JPS5953900B2 - β−スルフエニルアクリル酸及びその誘導体 - Google Patents

β−スルフエニルアクリル酸及びその誘導体

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JPS5953900B2
JPS5953900B2 JP51066233A JP6623376A JPS5953900B2 JP S5953900 B2 JPS5953900 B2 JP S5953900B2 JP 51066233 A JP51066233 A JP 51066233A JP 6623376 A JP6623376 A JP 6623376A JP S5953900 B2 JPS5953900 B2 JP S5953900B2
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acrylic acid
carbon atoms
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憲興 宮本
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Kao Soap Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な化合物であるβ−スルフエニルアクリル
酸及びその誘導体に関する。
さらに詳しくは、β−スルフエニルアクリル酸及びその
アルカリ金属塩、エステル、酸アミド、酸ハロゲン化物
並びにそれらの製造法に関する。既存の各種の抗微生物
薬料を使用する場合には種々の問題点がある。
即ち既存の抗微生物薬料は、その適応する系の範囲が非
常に狭いということである。それ故現状では目的とする
系への既存の抗微生物薬料の選択においては、多数の薬
料を多数の項目の試験に供しなければならない。フエノ
ール系の抗微生物薬料は広く利用されているが、一般に
抗微生物スベクトルが狭く高濃度で使用しなければなら
ない。ハロゲン置換芳香族系の抗微生物薬料も広く用い
られているが、自然界で分解されず蓄積される傾向にあ
り問題を引き起す可能性を内包している。その他逆性石
鹸も低濃度で顕著な抗微生物活性を示すことで知られて
いるが、泡立ちを避けたい系、又はアニオン性乳化系へ
の適用は不溶性錯体を形成するため困難である。かかる
問題点を解決するため鋭意研究の結果本発明が完成され
たものである。本発明は次の一般式(1)で表わされる
β−スルフエニルアクリル酸及びその誘導体並びにこれ
らの製造法を提供するものである。
RlS−CH−CH−COX(1) 〔式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基、アルケニ
ル基又はアリール基を表わす。
Xは0M(Mは水素又はアルカリ金属を示す)、0R2
(R2は炭素数1〜20のアルキル基またはエーテル結
合を有して良い多価アルコールから1個の0Hを除いた
残基を示す)、NR3R4(R3およびR4はそれぞれ
水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、または水酸基
あるいは塩の形のスルホン酸基で置換された炭素数2〜
6のアルキル基を示す)又はハロゲン原子を表わす〕。
一般式(1)においてXが0Mである化合物、即ち一般
式(2)R1S−CH−CH−COOM(2) (式中、R1は式(1)の場合と同じ、Mは水素または
アルカリ金属である。
)で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸およびその
塩は、一般式(3)RlSH(3)(式中、R1は炭素
原子数1ないし20個のアルキル基、アルケニル基また
はアリール基であるDで表わされるメルカプタンとアセ
チレンモノカルボン酸とを水溶液中アルカリ金属水酸化
物の存在下に反応せしめることにより製造される。
従来、エタノール中、ソジユウムエトキシドを触媒とし
てパラ−トリルメルカプタンをアセチレンモノカルボン
酸に付加させた例は公知である(W.E.Twce,D
.L.GOIdhamer,R.B.Kwse,J.A
mer.Chem.SOc.,8l493l(1959
))。
本発明者らは一般式(3)で表わされるメルカプタンと
アセチレンモノカルボン酸とが水溶液中、アルカリ金属
