JPS5953354B2 - 水の光分解による水素の製造方法 - Google Patents
水の光分解による水素の製造方法Info
- Publication number
- JPS5953354B2 JPS5953354B2 JP53081643A JP8164378A JPS5953354B2 JP S5953354 B2 JPS5953354 B2 JP S5953354B2 JP 53081643 A JP53081643 A JP 53081643A JP 8164378 A JP8164378 A JP 8164378A JP S5953354 B2 JPS5953354 B2 JP S5953354B2
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- Japan
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- electrolytic
- electrode
- light
- hydrogen
- semiconductor
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- Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は水を光で分解して水素を製造する方法に係る。
近年、無公害であることと省エネルギーを図ることの観
点から、水素をエネルギー源として用いることが注目さ
れている。
点から、水素をエネルギー源として用いることが注目さ
れている。
それゆえ太陽光を利用して水素を製造することは、枯渇
する化石燃料に替る新しいエネルギー源ともなる。従来
水を光分解するシステムとしては、TiO2等の半導体
電極を用いるか、またはFe’゛/Fe”゛、Ce”゛
/Ce゜゛等のレドックス系を媒体として二段階で行う
こと等が考えられている。前者にあつては、半導体のバ
ンドキャップが大きく太陽光を利用するうえで充分では
ないとか(Ti0。、SrTiO、等はバンドギャップ
が3.0eV以上で、これは415nmの光に相当し、
太陽光にはこれ以下の光が2%程度含まれるだけである
)、またはバンドギャップの小さなCdS、GaAs等
では光照射時に生じた電子あるいは正孔と反応して溶解
してしまう等の問題がある。後者では、二つの段階での
量子収率の違いもあつて水素を効率良く得ることが出来
ない等の問題がある。本発明は従来手段の有する上述の
問題点を除くことを目的としたものであり、可視光から
赤外迄の1000nm以下の光を広範囲に利用出来、太
陽光を有効に活用すべくなしたもので、Ag2S、Hg
S等の半導体電極を受光部としに、Fe(CN)O/に
4Fe(CN)6等のレドックス系を媒体とした二つの
電解系のうち一方の電解系の半導体電極面に光を当てて
還元体の酸化下に該半導体電極の対極として設けた金属
電極で水素を発生させ、他方の電解系の半導体電極面に
光を当てて酸素を発生させ、該半導体電極の対極として
設けた金属電極で還元体を再成させることを特徴とする
ものである。
する化石燃料に替る新しいエネルギー源ともなる。従来
水を光分解するシステムとしては、TiO2等の半導体
電極を用いるか、またはFe’゛/Fe”゛、Ce”゛
/Ce゜゛等のレドックス系を媒体として二段階で行う
こと等が考えられている。前者にあつては、半導体のバ
ンドキャップが大きく太陽光を利用するうえで充分では
ないとか(Ti0。、SrTiO、等はバンドギャップ
が3.0eV以上で、これは415nmの光に相当し、
太陽光にはこれ以下の光が2%程度含まれるだけである
)、またはバンドギャップの小さなCdS、GaAs等
では光照射時に生じた電子あるいは正孔と反応して溶解
してしまう等の問題がある。後者では、二つの段階での
量子収率の違いもあつて水素を効率良く得ることが出来
ない等の問題がある。本発明は従来手段の有する上述の
問題点を除くことを目的としたものであり、可視光から
赤外迄の1000nm以下の光を広範囲に利用出来、太
陽光を有効に活用すべくなしたもので、Ag2S、Hg
S等の半導体電極を受光部としに、Fe(CN)O/に
4Fe(CN)6等のレドックス系を媒体とした二つの
電解系のうち一方の電解系の半導体電極面に光を当てて
還元体の酸化下に該半導体電極の対極として設けた金属
電極で水素を発生させ、他方の電解系の半導体電極面に
光を当てて酸素を発生させ、該半導体電極の対極として
設けた金属電極で還元体を再成させることを特徴とする
ものである。
以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
電解系Iはガラス製の電解槽1、2から形成されており
、電解槽1にはAg。
、電解槽1にはAg。
SあるいはHgSのごとき硫化物からなる半導体電極5
