JPS5952600B2 - 混変調歪を含む歪の測定方法 - Google Patents

混変調歪を含む歪の測定方法

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JPS5952600B2
JPS5952600B2 JP50120306A JP12030675A JPS5952600B2 JP S5952600 B2 JPS5952600 B2 JP S5952600B2 JP 50120306 A JP50120306 A JP 50120306A JP 12030675 A JP12030675 A JP 12030675A JP S5952600 B2 JPS5952600 B2 JP S5952600B2
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JP
Japan
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signal
distortion
frequency
transmission system
modulation
Prior art date
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JP50120306A
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JPS5245307A (en
Inventor
憲男 柴田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は混変調歪を含む歪の測定方法に係り、特に可聴
周波数帯域の音声信号を伝送した際、その出力側に少な
くとも混変調歪を含む歪が生ずる伝送系において、測定
器による上記歪の測定結果を、聴感による上記音声信号
の感覚的歪量(以下このことを本明細書では歪感という
)の判定によく一致せしめうる歪の測定方法を提供する
ことを目的とする。
従来、伝送系の歪測定方法は、単信号を伝送してその高
調波歪を検波することなく直接測定する方法と、周波数
の異なる2信号の重畳信号を伝送してその混変調を変調
度として測定する方法とが一般的であつた。
後者の測定方法において、伝送系の品質が比較的良く、
伝送された上記2信号のうち高域信号の波形に振幅変化
としてあられれる混変調が小である場合、この高域信号
の波形は例えば第1図Aに示す如くになり、またその周
波数スペクトラムは同図Bに示す如く、第1側波帯のみ
しか生じない。しかし、伝送系の品質が悪くなると、上
記信号波形は第2図Aに示す如くになり、またその周波
数スペクトラムは同図Bに示す如く、上下の側波帯が非
対称となつたり、高次の側波帯が生じるようになる。従
来の混変調の測定においては、可聴周波数帯域の信号伝
送の場合、上記2信号は例えば400H2と4kH2と
か、70H2と7kH2とかいうように400H2以下
の周波数と2kH2以上の周波数との組合せが用いられ
るのが一般的である。ところが、混変調度と歪感との関
係はまだ十分に解明されておらず、混変調歪何%のとき
の歪感は、高調波歪何%に相当するということが簡単に
言えない。
そればかりでな<、従来、混変調は上記の如く変調度で
測定されることに決つていた。従つて、従来の測定方法
は、歪感と上記混変調歪又は高調波歪の測定結果とが夫
々必ずしも一致しないという欠点があつた。本発明は上
記欠点を除去するものであり、以下第3図乃至第5図と
共にその1実施例につき説明する。
第3図は本発明方法にて使用される被測定用信号の伝送
後のl実施例の周波数スペクトラムを示す。
同図中、flは例えば約100H2の信号、f2は例え
ば約2kH2の信号である。この2信号fl、f2の重
畳信号が伝送系を通されると、第3図にIで示す信号f
、の高調波と、IIL、Iluで示す信号flとf2と
の混変調による信号f。の下側波帯、上側波帯が夫々発
生する。本発明方法は信号f1の高調波1の例えば1k
Hzも信号F2の下側波帯11Lの1kHzも、聴感上
は同じ1kHzの歪音として知覚されることに着目し、
伝送系を測定するために用いられる2以上の信号を所定
周波数とし、かつ伝送系出力より取り出される信号中、
本来存在する信号(すなわち入力信号)を取除いた残り
全ての成分を歪として直接測定する点に特徴を有する。
すなわち、本発明方法は混変調歪を従来のように変調度
として測定するのではなく、混変調の側波帯や高調波歪
その他の歪を全歪として一度に測定することにより、歪
の測定器による測定結果を、歪感と良く一致するように
したものである。ここで、全歪とは本明細書において、
次のように定義する。
この全歪の測定結果と歪感との対応について実験を行な
つた結果、伝送系出力に特に高次側波帯が生じている場
合に特に対応が良いことが明らかとなつた。
次に測定に用いる上記2以上の信号の周波数の選定につ
き説明する。
伝送系を経てスピーカ等より発音される音の歪量を聴感
にて判別しうる周波は約3kHz〜3.5kHz程度以
下であつて、4kHz程度以上の周波数は単なる雑音の
ように聞こえるのみであることが実験より明らかとなつ
た。また、測定する下限周波数は測定に用いる重畳信号
のうち最も低域の信号の第2次高調波までの周波数を測
定すれば十分である。完全を期してこの低域信号を取除
いた残り全部を測定すればなお良いが、低域周波数のみ
を取除くためのフイルタが複雑で面倒になり、しかもそ
れに見合つた効果が得られない。そこで、上記の点を考
慮し、本発明では低域周波数(大略50〜200Hz程
度)の1又は2以上の信号と、中域周波数(大略500
Hz〜3kHz程度)の1又は2以上の信号との重畳信
号を測定に用いるものである。
本実施例では、この重畳信号として第3図に示す如く、
低域周波数信号として約100Hzの信号f1と、中域
周波数信号として約2kHzの信号F2とを使用すると
、約1kHzまでは信号f1の高調波が主成分、約1k
Hz〜2kHzまでは信号F2の下側波帯が主成分、約
2kHz〜3kHzまでは信号F2の上側波帯が主成分
となる。これらは歪感の判定と最も対応のよい上記測定
