JPS5956Y2

JPS5956Y2 - のり乾燥機用チェ−ン

Info

Publication number: JPS5956Y2
Application number: JP1981037847U
Authority: JP
Inventors: 博嗣西田
Original assignee: 大同工業株式会社
Priority date: 1981-03-17
Filing date: 1981-03-17
Publication date: 1984-01-05
Also published as: JPS57149794U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、抄造装置で抄造・脱水されたのり簀を載置し
て、乾燥炉内を巡回するのり乾燥機用チェーンに関する
。

従来、のり乾燥機用チェーンは、長いのり簀支持腕を一
体に打抜き成形したリンクプレートにより構成されてい
るが、このため、該リンクプレートのプレスによる打抜
き作業が難しくなり、該打抜き作業をし易いように炭素
の低い軟い材料が使用されていた。

ところで、該リンクプレートは乾燥炉内で常に高温にさ
らされているため、該軟い材料よりなるリンクプレート
は著しく軟化し、かつ該支持腕はかなり長く構成されて
いることと相俟って、僅かな外力により支持腕が曲がる
ことが多く、更に該曲かった支持腕を修理する場合、チ
ェーンを切ってリンクプレート全体を新しいものと交換
しなければならず、大変面倒であった。

また、該打抜きにより成形された支持腕はその角部が鋭
角状に角ぼっており、該のり乾燥機用チェーンにのり簀
を載置又は取外す際、該角部に手等が触れて怪我をした
り、またのり簀を破損することがあった。

また、アタッチメントリンクプレートに丸棒材よりなる
支持腕を固着したのり乾燥機用チェーンもあるが、丸棒
材をアタッチメントリンクプレートに固着するのは大変
面倒であると共に、片持ち支持よりなる支持腕にはかな
りの衝撃荷重が作用するため、丸棒材では荷重方向の強
度が不足して変形してしまう眞があった。

そこで、本考案は、チェーンのアクッチメンＩ・リンク
プレートに、線材を圧延して長円状に形成した支持腕を
、その長円方向に荷重が作用するように固着して構威し
、もって上述欠点を解消したのり乾燥機用チェーンを提
供することを目的とするものである。

以下、図面に沿って、本考案による実施例を説明する。

のり乾燥機用チェーン１は、第１図ないし第３図に示す
ように、２枚の内側リンクプレー）−２ａ、２ｂの両端
部をブツシュ３，３で連結・固定し、更に該ブツシュ３
にローラ５を遊嵌した内側リンク６と、２枚の外側リン
クプレーｈ７ａ、７ｂの両端部をピン８，８で
連結・固定した外側リンク９よりなり、両リンク６．９
を、ピン７をブツシュ３内に嵌挿して無端状に連結する
ことにより構成されている。

そして、一方側における内側リンクプレー）−２３及び
外側リンク７ａはＵ・ようたん形等の通常のリンクプレ
ートよりなるが、他方のリンクプレート２ｂ、７ｂは突
起１１を有する特殊な形成よりなるアタッチメントリン
クプレートよりなる。

更に、これらアタッチメントリンクプレート２ｂ、７ｂ
の突起１１にはリベツ）１２．１２によりのり簀支持
腕１３が固着たれており、該支持腕１３は略々直線状に
所定長さに延びている長尺物よりなる。

なお、支持腕１３はリンクプレート２ｂ、７ｂの突起１
１を越えた部分ｉ３ｂで僅かに折曲しており、内側リン
クブレート２ｂには外１則に向けて、また７１４則リッ
クプレー）７ｂには内側に向けて支持腕１３がそれぞれ
固着されてお１フ、これら支持腕１３が内側及び外側リ
ンク６．９にかかわりなく、すべて略々同一平面になる
よ・）に構成されている。

そにて、支持腕１３は、第４図ａ、ｌ）に示すように、
線材１５ａを圧延して楕円状に、更に該楕円状線材１
５ｂを圧して長円状に形成されている。

従って、該支持腕１３は、第５図に示すように、その両
側端部分１３ａ、１３ａは面取りされたような滑らかな
曲線により構成さｉｔており、更に前記圧延による加工
硬化に基づき、材料が硬くなり、かつ降伏点も高くなっ
ている。

なお、長円状からなる支持腕１１は、その長円方向に荷
重が作用するように、従ってその平坦面がアタッチメン
トリンクプレー１−２ｂ、７ｂに接するように固着され
る。

また、第６図は支持腕を一部変更した実施例を示すもの
であトフ、該支持腕１３′は線材を圧延して構成されて
いる点は同様であるが、その先端部１３′Ｃが略々直角
に曲げられており、かつ前記支持腕１３のように折曲部
１３１〕を有していない点が相違し７ている。

以上説明したように、本考案によれば、アタッチメント
リンクプレート２ｂ、’７ｂに長いのり簀支持腕１３．
１３’を固着して構成したので、これらアタッチメント
リンクプレー１−２ｂ、７ｂは形状が比較的簡単で打抜
き作業が容易となり、通常のリンクプレーｌ□２ａ、
７ａと同様な比較的硬い材料で形成することかで′き、
更にのり簀支持腕１３．１３は線材１５ａを圧延して
形成されているので、加工硬化により材料が硬く、かつ
降伏点も高くなり、乾燥炉内における高温雰囲気中にお
いても、こｌ−Ｌらアタッチメントリンクプレート２ｂ
、７ｂ及び支持腕１３．１３’が著しく軟化することは
なく、強度、特に高温雰囲中における強度の高いのり乾
燥機用チェーン１を得ることができる。

また、支持腕１３．１３’は圧延により長円状に形成さ
れ、特に支持腕の長円方向の強度が高くなっており、か
つ該長円方向に荷重が作用するので、高温下において大
きな衝撃荷重が作用しても、支持腕が変形することはな
い。

更に、支持腕１３．１３’は長円状の平坦面部分にてア
タッチメントリンクプレー１−２ｂ、７ｂに固着される
ので、リベット等により支持腕を容易に固着することが
できる。

また、万一、長い支持腕１３．１３’は曲がった場合は
、チェーン１を切ることなく、該曲がった支持腕のみを
交換すれば足り、修理が大幅に簡単となる。

更に、支持腕の両側端部分１３ａは滑らかな曲線により
構成されているので、これら支持腕にのり簀を載置又は
取外す際、支持腕に触れても径孔をしたり、またのり簀
を破損したりすることは少ない。

また、支持腕１３ｊ３’は圧延により形成されるので、
プレス又は切削等により生ずるスクラップ又は切り屑が
生せす、材料を効率良く利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるのり乾燥機用チェーンを示す一部
断面した平面図、第２図はその平面図、第３図はその側
面図、第４図はのり簀支持腕の成形過程を示す断面図、
第５図は第２図Ｖ−Ｖ線による断面図、第６図は一部変
更した実施例を示す第３図と同様な図である。１・・・・・・のり乾燥機用チェーン、２ｂ、７
ｂ・・・・・・アタッチメントリンクプレート、１３．
１３’・・・・・・支持腕、１５ａ・・・・・・線材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

支持腕にのり簀を載置して乾燥炉内を搬送するのり乾燥
機用チェーンにおいて、チェーンのアタッチメンｌ−リ
ンクプレートに、線材を圧延して長円状に形成した支持
腕を、その長円方向に荷重が作用するように固着して構
成したのり乾燥機用チェーン。