JPS59788B2 - ギヤツプレスアレスタの劣化検出装置 - Google Patents
ギヤツプレスアレスタの劣化検出装置Info
- Publication number
- JPS59788B2 JPS59788B2 JP3594077A JP3594077A JPS59788B2 JP S59788 B2 JPS59788 B2 JP S59788B2 JP 3594077 A JP3594077 A JP 3594077A JP 3594077 A JP3594077 A JP 3594077A JP S59788 B2 JPS59788 B2 JP S59788B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- resistance element
- arrester
- linear resistance
- detection device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はギャップレスアレスタの劣化検出装置に関する
。
。
ZnO(酸化亜鉛)を主成分とする非直線抵抗素子(以
下抵抗素子)を用いたギャップレスアレスタは、抵抗素
子に常時電圧がかかつているため、長期間の運転によつ
て抵抗素子は徐々に劣化し、この劣化状態が極限に達す
ると、ついにはアレスタとしての役目が果せなくなり、
系統の地絡事故につながるおそれがある。
下抵抗素子)を用いたギャップレスアレスタは、抵抗素
子に常時電圧がかかつているため、長期間の運転によつ
て抵抗素子は徐々に劣化し、この劣化状態が極限に達す
ると、ついにはアレスタとしての役目が果せなくなり、
系統の地絡事故につながるおそれがある。
すなわち、第1図に示すように、送電線1に接続されて
いる状態のギャップレスアレスタ2は、僅かな電流iが
碍管3内の抵抗素子4に流れており、この電流iは第2
図に示すように抵抗素子4が劣化するにつれて徐々に増
加していく。この電流iの増加に伴つて抵抗素子4の温
度も上昇し、その関係は電流値の約2乗に比例して温度
上昇する。本発明は上記の点に鑑み、上記抵抗素子の温
度を測定することにより抵抗素子の劣化状態を検出しう
るギャップレスアレスタの劣化検出装置を提供すること
を目的とする。
いる状態のギャップレスアレスタ2は、僅かな電流iが
碍管3内の抵抗素子4に流れており、この電流iは第2
図に示すように抵抗素子4が劣化するにつれて徐々に増
加していく。この電流iの増加に伴つて抵抗素子4の温
度も上昇し、その関係は電流値の約2乗に比例して温度
上昇する。本発明は上記の点に鑑み、上記抵抗素子の温
度を測定することにより抵抗素子の劣化状態を検出しう
るギャップレスアレスタの劣化検出装置を提供すること
を目的とする。
以下本発明の実施例を説明する。第3図に本発明になる
ギャップレスアレスタの劣化検出装置の一実施例を示す
。
ギャップレスアレスタの劣化検出装置の一実施例を示す
。
碍管3内の抵抗素子4には、一般に送電線より高電圧が
印加されている。しかし、多段積された複数個の抵抗素
子4のうち最下部のものは、碍管3の接地電極5を介し
て接地されているため常時接地電圧に保たれており、こ
の最下部の抵抗素子4と接地電極5との間に熱電対又は
サーミスタ等の温度測定素子Aが設置されている。温度
測定素子Aはその位置における温度を測定し、この測定
温度に比例した電気信号を出力側に取出す。温度測定素
子Aの出力は増幅器6で増幅された後、警報器7に導か
れる。警報器Tは例えば増幅器6の出力が所定値を超え
ると警報作動が行なわれるものである。予め印加電圧に
対する抵抗素子4の温度特性と抵抗素子4の劣化状態と
を把握し、かつ抵抗素子4の実測温度から上記警報器7
の動作値が設定される。警報器7の作動によりギヤツプ
レスアレスタの抵抗素子4が劣化していることを検知し
うる。第4図に本発明になるギヤツプレスアレスタの劣
化検出装置の他の実施例を示す。上記実施例と同様に複
数個の抵抗素子4のうち最下部の抵抗素子と接地電極5
との間に第1の温度測定素子Aが設置されており、また
この最下部の抵抗素子4の周囲位置の温度、すなわち、
碍管3内の気体温度を測定するための第2の温度測定素
子Bが例えば碍管3の内壁に設置されている。第1、第
2の温度測定素子A,Bは夫々の位置における温度を測
定し、これらの温度に比例した電気量を夫々の出力側に
取出す。そして、2つの温度測定素子A,Bはこれらの
測定温度差に比例した電気量が検出されるように接続さ
れている。例えば温度測定素子A,Bとして2つの熱電
対を用いた場合、第5図に示すように、夫々の起電力Q
A,QBを逆極性に接続することによつて2つの位置の
温度差に比例した起電力QA−QBが検出されることに
なる。第1、第2の温度測定素子A,Bの温度差に比例
した電気量は増幅器6で増幅された後、警報器7に導か
れる。警報器7は上記実施例と同様増幅器6の出力が所
