JPS5953919B2 - 有機マグネシウム錯体の製造方法 - Google Patents

有機マグネシウム錯体の製造方法

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JPS5953919B2
JPS5953919B2 JP4124576A JP4124576A JPS5953919B2 JP S5953919 B2 JPS5953919 B2 JP S5953919B2 JP 4124576 A JP4124576 A JP 4124576A JP 4124576 A JP4124576 A JP 4124576A JP S5953919 B2 JPS5953919 B2 JP S5953919B2
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organomagnesium
complex
producing
hydrocarbon group
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正保 古里
久也 桜井
英夫 森田
正 池上
勝昭 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有機マグネソウム錯体の新規な製造方法に関
する。
有機ハロゲン化物と金属マグネシウムとをエーテルの存
在下に反応させることにより得られる有機マグネシウム
化合物は、いわゆるグリニヤール試薬として知られてお
り、有機合成の原料として、あるいは触媒の原料として
広く用いられている。
この化合物は炭化水素媒体中、エーテル不存在下で反応
させることによつても合成することができ、使用目的に
よつてさらに変成を加えた化合物が合成される。たとえ
ば、英国特許第1003551号には、水酸基またはエ
ノール化しうるケト基を有する有機化合物の金属誘導体
と有機マグネシウムとの錯体が開示されており、有機リ
チウム触媒の代りに用いることができると述べられてい
る。
本発明者らは、チーグラー法ポリオレフィン製造用触媒
原料として有用な有機マグネシウム化合物について研究
の結果、シロキシ基を含有する有機マグネシウム錯体の
新規な製造法を見出し本発明に至つた。
すなわち、本発明は、一般式RlaMgX,−a(式中
、R1は炭素原子数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子を表わし、aはoより大きく2以下の数である。
)で示される有機マグネシウム化合物(4)と、一般式
(R2R3R4SiO)AIX,または(R2R3R4
SiO)AノR5X(式中、R2は水素原子、ハロゲン
原子または炭素原子数1〜10の炭化水素基、R3は水
素原子または炭素原子数1〜10の炭化水素基、R4、
R5は炭素原子数1〜10の炭化水素基、Xはハロゲン
原子を表わす。)で示されるアルミニウム化合物8とを
反応させることを特徴とする一般式MgaM79Rlp
(0SiR2R3R4)QR5l(式中、R1、R2、
R3、R4、R5は上述の意味であり、α、β、P,.
qはoより大きい数、γはoまたはoより大きい数で、
α/βEO.5〜20、2α+3β−p+q+γの関係
式を有する。)で示される不活性炭化水素媒体に町溶な
有機マグネシウム錯体の製造方法である。上記一般式で
示される錯体につい(以下に詳細に説明する。
式中、R1、R2、R3、R4、R5で表わされる炭化
水素基としては、脂肪族、芳香族または脂環式炭化水素
基を用いることができる。これらは、たとえば、メチル
、エナル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、オク
チル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、ベンジル、フ
エニル、シクロヘキシル基である。
炭化水素基R1としては特に脂肪族炭化水素基が好まし
い。(0SiR2R3R4)で示されるシロキシ基とし
ては、Siに結合しているR2、R3、R4かずべて炭
化水素基のもの、これら基のうち1ないし2が水素原子
またはハロゲン原子であるものも含まれる。
α/βは町溶性錯体を得るために重要であり、0.5〜
20の範囲が安定な錯体を得る上で好ましい。
この錯体は炭化水素溶液の形で得られ、単一錯体ないし
複数種の錯体の混合物と推定される。
錯体の組成は溶液を分析することにより求めることがで
き、また分子量を測定することにより平均組成を決定す
ることは可能である。本発明の錯体は、不活性炭化水素
媒体に溶解レ溶液の形で得られるために取扱いが容易で
あり、工業的規模で用いるのに極めて適している。
また、水、酸素等に安定なシロキシ基を含有しているた
め、これを含有しないものよりも取扱い上安全である。
さらに、この錯体はオレフイン重合用触媒として極めて
有用であり、活性が高いこと、シロキシ基の含有量を変
えることにより物性のコントロールが容易である等、種
々の望ましい特性を有している。上記の反応に用いられ
る一般式RlaMgX2−aで示される有機マグネシウ
ム化合物は、公知のグリニヤール試薬合成法にしたがつ
て、ハロゲン化炭化水素と金属マグネシウムとから合成
される。
合成溶媒としては、エーテル、不活性炭化水素のいずれ
も用いることができるが、エーテルは目的とする有機マ