水酸化物の触媒により、高収率にて1:1付加反応を行
うことを見出した。
本発明において、メルカプタンとアセチレンモノカルボ
ン酸のモル比は1:1.0〜1.3を適当とし、これよ
りもアセチレンモノカルボン酸の量が少ない場合には、
メルカプタンが残存するため好ましくない。
反応温度は通常0〜100℃、好ましくは20〜60℃
である。また、アルカリ金属水酸化物としては、苛性ソ
ーダ、苛性カリが適当である。一般式(1)においてX
がハロゲン原子である化合物、即ち一般式(4)RlS
−CH=CH−COY(4) (式中R1は炭素原子数1ないし20のアルキル基、ア
ルケニル基もしくはアリール基である。
Yはハロゲン原子を示す。)で表わされるβ−スルフエ
ニルアクリル酸ハロゲン化物は、一般式(4yR1S−
CH=CH−COOH(4Y(R1は前記と同じ)で表
わされるβ−スルフエニルアクリル酸と無機酸ハロゲン
化物とを反応させることにより製造される。
無機酸ハロゲン化物としては、チオニルクロライド(S
OCI,)、三塩化リン(PCl3)、五塩化リン(P
CII5)、オキシ塩化リン(POCl3)、三臭化リ
ン(PBr3)、五臭化リン(PBr,)が挙げられる
本発明方法において、無機酸ハロゲン化物の使用量は、
β−スルフエニルアクリル酸に対して約1.3〜2倍モ
ル過剰であることが好ましい。反応温度は0〜70℃で
、通常30分〜4時間反応を行なう。例えば0℃では1
〜4時間、70℃では30分〜2時間が好ましい。反応
媒体として溶剤は使用しても使用しなくてもよく、使用
するときには、CCl4,CHOl3,CH2C22な
どのハロゲン化炭化水素溶剤が好ましい。
一般式(1)においてXt)SOR2である化合物、即
ち−般式(5)RlS−CH=CH−COOR2(5) (式中R1は炭素原子数1ないし20個のアルキル基、
アルケニル基またはアリール基である。
R2は炭素原子数1ないし20個のアルキル基またはエ
ーテル結合を有しても良い多価アルコールから1個の0
H基を除いた残基を示す)で表わされβ−スルフエニル
アクリル酸エステルは、前記一般式(4)RlS−CH
−CH−COY(4) (式中、R1は炭素原子数1ないし20個のアルキル基
、アルケニル基もしくはアリール基であり、Yはハロゲ
ン原子である。
)で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化
物と一般式(6)R2OH(6)(式中、R2は炭素原
子数1ないし20個のアルキル基またはエーテル結合を
有してもよい多価アルコールから1個の0H基を除いた
残基を示すDで表わされるアルコール類とを塩基性藩媒
中にて反応させることによつて製造される。
また、本発明において用いられる一般式(6)で表わさ
れるアルコール類の例として、炭素原子数1ないし20
個の直鎖または枝分れ鎖の一価アルコール;エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン、エリス
リトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソル
ビトール、マンニトールなどの多価アルコール;R2 ― R1美CH2CH−0)NH(式中、R1は水素または
C1〜C2Oのアルキル基、R2は水素またはメチル基
、nは2以上の整数である。
)で表わされるポリアルキレングリコールまたはそのモ
ノアルキルエーテル;ジグリセリン、ジペンタエリスリ
トール、キシリタン、ゾルビタンおよびマンニタンのよ
うな多価アルコールの分子内または分子間脱水物があげ
られる。本発明は前記一般式(4)で表わされるβ−ス
ルフエニルアクリル酸ハロゲン化物がピリジンあるいは
苛性ソーダー水溶液や炭酸ソーダ水溶液などのアルカリ
水溶液のような塩基性溶媒中で一般式(6)で表わされ
る各種アルコール類と容易に反応して一般式(5)で表
わされるβ−スルフエニルアクリル酸エステルが高収率
で得られるとの知見に基づき、鋭意研究の結果完成した
ものである。
本発明において一般式(6)で表わされるアルコール類
の使用量は、一般式(4)で表わされるβ−スルフエニ
ルアクリル酸ハロゲン化物に対して通常1.1〜20倍
モル過剰が適当である。
反応温度は0〜50℃で通常1〜4時間反応を行なう。
又一般式(5)で表わされるβ−スルフエニルアクリル
