JPS5913877Y2 - 床下収納用銃ロツカ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は銃を収納するロッカーに関し、特に盗難の危険
が少なく、安全かつ確実に銃を収納保管することができ
る銃口ツカ−に関するものである。

猟銃、クレー射撃銃等の銃類を保管するには盗難及び安
全性に万全の注意を払う必要があり、その保管について
の法規制もなされている。

しかし、従来一般家庭で行なわれている銃の保管状態は
必ずしも万全ではなく盗難等の危険を含んでいるもので
あった。

例えば、市販の銃口ツカ−、金庫等は確かに施錠が確実
になされているかこれとて破壊することはさして困難で
はなく、錠前に通じている者であれば容易に破錠できる
と言われている。

また、猟銃、クレー射撃銃等は銃身が長く、二つに分解
して収納してもかなりのスペースが必要であるため、ロ
ッカーや金庫に収納して家庭に置いたとき、外部から目
に付きやすいという欠点があり、錠を開くまでもなくロ
ッカー全体を盗まれる危険性を有している。

したがって、銃を安全に保管するためには錠の構造はと
もかく、外米の者の目に付きに＜＜、かつ運搬不可能な
ロッカーであることが望ましい。

本考案は上述の銃側ロッカーの条件を満たすべく考案さ
れたものであり、盗難の危険性が少なく安全かつ確実に
銃を収納保管することができる銃口ツカ−を提供するも
ので゛ある。

即ち本考案は、銃床及び銃身を別個に収納できる銃架台
、乾燥剤収納箱、取りはずし可能な中棚及び錠付き蓋を
備えた箱体を床の切抜き部枠に吊着して床下に収納し、
該切抜き部に床板を嵌め込んで゛なる銃口ツカ−を要旨
とするもので゛ある。

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１〜２図は本考案の一実施例を示し、第１図は横断面
図、第２図は縦断面図である。

１は家屋の床を示し、２は銃等を収納する箱体であり、
床１は箱体２を床下に収納するために箱体２の大きさだ
け四角に切抜かれている。

箱体２は吊着具３を介して切抜かれた床枠に吊着される
が実際には吊着具３の床下の梁４に係止され、床枠には
箱体２の重さがかからない構造となっている。

吊着具３は箱体２の上部外壁を包囲する包囲部５、その
上端近傍から水平に外側に延出する水平部６、その上端
から垂直に上に延出する垂直部７及びその上端から更に
水平に外側に延出する外枠８から構成され、水平部６と
梁４の上面がボルト９で係止され、包囲部５と箱体２の
上部壁がボルト１０、ナツト１１で係止されている。

箱体２の底には乾燥剤収納箱１２が底全面に設けられ、
乾燥剤収納箱１２の上部には通気孔１３が設けられてい
る。

乾燥剤収納箱１２の上には銃を置くための架台１４が設
置され、架台１４の上面には銃身１５を置くための凹溝
１６及び銃床１７を置くための凹溝１８が３対設けられ
ている。

即ち同凹溝１６は銃身１５の直径寸法と略同−の直径寸
法を存して半円状を呈する如く刻設され、又凹溝１８は
銃床１７の厚み寸法と略同−の巾貝を存して刻設される
。

架台１４は銃床及び銃身の両端近傍を支持できるように
２個所設けられている。

箱体２の中間深さの位置、即ち上記架台１４の上方位置
には中棚１９が設けられている。

中棚１９はその上端縁につば状の保合部が形成され、同
中棚１９は箱体２の側壁に設けられたカギ状の支持具２
０に上記保合部を引掛けた状態で置かれてあり、自由に
取りはずすことが可能どなっている。

箱体２の天井部にはヒンジ２１を介して開閉自在の蓋２
２が設けられ、ダイヤルキー２３が取付けられている。

また、蓋２２の内側には差入れ式のポケット２４がその
開口部を蓋２２の開放方向に向けて設けられている。

箱体２の上方、即ち床１の切抜き部には切抜き部とほぼ
同じ大きさの床板２５が嵌込まれ、吊着具３の包囲部５
上端で支えられている。

次に本実施例の使用方法及び作用効果について説明する
。

銃を収納するためにはまず箱体２内の湿気を防ぐために
乾燥剤を乾燥剤収納箱１２内に入れ、銃を銃身１５と銃
床１７に分け、夫々、溝１６．１８に収納したのち、中
棚１９を支持具２０にかける。

