JPS5949042B2 - ジヤツキ操作されるフイルタキヤニスタを備えたフイルタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 工業フィルタ処理作業に利用される、取はずし自在なボ
ウルを備えた多くのフィルタ装置であって、フィルタが
３５ｋｇ／ｃｍ２（５００ｐｓｉ）から約１４０ｋｇ／
ｃｍ２（２０００ｐｓｉ）、あるいはそれ以上の高い管
路圧力を受ける装置においては、フィルタハウジングは
、そのヘッド部がボウル部に対して非常に緊密に、かつ
固定的に保持され、かつフィルタニレメン１へに対して
確実に接触して、外部漏れおよび内部漏れを防止するよ
うな構造にされなければならない。

通常は、圧縮シールまたは他のガスケット型シール部材
が、ハウジングの緊密に結合された組合わせ部間、およ
びハウジング部片とフィルタエレメントとの間に設けら
れて、漏出を防止すると共に、分解時はシールを破壊で
きるようにしている。

これはＯ−リングシールは、長時間にわたって高圧を受
けた場合は特に、破壊することが非常に困難で゛あるか
らで゛ある。

しかししばしば、装置の部片間の緊密な係合により、そ
して装置の内圧によるシール部材の膨張により、フィル
タニレメン１〜をそれが汚物で詰まった時に交換するた
めに、ヘッド部をボウル部から取はずすことは非常に困
難である。

そのような装置においては、フィルタ・ハウジングヘッ
ドとフィルタ装置部のボウル部の間の、緊密なシールを
破壊するためには、レンチおよびハンマーを利用しなけ
ればならない。

この作業は時間がかかることであり、装置にとっても厳
しいものである。

また、フィルタカートリッジを交換する際、このフィル
タが利用されている流体装置の作動を停止させることが
通常は必要であるから、その作業が遅いと非常にコスト
のかかることでもある。

流体装置において、このようなフィルタ装置が数個利用
されている場合は、各フィルタカートリッジの交換によ
る遅延が、コストファクターとして重要な影響をもたら
す。

このような通常のフィルタ装置の別の欠点は、ハウジン
グ部片とシール部材との磨損接触により汚染粒子が生じ
、それが流体装置内に入り込むことである。

このような汚染物は最終的には装置内に蓄積して、装置
の要素の磨損、摩耗、および詰まりの原因になる。

ハウジングカバーをフィルタ装置のボウルから取はずす
問題に対する一つの解決法としては、ハウジング装置の
一部として自己固定性および゛自己解体性連結機構を提
供することである。

このような連結機構には通常、カバーをボウル部に連結
および離脱することを容易にするため、バンドルまたは
レバーが設けられている。

このような連結部材を備えたフィルタ装置は、米国特許
第３３１７０５３号（ダムラー）、同第２２１８８００
号（ウィリアム）、同第２５３３１９２号（ケネテ゛イ
）、および同第２７４７７３８号（ジョンソン、他）明
細書に示されている。

これらの特許明細書には、ハウジングのヘッド部または
カバーに、回転連結バンドルが設けられたフィルタ装置
が開示されている。

このバンドルは、一方向に回転した時はヘッドまたはカ
バーをボウル上に締付け、そして反対方向に回転した時
は、ヘッドをボウルから引張るようになっている。

ここに示されたすべてのフィルタ装置において、連結バ
ンドル機構はハウジングの内部へ延び、はとんどの場合
シールが、ヘッドまたはカバーと回転バンドルの間に設
けられて、連結バンドル機構またはそれを介する漏出を
防止するようになっている。

前述の型式で前述特許明細書に示されるような連結機構
を備えたこれらフィルタ装置における困難は、シールが
形成されるべき部材の一方が回転部材であることから、
シールの摩耗が急速に起こり、かつ連結機構またはそれ
を介して漏出が生じることから、多くの工業流体装置に
おいて必要とされる高流体圧下で、緊密なシールを提供
することが非常に困難であることである。

さらに、前述特許明細書に示されるフィルタ装置におい
ては、ハウジング勿バーのボウル部に対する締付けおよ
び解除により、シール部材およびハウジングに摩耗を生
じ、かつ汚染粒子を発生させ、これが、連結機構がハウ
ジングの内部へ延びていることから、流体装置へ入り込
むことになる。

