JPS5950329B2 - 医療用器具 - Google Patents
医療用器具Info
- Publication number
- JPS5950329B2 JPS5950329B2 JP50156317A JP15631775A JPS5950329B2 JP S5950329 B2 JPS5950329 B2 JP S5950329B2 JP 50156317 A JP50156317 A JP 50156317A JP 15631775 A JP15631775 A JP 15631775A JP S5950329 B2 JPS5950329 B2 JP S5950329B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- air
- air reservoir
- nostril
- pinch pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、弾性材料からなる袋状体とこの袋状体の内部
に連通する導管とを夫々具備し、前記導管を通じて流体
を前記袋状体の内部に圧送して前記袋状体を膨張させる
ようにした医療用器具に関するものであって、特に、生
体における鼻血の流出防止器具や麻酔用の気管カニユー
レに用いるのに好適な機構を提供するものである。
に連通する導管とを夫々具備し、前記導管を通じて流体
を前記袋状体の内部に圧送して前記袋状体を膨張させる
ようにした医療用器具に関するものであって、特に、生
体における鼻血の流出防止器具や麻酔用の気管カニユー
レに用いるのに好適な機構を提供するものである。
従来、鼻血の流出を防止する器具として例えば第1図に
示す如きものが用いられている。
示す如きものが用いられている。
この器具は生体の後鼻孔に達するまで鼻孔に挿入される
ものであって、比較的硬いパイプ1の一端には伸縮可能
なる弾性力のある空気溜め2がパイプ1の開放端を包み
込む形で一体に取付けられ、またパイプ1の他端は比較
的厚い肉厚部1aとなっている。
ものであって、比較的硬いパイプ1の一端には伸縮可能
なる弾性力のある空気溜め2がパイプ1の開放端を包み
込む形で一体に取付けられ、またパイプ1の他端は比較
的厚い肉厚部1aとなっている。
そしてこの肉厚部に対し図示の如くに注射針3を突き刺
し、注射器4からパイプ1内に空気を圧入すると、これ
は空気溜め2内に流入し、この流入圧力によって空気溜
め2は一点鎖線で示す如くに膨張する。
し、注射器4からパイプ1内に空気を圧入すると、これ
は空気溜め2内に流入し、この流入圧力によって空気溜
め2は一点鎖線で示す如くに膨張する。
この状態で注射針3を抜いても、パイプ1内体がシリコ
ーンゴムで構成されているから肉厚部1aの弾性力によ
って注射針3を突き刺したときの孔が閉塞され、空気溜
め2を膨張して体積を拡大した状態でパイプ1内の空気
が気密に保持されることになる。
ーンゴムで構成されているから肉厚部1aの弾性力によ
って注射針3を突き刺したときの孔が閉塞され、空気溜
め2を膨張して体積を拡大した状態でパイプ1内の空気
が気密に保持されることになる。
この器具は鼻孔内に空気溜め2側から挿入され、これが
後鼻孔に達したときに注射針3からの空気によって空気
溜め2を膨張させるが、この膨張した空気溜めは後鼻孔
の壁面に密着するので、鼻孔内に生じた鼻血が気管に流
れ込むことが防止され、結果的に鼻血も止血することが
可能であり、鼻血や鼻孔手術時の出血のときに効果があ
る。
後鼻孔に達したときに注射針3からの空気によって空気
溜め2を膨張させるが、この膨張した空気溜めは後鼻孔
の壁面に密着するので、鼻孔内に生じた鼻血が気管に流
れ込むことが防止され、結果的に鼻血も止血することが
可能であり、鼻血や鼻孔手術時の出血のときに効果があ
る。
ところが空気溜め2内の空気を抜く必要のあるときには
、再度注射針3を突き刺して注射器4により空気を排出
するか、或いは肉厚部1aをキャップ状にしておいてこ
れを外すようにしている。
、再度注射針3を突き刺して注射器4により空気を排出