酸エステルは、前記一般式(4yで表わされるβ−スル
フエニルアクリル酸と一般式(6)で表わされるアルコ
ール類を酸触媒の存在下に反応させることによつても製
造される。この方法においてはアルコール類の使用量は
β−スルフエニルアクリル酸に対し通常2〜12倍モル
過剰が適当である。酸触媒としては、硫酸、塩酸などの
無機酸、パラトルエンスルホン酸などの有機酸およびア
ンバーライトIR−120などのカチオン交換樹脂が適
当である。反応温度は約60〜110℃で通常1〜5時
間反応する。
反応にあたつて、ベンゼンあるいはトルエンのような水
と共沸する溶媒を用いることができる。
一般式(1)においてXがNR3R4である化合物、即
ち一般式(7)RlS−CH−CH−CONR3R4(
7)弐中R1は炭素原子数1ないし20のアルキル基、
アルケニル基もしくはアリール基であり、R3およびR
4はそれぞれ水素原子、炭素原子数1ないし20個のア
ルキル基、または水酸基あるいは塩の形のスルホン酸基
で置換された炭素数2〜6のアルキル基を示す)で表わ
されるβ−スルフエニルアクリル酸アミドは、前記一般
式(4yで表わされるβ−スルフエニルアクリル酸もし
くは前記一般式(4)で表わされるβ−スルフエニルア
クリル酸ハロゲン化物と、一般式(8)HNR3R4(
8) (式中R3及びR4はそれぞれ前記の通り)で表わされ
る第1級アミンあるいは第2級アミンとを反応させるこ
とにより製造される。
この場合、次の2通りの方法がある。
1β−スルフエニルアクリル酸とアミン類とを無溶媒に
て加熱脱水する方法。
2β−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化物とアミン類
とを水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ
水溶液やピリジンのような塩基性溶媒中で反応させる方
法。
1の方法の場合、アミン類の使用量としてβスルフエニ
ルアクリル酸に対して2倍モル以上用いると生成物であ
る一般式(7)で表わされるアミドの収率が向上する。
反応温度は通常150〜170℃が好ましく、約1モル
の水が留去するまで加熱縮合させる。2の方法の場合、
β−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化物に対して2〜
3倍モルのアミン類を使用し、通常0〜50℃の温度で
反応させる。
本発明によつて得られる一般式(1)で表わされるβ−
スルフエニルアクリル酸及びその誘導体はそれ自体で、
又はこれを有機もしくは無機の過酸化物で酸化すること
により得られる一般式RlSOOCH−CHCOX(R
l,Xは前記と同じ、nは1又は2)で表わされる化合
物が、界面活性能、抗菌作用を有し、洗浄剤、殺菌剤、
消毒剤等に用いることができる。本発明化合物はその部
分構造の違いによりその抗微生物活性が異なり、R1又
はXを変化させることによつて広範囲の抗微生物活性を
得ることができる。
遊離脂肪酸であるβ−スルフエニルアクリル酸(式(1
)においてX−0H)はクリーム基剤としての性能を有
し、特にR1が炭素数12,14のアルキル基のものが
好ましく、バニシングクリーム、コールドクリーム、ロ
ーシヨン類等の防腐に適している。
β−スルフエニルアクリル酸塩(式(1)においてX−
0M(Mはアルカリ金属))は脂肪酸ナトリウムとよく
似た性質を持ち、水含有量の多いローシヨンタイプの液
体石鹸等の防腐に最適である。
β−スルフエニルアクリル酸エステル(式(1)におい
てX−0R2)はR1の炭素数又はR2の構造によつて
異なるが、R2が短鎖アルキル基の場合は各種クリーム
、ジャンプ一或いはリンス等の防腐剤として適当である
。R2が長鎖アルキル基の場合はワツクス状物質であり
、乳化型ワツクス等の防腐に適している。R2が多価ア
ルコールから1個の0Hを除いた残基である場合には広
い用途があり、化粧料、家庭用各種洗浄剤、化成品等が
ある。β−スルフエニルアクリル酸アミド(式(1)に
おいてX=NR3R4)は化粧料、家庭雑貨料の分散基
剤或は殺菌、防かび、防腐剤として有効である。次に実
施例をもつて本発明をさらに詳しく説明する。なお抗菌
性を示す試験の結果には、本発明化合物を酸化して得ら
れる以下の式のものも示した。RlSO−CH=CH−
COX n (Rl,Xは式(1)に同じ、n=1又は2)実施例
