・・・・・・断熱
材、13a,13b・・・・・・永久磁石、14a,1
4b・・・・・・磁石支持材、15・・・・・・磁石小
片。
Claims (1)
- 1 配管を挾んで対向配置され同配管の軸方向に垂直な
向きの磁界を与える永久磁石と、この永久磁石による磁
界の向き及び上記配管の軸方向にそれぞれ垂直な方向に
上記配管を挾んで同配管上に対向して設けられた一対の
電極と、前記配管の軸方向に沿つて前記永久磁石の端部
近辺の前記配管上に同配管を挾んで対向して取着された
複数の磁石小片とを具備したことを特徴とする電磁流量
計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3394179A JPS597932B2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | 電磁流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3394179A JPS597932B2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | 電磁流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55126820A JPS55126820A (en) | 1980-10-01 |
JPS597932B2 true JPS597932B2 (ja) | 1984-02-21 |
Family
ID=12400525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3394179A Expired JPS597932B2 (ja) | 1979-03-23 | 1979-03-23 | 電磁流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS597932B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6983661B2 (en) | 2003-05-15 | 2006-01-10 | Endress + Hauser Flowtec Ag | Electromagnetic flow sensor |
CN100424478C (zh) * | 2004-06-16 | 2008-10-08 | 恩德斯+豪斯流量技术股份有限公司 | 磁感应流量传感器 |
-
1979
- 1979-03-23 JP JP3394179A patent/JPS597932B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55126820A (en) | 1980-10-01 |
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