するか、或いは肉厚部1aをキャップ状にしておいてこ
れを外すようにしている。
しかしこれでは操作が極めて面倒であり、空気抜き用の
別体の器具(注射針)や手段(キャップ)を用いる必要
がある。
別体の器具(注射針)や手段(キャップ)を用いる必要
がある。
本発明は上述の如き欠陥を是正すべ〈発明されたもので
あって、冒頭に述べた医療用器具において、流体を排出
するための排出口が導管の側面部に設けられるとともに
、弾性材料からなる管状の弁部材が前記排出口を覆うよ
うに前記導管の外周部に嵌装され、この管状の弁部材を
その一端部から渦巻き状に丸めることにより前記排出口
を露出させて前記流体を排出するように構成したことを
特徴とする医療用器具に係るものである。
あって、冒頭に述べた医療用器具において、流体を排出
するための排出口が導管の側面部に設けられるとともに
、弾性材料からなる管状の弁部材が前記排出口を覆うよ
うに前記導管の外周部に嵌装され、この管状の弁部材を
その一端部から渦巻き状に丸めることにより前記排出口
を露出させて前記流体を排出するように構成したことを
特徴とする医療用器具に係るものである。
このように構成することによって、作業が極めて簡略化
され、構造簡単なものを提供することが出来る。
され、構造簡単なものを提供することが出来る。
次に本発明の実施例を第2図〜第9図に付き述べる。
第2図〜第7図は本発明を鼻血の流出を防止する器具に
適用した第1の実施例を示すものである。
適用した第1の実施例を示すものである。
まず第2図及び第3図に付き全体の構成を説明する。
この器具は全体がシリコーンゴム、天然又は合成ゴム等
のエラストマー(弾性高分子)からなっており、厚さ0
.5mm程度、外径2.5mm程度のパイプ11の前端
には従来のものと同様の伸縮可能な空気溜め12が固着
されている。
のエラストマー(弾性高分子)からなっており、厚さ0
.5mm程度、外径2.5mm程度のパイプ11の前端
には従来のものと同様の伸縮可能な空気溜め12が固着
されている。
この空気溜めは通常の状態では15mm程度の外径を有
しているが、後述する空気の圧入により45〜50mm
の径になるまで膨張し得、然もこの膨張状態から空気を
抜く際にそれ自身の弾性力で容積を縮小して空気を強制
的に押出し得るように構成されている。
しているが、後述する空気の圧入により45〜50mm
の径になるまで膨張し得、然もこの膨張状態から空気を
抜く際にそれ自身の弾性力で容積を縮小して空気を強制
的に押出し得るように構成されている。
またパイプ11の適当な位置には、鼻孔内へのパイプ1
1の挿入深さを決めるための位置決めリング13が挿入
されている。
1の挿入深さを決めるための位置決めリング13が挿入
されている。
このリング13はパイプ1の周面においてこの長さ方向
、即ち矢印14方向に摺動し得、従ってその取付は位置
は自由に調節出来る。
、即ち矢印14方向に摺動し得、従ってその取付は位置
は自由に調節出来る。
そしてこのリング13は鼻孔の入孔部の径よりも大きな
径を有しているために、上記挿入深さを予め予測してお
いてリング13の位置を固定しておけば、このリングに
よって必要以上にパイプ11を挿入することが出来ない
。
径を有しているために、上記挿入深さを予め予測してお
いてリング13の位置を固定しておけば、このリングに
よって必要以上にパイプ11を挿入することが出来ない
。
なおリング13には直線状の切欠き15が設けられてい
るが、これは鼻孔内への挿入後に上唇の外側面に接触し
てパイプ11を安定に保持するためのものである。
るが、これは鼻孔内への挿入後に上唇の外側面に接触し
てパイプ11を安定に保持するためのものである。
パイプ11の後端側は幾分外側に張り出しな膨出部16
となっており、この膨出部にはパイプ11の後端側の開
放端を閉塞する如くに空気送り込み用の袋状のピンチポ
ンプ部17が一体に固着されている。
となっており、この膨出部にはパイプ11の後端側の開
放端を閉塞する如くに空気送り込み用の袋状のピンチポ
ンプ部17が一体に固着されている。
このピンチポンプ部は指で両側から圧力を加えて挟持し