1苛性ソーダ(0.50モル)を水(5007n1)に
溶かす。
その中へアセチレンモノカルボン酸(0.55モノ(へ
)を滴下する。ついで室温にてラウリルメルカプタン(
0.50モノ(へ)を加える。滴下終了後室温にて3時
間撹拌する。反応混合物を希塩酸にて中和し、ベンゼン
抽出すると93%の収率(メルカプタン基準)にて結晶
物を得た。この結晶物を赤外線分析1R1核磁気共鳴N
MRl元素分析法にて分析したところ、次のような分析
結果を得た。IR:1660(C=O)C!!L−1。
NMR(0C14,TMS):δ7.25(二重線、1
H,=CH−COO−),5.85ppm(二重線、1
H,−S−CH=)。
元素分析値 この分析結果から上記結晶物は下記の構造式を有するも
のであることを確認した。
n−C,2H25S−CH=CH−COOH因みに上記
結晶物のナトリウム塩n−Cl2H25s−CH=CH
−COONaは優れた界面活性能を示し、50℃におけ
るCMCは0.60ミリモル濃度であつた。
実施例 2 各種メルカプタンとアセチレンモノカルボン酸について
反応を行つた。
その反応条件および収率を表1に、反応生成物の物性を
表2に示した。実施例 3実施例1で合成したβ−ラウ
リルスルフエニルアクリル酸(0.30モル)をCCl
4・(200d)にとかす。
その溶液へ室温にてSOCl2(0.45モノ(へ)を
滴下し、室温にて1時間撹拌する。ついで減圧にてCC
l4と過剰のSOCl2を除去すると92%の収率で粘
稠な液体を得た。この液体を分析したところ次のような
結果を得た。IR:1775(C=0)儂−10 NMR(CC24,TMS):δ7.20(二重線)、
1H,=CH−COCl),5.78ppm(二重線、
1H,−S−CH=)。
V1′ この分析結果から上記結晶物は下記の構造式を有するも
のであることを確認したn−Cl2H25s−CH=C
H−COcl実施例 4各種のβ−スルフエニルアクリ
ル酸ハロゲン化物を合成し、その反応条件と収率を表3
に示した。
実施例 5実施例1で合成したβ−ラウリルスルフエニ
ルアクリル酸(0.3モノ(へ)、メタノール(30七
0、濃硫酸(5.0m0をベンゼン(400mt)に溶
かし、50時間、80℃に加熱した。
その間ベンゼン一水共沸により水を除いた。反応終了後
、反応混合物を減圧濃縮すると76%の収率で結晶物を
得た。この結晶物を分析したところ、次のような結果を
得た。
融点:48〜50しC(ヘキサンから) IR:1710(C=0)(177!−1NMR(CC
l4,TMS):δ7.55(二重線、1H,−CH−
COO−),5.80ppm(二重線、1H,−S−C
H−)▲易w この分析結果から上記結晶物は下記の構造式を有するも
のであることを確認した。
n−Cl2H25s−CH−CH−COOcH3実施例
6各種のβ−スルフエニルアクリル酸エステルの合成
を行ない、その反応条件と収率を表4に、生成物の物性
を表5にまとめた。
実施例 7 メタノール(0.45モル)をピリジン(150d)に
とかす。
その溶液へ実施例3で合成したβ−ラウリルスルフエニ
ルアクリル酸塩化物(0.30モル)を加え、25℃で
1時間攪拌する。反応混合物を水200d中へあけ、エ
ーテル抽出する。
エーテル層を水洗し、エーテルを減圧除去すると83%
の収率にて結晶物を得た。この結晶物を分析したところ
次のような結果を得た。
融点:48〜50℃(ヘキサンから) IR:1710(C=O)CffL−1 NMR(CCl4,TMS):δ7.55(二重線,1
H,=CH−COO−)、5.80pIm(二重線, 1H,−S−CH=)。
この分析結果から上記結晶物は下記の構造式を有するも
のであることを確認した。
n−Cl2H25−s−CH−CH−COOcH3実施
例 8各種のβ−スルフエニルアクリル酸エステルの合
成を行い、その反応条件と収率を表6に示した。
実施例 9 実施例1で合成したβ−ラウリルスルフエニルアクリル
酸(0.3モル)とジエタノールアミン(0.75モル
)とを170℃にて3時間加熱し、生成する水を留去す
る。
ついで反応混合物を水(300WLt)の中へあけ、エ
ーテル抽出すると65%の収率で粘稠な液体を得た。こ
の液体を分析したところつぎの結果を得た。
IR:1630(CflL−1)。NMR(CCl4,
TMS): δ7.30(二重線,1H,=CH−CON−)、5.