が、一方電解槽2には白金あるいはカーボン等の不溶性
電極6が挿入されている。また電解槽1と2との間には
、水素イオンを通す陽イオン透過膜たるカチオン透過膜
7が取り付けられている。電解系11はガラス製の電解
槽3,4から形成されており、電解槽3にはAg2Sあ
るいはHgSのごとき硫化物からなる半導体電極8が、
一方電解槽4には白金あるいはカーボン等の不溶性電極
9が挿入されている。
が、一方電解槽2には白金あるいはカーボン等の不溶性
電極6が挿入されている。また電解槽1と2との間には
、水素イオンを通す陽イオン透過膜たるカチオン透過膜
7が取り付けられている。電解系11はガラス製の電解
槽3,4から形成されており、電解槽3にはAg2Sあ
るいはHgSのごとき硫化物からなる半導体電極8が、
一方電解槽4には白金あるいはカーボン等の不溶性電極
9が挿入されている。
また電解槽3と4の間には水素イオンを通すカチオン透
過膜10が取り付けられている。電解槽1と4の間には
循環ラインを形成する配管13,14が取り付けられて
いる。
過膜10が取り付けられている。電解槽1と4の間には
循環ラインを形成する配管13,14が取り付けられて
いる。
また電解槽2にはH2Oを供給する配管16とH2を排
出する配管17が取り付けられており、電解槽3にはH
2Oを供給する配管18と02を排出する配管19が取
り付けられている。電解槽1、配管13、電解槽4、配
管14から形成された循環ライン内には、0.05モル
K3Fe(CN).−、”0.05モルK4Fe(CN
)6濃度の゛酸性水溶液が入つでおり、電解槽2,3に
は酸性水溶液が収納され、且つ配管16,18から適宣
原料として水を供給し得るように形成されている。
出する配管17が取り付けられており、電解槽3にはH
2Oを供給する配管18と02を排出する配管19が取
り付けられている。電解槽1、配管13、電解槽4、配
管14から形成された循環ライン内には、0.05モル
K3Fe(CN).−、”0.05モルK4Fe(CN
)6濃度の゛酸性水溶液が入つでおり、電解槽2,3に
は酸性水溶液が収納され、且つ配管16,18から適宣
原料として水を供給し得るように形成されている。
なお図中11,12は半導体電極と対極をつなぐ外部回
路、20,21は光を当てる方向を示す。原料溶液はポ
ンプ15によつてライン内を循環せしめられている。光
照射時での系の反応は以下の通りである。
路、20,21は光を当てる方向を示す。原料溶液はポ
ンプ15によつてライン内を循環せしめられている。光
照射時での系の反応は以下の通りである。
電解系1(H2発生系)以上の反応が進行し、電解系1
では と水素を発生する。
では と水素を発生する。
電解槽1内の半導体電極5に光が当たると半導体内で電
子と正孔が生じ正孔は半導体表面に達してFe(CN)
6←→Fe(CN)63−+e−とFe(CN)64−
から電子を受け取り酸化する。
子と正孔が生じ正孔は半導体表面に達してFe(CN)
6←→Fe(CN)63−+e−とFe(CN)64−
から電子を受け取り酸化する。
電子は外部回路11を通つて対極へ行き水素を発生する
。溶液内では水素イオンが電解槽1から電解槽2へと電
価を運ぶ。電解槽1で生じたK3Fe(CN)6とKO
Hは循環ラインを通じて電解槽3へ行く。電解系11(
02発生系) 以上の反応が進行し電解系11では K3Fe(CN)6+KOH−+K4Fe(CN)6+
1/2H20+1/402と酸素を発生する。
。溶液内では水素イオンが電解槽1から電解槽2へと電
価を運ぶ。電解槽1で生じたK3Fe(CN)6とKO
Hは循環ラインを通じて電解槽3へ行く。電解系11(
02発生系) 以上の反応が進行し電解系11では K3Fe(CN)6+KOH−+K4Fe(CN)6+
1/2H20+1/402と酸素を発生する。
電解槽4で半導体電極に光があたると前述と同じ作用で
1/2H20→H++1/402+e一 と水が酸化されて酸素が発生し、電子が外部回路12を
通つて対極へ行きFe(CN)63−+e−→Fe(C
N)とと電解槽1で消費されたFe(CN)64−を再
生する。
1/2H20→H++1/402+e一 と水が酸化されて酸素が発生し、電子が外部回路12を
通つて対極へ行きFe(CN)63−+e−→Fe(C
N)とと電解槽1で消費されたFe(CN)64−を再
生する。
溶液内では水素イオンが電解槽4から電解槽3へ電価を
運ぶ。
運ぶ。
結局電解系1と11を結合した全体の系においては光分
解反応で水から水素と酸素が生成されたことになる。
上記具体例を次に示す。半導体電極5,8をAg2S製
でその面積を4X4aff、電極6,9を白金製でその
面積を2×2anIとした場合、太陽光(740W/m
りに対して水素の発生量は9cc/Hrであり、このシ
ステムにおいては変換効率が2%をこえた。半導体電極
としてAg2Sを使用する場合Ag板を陽極として0.
