JPS5951463B2 - シ−ル帯状体およびその製作法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばすきま風を防ぐシール、ビーディング、
ウィンドチャンネル、フランジ仕上げ部材（溶接された
７ランジを覆う）等に用いられる帯状体に関しており、
これらの帯状体は金属製の心を有している。

このような帯状体を便宜上「シール帯状体」と呼ぶ。

このシール帯状体は別の用途もあるが、特に車両製造材
料として使用される。

以下のようなチャンネル状の金属製補強材を有している
シール帯状体は公知である、すなわち補強材が、互いに
隣り合って配置されていて比較的に短いリンクによって
接続されている一続きの複数のＵ字形部材を有しており
、かつこの補強材が例えばプラスチックのような材料に
よって被覆されている。

このような帯状体は弾性的であり、このことは有利であ
るばかりでなく例えば旧動車の車体のドア開口または窓
開口のまわりのフランジに取付けられた際に該帯状体が
その全長にわたって案内されることを意味する。

さらに、今まで述べたような補強材の形状は被覆材料に
よって被覆された際でも著しい「つば付き」効果を生せ
しめる。

本発明の目的は改善されたシール帯状体を提供する三と
にある。

本発明の別の目的はシール帯状体を用いてあらかじめ形
成したシールフレームを提供することにある。

本発明の構成によれば、シール帯状体において、孔のお
いていない一貫した波形の金属薄板からなるチャンネル
の形状の心が設けられており、押出し成形された弾性的
な被覆材料が前記心を少くとも部分的に被覆しており、
かつ前記心と前記被覆材料とが接着剤によって互いに結
合されている。

さらに、本発明の構成によれば、シール帯状体において
、孔のおいていない一貫した波形の金属薄板からなるチ
ャンネルの形状の心が設けられており、押出し成形され
た弾性的な被覆材料が前記のチャンネルの外側の全体に
わたって延びており、かつこの被覆材料は前記チャンネ
ルの底の内側を該被覆材料で覆わないで残したまま該チ
ャンネルの内側へ延びており、かつ、前記心と前記被覆
材料とが接着剤によって互いに結合されている。

さらに、本発明の構成によれば、車両の個有の開口の寸
法および形状に応じてあらかじめ形成されるシールフレ
ームにおいて、前記フレームがチャンネル状のシール帯
状体から成っており、このシール帯状体の開いた口はフ
レームの外方へ向かって開いており、該シール帯状体は
前記の帯状体チャンネルのまわりで延びる波形に形成さ
れた孔のおいていない一貫した金属薄板からなる金属製
の心を有しており、弾性的な被覆材料が帯状体チャンネ
ルの外側と、該帯状体チャンネルの内側の少なくとも一
部分とを覆っている。

次に図面につき本発明の実施例を具体的に説明する： 第１図および゛第２図には孔のおいてない薄い金属素材
からなる心５またはキャリヤが示してあり、この金属素
材は一続きの山６および谷８を生ぜしめるように波形に
形成されている。

波形に形成することによって金属素材に与えられた付加
的な強度のために該金属素材５の厚さを、波形に形成さ
れていない金属素材に比して薄くすることができる。

波形のピッチ、山の高さおよび谷の深さは使用条件に応
じて適当に選択することができる。

波形は素材の連続的な処理によって、例えば適当に形成
されかつ組合わされたローラの間に素材を通すことによ
って形成することができる。

このようにして波形に形成された心５は、つぎに押出し
成形によってプラスチックの被覆材料１０をかぷ゛せは
ぬられ、ついでＵ字形（第３図参照）に曲げられる。

この２つの処理過程はどちらを先に行なってもよい。

一方の方式によれば、第２図に示すようなまだ曲げられ
ていない心５に、連続工程によって押出されるプラスチ
ックの被覆材料１０がまずかぶせられる。

心５の両側の谷８はプラスチックの被覆材料１０によっ
て充填されて、心５の横方向で延びていて縦方向で引続
く、被覆材料１０のリブの列を効果的に生ゼしぬ、これ
らのリブは山６を越えて延びる被覆材料部分を介して互
いに結合されている。

このようにして被覆された帯状体はついで適当な形状の
組合わせローラによって山６および谷８の方向に直角に
Ｕ字状に曲げられて、第３図に示すようなシール帯状体
を生せしめる。

他方の方式によれば、第２図に示されているようなまだ
被覆されていない心５が適当な形状の組合せローラを用
いてまずＵ字形に曲げられる。

このように曲げられたあとで゛、このまげられた心５は
第３図に示すようなシール帯状体を生せしめるために、
押出された被覆材料１０によって被覆される。

後の方式は次のような利点を有している、すなわち心５
を、該心がＵ字形に曲げられた後でかつ被覆材料１０に
よって被覆される前に、熱加工して所望の焼入れを生せ
しめることができる。

