JPS5952085B2 - 自動包装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は割箸、爪楊枝、スプーン等の小物を自動的に
包装する包装装置、詳しくこれは被包装物を完全に包装
するのではなくて、被包装物、例えば箸の一部を外部に
露呈した状態で不完全に包Ｊ装するようにした自動包装
装置に関する。

従来からこれら被包装物を完全に密封包装するようにし
た自動包装装置は存在するが、例えば割箸のように一部
を外部に露呈してその後の使用に便利なように包装する
自動包装装置は未だ存在し・ない。従来のこの種の包装
装置としては、帯状に長いシート片をその長手方向中央
部で２つ折りし、その長手方向両側端縁を接着すること
によつて一端部が開放した略短冊状の包装袋を形成し、
これに手作業でいちいち被包装物、たとえば割フ箸、爪
楊枝、スプーン等とその一部が外部に露出するようにし
て包装していた。このように被包装物をいちいち手作業
で包装することは不能率であり、また衛生上も好ましく
ない。この発明は上記の難点に注目し、上記のような丁
半開口包装状態に自動的に包装するようにした装置を提
供しようとするものである。

以下この発明の一実施例を示す図面によつて、まずその
要旨を説明すると、第１図及び第１１図に示すように、
この発明はロール状に巻かれた包装用シートＳの表面に
第１１図ａに示すように所要の印刷ａを施こすための印
刷手段２と、該印刷手段２と、該印刷手段２に続いてあ
るいは後述のように断続して該包装用シートＳの裏面に
第１１図ｂのように所要の糊付けｂをするための糊付け
手段３と、上記印刷手段２及び糊付け手段３により印刷
及び糊付けされた包装用シートＳを適宜乾燥するための
乾燥手段４と、包装用シートＳの一部を切抜いて第１１
図ｃに示すように開口部用切抜き部ｃを形成するための
カツトロール手段５と、包装用シートＳを第１１図ｄに
示すように断面略Ｖ字状に２つ折りするためにその中心
部送り方向に連続して折線ｄを刻入して折り曲げる折り
曲げロール手段６と、断面略Ｖ字状に２つ折りされた包
装用シートＳの送り途上で該包装用シートの２つ折り内
部に第１１図ｅに示すように被包装物ｍを投入するため
の被包装物投入用ホツパー７と、被包装物ｍが投入され
た２つ折り包装用シ一 ．卜Ｓの前記糊付け面ｂを第１
１図ｆのように互に重合溶着して被包装物をその一部が
開口部ｅから外部に露呈した状態で袋状に包装し、同時
にこれをその端縁ｆで後続の包装用シートＳから切断し
て包装袋Ｐに完成するための包装用シート溶着兼．切断
手段８と、からなるものである。

更に詳述すると、包装用シート繰り出し手段１は、第１
図に示すように機枠９に軸架された遊転ロール１０に紙
管巻きされたロール状の包装用シートＳが懸架され、包
装用シートＳに負荷する引．張力によつて順次遊転して
包装用シートが繰り出されるような構造からなつている
。

印刷手段２はカートリツジ１１内に充填した印刷インキ
を複数個の互に同調して回転する転写ロール１２ａ〜１
２ｄに均一に付着させ、これを最ｊ終の転写ロール１２
ｅと駆動ロール１３との間を通過する包装用シートＳの
表面に転写印刷ａするもので、第１図に示す実施例にあ
つては、この印刷手段２を２個直列に設置して、所謂２
色刷に供するものである。

ｑ糊付け手段３は包装用シートＳの裏面に横長コ字状
等の所要の模様状に転写糊付けｂするものであつて、こ
のため印刷手段２に対し包装用シートＳを挟んでその反
対側に設置され、糊槽１４に充填されたポリエチレン液
等溶着性の合成樹脂製接着糊を転写ロール１５に付着さ
せ、該転写ロール１５の表面に付着した接着糊を所要模
様状に刻設された凹部を残してナイフ１６によつて剥ぎ
取り、該転写ロール１５と駆動ロール１７との間を通過
する包装用シートＳに上記凹部の糊を横長コ字状に転写
糊付けｂするものである。

乾燥手段４は前工程で印刷及び糊付けされた包装用シー
トＳの表裏面を乾燥するためのもので、・内部が電熱ヒ
ーター等で熱せられた風胴１８を通過させることによつ
て包装用シートＳの印刷及び糊付け面を完全に乾燥固化
させるようになつている。

この乾燥手段４は第２図に示す他の実施例のように印刷
手段２につづいて設け、糊付け手段３には別の乾燥手段
４’を設けるようにしてもよい。これは印刷手段２に連
続して糊付け手段３を設けると糊付けの際に該水分が印
刷面に湿澗し、その彩明度を悪くする恐れがあるため、
まず印刷面を乾燥してから糊付けすることが好ましいか
らである。カツトロール手段５の詳細は第３図及び第４
図に示すとおりである。