米国特許第３５０８６５７号（クーパー、１９７０年４
月２８日）明細書に開示された装置は、１４０ｋｇ／ｃ
ｍ２（２０００ｐｓｉ）のオーダーまたはそれ以上の非
常に高圧において利用されるフィルタ装置を提供するこ
とにより、前述の問題を克服しており、この装置に設け
られた連結機構はフィルタ・ハウジング勿バーをボウル
部に連結および離脱するようになっていると共に、ハウ
ジングヘッドとボウルの支持ポストとの間の内部シール
により、ハウジング内の流体から隔離されている。

このような構造により、連結機構およびそれを介する装
置からの漏出は生じない。

さらに、連結機構の作動によってもシール部材は何ら重
大な摩耗を生じず、それは連結機構がシール部材に接触
せず、かつシール部材に対して何ら回転接触しないから
である。

このフィルタ装置は、流入口、流出口、開放ボウルおよ
び゛ボウルシカバーを備えたハウジング；ボウル内で流
入口と流出口の間の流動ラインを横切るフィルタエレメ
ントであって、通常は流入口から流出口への流れがフィ
ルタを介して進むようになっているフィルタニレメン１
〜；ボウルに固定されると共に、一端に連結装置を備え
たカバー支持装置；カバーに移動自在に取付けられると
共に、連結装置に解除自在に係合して、カバーを支持体
に固定させて、支持装置とカバーが共働してボウルの開
放端を閉鎖するようにした連結レバーであって、前記連
結レバーと連結装置が作動的に関連して、連結レバーの
一方向への移動により、カバーをボウル」−へ引張り、
他方向への連結レバーの移動により、カバー又はボウル
を回転することなくボウルとカバーを分離するようにし
た連結レバー；および連結装置の内部のハウジングのヘ
ッド部と支持装置との間に配置されたシール装置であっ
て、支持ボス１〜装置を介してカバーとボウルの間にシ
ールを形成すると同時に、連結装置と連結部材を、流入
口から流出口へ装置を流動する流体から隔離するように
したシール装置、からなっている。

シール装置は回転部材とは接触することなく、したがっ
てそのような接触による摩耗を受けることもない。

米国特許第４１７２７９８号（クロンバイン、１９７９
年１０月３０日）明細書には、構造が簡単で、強力で小
型で、使用に融通性があり、交換可能なフィルタニレメ
ンＩ・を交換する場合、す速やく開閉できるフィルタハ
ウジングが開示されている。

フィルタハウジングはさらに、良好な流動特性を有し、
かつ安全性の要請に完全に応じることができる。

フィルタハウジングは第１部片と、テーパ第２部片、流
入口および流出口を備えており、使用時は交換自在なフ
ィルタエレメントを包含するようになっており、第１お
よび第２部片は補完円錐台形組合わせ面を有すると共に
、ねじりングにより相互に結合されており、前記リング
は第１部片の外面にねじ込まれると共に、第２部片の外
部フランジに係合する内部フランジを包含する。

漏出はガスケットにより防止される。

第１図に示すように、頂部片１と底部片２は、頂部片１
にねじ込まれたねしリング３により、相互に保持されて
いる。

ねじリング３は内部フランジ１２を包含し、これは底部
片２の外部フランジ１３に係合する。

円錐台座１１がフランジ１３方向に下方へ延びると共に
、フランジ１３を支持している。

図面から明らかなように、リングは部片を分離する場合
にて二作用を与えないように、第２部片に取付けられて
いる。

この発明により、フィルタキャニスタ（缶）をヘッドに
シール係合および離脱するためにジヤツキ操作できるよ
うに、フィルタヘッドに取付けられたフィルタボウルを
備えたフィルタ装置が提供され、このフィルタ装置は、
フィルタヘッド；未フィルタ処理流体用流入口、および
ヘッド内のフィルタ処理済流体用吐出口；およびフィル
タボウル装置からなり、前記フィルタ装置はフィルタキ
ャニスタ；フィルタキャニスタ内で、流入口から吐出口
への流体ラインを横切って取はずし自在に配置されて、
流入口から吐出口への流体の流れがフィルタを通常は通
過するようにして該流体を沢過するフィルタエレメント
；ヘッドに取はずし自在に取付けられたジヤツキリング
；およびフィルタキャニスタをジヤツキリングに取付け
ると共に、ジヤツキリングのジヤツキ操作により前記キ
ャニスタが前記ヘッドに対してシール係合しまた離脱す
るように前記フィルタキャニスタを前記ジヤツキリング
に取付ける装置、からなっている。