前の方式ではこのような熱加工は不可能である、なぜな
らば心５がＵ字形に曲げられる以前に熱加工を行うこと
は不可能（焼入れはＵ字形に変形する作業を妨げる）で
あり、プラスチックの被覆材料１０で心５を覆ったあと
で熱加工を行えばプラスチック材料を損傷させるからで
ある。

金属製の心５と被覆材料１０との間には、これらを互い
に結合せしめ、かつ心５が曲げられる際のこれらの離反
を最小限にするために、接着剤が用いられる。

このような目的で用いる接着剤として適当なものにブロ
テファン２００ （ＰＲＯＴＥＦＡＮ２００：商品名）
として市販されているものがある。

心５を形成する金属素材の大きさを適当に選択しかつ波
形の山の高さおよび谷の深さを適当に選択すれば、互い
にまったく結合されていないかまたは比較的に短い結合
リンクによって互いに結合されているような互いに離れ
た横方向で延びる部材を有している公知の金属キャリヤ
を用いて形成した帯状体に比較して、所定の全長にわた
って比較的に少ない金属材料および被覆材料を用いたシ
ール帯状体を形成することができる。

第３図に示すように、押出し工程時に長手方向で延びる
２つのリップ１２を生ぜしめることが可能であり、これ
らのリップ１２はシール帯状体をフランジに固定せしめ
るのに役立つ。

これらのつかみリップ１２は、ウィンドチャンネルを形
成する際には帯状体の外側に形成されるのはもちろんで
ある。

第４図に示す別の実施列の金属製心５またはキャリヤは
第１図および第２図に示した心５とほは゛同様であり、
連続した山６および谷８を生ぜしめるように波形に曲げ
られた孔のおいていない金属薄板からなっている。

しかしながら図面から明らかなように、第４図に示す波
形は第１図および第２図に示した波形とは異なっている
、すなわち第４図に示す波形は金属材料の比較的に短い
直線状偏平部によって接続された丸みを帯びた波形であ
る。

第４図に示す波形の心５も、第３図に示すような形状の
シール帯状体を生せしめるために同様の被覆材料１０で
被覆できることはもちろんである。

第５図には別の実施例のシール帯状体が示してあり、こ
の場合被覆材料１０は金属製心５ （この心５は第１図
および第２図に示したものでもあるいは第４図に示した
ものでもよい）を完全には被覆しておらず、チャンネル
の内側の心５の一部分は露出されたままである。

この場合、被覆材料の使用量を軽減することができる。

すでに述べたような役割を有している接着剤はこのよう
な露出した金属石部分を腐食から防ぐのにも役立つ。

あるいは、独自の防食剤を用いることもできる。

有利にはチャンネル底部の内側を適当なゴム状化合物例
えばボスティックＮｏ１５６８シーラン１へ（商品名：
ＢＯ８ＴＩＫ Ｎｏ１５６８５ｅａｌａｎｔ）の層に
よって覆うことができる。

このゴム状化合物はチャンネルの内側の被覆材料１０の
両端部を結ぶ水平面の所までチャンネル底部を充填する
ことができる。

このように形成したシール帯状体が用いられると、ゴム
状化合物はシール帯状体が取付けられるフランジの縁の
まわりでシールを形成する。

シール帯状体がフランジ仕上げ部材としてまたは車両ド
ア開口および車両窓開口のための雨・すきま風よけシー
ルとして形成されるとすれば、一般には細長い帯状体と
してまたはあらかじめ形成された角隅を備えた開放ルー
プ状の帯状体として形成される。

後者の場合帯状体はチャンネルの開いた側をドアフラン
ジまたは窓フランジに押しつけられ、金属製の心はその
弾性によってフランジをつかみかつこのことによって帯
状体は位置固定され、ついで開口寸法に合わせた切断の
あとで帯状体両端部がつき合わされる。

しかしながら本発明では、第３図に示すシール帯状体を
、取付けるべき車両またはドア開口の寸法に一致するよ
うにあらかじめ成形されたシールフレームとして形成す
ることもできる。

このシールフレームは開放ループフレームまたは閉鎖ル
ープフレームのいずれでもよい。

このような閉鎖ループフレームをドア開口または窓開口
に適合せしめるために、フレームの各側部を、金属製心
の個有弾性の範囲内で該フレームの内側に向かって一時
的に曲げることができ、その場合、フレームの有効長さ
は一時的に短くされ、このあとでフレームは開口のまわ
りのフランジにかぶさるようにスナップ式に外方へ押出
される。

フレーム全体はこのようにしてドア開口または窓開口内
で主としてシール帯状体の個有弾性によって位置固定さ
れ、開口内での該シール帯状体の保持力は開口のまわり
のフランジ側部に対するシール帯状体のつかみ作用をそ
れほど必要としない。