1モルNa2sO4、0.1モルNa2s濃度の電解質
水溶液中で定電流電解で作製したものを用いた。
解反応で水から水素と酸素が生成されたことになる。
上記具体例を次に示す。半導体電極5,8をAg2S製
でその面積を4X4aff、電極6,9を白金製でその
面積を2×2anIとした場合、太陽光(740W/m
りに対して水素の発生量は9cc/Hrであり、このシ
ステムにおいては変換効率が2%をこえた。半導体電極
としてAg2Sを使用する場合Ag板を陽極として0.
1モルNa2sO4、0.1モルNa2s濃度の電解質
水溶液中で定電流電解で作製したものを用いた。
また銅板上に銀を電析させその後上記の方法でAg2S
を作製したものを用いた場合も同じ結果が得られた。本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、Fe3+
/Fe2+等の他のレドツクス系を媒体として用いるこ
とができる。
を作製したものを用いた場合も同じ結果が得られた。本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、Fe3+
/Fe2+等の他のレドツクス系を媒体として用いるこ
とができる。
本発明に係る水の光分解による水素の製造法は上述のご
とき構成であるから、下記のごとき種々の優れた効果を
奏し得る。
とき構成であるから、下記のごとき種々の優れた効果を
奏し得る。
IFe(CN)63−/Fe(CN)64一等のレドツ
クス系を媒体として水の二段階分解を行なうので媒体は
再生され、原料補給は水のみで浪い。
クス系を媒体として水の二段階分解を行なうので媒体は
再生され、原料補給は水のみで浪い。
11広い範囲の光(400〜1000nm)を利用する
ことが出来るので、太陽光エネルギーの有効利用が可能
である。
ことが出来るので、太陽光エネルギーの有効利用が可能
である。
111光照射時に半導体の劣化が起こらない。
IvAg2S半導体を任意の大きさに製造可能でしかも
容易に安価で作製できる。
容易に安価で作製できる。
図は本発明の水の光分解による水素の製造方法の説明図
である。 図中、1,2,3,4は電解槽、5,8は半導体電極、
6,9は不溶性電極、7はカチオン透過膜、10はカチ
オン透過膜、11,12は外部回路を示す。
である。 図中、1,2,3,4は電解槽、5,8は半導体電極、
6,9は不溶性電極、7はカチオン透過膜、10はカチ
オン透過膜、11,12は外部回路を示す。
Claims (1)
- 1 Ag_2SあるいはHgSの硫化物半導体電極を受
光部としてK_3Fe(CN)_6/K_4Fe(CN
)_6等のレドックス系を媒体とした二つの電解系のう
ち一方の電解系の半導体電極面に光を当てて還元体の酸
化下に該半導体電極の対極で水素を発生させ、他方の電
解系の半導体電極面に光を当てて酸素を発生せしめ、該
半導体電極の対極で還元体を再成することを特徴とする
水の光分解による水素の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53081643A JPS5953354B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | 水の光分解による水素の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53081643A JPS5953354B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | 水の光分解による水素の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS558476A JPS558476A (en) | 1980-01-22 |
JPS5953354B2 true JPS5953354B2 (ja) | 1984-12-24 |
Family
ID=13752012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53081643A Expired JPS5953354B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | 水の光分解による水素の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5953354B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63279240A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真焼付用マスク装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6220889A (ja) * | 1985-07-18 | 1987-01-29 | Terukazu Suzuki | 自然力利用発電電解法による補助燃料製造とその利用法 |
JPS63291881A (ja) * | 1987-05-22 | 1988-11-29 | Inax Corp | 透水性多孔質陶磁器材料及びその製造方法 |
JPS6424079A (en) * | 1987-07-17 | 1989-01-26 | Inax Corp | Porous ceramic material |
-
1978
- 1978-07-05 JP JP53081643A patent/JPS5953354B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63279240A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真焼付用マスク装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS558476A (en) | 1980-01-22 |
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