中棚１９の中には工具等の付属品を収納することができ
、また中棚１９は銃全体の上にあるため、中棚１９を設
置することにより銃を直接見えないようにできる利点も
ある。

次に免許証等の小物はポケット２４に挿入し、蓋２２を
してダイヤルキー２３で施錠する。

更に床板２５を切抜き部に嵌め込むことにより、切抜き
部の上も家屋の床として使用できるようになる。

また、この上に小さな敷物、あるいは小さな家具を置け
ば銃の保管位置は人目に付かなくなる。

以上、第１〜２図に示す実施例について説明したが、本
考案は次の態様をも含むものである。

銃架台は銃床及び銃身を別個に収納できれば十分であり
、１対以上置くことができる構造となっていれば良い。

乾燥剤収納箱は箱状でなく袋状でもよいし、また、銃架
台の下ではなく、箱体の壁に取付けてもよい。

中棚は箱体の平面全面に設ける必要はなく、小さいもの
でもよいが、少なくとも銃全体を覆う大きさがあると上
から銃を見ることができな、くなる効果があるため好ま
しい。

蓋の錠は必要であるが、錠前の形式は特に限定されるも
のではない。

箱体はステンレススチール等の金属で構成されることが
好ましいが、木材、堅牢なプラスチックで構成すること
もできる。

箱体の吊着方法は特に限定されず直接床に懸垂させる方
法、床下の柱に固定させる方法等を取り得るが、本実施
例のように梁に固定するのが好ましい。

床の切抜き部に嵌め込む床板は単に嵌め込むだけではな
く蝶番等で開閉自在にすることも可能である。

本考案の銃口ツカ−は上記のような構造をとるため、次
のような利点を有する。

■ 設置場所が人目に付かないため盗難の危険が極めて
少ない。

■ 床下に吊着されているためロッカー全体を運搬する
ことができず、盗難の可能性を小さくしている。

■ 箱体の底部には銃床の係合溝と銃身の保合溝を具備
する左右一対の銃架台を対峙させて設けたことにより銃
を銃床と銃身に分解した状態にて収納させることが出来
る。

即ち銃床と銃身を確実に柱つ安定性良く支承させる事が
出来る。

又この様に銃を銃床と銃身に分解した状態で保管するこ
とが出来ることによりロッカーをコンパクトに形成する
事が出来る。

■ 箱体には銃架台の上方に位置して中棚を着脱自在に
設けたことにより、同中棚に工具類を収納させる事が出
来、以って箱体内の空間部のスペースを有効に利用する
事が出来る一方、同中棚によってその下側に保管される
銃を覆い隠す事が出来る。

■ 蓋の内側に形成するポケットの開口部を蓋の開放方
向に向けて設け、蓋を開いた状態においてポケットの開
口部が上向きになる様に設けたことにより免許証等の小
物の出し入れが容易に出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の銃口ツカ−の横断面図、第２図は縦断
面図である。 １・・・・・・床、２・・・・・・箱体、３・・・・・
・吊着具、４・・・・・・梁、５・・・・・・包囲部、
６・・・・・・水平部、７・・・・・・垂直部、８・・
・・・・外枠、９，１０・・・・・・ボルト、１１・・
・・・・ナツト、１２・・・・・・乾燥剤収納箱、１３
・・・・・・通気孔、１４・・・・・・架台、１５・・
・・・・銃身、１６．１８・・・・・・溝、１７・・・
・・・銃床、１９・・・・・・中棚、２０・・・・・・
支持具、２１・・・・・・ヒンジ、２２・・・・・・蓋
、２３・・・・・・ダイヤルキー２４・・・・・・ポケ
ット、２５・・・・・・床板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床下に吊着する箱体の底部に銃床の係合溝と銃身の保合
   溝を刻設する左右一対の銃架台を対峙させて設け、箱体
   の側壁部には上方寄りに位置して一対の支持金具を相対
   方向に向けて突設し、同支持金具には中棚を着脱自在に
   支承させ、箱体の開口部に開閉自在に枢結する蓋の内側
   には開口部を蓋の開放方向に向けてポケットを設けて成
   る床下収納用銃口ツカ−