この発明の好ましい実施例においては、ジヤツキリング
はヘッドにねじにより取付けられ、円筒リングまたは環
状リングの形状で、フィルタヘッドの組合わせねじ部へ
ねじ込まれている。

ジヤツキリングをヘッドに取付けるにあたり、別の手段
も利用できる。

突起、フランジまたはピンをヘッドに備え、移動バヨネ
ット型ジョインＩ・をジヤツキリングに備えたものが満
足できるものであり、これによりジヤツキリングはヘッ
ドに、そしてキャニスタに対して、図示のようにシール
係合するように固定的に引張られる。

ジヤツキリングがキャニスタをヘッド上にシー爪係合す
べく、そしてシール係合を離脱すべくヘッドから分離す
べく、ジヤツキ操作ができるようにするためには、ジヤ
ツキリングがそれぞれ、取付けまたは取はずされる時、
リングがキャニスタに対して回転でき、かつこの操作中
にキャニスタとリングの相対軸心方向移動が実質的に防
止されるように、フィルタキャニスタはリングに保持さ
れていなければならない。

キャニスタはジヤツキリングと共に回転しないで、ヘッ
ドと係合および離脱するにあたり軸心方向のみに移動す
るから、シールに対して回転することがなく、したがっ
てＯ−リングシールは従来の困難性を有することなく利
用できる。

ジヤツキリングとキャニスタとの相対軸心方向移動を防
止する方法としては、キャニスタにフランジを設け、フ
ランジの一側においてジヤツキリングの凹所または溝に
、保持またはロックリングが設けられる。

別の方法としては、キャニスタの頂部付近で、ジヤツキ
リングに係合する部位の外部を、拡径または減径形状に
することである。

この外部の拡径または減径部はたとえば、フランジ、溝
、隆起、または拡開形状にし、あるいはキャニスタに形
成された外方へ延びる頂壁とすることができる。

その場合、ジヤツキリングの内壁は拡径または減径部に
対して、各側部でその上下部位で係合するような形状に
される。

拡径部が外方へ拡開する部分である場合は、ジヤツキリ
ングはその拡開部におけるキャニスタ輪郭に対応する形
状にすることができ、それがら拡開部の上方に、キャニ
スタの頂部に係合する保持リングが設けられる。

ジヤツキリングとキャニスタは、それらの間のフランジ
と組合わせ溝構造により、永久的に回転自在に取付ける
ことができる。

別の形態も明らかであろうが、明らかなように、重要な
点はジヤツキリングがキャニスタに対して、上方および
下方から回転自在に係合して、ジヤツキリングがフィル
タヘッドに取付け、かつ引込めるべく回転される間、キ
ャニスタを上方および下方で保持することである。

ジヤツキの外部は手動または工具により回転できる形状
にでき、多角形、のこ歯状、こぷ゛付き形状にされ、ま
たは摩擦安全グリップを設けることができる。

この発明の好ましい実施例が、図示されている。

第１〜３図に示されるフィルタ装置（組立体）はフィル
タヘッド１を含み、その垂下部２には、内部にフィルタ
ニレメンｌ−４が配置されたフィルタキャニスタまたは
ボウル３が図示のように、ヘッドを頂部にボウルを下部
に向けて取付けられている。

第２図に示されるように、フィルタボウルは頂部で開放
されており、頂側壁部５は外方へ拡開されて、フィルタ
ヘッドの下部６をシール係合状態で包囲しており、Ｏ−
リングシール８がフィルタヘッドの側溝９に備えられて
、フィルタヘッド部６の外部に沿って漏出しないように
、流体をフィルタボウル内に保持している。