たときに一点鎖線で示す如くに体積が縮小する方向に弾
性変形し、この変形状態から復元するときに外部から空
気をパイプ11内に導入するよう作用する。
たときに一点鎖線で示す如くに体積が縮小する方向に弾
性変形し、この変形状態から復元するときに外部から空
気をパイプ11内に導入するよう作用する。
即ち、ピンチポンプ部17の壁面には外部に通じる空気
導入口18が設けられ、この導入口を通常の状態では閉
塞している薄片状の弁体19が一体に設けられている。
導入口18が設けられ、この導入口を通常の状態では閉
塞している薄片状の弁体19が一体に設けられている。
この弁体の一側端はピンチポンプ部17の内壁面と一体
に固着されているが、これ以外の部分はピンチポンプ部
17に単に密着しているだけであるから、ピンチポンプ
部17の復元時の吸引力が作用すると一点鎖線で示すよ
うに持ち上り、導入口18を開放するように構成されて
いる。
に固着されているが、これ以外の部分はピンチポンプ部
17に単に密着しているだけであるから、ピンチポンプ
部17の復元時の吸引力が作用すると一点鎖線で示すよ
うに持ち上り、導入口18を開放するように構成されて
いる。
パイプ11の膨出部16の内側には、厚さ1mm程度、
内径1mm程度の小さな内側パイプ20がその端部にお
いて一体に固着されている。
内径1mm程度の小さな内側パイプ20がその端部にお
いて一体に固着されている。
従ってパイプ20の内部はピンチポンプ部17の内部と
連通していることになる。
連通していることになる。
ところが、パイプ20の他の開放端にはこれを閉塞する
ように厚さ0.2〜0、3mmの弁体21が固着されて
いる。
ように厚さ0.2〜0、3mmの弁体21が固着されて
いる。
この弁体は一方の開放端が閉塞されたはパ円筒形のもの
であって、通常はパイプ20周面に密着しているが、パ
イプ20に設けた0、8mmφ程度の数個の空気導出口
22がら空気がパイプ11内に流入する際の′圧力によ
りパイプ20との間に弁体21の弾性力に抗しつつ若干
の隙間が形成され、この隙間を通じて空気がパイプ11
内に流出するように構成されている。
であって、通常はパイプ20周面に密着しているが、パ
イプ20に設けた0、8mmφ程度の数個の空気導出口
22がら空気がパイプ11内に流入する際の′圧力によ
りパイプ20との間に弁体21の弾性力に抗しつつ若干
の隙間が形成され、この隙間を通じて空気がパイプ11
内に流出するように構成されている。
またパイプ11の膨出部16の周面には厚さ0、4mm
程度のローラバルブ部23が長さ20mm程度に亘って
密着している。
程度のローラバルブ部23が長さ20mm程度に亘って
密着している。
このローラバルブ部の後端はピンチポンプ部17に固着
されており、従ってこの固着部分以外はその弾性によっ
てパイプ11に単に密着しているだけである。
されており、従ってこの固着部分以外はその弾性によっ
てパイプ11に単に密着しているだけである。
次に上述のように構成された器具の基本的動作原理を第
4図〜第6図に付き述べる。
4図〜第6図に付き述べる。
第4図に示す如く、ピンチポンプ部17は指で挾んで両
側から加圧すると一点鎖線で示すようにその内部容積を
弾性的に縮小し、この縮小分に応じた量の空気がピンチ
ポンプ部17からパイプ20内に流入し、導出口22か
ら外へ逃げ出そうとする。
側から加圧すると一点鎖線で示すようにその内部容積を
弾性的に縮小し、この縮小分に応じた量の空気がピンチ
ポンプ部17からパイプ20内に流入し、導出口22か
ら外へ逃げ出そうとする。
即ちパイプ20内の空気圧が弁体21を外側へ押し拡げ
るように作用し、これによって弁体21は一点鎖線で示
す如くに弾性的に変形し、パイプ20との間に若干の隙
間が形成される。
るように作用し、これによって弁体21は一点鎖線で示
す如くに弾性的に変形し、パイプ20との間に若干の隙
間が形成される。
この隙間が形成された瞬間にパイプ20内の空気がパイ
プ11内に圧入され、この圧入された空気はパイプ11
を通じて空気溜め12方向に導びかれる。