グネシウム錯体の収率を落す上に、この錯体を触媒成分
として用いる場合に好ましい成分ではない。したがつて
、エーテル中で合成した場合には、脱エーテルするのが
望ましい。特に好ましくは、炭化水素媒体中で合成した
有機マグネシウム化合物である。さらに、一般式(R2
R3R4SiO)A2X2または一般式(R2R3R4
SiO)AIIRSXで示されるアルミ化合物(自)は
、公知の種々の方法で合成することができるが、たとl
ば、一般式R4AlX2あるいはR4R5AIXのアル
キル構造単位からなる化合物との反応により、またはA
IX,とNaOSiR3R4との反応により合成される
アルミニウム化合物(日の例としては、(H,.CH,
SiO)AlCIl2、〔H.((CH,)2Si0)
AlCl2、(H.CH,C2H,.C2H,SiO)
AllCl2、(H.nC,H,.C,H,S!0)A
lCl2、(H.CH,.iSO−C4H,SiO)A
lCl2、(H.CH,.nC,.nC8Hl,SiO
)AICl2、〔(C2H,),.NC,H,SiO〕
AICれ、(H.C,H,。nC,H,,SiO)AI
CI,、〔CH,)2.C,H,Si0〕AlCl2、
〔Cl.(CH,)2Si0〕AlC22、(H2.C
H3SiO)A2Br2、,〔H。(CH3)2Si0
〕AlBr2、(H.CH3.C2H5SiO)AlB
r2、(H2.CH3SiO)All2、〔H.(CH
3)2Si0〕AlI2、(H.CH3.C2H5Sl
O)AlI2、(H2.CH3SiO)AlCH3Cl
l〔H.(CH3)2Si0〕AlCH3Cll(H.
CH3.C2H5SiO)AlC2H5Cll〔CH3
)2.C2H,Si0〕AlC2H5Cll〔H.(C
2H5)2S10〕A2C2H5C2、(H.C2H5
C3H,SlO)AIC,H,Cll〔(C2H5)2
C3H,S10)AlC3H,Cll(H.CH3.C
6H,3SiO)AlC6Hl3C2、〔CH,)2.
C6H13Si0′)AlC6Hl3Cll(H.CH
3.C8Hl7SiO)AlC8Hl,Cll(H.C
H,。
C5HllS!0)AllC,HllCll(H.CH
3.C6H5SiO)AlC6H,Cll(H2。CH
3SiO)AlCH3Rrl〔H.(CH3)2Si0
〕AlCH3Brl(H.CH3.C2H5SiO)A
lC2H5Brl〔CH3)2.C2H5S10〕Al
C2H5Brl(H2.CH3SiO)AlCH3ll
〔H.(CH3)2Si0〕AlCH3ll(H.CH
3.C2H5SiO)AlC2H5ll〔CH,)2.
C2H5Si0〕AlC2H5l等が挙げられる。一般
式(R2R3R4SlO)A!X2または一般式(R2
R3R4SiO)AlR5Xを用いずに、一般式(R2
R3R4SiO)ZnX、(R2,R3R4SiO)B
eXl(R2R3R4SlO)BX2、(R2R3R4
SiO)BR5Xを用いて、この種の錯体を作ることは
可能である。
アルミニウム化合物(Fjとして、特に好ましくは一般
式(R2R3R4SiO)AlX2で示される化合物で
ある。このアルミニウム化合物は空気中でも発火の危険
性がなく、工業的取扱い上特に有利である。出発原料で
ある一般式RlaMgX2−aで示される有機マグネシ
ウム化合物は、不活性炭牝水素媒体には不溶あるいは難
溶であるが、前記の反応により、有機マグネシウム成分
とアルミニウム化合物成分と錯体を形成し、溶媒に町溶
となる。
有機マグネシウム成分とアルミニウム111S合物の間
でシロキシ基の分配が行なわれており、これは核磁気共
鳴スペクトルから認められる。囚と(日の反応は20〜
200℃、特に好ましくは50〜150℃の温度で0.
5〜20時間行なわせる。
この反応を行なうにあたつて、(4)成分の反応濃度は
0.1〜4.0モル/l(D濃度領域で行いうるが、有
機マグネシウム錯体の高濃度溶液を得るには、(4)成
分の反応濃度を反応操作上支障のない範囲で高めること
が有利である。(19成分は0.05〜5モル/lの濃
度を用いることができる。囚と(日の反応で得られる不
活性炭化水素媒体町溶の有機マグネシウム錯体は、Mg
/Alモル比0.5〜20の組成を有しており、この組
成は(4)成分に対する反応系に加える(B)成分の量
を変化させることにより、前記範囲内で任意に変えるこ
とができる。(4)と(B)の反応を実施する反応媒体
としては、へキサン、ヘプタンの如き脂肪族炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレンの如き芳香族炭化水素、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンの如き脂環式炭
化水素を用いることができる。以下実施例を挙げて、本
発明をさらに詳しく説明する。
実施例 1 容量200TILIのフラスコに窒素雰囲気下、エチル
アルミニウムジクロリド0.05モルと乾燥ヘプタン5
0aを導入した。
これに、ポリヒドロメチルシロキサン0.05モルを含
有する乾燥ヘプタン溶液50m1を添加し、加熱還流下
3時間反応を行なつた。この反応液を分析した結果、(
H.CH3C2H5SlO)AICll2O.5モル/
j溶液であつた。次に、容量500WLI,のフラスコ
に窒素雰囲気下に3.89のマグネシウム粉末(0.1
6グラム原子)を入れ、これにn−ブチルクロリド0.