このカツトロール手段５によつて前述のように第１１図
ｆのように包装袋の開口部ｅを形成するための切抜き部
ｃが第１１図ｃに示すように切抜形成される。即ち、第
４図に示すように機枠９に駆動ロールたるバツクアツプ
ロール１９とこれに同調歯車２０，２１を介して同調回
転するダイカツトロール２２とが軸架され、両ロール１
９，２２間を包装用シートＳが通過することによつてダ
イカツトロール２２に植設された表面略三角線状の切断
刃２３によつて包装用シートＳの一部ｃが一定間隔に略
三角形等所要形状に切抜かれるようになつている。

なおダイカツトロール２２の表面は第３図に示すように
スポンジ層２４で形成され、該スポンジ層２４内に切断
刃２３が植設されるようになつており、これによつて包
装用シートＳの円滑な切断と送りを果すようになつてい
る。ところで、エンドレスに続＜包装用シートＳを一定
間隔に正確に前記切抜き部ｃを形成するためには上記両
ロール１９，２２の回転速度と共に、包装用シートＳの
送りタイミングを自在に調整できなければならない。

これがためにこの実施例にあつては第３図に示すように
前記乾燥手段４よリ押圧ロール２５及び駆動ロール２６
間を通つて送られてきた包装用シートＳを前記ダイカツ
ト及びバツクアツプ両ロール１９，２２間に通過させる
前に一対の調整ロール２７，２８を経由させるようにし
てある。即ちつまみ２９を一端に設けたウオーム３０と
これに噛み合うウオームホイール３１とをフレーム３２
に軸支し、ウオームホイール３１と同軸に一方の調整ロ
ール２８を遊転自在に軸架すると共にウオームホイール
軸に調整アーム３３を固着し、該アーム３３の先端に他
方の調整ロール２７を遊転自在に軸架してなるもので、
この送りタイミング手段３４と同じ構造の手段３４″が
前記該当符号にダツシユを付けて示すようにダイカツト
及びバツタアツプ両ロール１９，２２を挟んで対設され
ている。而して一方の送りタイミング手段３４のつまみ
２９を回転することによつてウオーム３０及びウオーム
ホイール３１を介して調整アーム３３を傾動させ、これ
によつて駆動ロール２６から一方の調整ロール２８に至
る包装用シートＳの経由距離を他方の調整ロール２７に
よつて自在に変え、夕゛イカツトローノレ２２によつて
切断されるタイミングを調整するようになつている。ま
た他方の送りタイミング手段３４″は後述の包装用シー
ト溶着切断手段８によつて包装用シートＳが溶着切断さ
れる個所と前記切抜き部分Ｃとの関係位置を正確に調整
するためのものである。なお第３図において３５は押圧
ばね（図示せず）に抗して押圧ロール２５を駆動ロール
２６上から開放するための手動レバーで、３６はその支
持腕である。第４図において３７はダイカツトロール２
２の軸架位置を上下に調整する軸受調整装置である。折
り曲げロール手段６の詳細は第３図及び第５図に示すよ
うに外周にＶ溝３８を刻設した駆動口ール３９と該Ｖ溝
３８に圧接する先端外周がＶ状に尖つた遊転ロール４０
とからなり、包装用シートＳが両ロール３９，４０間を
通過することによつて、その中心部送り方向に連続して
折線ｄが形成され断面略Ｖ字状に２つ折りに曲げられる
。

なお第３図及び第５図において、４１は遊転ロール４０
を押圧ばね（図示せず）に抗して駆動ロール３９に対す
る圧接状態を解放するための手動レバーで、４２はその
支持腕である。被包装物投入用ホツパー７は第１図、第
２及び第６図に示すように、後述の包装用シート溶着切
断手段８の直上に設置され、内部に割箸等の被包装物ｍ
が充填され、ホツパー７の下端開口部４３より適当な落
下タイミング手段を介して２つ折りされた包装用シート
Ｓ内に落下するようになつている。