90PF(二重線,1H,−S−CH=)。
JL工1八l▲v●u▲V.=tこの分析結果から上記
結晶物は下記の構造式を有するものであることを確認し
た。
しN2しN2υi 実施例 10 ジメチルアミン(1.5モル)をピリジン(100d)
にとかす。
その溶液へ実施例3で合成したβーラウリルスルフエニ
ルアクリル酸クロリド(0.30モノ(ハ)を滴下する
。反応混合物を25℃にて1時間攪拌する。反応混合物
を水(200d)の中へあけ、エーテル抽出すると82
%の収率で液体を得た。この液体を分析したところつぎ
の結果を得た。
IR:1635((1−1)。NMR(CCl4,TM
S): δ7.25(二重線,1H,=CH−CON−)、この
分析結果から上記結晶物は下記の構造式を有するもので
あることを確認した。
し113 実施例 11 タウリン(NH2CH2CH2OSO2Na)(0.6
モル)とNa2CO3(0.6モノ(ハ)とを水(20
0WLt)にとかす。
その中へ実施例3で合成したβ−ラウリルスルフエニル
アクリル酸クロリド(0.3モル)を加え、25℃にて
1時間反応させる。反応混合物から水を除去後、イソプ
ロピルアルコール可溶分を濃縮すると結晶物を得た。こ
の結晶物を分析したところ次の結果を得た。IR:16
30(c!n−1)。
NMR(CD3OD,TMS): δ7.20(二重線,1H,=CH−CON−)、5.
91PP1(二重線,1H,−S−CH−)。
鳳▲〜IVIl●υ υ●νこの分析
結果から上記結晶物は下記の構造式を有するものである
ことを確認した。n−C,2H25S−CH=CH−C
ONHCH2a−12S0へa実施例 12各種のβ−
スルフエニルアクリル酸アミドの製造を行ない、その合
成条件と収率を表7に、反応生成物の物性を表8に示し
た。
実施例 13 薬剤の既定濃度溶液を1d採取し、ペトリ皿に取り、つ
づいて溶解させた普通寒天培地を19d加え、均一に攪
拌したのち放冷して固化させた。
その表面に1d当り細菌が百万個になるよう調製した菌
液の一白金耳を塗布し、30℃の恒温室で48時間培養
したのち、細菌の生育状況より、培地中の薬剤の最少発
育阻止濃度を求めた。結果を表9〜11に示す。実施例
14 カビおよび酵母の生育阻止効力の試験 乾燥滅菌した径9C!nのペトリ皿に所定濃度の薬剤溶
液を1m!,と加熱溶解させたサブロー寒天培地19m
tとを入れ、均一に混和後固化して平板にした。
この薬剤混和サブロー寒天培地上に日本工業規格JIS
−Z−2911のカビ抵抗性試験法に準じ、ペニシユリ
ウム・シユトリナム、アスペルギルス・ニガ一およびト
リコピトン・メンタグロフアイテスの各々の胞子懸濁液
および、代表的酵母であるカンデイダ・アルビカンスの
懸濁液から各各、一白金耳採取して、塗布した。
25℃恒温室で5日間培養したのち、カビおよび酵母の
生育状況を観察し、最少生育阻止濃度を求め、効力を試
験した。
結果を表12に示す。
実施例 15 グラム陽性菌及びグラム陰性菌に対する活性基と発育阻
止効力薬剤の混和寒天培地試験法にのつとり、各種の細
菌類の生育を阻止するのに要する培地中の薬剤濃度を求
めた。
すなわち、薬剤の既定濃度溶液を1m1採取し、ペトリ
皿に取り、つづいて溶解させた普通寒天培地を19a加
え、均一に攪拌したのち放冷して固化させた。
その表面に、1m1当り細菌が百万個になるように調製
した菌液の一白金耳を塗布し、30℃の恒温室で72時
間培養したのち、細菌の生育状況より、培地中の薬剤の
最少発育阻止濃度を求めた。結果を表13及び14に示
す。
+:発育し、発育阻止効力が認められない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式(1)で表わされるβ−スルフエニルア
    クリル酸及びその誘導体R^1S−OH=CH−COX
    (1) 〔式中R^1は炭素数1〜20のアルキル基、アルケニ