15モルを含有する乾燥ヘプタン溶液200m1,のう
ち、30aを加えた。
加熱還流下、撹拌を行い、反応が開始してから残りのn
−ブチルクロリド溶液を30分かけて添加し、添加終了
後、さらに1時間還流下に加熱した。得られた反応混合
物に、上記反応で得た(H。
CH3。C2H5SlO)AICll2O.OO9モル
をヘプタン50T!Llと〜もに加え、98℃で3時間
反応を行ない、マグネシウムを0.13モル/jの濃度
で含む溶液を得た。分析の結果、た錯体の組成は、Mg
AjO.,, (n−C,H,),.,,(0SiH.CH,C,Hr
j)。
.,,であつた。実施例2〜9 得られ 実施例1と同様にして合成した各種マグネシウム化合物
とアルミニウム化合物を、ヘプタン250―中で第1表
に示す条件で反応を行なつた結果、第1表に示す結果を
得た。
実施例10〜12 第2表の各種ジアルキルマグネシウムとアルミニウム化
合物を、ヘプタン250d中で第2表に示す条件で反応
を行ない、第2表に示す結果を得た。
実施例 13 実施例1においてエチルアルミニウムジクロリドの代り
に、ジエチルアルミニウムクロリドを用いて反応を行な
わせ、(H.CH,.C,H5SiO)AIC,R,C
IO.5モル/l溶液を得ムこのアルミニウム化合物0
.008モルをへブタン50m1と5もに、実施例1と
同様にして得たグリニヤ一反応混合物に加え、98℃で
2時間反応させた。
反応後、沈澱物を済過し、マグネシウム0.15モル/
lの濃度で含む溶液を得た。分析の結果、戸液の錯体の
組成はMgAjO.,,(NC4H,),.23(C2
H5)o・21(0SiH●CH3・C2Ht5)O・
!9であつた。実施例14〜22 第3表に示すように、各種マグネシウム化合物とアルミ
ニウム化合物を、ヘプタン250―中で第3表に示す条
件で反応を行ない、第3表の結果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式R^1_aMgX_2−a(式中、R^1は
    炭素原子数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン原子を
    表わし、aはoより大きく2以下の数である。 )で示される有機マグネシウム化合物(A)と、一般式
    (R^2R^3R^4Sio)AlX_2または(R^
    2R^3R^4Sio)AlR^5X(式中、R^2は
    水素原子、ハロゲン原子、または炭素原子数1〜10の
    炭化水素基、R^3は水素原子または炭素原子数1〜1
    0の炭化水素基、R^4,R^5は炭素、原子数1〜1
    0の炭化水素基、Xはハロゲン原子を表わす。)で示さ
    れるアルミニウム化合物(B)とを反応させることを特
    徴とする一般式MgαAlβR^1p(OSiR^2R
    ^3R^4)qR^5r(式中、R^1、R^2、R^
    3、R^4、R^5は上述の意味であり、α、β、p、
    qはoより大きい数、rはoまたはoより大きい数で、
    α/β=0.5〜20、2α+3β=p+q+rの関係
    式を有する。 )で示される不活性炭化水素媒体に可溶な有機マグネシ
    ウム錯体の製造方法。2 アルミニウム化合物(B)と
    して一般式(R^2R^3R^4Sio)AlX_2で
    示されるアルミニウム化合物を用いる特許請求の範囲第
    1項記載の不活性炭化水素媒体に可溶な有機マグネシウ
    ム錯体の製造方法。 3 アルミニウム化合物(B)の置換基R^2R^3R
    ^4SioのR_2が水素原子、R^3、R^4が炭素
    原子数1〜10の炭化水素基である特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の不活性炭化水素媒体に可溶な有機マ
    グネシウム錯体の製造方法。
JP4124576A 1975-12-22 1976-04-14 有機マグネシウム錯体の製造方法 Expired JPS5953919B2 (ja)

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MX767257U MX4337E (es) 1975-12-22 1976-11-05 Procedimiento mejorado para la obtencion de un complejo de organomagnesio soluble en un hidrocarburo inerte
IT29193/76A IT1067002B (it) 1975-12-22 1976-11-10 Metodo di preparazione di un complesso magnesio-organico
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