最後に包装用シート溶着切断手段８の詳細は第７図及び
第８図に示すとおりである。

即ち支持ブラケツト４４に枢軸４５を支点として且つ該
枢軸４５に案内されて軸方向に往復移動自在な溶着兼切
断用鋏状開閉具４６が軸支され、該開閉具４６は更に一
対のパンタグラフ杆４７，４８に一体的に連結され、該
パンタグラフ杆４７，４８のそれぞれの下端節部４９，
５０には前記枢軸４５と同方向に平行な昇降軸５１が挿
通されてパンタグラフ杆４７，４８は該昇降軸５１に沿
つて摺動できるようになつていると共に、該昇降軸５１
の昇降動作によつてパンタグラフ杆４７，４８が上下に
伸縮作動し、もつて該パンタグラフ杆４７，４８に一体
連結された鋏状開閉具４６を開閉作動させるようになつ
ている。また支持ブラケツト４４には前記昇降軸５１に
対抗してカム軸５２が軸架され、該カム軸５２の軸方向
両端部に固着した円板カム５３，５４を前記昇降軸５１
の軸方向両端部に設けたフオロア一５５，５６に接当さ
せている。またカム軸５２に直交して駆動軸５７が架設
され、伝動歯車７７， ７８によつて該駆動軸５７の回
転力をカム軸５２に伝達している。更に第７図に示すよ
うに駆動軸５７に抗し垂直状態にクランタ軸５８が支持
板５９によつて架設され、その一端がベベルギヤ６０，
６１を介して駆動軸５７に連結され、他端にクランクア
ーム６２が水平に固着され、該アーム６２の先端にフオ
ロア一６３が軸支されている。そして前記溶着兼切断用
開閉具４６の開閉動作にはなんら影響しないが該開閉具
４６に一体的に連結された摺動アーム６４にタランク案
内溝６５を形成し、該クランク案内溝６５に前記フオロ
ア一６３を滑動させることによつて、クランク軸５８の
回転運動をクランクアーム′６２を介して前記摺動アー
ム６４、従つて前記開閉具４６の軸方向往復摺動運動に
変換するようになつている。６６は摺動アーム６４を案
内する案内軸である。

又、第８図において、７５は前記昇降軸５１の両端に軸
支したフオロアー７６によつて該昇降軸５１を昇降案内
するために支持ブラケツト４４に設けたガイドである。
溶着兼切断用開閉具４６は第９図に示すように、その開
閉対向面に電熱ヒーター等からなる溶着加熱部６７ａ，
６７ｂが埋設されると共に、その対向面端縁に切断刃等
からなる切断部６８ａ，６８ｂが突設されており、更に
開閉具４６の開閉対向間には第７図及び第９図に示すよ
うに凹窪部６９ａ，６９ｂが形成され、開閉具４６が重
合閉鎖した場合にあつても被包装物ｍが該凹窪部６９ａ
，６９ｂに収容されて開閉具４６の開閉動作に支障がな
いようになつている。

なお、折り曲け泊一ル手段６から溶着兼切断手段８に２
つ折りされた包装用シートＳが送られてくる場合に、断
面Ｖ字状に開放した開閉具４６に沿つて包装用シートＳ
もＶ字状に開口し、その上方より被包装物ｍが投入され
やすいようにしなければならないので折り曲げロール手
段６と溶着兼切断手段８との間に包装用シートＳをＶ字
状に開口した状態で送るために第１図、第２図及び第１
ノｏ図に示すようなガイドロール手段７．０を設ける
ことが好ましい。

該ガイドロール手段７０は外周面にＵ状溝７１を刻設し
た駆動ロール７２と該Ｕ状溝７１に圧接する断面アール
状外周面を有する遊転ロール７３とからなり、両ロール
７２，７３２に２つ折りされた包装用シートＳが送り込
まれることによつて該包装用シートＳは断面略Ｖ字状に
拡開した状態で溶着兼切断手段８に送り込まれることに
なる。従つてガイドロール主段７０より包装用シート
５ＳがＶ字状に開口した状態で溶着兼切断用開閉具４６
内に送り込まれると、被包装物投入用ホツパー７より箸
等の被包装物ｍがその一部を開口部ｅから露出させるよ
うにして２つ折りされた包装用シートＳ内に投入される
と共に、包装用シートＳ３の送り速度に同調して開閉具
４６は前記クランク機構５８〜６５によつて前進し、こ
の前進動作に供なつて該開閉具４６は前記カム機構５１
〜５６及びパンタグラフ杆４７，４８に連動して閉鎖し
、これにより開閉具４６の溶着加熱部６７ａ，４ｆ６７
ｂによつて包装用シートＳの糊付け面ｂを重合溶着して
袋状に形成し、同時に切断部６８ａ，６８ｂによつて後
続の包装用シートＳと包装袋Ｐとの連続状態を切離し、
被包装物ｍを包装した包装袋Ｐは一対の搬送ベルト７４
（第１図、第２図及び第８図参照）に挟持されて外部
に搬送され、更に上記開閉具４６は前進端（第８図一点
鎖線で示す位置）に達すると、その対向面を開放しなが
ら後退し、後退端（第８図二点鎖線で示す位置）に達す
ると前述の溶着及び切断動作を繰り返すことになる。

以上の記述により明らかなように本発明によれば、次の
特有の効果を有する。

１ ロール状に巻かれた包装用シートを懸架して、これ
を包装用シート繰り出し用遊転ロールによつて繰り出さ
れた直後に、転写ロール間に送り込んで該シートに順序
転写印刷するようにしたため、従来のように被包装物を
包装した後の包装袋に印刷するのに比べて印刷面の形成
が容易で均一にかつ鮮明に印刷することができる。