プ11内に圧入され、この圧入された空気はパイプ11
を通じて空気溜め12方向に導びかれる。
当初はこの空気は空気溜め12を膨長させる圧力を有し
ていない。
ていない。
そしてピンチポンプ部17から指を離してこれに対する
押圧力を取除けば、ピンチポンプ部17はそれ自体の弾
性力によってもとの状態にまで復元する。
押圧力を取除けば、ピンチポンプ部17はそれ自体の弾
性力によってもとの状態にまで復元する。
この復元時には、ピンチポンプ部17内に空気が強制的
に流入させられるが、パイプ20側の弁体21はパイプ
20側に吸着されるためにパイプ11内の空気は導出口
22を通じてパイプ20内に流入することが不可能であ
る。
に流入させられるが、パイプ20側の弁体21はパイプ
20側に吸着されるためにパイプ11内の空気は導出口
22を通じてパイプ20内に流入することが不可能であ
る。
一方、上述のピンチポンプ部17の圧縮時には空気圧に
より導入口18を閉塞していた弁体19は、ピンチポン
プ部17の復元時の吸引力によって第4図一点鎖線で示
す如くに持上げられ、これによって導入口18を通じて
ピンチポンプ部17内に外部から空気が流入する。
より導入口18を閉塞していた弁体19は、ピンチポン
プ部17の復元時の吸引力によって第4図一点鎖線で示
す如くに持上げられ、これによって導入口18を通じて
ピンチポンプ部17内に外部から空気が流入する。
この流入は、ピンチポンプ部17が完全に復元するまで
はパ続けられる。
はパ続けられる。
こうして再びピンチポンプ部17内にはもとにあった空
気量と同じ空気量が存在することになる。
気量と同じ空気量が存在することになる。
換言すれば、上述のようにピンチポンプ部17からパイ
プ11内に流入した空気量がピンチポンプ17内に供給
される。
プ11内に流入した空気量がピンチポンプ17内に供給
される。
従ってこの状態から更にピンチポンプ部17の圧縮及び
復元の動作を順次繰返すことにより、パイプ11内に順
次間欠的に供給される空気の圧力によって空気溜め12
がその弾性に対して強制的に膨張せしめられ、第3図一
点鎖線で示すように体積が増大する。
復元の動作を順次繰返すことにより、パイプ11内に順
次間欠的に供給される空気の圧力によって空気溜め12
がその弾性に対して強制的に膨張せしめられ、第3図一
点鎖線で示すように体積が増大する。
そして空気溜め12が所定量膨張した時点でピンチポン
プ部17による空気の圧入操作を停止すると、弁体21
はパイプ20に対し空気圧により圧着されるために、パ
イプ11及び空気溜め12内の空気は完全に気密状態と
なり、もはや外部とは遮断され、封じ込められる。
プ部17による空気の圧入操作を停止すると、弁体21
はパイプ20に対し空気圧により圧着されるために、パ
イプ11及び空気溜め12内の空気は完全に気密状態と
なり、もはや外部とは遮断され、封じ込められる。
なお膨張した空気溜め12は後述する後鼻孔の壁面に密
着して鼻血の流出を防止するものであるが、止血又は手
術終了時に鼻孔から引出す際には空気溜め12を縮小せ
しめる必要がある。
着して鼻血の流出を防止するものであるが、止血又は手
術終了時に鼻孔から引出す際には空気溜め12を縮小せ
しめる必要がある。
このときパイプ11内の空気は気密になっているが、本
実施例によれば、ローラバルブ部23が気密空気の排出
に寄与するよう構成される。
実施例によれば、ローラバルブ部23が気密空気の排出
に寄与するよう構成される。
即ち、パイプ11の側部に排出用の排気口24が設けら
れ、上記気密状態においてはローラバルブ部23がその
弾性によってパイプ11に強固に密着し、パイプ11内
の空気は流出することが出来ない。
れ、上記気密状態においてはローラバルブ部23がその
弾性によってパイプ11に強固に密着し、パイプ11内
の空気は流出することが出来ない。
この状態において、第5図及び第6図に示す如く、ロー
ラバルブ部23の一端に指を当ててこれをこする如くに
パイプ11の膨出部16の方向、即ち矢印26方向に押
し縮めると、ローラバルブ部23はその端部を中心にし
て断面渦巻き状であ□って全体としてリング状に丸めら