このようにシール帯状体はフランジをきつく締めつけな
くてもよく、かつ該帯状体の下側に付加的なシール部材
のための付加的なスペースを形成するように構成するこ
ともで゛きる。

さらに、フレームはフランジ内の不整合部分を容易に覆
いかつかくずように配置することができる。

第６図には車両のドア開口に一致するような寸法に、第
３図または第５図のシール帯状体を用いて形成した閉鎖
ループフレームが示しである。

変化実施例では、第６図に示すようなあらかじめ形成さ
れた閉鎖フレームは第８図に示すような形状で車両製造
者に供給され、その場合閉鎖フレームの脚の１つまたは
２つの個所（２つの個所が第８図において符号１２．１
４で示しである）は内方へまたは逆向きにあらかじめ曲
げられている。

この場合、逆向きに曲げられたフレーム側部の有効長さ
は短くなっているので、供給された状態のまま車体１６
のドア開口１５内に容易にそう人することができる。

このようにそう人したあとで、フレーム側部を外方へ向
かって押出せば、フレームはドア開口１５のまわりのフ
ランジ１７のうえにスナップ式に係合する。

あらかじめ曲げられたフレーム側部１２．１４をまっす
ぐにした状態で保持するために、フレームの符号Ａ、
Ｂで示す個所でシール帯状体のチャンネル内にクリッ
プを設けることが可能であり、これによって、フレーム
がまっすぐにされた際のフランジの保持を確実にするこ
とか′できる。

第９図にはこのようなりリップの１例が示してあり、有
利にはこのクリップは金属から形成されている。

さらに別の実施例では、シール帯状体は第１０図および
第１１図に示すような形状で車両製造者に供給される。

この場合、シール帯状体は第６図に示したものと同様に
、取付けられるべきフランジの寸法に合わせて形成され
ているが、しかしフレームの一方の側部１８の若干の部
分が符号Ｃで示す個所において切り取られている。

この場合、符号Ｃで示すフレームのギャップを補償する
ために第１１図に示すような接続区分２０がフレームに
付加的に取付けられる。

第１１図に示す接続区分２０は例えば第３図に示したよ
うなＵ字形のシール帯状体とほは゛同様であるが、しか
しながら第３図のものに比較して著しく弾性的であり、
この接続区分２０の金属調心は、例えば薄い接続脚部に
よって一緒に接続された横方向の条片を材料として著し
く弾性的に形成することができる。

フレームの材料の厚さはフレームの両端部２２．２４（
第１０図参照）の所で薄くされており、このため接続区
分２０が取付けられても符号Ｃで示す個所の不都合な厚
さ増大を生せしめることはない。

有利には接続区分２０はクリップを内蔵しており、この
クリップは例えば第９図に示すような形状で形成されて
おり、このクリップは接続区分２０をドア開口または窓
開口のまわりのフランジ上に保持せしめ、このようにし
てフレームの両端部２２．２４を定置で固定的に保持し
ている。

両端部２２．２４は図面に示すようにそれぞれ斜めに切
断されている。

有利には、Ｕ字状横断面の上記シール帯状体の一方のま
たは両方の脚部を被覆するプラスチック材料の外側面に
模様がつけである。

この模様は用いられている心の形式から生じる利点と相
まって、小さな曲率半径で曲げられた場合にも、シール
帯状体の良好な外観を保証する（心の横方向のみぞはプ
ラスチック材料によって見えなくなる）のに役立つ。

有利には別個のシール区分３０ （例えば軟質のゴムか
らなる管）がＵ字状のシール帯状体の一方の側部の外側
に沿って設けられており （第１２図参照）、このシー
ル区分３０は開口のためのドアが閉じられた際に雨よけ
シールを生せしめる。

この別個のシール区分３０はＵ字形シール帯状体に接着
剤を用いて取付けることができる。

しかしながら接着剤を用いる代わりに、第１２図に示す
ようにＵ字形シール帯状体は、別個のシール区分３０に
該Ｕ字形シール帯状体のチャンネルの内部で上方へ向か
って（所望であればＵ字形のアーチ全体にわたって）延
びるようなリップ３２を設けかつこのリップ３２をチャ
ンネル内で定置で保持することによって、シール区分３
０を所有することができる。

第１２図ではこれまで゛述べたものと同様の部分は同一
符号で示す。

第１２図に示すように、シール帯状体は車両のドア開口
のまわりのフランジ１７に取付けられており、シール区
分３０はシール帯状体の外壁に沿って延びており、開口
を閉鎖するドア３４のためのシールを形成している。

所望であれば、シール区分３０をシール帯状体の材料と
一体成形することもできる。

これまで述べたシール帯状体は有利である、なぜならば
用いられる金属調心（孔がおいていない）の形状かプラ
スチックまたは別の材料で被覆された際に外観が良くな
るからである。