    ル基又はアリール基を表わす。 XはOM(Mは水素又はアルカリ金属を示す)、OR^
    2(R^2は炭素数1〜20のアルキル基またはエーテ
    ル結合を有しても良い多価アルコールから1個のOHを
    除いた残基を示す)、NR^3R^4(R^3およびR
    ^4はそれぞれ水素原子、炭素数1〜20のアルキル基
    、または水酸基あるいは塩の形のスルホン酸基で置換さ
    れた炭素数2〜6のアルキル基を示す)又はハロゲン原
    子を表わす。〕2 一般式(1)においてR^1が炭素
    数3ないし18の直鎖アルキル基、アルケニル基である
    特許請求の範囲第1項記載のβ−スルフエニルアクリル
    酸及びその誘導体。 3 一般式(1)においてR^1がフェニル基である特
    許請求の範囲第1項記載のβ−スルフエニルアクリル酸
    及びその誘導体。 4 一般式(1)においてXがOM(Mは前記に同じ)
    である特許請求の範囲第2項又は第3項記載のβ−スル
    フエニルアクリル酸及びその誘導体。 5 一般式(1)においてXがOR^2(R^2は炭素
    数1〜3のアルキル基、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化
    学式、表等があります▼、 から成る群から選ばれるもの)である特許請求の範囲第
    2項又は第3項記載のβ−スルフエニルアクリル酸誘導
    体。 6 一般式(1)においてXがNR^3R^4(R^3
    は水素原子、炭素数1ないし3のアルキル基、炭素数2
    ないし3のヒドロキシアルキル基であり、R^4は水素
    原子、炭素数1ないし3のアルキル基、炭素数2ないし
    3のヒドロキシアルキル基又は塩の形のスルホン酸基で
    置換された炭素数2ないし3のアルキル基である)であ
    る特許請求の範囲第2項又は第3項記載のβ−スルフエ
    ニルアクリル酸誘導体。 7 一般式(1)においてXが塩素である特許請求の範
    囲第2項又は第3項記載のβ−スルフエニルアクリル酸
    誘導体。 8 一般式(3) R^1SH(3) (式中、R^1は炭素原子数1ないし20個のアルキル
    基、アルケニル基またはアリール基であるンで表わされ
    るメルカプタンとアセチレンモノカルボン酸とを水溶液
    中アルカリ金属水酸化物の存在下に反応せしめることを
    特徴とする一般式(2)R^1S−CH=CH−COO
    M(2)(式中、R^1は式(3)の場合と同じ、Mは
    水素またはアルカリ金属である。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸およびその
    塩の製造法。9 一般式 R^1S−CH=CH−COOH (式中、R^1は炭素原子数1ないし20のアルキル基
    、アルケニル基もしくはアリール基である。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸と無機酸ハ
    ロゲン化物とを反応させることを特徴とする一般式(4
    )R^1S−CH=CH−COY(4) (式中、R^1は前記と同じであり、Yはハロゲン原子
    を示す。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化
    物の製造法。10 無機酸ハロゲン化物としてチオニル
    クロライド、五塩化リン、オキシ塩化リン、三臭化リン
    、五臭化リンからなる群から選ばれるものを用い、式(
    4)におけるYが塩素又は臭素である特許請求の範囲第
    9項記載のβ−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化物の
    製造法。 11 一般式 R^1S−CH=CH−COOH (式中、R^1は炭素原子数1ないし20のアルキル基