れる。
ラバルブ部23の一端に指を当ててこれをこする如くに
パイプ11の膨出部16の方向、即ち矢印26方向に押
し縮めると、ローラバルブ部23はその端部を中心にし
て断面渦巻き状であ□って全体としてリング状に丸めら
れる。
この場合ローラバルブ部23は膨出部16の周面に略円
筒状に配されており、然も薄くて伸縮性があるために、
それ自身の弾性に抗して極めて容易に図示の如くリング
状に丸まることが出来る。
筒状に配されており、然も薄くて伸縮性があるために、
それ自身の弾性に抗して極めて容易に図示の如くリング
状に丸まることが出来る。
これは、膨出部16にローラバルブ部23を丸める方向
に次第に急になった傾斜面25が存在しているために更
に容易に実現することが出来る。
に次第に急になった傾斜面25が存在しているために更
に容易に実現することが出来る。
第5図及び第6図の状態を保持すると、パイプ11の排
気口24はローラバルブ部23による閉塞状態から開放
されて外部に露出し、この結果、これまでパイプ11内
に気密に保持されていた空気は排気口24を通じて勢い
よく流出する。
気口24はローラバルブ部23による閉塞状態から開放
されて外部に露出し、この結果、これまでパイプ11内
に気密に保持されていた空気は排気口24を通じて勢い
よく流出する。
この流出は、空気溜め12が元の状態に弾性的に復元し
つつ進行し、従ってこれが完全に復元するまで空気の流
出が続くことになる。
つつ進行し、従ってこれが完全に復元するまで空気の流
出が続くことになる。
こうしてローラバルブ部23によってパイプ11内の空
気を抜いた後、それまで渦巻き状に丸まった状態に保持
されていたローラバルブ部23に対する指圧を除去する
と、ローラバルブ部23はパイプ11の傾斜面25に沿
って矢印26とは逆方向に弾性的に伸張しようとする。
気を抜いた後、それまで渦巻き状に丸まった状態に保持
されていたローラバルブ部23に対する指圧を除去する
と、ローラバルブ部23はパイプ11の傾斜面25に沿
って矢印26とは逆方向に弾性的に伸張しようとする。
この場合、傾斜面25の存在によってローラバルブ部2
3はそれ自体の弾性で元の状態まで上記渦巻き状断面を
順次縮小する如くに一挙に戻り、再びパイプ11の周面
に密着して排気口24を完全に閉塞する。
3はそれ自体の弾性で元の状態まで上記渦巻き状断面を
順次縮小する如くに一挙に戻り、再びパイプ11の周面
に密着して排気口24を完全に閉塞する。
以上説明したように、本実施例による器具はローラバル
ブ部23によって排気がワンタッチで極めて簡単に行な
えると共に、それを器具と一体に取付けているために構
造自体も簡略なものとなる。
ブ部23によって排気がワンタッチで極めて簡単に行な
えると共に、それを器具と一体に取付けているために構
造自体も簡略なものとなる。
次に本実施例による器具の実際の使用方法を第7図に付
き述べると、人体の鼻孔27の入孔部28からまず空気
溜め12を挿入し、引続いてパイプ11を順次鼻孔27
の奥へ挿入してゆく。
き述べると、人体の鼻孔27の入孔部28からまず空気
溜め12を挿入し、引続いてパイプ11を順次鼻孔27
の奥へ挿入してゆく。
このときパイプ11の挿入深さを予め予測してリング1
3の位置を固定しておけば、このリングが入孔部28に
接触したときに空気溜め12を丁度後鼻孔29に位置せ
しめることが出来る。
3の位置を固定しておけば、このリングが入孔部28に
接触したときに空気溜め12を丁度後鼻孔29に位置せ
しめることが出来る。
この場合、図示の如く、パイプ11はそれ自身の弾性に
より鼻孔27の形状に応じて変形し、また入孔部28に
おいてはリング13の切欠き15が上唇の外側面に接触
しているために挿入操作並びにこの挿入後の状態が極め
て安定なものとなる。
より鼻孔27の形状に応じて変形し、また入孔部28に
おいてはリング13の切欠き15が上唇の外側面に接触
しているために挿入操作並びにこの挿入後の状態が極め
て安定なものとなる。
そしてピンチポンプ部17の上述した動作によって空気
溜め12を膨張させ、後鼻孔29の壁面に密着させるこ