定値を超えると警報作動し、これにより抵抗素子4が劣
化状態にあることを検知できる。第1の温度測定素子A
が比較的高い温度を測定検出しても、これが抵抗素子4
の周囲環境の温度上昇に起因するものであれば、第2の
温度測定素子Bも高い温度を測定検出し、その温度差は
小さくなるため警報器7を作動させることなく周囲温度
変化の影響を受けて誤動作することがなくなる。なお、
上記各実施例において、温度測定素子Aは接地電位であ
る最下位の抵抗素子4の温度を測定するようにしている
が、最下部に限らなくとも、測定回路の絶縁が確保でき
れば、比較的電圧の低い下部数枚目の抵抗素子4に設置
することも当然可能である。
印加されている。しかし、多段積された複数個の抵抗素
子4のうち最下部のものは、碍管3の接地電極5を介し
て接地されているため常時接地電圧に保たれており、こ
の最下部の抵抗素子4と接地電極5との間に熱電対又は
サーミスタ等の温度測定素子Aが設置されている。温度
測定素子Aはその位置における温度を測定し、この測定
温度に比例した電気信号を出力側に取出す。温度測定素
子Aの出力は増幅器6で増幅された後、警報器7に導か
れる。警報器Tは例えば増幅器6の出力が所定値を超え
ると警報作動が行なわれるものである。予め印加電圧に
対する抵抗素子4の温度特性と抵抗素子4の劣化状態と
を把握し、かつ抵抗素子4の実測温度から上記警報器7
の動作値が設定される。警報器7の作動によりギヤツプ
レスアレスタの抵抗素子4が劣化していることを検知し
うる。第4図に本発明になるギヤツプレスアレスタの劣
化検出装置の他の実施例を示す。上記実施例と同様に複
数個の抵抗素子4のうち最下部の抵抗素子と接地電極5
との間に第1の温度測定素子Aが設置されており、また
この最下部の抵抗素子4の周囲位置の温度、すなわち、
碍管3内の気体温度を測定するための第2の温度測定素
子Bが例えば碍管3の内壁に設置されている。第1、第
2の温度測定素子A,Bは夫々の位置における温度を測
定し、これらの温度に比例した電気量を夫々の出力側に
取出す。そして、2つの温度測定素子A,Bはこれらの
測定温度差に比例した電気量が検出されるように接続さ
れている。例えば温度測定素子A,Bとして2つの熱電
対を用いた場合、第5図に示すように、夫々の起電力Q
A,QBを逆極性に接続することによつて2つの位置の
温度差に比例した起電力QA−QBが検出されることに
なる。第1、第2の温度測定素子A,Bの温度差に比例
した電気量は増幅器6で増幅された後、警報器7に導か
れる。警報器7は上記実施例と同様増幅器6の出力が所
定値を超えると警報作動し、これにより抵抗素子4が劣
化状態にあることを検知できる。第1の温度測定素子A
が比較的高い温度を測定検出しても、これが抵抗素子4
の周囲環境の温度上昇に起因するものであれば、第2の
温度測定素子Bも高い温度を測定検出し、その温度差は
小さくなるため警報器7を作動させることなく周囲温度
変化の影響を受けて誤動作することがなくなる。なお、
上記各実施例において、温度測定素子Aは接地電位であ
る最下位の抵抗素子4の温度を測定するようにしている
が、最下部に限らなくとも、測定回路の絶縁が確保でき
れば、比較的電圧の低い下部数枚目の抵抗素子4に設置
することも当然可能である。
上述の如く、本発明になるギヤツプレスアレスタの劣化
検出装置によれば、ギヤツプレスアレスタの抵抗素子の
温度を測定することによつて抵抗素子の劣化の進行状態
をきわめて容易に検出でき、しかも抵抗素子の下部位置
で測定しているため高電圧による絶縁を考慮する必要が
なく、また碍管内の気体温度との温度差を検出するよう
にすることによつて周囲温度の影響による抵抗素子の温
度上昇とを区別して検出でき、更に検出出力で警報器を
動作させるようにすることにより抵抗素子の劣化状態を
確実に検知しうる等の特長を有する。
検出装置によれば、ギヤツプレスアレスタの抵抗素子の
温度を測定することによつて抵抗素子の劣化の進行状態
をきわめて容易に検出でき、しかも抵抗素子の下部位置
で測定しているため高電圧による絶縁を考慮する必要が
なく、また碍管内の気体温度との温度差を検出するよう
にすることによつて周囲温度の影響による抵抗素子の温
度上昇とを区別して検出でき、更に検出出力で警報器を
動作させるようにすることにより抵抗素子の劣化状態を
確実に検知しうる等の特長を有する。
第1図は系統に接続されたギヤツプレスアレスタの一例
の縦断正面図、第2図は一定の電圧印加時における抵抗
素子の寿命Vと抵抗素子への流入電流1との関係を示す
グラフ、第3図は本発明になるギヤツプレスアレスタの
劣化検出装置の一実施例の接続構成図、第4図は本発明
になるギヤツプレスアレスタの劣化検出装置の他の実施
例の接続構成図であり、第5図は2つの温度測定素子の
接続図である。 2・・・・・・ギヤツプレスアレスタ、3・・・・・・
環管、4・・・・・・非直線抵抗素子、5・・・・・・
接地電極、6・・・・・・増幅器、7・・・・・・警報