    、アルケニル基もしくはアリール基である)で表わされ
    るβ−スルフエニルアクリル酸と一般式(6)R^2O
    H(6) (式中、R^2は炭素原子数1ないし20個のアルキル
    基またはエーテル結合を有してもよい多価アルコールか
    ら1個のOH基を除いた残基を示す。 )で表わされるアルコール類とを酸触媒の存在下に反応
    せしめることを特徴とする一般式(5)R^1S−CH
    =CH−COOR^2(5)(式中、R^1およびR^
    2は前記と同じ)で表わされるβ−スルフエニルアクリ
    ル酸エステルの製法。12 一般式(4) R^1S−CH=CH−COY(4) (式中、R^1は炭素原子数1ないし20個のアルキル
    基、アルケニル基もしくはアリール基であり、Yはハロ
    ゲン原子である。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化
    物と一般式(6)R^2OH(6)(式中、R^2は炭
    素原子数1ないし20個のアルキル基またはエーテル結
    合を有してもよい多価アルコールから1個のOH基を除
    いた残基を示す。 )で表わされるアルコール類とを塩基性溶媒中にて反応
    させることを特徴とする一般式(5)R^1S−CH=
    CH−COOR^2(5)(式中、R^1およびR^2
    は前記と同じ)で表わされるβ−スルフエニルアクリル
    酸エステルの製造法。 13 塩基性溶媒がピリジン又は苛性ソーダもしくは炭
    酸ソーダ水溶液である特許請求の範囲第12項記載のβ
    −スルフエニルアクリル酸エステルの製造法。 14 一般式(4) R^1S−CH=CH−COY(4) (式中、R^1は炭素原子数1ないし20のアルキル基
    、アルケニル基もしくはアリール基であり、Yはハロゲ
    ン原子である。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸ハロゲン化
    物と一般式(8)R^3R^4NH(8)(式中、R^
    3およびR^4はそれぞれ水素原子、炭素原子数1ない
    し20個のアルキル基または水酸基あるいは塩の形のス
    ルホン酸基で置換された炭素原子数2ないし6のアルキ
    ル基である。 )で表わされる第1級あるいは第2級アミンとを反応さ
    せることを特徴とする一般式(7)▲数式、化学式、表
    等があります▼(7)(式中、R^1,R^3およびR
    ^4はそれぞれ前記の通りである。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸アミドの製
    造法。15 反応を水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム
    の水溶液中、又はピリジン中で行う特許請求の範囲第1
    4項記載のβ−スルフエニルアクリル酸アミドの製造法
    。 16 一般式 R^1S−CH=CH−COOH (式中、R^1は炭素原子数1ないし20のアルキル基
    、アルケニル基もしくはアリール基である。 )で表わされるβ−スルフエニルアクリル酸と、一般式
    (8)R^3R^4NH(8) (式中、R^3およびR^4はそれぞれ水素原子、炭素
    原子数1ないし20個のアルキル基または水酸基あるい
    は塩の形のスルホン酸基で置換された炭素原子数2ない
    し6のアルキル基である。 )で表わされる第1級あるいは第2級アミンとを無溶媒
    で加熱脱水する一般式(7)▲数式、化学式、表等があ
    ります▼(7)(式中、R^1,R^3及びR^4はそ
    れぞれ前記に同じ)で表わされるβ−スルフエニルアク
    リル酸アミドの製造法。
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