とによりこの後鼻孔を閉塞すれば、鼻孔27内での鼻血
が後鼻孔29から気管30内へ流入することが防止され
る。
溜め12を膨張させ、後鼻孔29の壁面に密着させるこ
とによりこの後鼻孔を閉塞すれば、鼻孔27内での鼻血
が後鼻孔29から気管30内へ流入することが防止され
る。
このため結果的には鼻血が止まり、また鼻孔手術を成功
的に行なうことが出来る。
的に行なうことが出来る。
そしてこ器具を鼻孔27から引出すときには、ローラバ
ルブ部23を上述したように丸めることによりパイプ1
1内の空気を排出すると、空気溜め12の体積が縮小し
、従って引出しを容易に行なうことが゛出来る。
ルブ部23を上述したように丸めることによりパイプ1
1内の空気を排出すると、空気溜め12の体積が縮小し
、従って引出しを容易に行なうことが゛出来る。
次に本発明を麻酔用の気管カニユーレに適用した第2の
実施例を第7図〜第9図に付き述べる。
実施例を第7図〜第9図に付き述べる。
本実施例による気管カニユーレはいわゆるカフ付き(バ
ルブ付き)のものであって、第8図に示す如く、その前
端が斜めに鋭利に切削されたパイプ31の壁部自体に前
記第1の実施例で述べた器具が一体に取付けられたもの
からなっている。
ルブ付き)のものであって、第8図に示す如く、その前
端が斜めに鋭利に切削されたパイプ31の壁部自体に前
記第1の実施例で述べた器具が一体に取付けられたもの
からなっている。
即ち、パイプ31の壁部にはパイプ11が一体に埋め込
まれ、パイプ31の前端周面に一体に設けた空気溜め1
2内に突入している。
まれ、パイプ31の前端周面に一体に設けた空気溜め1
2内に突入している。
そしてパイプ11はパイプ31の後端から分岐されて前
述のピンチポンプ部17に連結され、更にこのピンチポ
ンプ部側の膨出部]6にはローラバルブ部23が密着し
て取付けられている。
述のピンチポンプ部17に連結され、更にこのピンチポ
ンプ部側の膨出部]6にはローラバルブ部23が密着し
て取付けられている。
このカニユーレの後端には後述する気管への挿入時にこ
の挿入位置を決める位置規制板32が取付けられ、この
位置のパイプ31には麻酔用ガスの供給管33が挿入さ
れている。
の挿入位置を決める位置規制板32が取付けられ、この
位置のパイプ31には麻酔用ガスの供給管33が挿入さ
れている。
カニユーレは第7図に示す如く首部34にこの前方から
突き刺し、その前端が気管30内にこの長さ方向におい
て肺部側へ向くような状態になるまで挿入される。
突き刺し、その前端が気管30内にこの長さ方向におい
て肺部側へ向くような状態になるまで挿入される。
この状態ではパイプ31と気管30壁面との間には間隙
35が存在しているので、この間隙を通して呼吸するこ
とが可能である。
35が存在しているので、この間隙を通して呼吸するこ
とが可能である。
そして息を吸い込んだときにこれと同時に供給管33か
らパイプ31を通して麻酔用ガスが肺部に吸引される。
らパイプ31を通して麻酔用ガスが肺部に吸引される。
この際、ピンチポンプ部17の上述した動作によってパ
イプ11を通じて空気溜め12に空気を圧入してこれを
気管30の壁面に密着するまで膨張させる。
イプ11を通じて空気溜め12に空気を圧入してこれを
気管30の壁面に密着するまで膨張させる。
これによって気管30が瞬間的に閉塞されるから、送り
込んだ麻酔用ガスの逆流を効果的に防止することが出来
る。
込んだ麻酔用ガスの逆流を効果的に防止することが出来
る。
そして引続いてローラバルブ部23を上述したように丸
めることにより空気溜め12内の空気を排出すると、再
び気管30が開放されるので、先に送り込んだ麻酔用ガ
スを肺部に有効に作用させた状態で呼吸活動を正常に行
なわせることが出来る。
めることにより空気溜め12内の空気を排出すると、再
び気管30が開放されるので、先に送り込んだ麻酔用ガ
スを肺部に有効に作用させた状態で呼吸活動を正常に行
なわせることが出来る。
以上本発明を実施例に基いて説明したが、本発明はこれ
ら実施例に限定されることなくその技術的思想に基いて
