JPS595316Y2 - 釣りの自動あわせ装置

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【考案の詳細な説明】この考案は底釣りに於ける自動あわせ装置にかかわる。

釣りに於ける自動あわせ装置には、池等で使用する浮子
用式のものと、海底に着かせこれを竿或いは船で引く底
釣り用穴のものとがあり、この考案は後者である。

前者の自動あわせ装置で知られている構成は浮子内に伸
縮材を設けて同伸縮材に結着したハリスを魚が引くこと
により自動あわせできるようにしている。

この考案は上記と略同様の構成であるが、その形状によ
り、海底に沈着し且つ竿で引くときに転動して引き易く
シ、更に竿との間に道糸が自動あわせ装置に連結される
ことにより岩場等での着床を安定にしたものである。

実施例により説明すると、重り１は第１図に於いて左側
を上方に右側を下方にして使用される。

その重り１の内部に掘られた直径の大きい孔２の両端は
外面に通じて重りの上方側では調節用の小孔３が、下方
側では釣糸用の小孔４がそれぞれ貫設されている。

重り１は後記の操作の都合上からその上下方向にて輪切
り状に３分割され、各分割部１ａ、１ｂ、ＩＣは
ネジ５によりネジ合わせ結合されている。

調節用の小孔３には一端に小さなフック６を設けたネジ
棒７を孔２側から緩く挿通し、小孔３の外側にてネジ棒
７にナツト８をネジ合わせている。

孔２内ではフック６に掛は着けたゴムの弾性紐９の他端
を遊動片１０のフック１１に掛は着けている。

遊動片１０は釣糸用の小孔４より直径が大でそのフック
１１と反対側の面に小孔４を挿通した杆１２の一端が一
体に固着し、同杆１２の他端にはリング１３が小孔４の
外側面の凹部１４に保合自在に固着されている。

リング１３には両端に公知のより戻し用の接手１５，１
５’を設けた杆１６を接手１５を介して連結し、接手１
５′を介して釣糸１７を連結している。

その接手１５′と釣糸１７間にはより戻し用の接手１８
、解離自在のフック１９が、釣糸１７には複数の釣針２
０が設けられる。

重り１の上方外には２又環２１の前端部を重を１ａに掛
は止めて、同項２１により戻し用の接手２２、フック２
３を介して釣糸２４が連結されて戒っている。

上記構成に於いて、杆１６側から弾性紐９に力が加えら
れていないときに、弾性紐９によって重り１内の遊動片
１０が孔２の上方側へ引かれると共に同じく引かれた杆
１６の上端のリング１３が凹部１４に係合しているよう
に弾性紐９の強さが、ネジ棒７を回転して調節されるも
のとする。

そこで釣針２０に餌を付して水中へ重り１ごと投入し魚
が餌をくわえて釣糸１７を引くと、その引きによって弾
性紐９が伸び、遂に遊動片１０が小孔４の入口に係止さ
れると、釣糸１７がそれ以上引かれないために餌の釣針
２０が魚目に刺さる。

その魚の動きによって弾性紐９の伸びが緩められたとき
に、他の魚も上記と同様にして他の釣針２０’に刺され
る。

魚を揚げる場合には遊動片１０が小孔４に係止されるの
で確実である。

重り１ａ、１ｂ、ＩＣの３分割はネジ棒７の挿通
と弾性紐９交換のために便なるようにしたものである。

上記に於いてこの考案は、重り１を洋なし状とするため
に海底で沈着している場合、・竿の引きに転動して引き
易く、２又環２１は下方の重り分割部１ａに掛は止めで
あるので重り１の重心をつかんで上記引きを容易にし、
もって自動あわせの作用を発揮させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の装置の一部縦断面図。図中、１は重り、２は孔、３は小孔、４は小孔、７はネ
ジ棒、９は弾性紐、１０は遊動片、１３はリング、１７
は釣糸、２０は釣針。

【実用新案登録請求の範囲】