２ 被包装物を包装する前にカツトロールによつて包装
用シートの一部を切抜いて被包装物露呈用開口部を形成
するようにしたため、被包装物を損傷することがない。

３ 折り曲げロールによつて包装用シートを断面略Ｖ字
状に２つ折りすると共に、このＶ字状の包装用シートの
送り途上で、２つ折り内部にその上部より被包装物を投
入するようにしたため、確実に投入することができる。

？ 被包装物が投入された状態で連続して送られる２つ
折り包装用シートを挟み込み、前記被包装物露出用開口
部以外の前記糊付け面を互に重合溶着して袋状に包装す
るよう、包装用シート送り方向に延びる枢軸を支点とし
て開閉し且つ該枢軸に案内されて軸方向に往復移動自在
に設けられる鋏状開閉溶着具と、前記溶着動作と同時に
袋状包装物を順次包装用シートから切断するための、前
記鋏状開閉溶着具に一体的に設けられた切断刃と、を設
けてなるため、被包装物露呈用開口部を溶着することな
く該開口部から被包装物の一部が積極的に露出した状態
に確実に包装することができる。

５ 被包装物の一部が袋状包装物から露呈しているにも
かかわらず、シート状の包装材料に対する印刷面の形成
から被包装物を包装する作業を断続することなく連続し
て行うことができるので包装能率が極めて良好であり、
かつまた包装作業途上で被包装物に対する手作業を必要
としないから衛生的でもある。

【図面の簡単な説明】

第］図はこの発明の一実施例を示す正面図、第２図は同
他の実施例を示す正面図、第３図は同要部たるカツトロ
ール手段及び折り曲げ手段を示す正面図、第４図は同カ
ツトロール手段の側面図、第５図は同折り曲げ手段の側
面図、第６図は同他の要部たる被包装物投入用ホツパ一
を主に示す側面図、第７図は同他の要部たる包装用シー
ト溶着兼切断手段を主に示す側面図、第８図は同正面図
、第９図は包装用シート溶着兼切断用開閉具の斜視図、
第１０図はガイドロール手段の側面図、第１１図ａ〜第
１１図ｆはこの発明によつて包装用シートから包装袋に
完成するまでの作業順序を示す説明図である。 １・・・・・・包装用シート繰り出し手段、２・・・・
・・印刷手段、３・・・・・・糊付け手段、４・・・・
・・乾燥手段、５・・・・・・カツトロール手段、６・
・・・・・折り曲げ手段、７・・・・・・被包装物投入
用ホツパ一 ８・・・・・・包装用シート溶着兼切断手
段、３４，３４″・・・・・・送りタイミング手段、６
７ａ，６７ｂ・・・・・・溶着加熱部、６８ａ，６８ｂ
・・・・・・切断部、７０・・・・・・ガイドロール手
段、７１・・・・・・Ｕ状溝、７２・・・・・・駆動ロ
ール、７３・・・・・・遊転ロール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ロール状に巻かれた包装用シートを懸架して、これ
   を順次繰り出す遊転ロール１０と、該遊転ロールより繰
   り出された包装用シートに順次転写印刷する転写ロール
   ２と、該転写印刷に続いて該包装用シートに糊付けする
   ための糊付けロール３と、該糊付けロールによつて糊付
   けされて送り出される包装用シートに、その一部を送り
   方向所要間隔に切抜いて被包装物露呈用開口部を形成す
   るための、外周面適所に開口部形成用切断刃２３を有す
   るカットロール５と、これに連続して包装用シートを断
   面略Ｖ字状に２つ折りするためにその中心部送り方向に
   連続して折線を刻入して折り曲げるための、外周面回転
   方向全域に断面Ｖ字状の溝３８を有する折曲げロール６
   と、断面略Ｖ字状に２つ折りされた包装用シートの送り
   途上に設けられ、該包装用シートの２つ折り内部に被包
   装物を投入するための被包装物投入用ホッパー７と、被
   包装物が投入された状態で連続して送られる２つ折り包
   装用シートを挟み込み、前記被包装物露出用開口部以外
   の前記糊付け面を互に重合溶着して袋状に包装するよう
   、包装用シート送り方向に延びる枢軸４５を支点として
   開閉し且つ該枢軸に案内されて軸方向に移動自在に設け
   られる鋏状開閉溶着具４６と、前記溶着動作と同時に袋
   状包装物を順次包装用シートから切断するための、前記
   鋏状開閉溶着具に一体的に設けられた切断刃６８ａ、６
   ８ｂと、からなる自動包装装置。 ２ 前記カットロール５に包装用シートの送りタイミン
   グを調整する送りタイミングロール２７、２８を具備さ
   せてなる特許請求の範囲第１項記載の自動包装装置。