フィルタヘッドの垂下部２は、ジヤツキリング１０の組
合わせ内ねじ１１に係合する外ねじ７を備え、したがっ
てフィルタヘッドに固定される。

ジヤツキリング１０のねじ部の下側の下部は、ボウル３
の外方へ拡開した頂側壁部５の外部輪郭に適合する、内
方へ延びる弧状棚状部１２を備えており、したがってボ
ウルをヘッドに対して保持している。

フィルタヘッドの部位６の下面の停止体１３はボウル３
の停止体の作用を有し、リング１０をヘッドに対して固
定的に係合し、かつボウルをヘッドに対して移動しない
ように、かつ０−リング８でシールして保持することが
可能になる。

ジヤツキリングの、弧状部の上方およびねじ部の下方に
おける内壁は内方に面する溝１５を備え、溝１５は線状
リング１６を受容し保持しており、リング］６は該溝１
５から内方へ十分に突出して、フィルタボウルの頂面に
係合している。

したがって、ジヤツキリング１０はボウルの頂部に回転
自在に取付けられ、ジヤツキリング１０がヘッドに対し
てそのねじ上を上方へねし込まれると、ボウルを共に移
送して、最終的にはボウルの頂部内壁がフィルタヘッド
の停止体１３に係合し、その後はボウルもジヤツキリン
グもさらに進むことはできなくなる。

他方、ジヤツキリング１０がヘッドからねじにより離脱
される時は、線状リング１６はフィルタボウルの頂面に
係合していて、フィルタボウルをリングと共に下方へジ
ヤツキ操作して、フィルタヘッドから離脱させ、かつシ
ール係合状態を解除するようになっている。

したがって、ジヤツキリングは、フィルタヘッドとシー
ル係合すべく上方へ、そしてフィルタヘッドとのシール
係合状態を解除すべく下方へ、フィルタボウルをジヤツ
キ操作することになり、このジヤツキ操作はリングとヘ
ッドの間のねし結合によりもたらされる。

フィルタヘッドには未フィルタ処理流体用流入口２０と
、フィルタ処理済流体用吐出口２１が設けられる。

ヘッドの内壁２３を通るポート２２はバイパスバルブ２
４を保持しており、そのバルブパペット２５は圧縮スプ
リング２６によりバルブシート２７にスプリング偏倚さ
れている。

圧縮スプリングは、ポート端で壁部２３に係止されたケ
ージ２８内に収容されている。

ポート２２は、流入通路３０に開口する流入端で、吐出
室３１に開口する吐出端より幅広になっており、バルブ
ケージ２８を支持する棚状体２９が設けられている。

流入通路３０と吐出室３１の間の流体差圧が正常の場合
は、スプリング偏倚力は十分に大きくて、バルブパペッ
ト２５をそのシート２７に保持しており、したがってポ
ートを通るバイパス流は防止される。

流体圧力差が所定の最小値、すなわちフィルタエレメン
トが詰まるか、および／または障害を生じて、十分な量
のフィルタ処理済流体を通過させなくなる流体圧力差、
を越えた場合は、スプリングの偏倚力は打負かされて、
ポペット２５は上流側流体圧によりそのバルブシートか
ら離脱されて、ポート２２が開放されて、フィルタエレ
メントをバイパスする流体の流動が生じ、フィルタが厳
しく詰まりを生じた場合に装置の下流側に流動が保証さ
れるが、この流れはフィルタ処理されていない。

流入口２０は流入通路３０と流動連結されており、これ
は直接フィルタボウル３、およびフィルタ４の外側とフ
ィルタボウル３の内壁の間の空間３２へ通じ、フィルタ
を通過すべき未フィルタ処理流体を受入れるようになっ
ている。

ボウル３はその底部では３ａにおいてくびれでおり、フ
ィルタエレメントの端部キャップ４２に係合して、エレ
メントを使用時移動しないように保持する。

吐出口２１は吐出室３１と流動連結されており、この室
はフィルタエレメント内の内部開放空間３４に流動連結
され、したがってフィルタエレメントからフィルタ処理
済流体を受入れて、それを吐出ポートへ送るようになっ
ている。

したがって、通常の未フィルタ処理流体は流入口２０を
介して流入通路３０へ、そしてフィルタエレメント４の
外側の空間３２へ流れる。

それから流体はフィルタエレメントの穴を通して、フィ
ルタエレメントの内部空間または中央通路３４へ流入し
、それから吐出室３１へ流入して、吐出口２１を介して
フィルタ装置から流出し、流体から除去された汚物は空
間３２内のフィルタ４の表面に収集される。

