JPS595185Y2 - 点火回路ユニツトの保持装置

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【考案の詳細な説明】本考案は、内燃機関の無接点型点火装置にあって、点火
回路ユニットを点火コイルの一部に装着する保持装置に
関するものである。

内燃機関の無接点型点火装置にあっては、点火プラグを
所定時期に火花放電させる為の点火回路を必要とし、昨
今ではこの点火回路をユニット化した小形で軽量のもの
が見られる。

そしてこの点火回路ユニットは、点火装置に於ける機械
的束縛を受けないで、いがなる個所に取り付けてもよい
ものであるが、点火回路ユニットと巻線とは結線する必
要があり、しかもそのリード線は短い方が好ましい。

本考案はかような点に鑑みて点火回路ユニツＩ・を極め
て簡単且つ確実に点火コイルに装着し、得るようにした
ものであって、点火装置としてコンパクトにまとめたも
のであり、以下本考案の一実施例を図面に従って説明す
る。

先ず１は点火コイルであって、略コ字形状の積層鉄心２
の中央部に巻線３を装着したものであり、該積層鉄心２
の下方にフライホイールが位置する（図示していない）
所謂外装型のものである。

そして上記積層鉄心２は多数枚の鉄心板４の両面にやや
厚みのある端板５を配したものであり、また巻線３は合
成樹脂製のボビンケース６に一次巻線と二次巻線とを巻
回し外表面を樹脂モールドしたものである。

かような構成の点火コイル１にあって、本考案では、積
層鉄心２の端板５の一部が一側方に延長されて保持部７
が形成されており、この保持部７の適宜位置に孔８が穿
たれている。

一方、図面にあって９は樹脂モールドされた方形状の点
火回路ユニットであって、該ユニット９は孔１０が穿た
れたベース板１１と一体となっており、このベース板１
１を、螺子１２を介して上記孔８．１０を利用し端板５
の保持部７に取り付けるのである。

この場合、孔８，１０を螺子孔とすれば上記取り付けは
より簡単且つ確実になろう。

本考案は、かような構成をもって点火回路ユニットを点
火装置に装着するものである。

従って点火回路ユニットが装着される保持部は、積層鉄
心に於ける端板を延長して予め成形されているので積層
鉄心を組み立てるだけで形成されることになり、別途保
持部を取り付ける等の手間をかける必要はない。

またユニットは、強度的に優れた端板を延長した保持部
に螺子を介して固定されるので、極めて強固に保持され
る。

尚、点火回路ユニットは、積層鉄心で最も熱を持ち易い
鉄心板から離れて位置し、しかも点火コイル下方に位置
するフィンを有するフライホイールの回転によって風が
送られるので、殆ど熱による影響を受けない。

而して本考案は、内燃機関の無接点型点火装置にあって
、構造が簡単でありながら点火回路ユニットを点火コイ
ルの一部を利用して極めて簡単且つ確実に取り付けるこ
とが出来、点火回路ユニットを点火コイルと共に点火装
置としてコンパクトにまとめることが出来るので゛ある
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る装置の斜視図である。符号の説明１・・・・・・点火コイル、２・・・・・
・積層鉄心、５・・・・・・端板、６・・・・・・保持
部、９・・・・・・点火回路ユニット、１１・・・・・
・ベース板。

【実用新案登録請求の範囲】

内燃機関の無接点型点火装置にあって、積層鉄心２に巻
線３を巻回した点火コイル１の前記積層鉄心２の端板５
を延長して孔８を有する保持部７を形成し、当該保持部
７に螺子１２を介して上記孔８を利用して点火回路ユニ
ット９を取り付けて成る点火回路ユニットの保持装置。