JPS595388Y2 - 押入れ収納用銃ロツカ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は銃の収納するためのロッカーに関し、特に盗難
の危険が少なく、安全かつ確実に銃を収納保管すること
ができる銃口ツカ−に関するものである。

猟銃、クレー射撃銃等の銃類を保管するには盗難及び安
全性に万全の注意を払う必要があり、その保管について
の法規制もなされている。

しかし、従来一般家庭で行なわれている銃の保管状態は
必ずしも万全ではなく、盗難等の危険を含んでいるもの
であった。

例えば、市販の銃口ツカ−、金庫等は確かに施錠が確実
になされているが、これとて破壊することはさして困難
ではなく、錠前に通じている者であれば容易に破錠でき
ると言われている。

また、猟銃、クレー射撃銃等は銃身が長く、二つに分解
して収納して家庭に置いたとき、外部から目につきやす
いという欠点があり、銃を開けるまでもなく、ロッカー
全体を盗まれる危険性を有している。

したがって、銃を安全に保管するためには錠の構造はと
もかく、外来者の目につきに＜＜、かつ運搬不可能なロ
ッカーであることが望ましいのである。

本考案は上述の銃口ツカ−の条件を満たすべく考案され
たものであり、盗難の危険性が少なく、安全かつ確実に
銃を収納保管することができる銃口ツカ−を提供するも
のである。

即ち本考案は、少なくとも銃床及び銃身を別個に収納で
きる銃架台を内部に有する錠付き引出しを収納した錠付
き箱体を押入れの仕切り板に吊着した銃口ツカ−を要旨
とするもので゛ある。

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図乃至第３図は本考案の実施例を示し、第１図は本
考案に係る銃口ツカ−を押入れ内に設置した状態を示す
全体図、第２図は銃口ツカ−の正面図、第３図は同側断
面図である。

１は押入れの柱、２は押入れを上下段に仕切る仕切り板
、３は銃を収納する箱体である。

通常、家屋の押入れは一間、または半間の間隔に設けら
れた柱１重１間に水平な仕切り板２が設けられ、押入れ
を上下段に２分している。

仕切り板２の下面には適宜本数の桟４・・・・・・が押
入れの入口から奥の壁板に向かって設けられ、仕切り板
２の前面には梁５が柱１重１間に横架されている。

本実施例においては、上記桟４・・・・・・に箱体３が
吊着されている。

箱体３の上板は２重になっており、最上板６の適宜個所
にボルト７・・・・・・を設けて桟４・・・・・・及び
仕切り板２を貫通してボルト７・・・・・・で螺合させ
ている。

箱体３の吊着位置は押入れの入口側ではなく、壁板８に
近い奥の方に設けられている。

箱体３の前面にはヒンジ９によって開閉自在な蓋１０が
設けられ、蓋１０には取手１１及び錠前１２が設けられ
ている。

箱体３の中には前後に摺動し、出入自在の引出し１３が
設けられ、引出し１３の前部壁２１にはダイヤルキー１
４が設けられ引出し１３の出入れをロックできる構造と
なっている。

引出し１３内の底には銃床１５及び銃身１６を置くため
の溝１７．１８を３対有する銃側架台１９が設置されて
いる。

更に具体的には架台１９の上端面には銃身１６の直径寸
法と略同−の直径寸法を存して半円状に形成する銃身１
６の係合溝１８と、銃床１５の横巾寸法と略同−の巾貝
を存して形式する保合溝１７が設けられる。

引出し１３の前部壁近傍にはポケット板２０が底から植
立しており、前部壁２０との間にポケット２２を形成し
ている。

次に本実施例の使用方法及び作用効果について説明する
。

銃を収納するためには、まず引出し１３を取出し、溝１
７．１８へ銃床１５、銃身１６を夫々置き、工具等の付
属品、免許証等はポケット２２へ収納して引出し１３を
箱体３に納め、ダイヤルキー１４によって完全に施錠す
る。

次に箱体３の蓋１０で箱体３を閉塞し、錠１２にカギを
かけて箱体３自体をもロックする。

本実施例では押入れ仕切り板の桟の直接箱体が強固に固
定されているため、銃架台は安定しており、銃の保管、
状態は確実で安全である。

また、ダイヤルキーと錠前との組合せにより、ロックは
厳重である。

更に箱体の取付は位置が仕切り板の奥の方であるため、
通常の状態では人目に触れることがなく、また箱体は桟
に固定されているため、ロッカー自体を運搬することは
不可能である等の効果がある。

以上、第１乃至第３図に示す実施例について説明したが
、本考案は次の態様を含むものである。

銃架台は銃床及び銃身を別個に収納できれば十分であり
、１対以上置くことができる構造となっていれば良い。

引出しの中には前記実施例のポケットの他、乾燥剤収納
箱、小物入れ等を設けることもできる。

引出しのロックは必須要件であるが、その形式は特に限
定されない。

また箱体の蓋に設ける錠も構造に限定されない。

箱体の吊着方法は上記実施例のように桟にボルトで螺着
する方法、あるいは桟から補助部材を懸垂させ、これに
固定する方法、前方の梁、あるいは奥の壁板に補助的に
支持させる方法等もとることができる。

箱体の吊着位置は押入れの仕切り板の下であれば特に限
定されないが、押入れ入口側より実施例のように奥の方
へ設ける方が人目に一つかず好ましい。

本考案の銃口ツカ−は上記のような構造をとるため、次
のような利点を有する。

■ 設置場所が人目につかないため盗難の危険が極めて
少ない。

■ 押入れの仕切り板に吊着されているため、ロッカー
全体を運搬することができず、盗難の可能性を小さくし
ている。

引出し内には銃身の直径と略同−の直径寸法を存して ■ 半円状に形式する銃身の係合溝と、銃床の横幅と略
同−の幅員を存して形成する保合溝を具備する左右一対
の架台を対峙させて設けたことにより銃床及び銃身を確
実に支承させる事が出来、以って引出しの開閉時に於い
て位置ずれを起こす事なく安定した状態にて収納する事
が出来る。

特に本考案にあっては上記の様に構成したことにより、
銃床と銃身を分解した状態で収納出来ることに加えて銃
床を横向きに収納させる事が出来る事により、ロッカー
の厚みを薄くする事が出来る。

即ち引出しをコンパクトに形式することか一出来押入れ
を従来通り可の支障もなく使用する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る銃口ツカ−を押入れ内に設置した
状態を示す全体図、第２図は同銃ロッカーの正面図、第
３図は側断面図である。 ・・・・・・柱、２・・・・・・仕切り板、３・・・・
・・箱体、４・・・・・・桟、５・・・・・・梁、６・
・・・・・最上板、７・・・・・・ボルト、８・・・・
・・壁板、９・・・・・・ヒンジ、１０・・・・・・蓋
、１１・・・・・・取手、１２・・・・・・錠、１３・
・・・・・引出し、１４・・・・・・ダイヤルキー、１
５・・・・・・銃床、１６・・・・・・銃身、１７．１
８・・・・・・溝、１９・・・・・・架台、２０・・・
・・・ポケット板、２１・・・・・・前部壁、２２・・
・・・・ポケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押入れの仕切り板に出し入れ自在に吊着する引出しの底
   部に左右一対の銃架台を設けるに、同銃架台にはその上
   端部に銃身の直径寸法と略同−の直径寸法を存して半円
   状に形成する銃身の係合溝と、銃床の横巾寸法と略同−
   の巾貝を存して形成する銃床の保合溝を夫々対峙させて
   設けて成る押入れ収納用銃口ツカ−