フィルタエレメント４は円筒形で、フィルタシート４０
を備えており、このシート４０はこの場合は波形の焼結
ワイヤーメツシュをチューブ状に形成し、各端部におい
て端部キャップ４１．４２にシール状に結合され、かつ
コア４３上に内部支持されたものである。

フィルタエレメントの下端における端部キャップ４２は
閉鎖されていて、フィルタ円筒の中央通路へ流入する流
体が、フィルタシート４０を介して流入するようにして
、この空間の全流体がフィルタ処理されるようにしてい
る。

上端キャップ４１には中央開口４４が設けられ、この開
口４４は抗ドレーン・バックバルブフィルタニップル５
５上に嵌合し、かつシール係合するようになっており、
前記ニップル５５はバルブ装置５０のハウジングの機能
を有する。

端部キャップ４１の開口４４における内壁には、０−リ
ング４６を備えるための凹所４５が形成され、前記リン
グ４６はバルブ装置５０の、フィルタニップル５５の外
壁にシール係合して、フィルタエレメントをバイパス流
動する漏出を防止し、全フィルタ処理済流体をバルブ装
置の通路５１を介して、室３１へ強制流動させるように
なっている。

このバルブ装置５０はバルブパペット５２を含み、バル
ブパペット５２は圧縮スプリング５３により、ニップル
またはバルブハウジング５５の下端において、バルブシ
ート５４方向へスプリング偏倚されている。

バルブハウジングはその上端で、フィルタヘッドの垂下
部２の孔５８に係止され、スプリング５３は孔の棚状部
５９に着座している。

フィルタ４を通る、したがってバルブ装置５０への流体
の流れが存しない場合は、パペット５２の上流側面に対
する流体圧は無く、この状態ではバルブパペットはシー
ト５４にシールされている。

その場合バルブは、室３１から通路３４への逆方向の流
体の流動に対しても閉鎖されている。

これにより、フィルタ装置がタンクの下方にある場合に
、タンク流体の逆流またはドレーンバックが防止される
。

したがって、フィルタ装置は逆流なしに作動される。

しかし、圧縮スプリングの偏倚力は比較的小さく、バル
ブパペットの上流側の小流体圧により、装置を通る最小
前進流体流動に対応する小前進流体圧差が生じ、バルブ
パペット５２はシートから離脱されて、バルブが通路５
１を介して開放されて、正常方向にフィルタ処理済流体
が前進し、フィルタ処理済流体はフィルタエレメント４
の内側中央通路３４から吐出室３１へ進み、それから吐
出口２１へ流動する。

たとえばフィルタエレメント４が詰まった場合のように
、前進流動が停止した時は、バルブパペットが閉鎖する
。

さらに、抗ドレーンバックバルブの下流側から上流側へ
の、反対方向における逆流またはバック流により、逆流
圧差が生じ、パペット５２が閉鎖し、したがってフィル
タエレメントの中央通路３４への逆流が防止される。

このような逆流は、フィルタを損傷するから、はとんど
の場合に防止しなければならない。

室３１ （および通路３４）内の流体圧が、空間３２
（および通路３０）の流体圧を越えた場合は、フィルタ
４を通る逆流が生じ、これはフィルタを損傷するか、お
よび／または空間３２に汚物が解放され、未フィルタ処
理流体の通常の汚物に付加されることになる。

たとえば、流体管路の破壊または他の災難により、流入
口を通る流れが減少または停止した場合、フィルタエレ
メントを通る逆流がフィルタを解放して、望ましくない
結果が生じる。

バルブ装置５０はあらゆる状態で、これを防止している
。

作動にあたり、流入口２０を通る正常な未フィルタ処理
流体は、流入通路３０を介してフィルタエレメント外側
の空間３２へ流入し、フィルタシート４０およびコア４
３を介して内部通路３４へ流入する。