帯域に丁度全部含まれるので好都合である。第4図は本
発明方法の測定系の1実施例のプロツク系統図を示す。
同図中、入力端子1より測定すべき伝送系を経た第3図
に示す如き周波数スペクトラムを有する信号が入来する
。この入力信号はバツフアアンプ2を経て切換スイツチ
SWの固定接点bに加えられる一方、帯域フイルタ3に
供給され、ここで約200Hz〜3kHzの信号が濾波
される。従つて、この帯域フイルタ3より取り出された
信号Fl,f2及び高調波1、上下側波帯11u,11
1は、バツフアアンプ4を経て約2kHz程度にデイツ
プを有する帯域阻止フイルタ5に供給され、ここで2k
Hz±100Hzの周波数成分を除去された後、上記ス
イツチSWの固定接点aに加えられる。これにより、切
換スイツチSWの可動接片が固定接点aに閉成接続され
ているときは、伝送系の出力信号から第5図に波線で示
す本来の信号が差し引かれた帯域111及びIに含まれ
る混変調歪、高調波歪その他の歪が上記帯域阻止フイル
タ5よりメータアンプ6を通して交流電圧計等のメータ
7に供給される。
また切換スイツチSWの可動接片が固定接点bに閉成接
続されると、伝送系を通された全出力信号がバツフアア
ンプ2よりメータアンプ6を通してメータ7に供給され
る。これにより、全歪が高調波歪と同様の測定方法によ
り、一度に測定される。このメータ7による歪の測定結
果は、前述したように聴感による歪感の判定と極めて良
く一致する。なお、第3図中、実際には信号F2の第2
次高調波である約4kHzと、これを中心とする側波帯
が更に生じるが、そのレベルは極めて小なるため、無視
しても実用上差し支えない。
また、高次側波帯が生じる状態で、しかも上下両側波帯
レベルがノ夫々極度に不平衡となることはないので、上
側波帯の測定は省略するようにしてもよい。但し、この
場合は両側波帯を測定する場合に比べて測定結果に若千
差が生ずる。またこの場合には、上記信号F2を3〜4
kHz程度に高くすることができる。なお、上記低域及
び中域の各周波数は、例えば高速度デユプリケータの伝
送特性の歪を測定する場合などには、その数倍の周波数
として用いられるものであるが、実際にスピーカ等より
発音される場合の実効的な周波数をいう。上述の如く、
本発明になる混変調歪を含む歪の測定方法は、音声信号
を伝送する伝送系の出力音声信号中に発生した少なくと
も混変調歪を含む歪の測定方法において、1又は2以上
の中域周波数(大略500Hz〜3kHz程度)の信号
と1又は2以上の低域周波数(大略50〜200HZ程
度)の信号とよりなる重畳信号を上記伝送系にて伝送せ
しめ、この伝送系より出力された信号中、少なくとも最
も周波数の高い上記中域周波数の信号と最も周波数の低
い上記低域周波数の信号との間の周波数帯域における上
記重畳信号を除去した残りの信号成分のレベルを、検波
することなく直接測定するようにしたため、歪の測定結
果を聴感による音声信号中の歪量の判定に良く一致させ
ることができ、リニアアンプなどの電気的性能を測定す
る際は発振器の出力を上記中域及び低域周波数信号とし
て伝送させることができ、レコードの記録再生システム
やピツクアツプカートリツジの性能等の伝送系を測定す
る際には、上記重畳信号を切削録音したレコードを再生
することにより極めて有効かつ容易に測定できる等の特
長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは夫々混変調を受けた信号波形及びその周
波数スペクトラムのl例を示す図、第2図A,Bは夫々
混変調を受けた信号波形及びその周波数スペクトラムの
他の例を示す図、第3図は本発明測定方法にて使用する
被測定用信号の伝送後の1実施例の周波数スペクトラム
を示す図、第4図は本発明測定方法の測定系の1実施例
のプロツク系統図、第5図は第4図の動作説明用周彼数
スペクトラム図である。 3・・・・・・帯域フイルタ、5・・・・・・帯域阻止
フイルタ、7・・・・・・メータ、f1・・・・・・低
域周波数信号、F2・・・・・・中域周波数信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 音声信号を伝送する伝送系の出力音声信号中に発生
    した少なくとも混変調歪を含む歪の測定方法において、
    1又は2以上の中域周波数(大略500Hz〜3kHz
    程度)の信号と1又は2以上の低域周波数(大略50〜
    200Hz程度)の信号とよりなる重畳信号を上記伝送
    系にて伝送せしめ、該伝送系にて伝送されて出力された
    信号中、少なくとも最も周波数の高い上記中域周波数の
    信号と最も周波数の低い上記低域周波数の信号との間の
    周波数帯域における上記重畳信号を除去した残りの信号
    成分のレベルを、検波することなく直接測定することを
    特徴とする混変調歪を含む歪の測定方法。
JP50120306A 1975-10-07 1975-10-07 混変調歪を含む歪の測定方法 Expired JPS5952600B2 (ja)

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JPS5245307A JPS5245307A (en) 1977-04-09
JPS5952600B2 true JPS5952600B2 (ja) 1984-12-20

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ID=14782963

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JP50120306A Expired JPS5952600B2 (ja) 1975-10-07 1975-10-07 混変調歪を含む歪の測定方法

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JPS5245307A (en) 1977-04-09

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