更に変形が可能であることが理解されよう。
ら実施例に限定されることなくその技術的思想に基いて
更に変形が可能であることが理解されよう。
例えば、ローラバルブ部23をパイプ11の膨出部16
の一部に直接固着してもよいし、この膨出部とピンチポ
ンプ部17との双方にまたがる形で固着してもよい。
の一部に直接固着してもよいし、この膨出部とピンチポ
ンプ部17との双方にまたがる形で固着してもよい。
また膨出部16は必ずしも設ける必要がなく、単なる管
状であってよい。
状であってよい。
更にまた上述の実施例とは違って、第1図に示した従来
の器具自体に本発明によるローラバルブ部23を具備せ
しめ、空気の圧入を注射器で行ない、この圧入空気の排
出をローラバルブ部23によって行なうようにすること
も出来る。
の器具自体に本発明によるローラバルブ部23を具備せ
しめ、空気の圧入を注射器で行ない、この圧入空気の排
出をローラバルブ部23によって行なうようにすること
も出来る。
パイプ11内に空気を圧入する代りに、空気溜め12を
容易に膨張させ得る他の流体を圧入するようにしてもよ
い。
容易に膨張させ得る他の流体を圧入するようにしてもよ
い。
本発明は上述の如く、導管に取付けた管状の弁部材を断
面渦巻き状に丸めることにより流体排出口を露出させ、
この排出口から流体を排出するようにしているので、別
体の器具を用いることなく排出作業を極めて簡単に行な
うことが出来る。
面渦巻き状に丸めることにより流体排出口を露出させ、
この排出口から流体を排出するようにしているので、別
体の器具を用いることなく排出作業を極めて簡単に行な
うことが出来る。
然も弁の開閉操作は、弾性材料からなる管状の弁部材を
単に丸めたり伸ばしたりするだけでよいから非常に簡単
であり、例えば片手でも容易に行なうことが出来る。
単に丸めたり伸ばしたりするだけでよいから非常に簡単
であり、例えば片手でも容易に行なうことが出来る。
また本発明の開閉弁は、弾性材料からなる管状の弁部材
を導管の外周部に嵌装した非常に簡単な構造であり、従
って比較的小さな器具にも容易か・つ低コストに適用す
ることが出来る。
を導管の外周部に嵌装した非常に簡単な構造であり、従
って比較的小さな器具にも容易か・つ低コストに適用す
ることが出来る。
第1図は従来例を示すものであって、鼻血の流出防止用
器具の断面図である。 第2図〜第7図は本発明を鼻血の流出防止用器具に適用
した第1の実施例を示すものであって、第2図は器具全
体の斜視図、第3図はその断面図、第4図は第3図にお
ける要部の拡大図、第5図はローラバルブ部を丸めたと
きの第4図と同様の断面図、第6図は第5図の斜視図、
第7図は人体の鼻孔内に挿入したときの部分断面図であ
る。 第7図〜第9図は本発明を麻酔用の気管カニユーレに適
用した第2の実施例を示すものであって、第7図は気管
カニユーレを人体の首部に突き刺したときの状態を示す
部分断面図、第8図は気管カニユーレの断面図、第9図
は第8図におけるIX −IX線拡大断面図である。 なお図面に用いられている符号において、12は空気溜
め、17はピンチポンプ部、19,21は弁体、23は
ローラバルブ部、24は排気口、33は麻酔用ガスの供
給管である。
器具の断面図である。 第2図〜第7図は本発明を鼻血の流出防止用器具に適用
した第1の実施例を示すものであって、第2図は器具全
体の斜視図、第3図はその断面図、第4図は第3図にお
ける要部の拡大図、第5図はローラバルブ部を丸めたと
きの第4図と同様の断面図、第6図は第5図の斜視図、
第7図は人体の鼻孔内に挿入したときの部分断面図であ
る。 第7図〜第9図は本発明を麻酔用の気管カニユーレに適
用した第2の実施例を示すものであって、第7図は気管
カニユーレを人体の首部に突き刺したときの状態を示す
部分断面図、第8図は気管カニユーレの断面図、第9図
は第8図におけるIX −IX線拡大断面図である。 なお図面に用いられている符号において、12は空気溜
め、17はピンチポンプ部、19,21は弁体、23は
ローラバルブ部、24は排気口、33は麻酔用ガスの供
給管である。
Claims (1)