器、A,B・・・・・・温度測定素子。
の縦断正面図、第2図は一定の電圧印加時における抵抗
素子の寿命Vと抵抗素子への流入電流1との関係を示す
グラフ、第3図は本発明になるギヤツプレスアレスタの
劣化検出装置の一実施例の接続構成図、第4図は本発明
になるギヤツプレスアレスタの劣化検出装置の他の実施
例の接続構成図であり、第5図は2つの温度測定素子の
接続図である。 2・・・・・・ギヤツプレスアレスタ、3・・・・・・
環管、4・・・・・・非直線抵抗素子、5・・・・・・
接地電極、6・・・・・・増幅器、7・・・・・・警報
器、A,B・・・・・・温度測定素子。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 絶縁碍管内に複数個の非直線抵抗素子が多段積され
てなるギャップレスアレスタにおいて、前記複数個の非
直線抵抗素子のうち電位の低い下部位置の非直線抵抗素
子に該非直線抵抗素子の温度を測定するための温度測定
素子を設置し、該温度測定温度の上昇変化により非直線
抵抗素子の劣化を検出するようにしたことを特徴とする
ギャップレスアレスタの劣化検出装置。 2 前記温度測定素子の測定温度が所定値に到つたとき
作動する警報器を備えてなることを特徴とした特許請求
の範囲第1項に記載のギャップレスアレスタの劣化検出
装置。 3 絶縁碍管内に複数個の非直線抵抗素子が多段積され
てなるギャップレスアレスタにおいて、前記複数個の非
直線抵抗素子のうち電位の低い下部位置の非直線抵抗素
子に該非直線抵抗素子の温度を測定するための第1の温
度測定素子を設置すると共に、該非直線抵抗素子の周囲
位置に該周囲位置の気体の温度を測定するための第2の
温度測定素子を設置し、該第1、第2の温度測定素子の
測定温度差の上昇変化により非直線抵抗素子の劣化を検
出するようにしたことを特徴とするギヤツプレスアレス
タの劣化検出装置。 4 前記第1、第2の温度測定素子の測定温度差が所定
値に到つたとき作動する警報器を備えてなることを特徴
とした特許請求の範囲第3項に記載のギャップレスアレ
スタの劣化検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3594077A JPS59788B2 (ja) | 1977-03-29 | 1977-03-29 | ギヤツプレスアレスタの劣化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3594077A JPS59788B2 (ja) | 1977-03-29 | 1977-03-29 | ギヤツプレスアレスタの劣化検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53120156A JPS53120156A (en) | 1978-10-20 |
JPS59788B2 true JPS59788B2 (ja) | 1984-01-09 |
Family
ID=12456005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3594077A Expired JPS59788B2 (ja) | 1977-03-29 | 1977-03-29 | ギヤツプレスアレスタの劣化検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59788B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6027056U (ja) * | 1983-07-28 | 1985-02-23 | 正和機器産業株式会社 | 包装容器 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55158607A (en) * | 1979-05-29 | 1980-12-10 | Hitachi Ltd | Gapless arrester deterioration detector |
JPS5846175U (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-28 | 株式会社明電舎 | ZnO素子の寿命試験装置 |
-
1977
- 1977-03-29 JP JP3594077A patent/JPS59788B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6027056U (ja) * | 1983-07-28 | 1985-02-23 | 正和機器産業株式会社 | 包装容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53120156A (en) | 1978-10-20 |
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