用いられるキャリヤは、シール帯状体に改善された強度
と、若干の圧縮性および伸張性を含む若干の弾性とを生
せしめる。

シール帯状体は図面に示すようにあらかじめ形成された
半剛性のシールフレームとして形成可能であり、このよ
うにあらかじめ形成できるためシール帯状体は取付フラ
ンジ上に固定的に保持される。

用いられている心はなめらがなカーブを生ぜしめかつこ
のようなカーブのまわりのシール区分（例えば゛第１２
図に示すシール区分３０）を申し分なく支持する。

さらに、心は不規則なフランジ上のシール帯状体のため
のきれいな輪郭を生せしめる。

所望であれば図示のシール帯状体は、っがみリブ１２を
チャンネルの外側に配置し、かつシール帯状体を開口の
まわりで延びるフランジ上に配置する代わりにドア開口
または窓開口のまわりで延びるみぞまたはチャンネル内
に配置することによって変化させることもできる。

図示のシールフレームは閉鎖ループとして形成されてい
るが、開放ループとして形成することも可能である。

例えば、自動車のドア開口のためのフレームは３つの辺
だけを有していて、ドア開口底部に対応する第４辺が完
全に開放されるように構成することも可能である。

しかしながらこのような塙合でも、フレームは開口寸法
に合わせてあらかじめ形成される。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１２図は本発明の実施例を示す図であって、
第１図は心の側面図、第２図は第１図の平面図、第３図
はシール帯状体の斜視図、第４図は別の心の第１図同様
の図、第５図は別のシール帯状体の第３図同様の図、第
６図は閉鎖ループフレームとして形成されたシール帯状
体の側面図、第７図は第６図のＶｌｌ−Ｖｌｌ線に沿っ
た拡大断面図、第８図はドア開口に取付ける際のさらに
別の閉鎖ループフレームを示す図、第９図は第８図のフ
レームのクリップを示す斜視図、第１０図は開放フレー
ムとして形成されたさらに別のシール帯状体の側面図、
第１１図は接続区分の斜視図、第１２図は第３図のシー
ル帯状体の変化実施例をドアフランジに取付けた状態で
示す断面図である。 ５・・・・・・心、６・・・・・・山、８・・・・・・
谷、１０・・・・・・被覆材料、１２・・・・・・リッ
プ、１２’、１４・・・・・・符号、１５・・・・・・
ドア開口、１６・・・・・・車体、１７・・・・・・フ
ランジ、１８・・・・・・側部、２０・・・・・・接続
区分、２２゜２４・・・・・・端部、３０・・・・・・
シール区分、３２・・・・・・リップ、３４・・・・・
・ドア。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シール帯状体であって、山６及び谷８を有する波形
   を備えた、孔のない一体の薄い金属支持体５が設けられ
   ており、山６及び谷８がそれぞれチャンネルの開口の一
   方の縁から他方の縁へチャンネルの周りに延ひ゛ており
   、それによって山と谷とがチャンネルの長手方向でサイ
   ドバイサイドに配置されており、金属支持体５にフレキ
   シブルな被覆材料１０が被覆されている形式のものにお
   いて、前記フレキシブルな被覆材料１０が、山６と谷８
   とから成る波の四部を充たした、押出された弾性材料か
   ら成り、この弾性材料に、エンボス加工によって模様を
   付したほぼ平らな外側の面が形成されており、かつ、押
   出された被覆材料１０がチャンネルの内側につかみリッ
   プ１２を形成しており、かつ、前記金属支持体５と被覆
   材料とが接着剤によって互いに結合されていることを特
   徴とするシール帯状体。 ２ 長手方向に延在する、孔のない一体の金属素材にそ
   の幅を横切って延びかつサイドバイサイドに位置する山
   ６と谷８とを形成し、この山６と谷８とが金属素材の長
   平方向に沿ってサイドバイサイドに位置するように金属
   素材をチャンネル形に曲げ、かつ、この山と谷とを備え
   た金属素材５をフレキシブルな被覆材料１０で被覆する
   作業ステップを有する形式のシール帯状体の製法におい
   て、波形の前記金属素材５を被覆する前記作業ステップ
   が、前記山６と谷８とを完全に充てんするために、波形
   の金属素材５に弾性材料を押出してそのさい平らな外側
   の面を形成させる押出しステップを有しており、この押
   出しステップ時にチャンネルの内側につかみリップ１２
   を一体成形し、かつ前記の平らな外側の面にエンボス加
   工によって模様を付し、かつ、前記金属素材５に押出し
   材料を接着するために、被覆材料１０を金属素材に押出
   す前に波状の金属素材に接着材を供給することを特徴と
   するシール帯状体の製法。