- 1 弾性材料からなる袋状体12とこの袋状体12の内
部に連通する導管11とを夫々具備し、前記導管11を
通して流体を前記袋状体12の内部に圧送して前記袋状
体12を膨張させるようにした医療用器具において、前
記流体を排出するための排出口24が前記導管11の側
面部に設けられるとともに、弾性材料からなる管状の弁
部材23が前記排出口24を覆うように前記導管11の
外周部に嵌装され、この管状の弁部材23をその一端部
から渦巻き状に丸めることにより前記排出口24を露出
させて前記流体を排出するように構成したことを特徴と
する医療用器具。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50156317A JPS5950329B2 (ja) | 1975-12-29 | 1975-12-29 | 医療用器具 |
US05/752,076 US4102342A (en) | 1975-12-29 | 1976-12-20 | Valved device |
GB53554/76A GB1566308A (en) | 1975-12-29 | 1976-12-22 | Valve devices |
CA268,504A CA1072414A (en) | 1975-12-29 | 1976-12-22 | Valve device |
DE2659440A DE2659440C3 (de) | 1975-12-29 | 1976-12-29 | Ventil |
FR7639494A FR2337294A1 (fr) | 1975-12-29 | 1976-12-29 | Dispositif de soupape, notamment a usage medical pour des traitements ou mesures sur le corps humain |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50156317A JPS5950329B2 (ja) | 1975-12-29 | 1975-12-29 | 医療用器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5281992A JPS5281992A (en) | 1977-07-08 |
JPS5950329B2 true JPS5950329B2 (ja) | 1984-12-07 |
Family
ID=15625148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50156317A Expired JPS5950329B2 (ja) | 1975-12-29 | 1975-12-29 | 医療用器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950329B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0130092Y2 (ja) * | 1984-07-13 | 1989-09-13 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014147868A1 (ja) | 2013-03-22 | 2017-02-16 | 株式会社塚田メディカル・リサーチ | 副鼻腔炎治療用カテーテル |
-
1975
- 1975-12-29 JP JP50156317A patent/JPS5950329B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0130092Y2 (ja) * | 1984-07-13 | 1989-09-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5281992A (en) | 1977-07-08 |
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