通路３４のフィルタ処理済流体は、抗ドレーンバックバ
ルブ装置通路５１を介して、吐出室３１へ、そして吐出
口へ流動する。

正常流動状態では、フィルタが満足できる状態にあるこ
との表示は、第３図に示すような差圧表示装置５８が作
動しないことによりもたらされる。

差圧表示装置は米国特許第２９４２５７２号（ポール、
１９６０．６．２８）明細書に開示されるような、通常
のものが利用される。

圧力表示装置は二つの磁気素子６０．６１からなり、こ
れら磁気素子はハウジング６３内で分離壁６２の両側に
、同軸に取付けられている。

好ましくは、両磁気素子６０．６１は永久磁化アルニコ
（Ａｌｎｉｃｏ） Ｖまたは類似物から形成されると共
に、両磁極を壁６２に隣接して配置し、それぞれ力弓１
張り合力により壁方向に引張られるようにする。

しかし所望により、これら素子の一方のみを永久磁石に
し、他方を適当な磁気材料、たとえば鉄で形成すること
ができる。

磁気素子６０はチューブ状ピストン６４内に取付けられ
て、ハウジング６３の円筒孔６５内に摺動自在に支持さ
れ、かつコイルスプリング６６により壁６２方向に強制
されている。

孔６５の一端から他端へ流体が通過することを防止する
ため、孔とピストン６４の間にポリテトラフルオルエチ
レン（例えば「テフロン」という登録商標名で市販され
ている）または他の適当な材料からなるリング６６ａに
よる液密シールが設けられる。

コイルスプリング６６は所望の作動圧に対応して選定さ
れ、ピストン６４の上端における圧力が下端における圧
力よりも、作動圧に等しい値だけ越えた場合に、ピスト
ン６４が孔６５内で下方へ移動できるようにしている。

ダクト６７が流入通路３０から壁６２に隣接する円筒孔
６５の端部まで通じており、また孔の他端は通路６８を
介して吐出室３１と連通している。

壁６２の他側において、磁気素子６１は一端において、
孔６５と同軸の孔６９内に摺動自在に受容されている。

磁気素子６１の他端に対して、たとえば圧力嵌合により
固定されたキャップ７０はチューブ状壁７１を含み、こ
の壁７１はハウジング６３方向へ延び、かつ磁気素子か
ら半径方向に隔置されている。

こうして形成された環状凹所７２はコイルスプリング７
３を受容しており、スプリング７３はキャップ７０から
ハウジング６３へ延びて、キャップと磁気素子６１を壁
６２から離れる方向へ強制している。

二つの磁気素子の隣接極が所定距離、たとえば１．６ｍ
ｍ （１／１６ｉｎ、）より小さい距離で分離されてい
る限りは、二つの磁気素子の吸引力により、壁６２に対
して磁気素子６１と共に応力状態にスプリングが保持さ
れるように、スプリングは選定される。

磁気素子６０が磁気素子６１から離れる方向へ移動して
、その隣接極が１．６ｍｍ （１／１６ｉｎ、 ）を越
えて分離されると、その結果減少された磁気吸引力はス
プリング７３の力に打負かされて、キャップ７０と磁気
素子６１は壁６２から離れる方向へ強制される。

作動にあたり、流入通路３０からの流体圧はダクト６７
を介して、円筒孔６５の頂部へ連通して、磁気素子６０
とピストン６４を、スプリング６６の力と吐出室３１か
らの流体圧に抗して、下方へ強制する。

流入および吐出圧間の圧力差がスプリング６６の力より
大きくなると、ピストン６４は孔６５内で下方へ駆動さ
れる。

磁気素子６０が磁気素子６１から１．６ｍｍ （１／１
６ｉｎ、 ）より離れた位置へ移動すると、二つの磁気
素子間の吸引力はスプリング７３の力より小さくなり、
磁気素子６１は壁６２から離れる方向へ強制される。

所望により適当な目を引きつける色彩、たとえば赤色に
することができるキャップ７０が上昇して、圧力差が選
定されたスプリング６６にしたがう所定値より大きくな
ったことを表示するようになっており、これによりフィ
ルタニレメンＩ・か゛詰まり、点検または交換が必要で
あることが解る。

したがって、流入および吐出通路間の流体圧力差が、フ
ィルタエレメントの、流れを厳しく妨害するか停止させ
る程の負荷に対応する所定最小値を越えると、圧力差が
表示されて、この状態が表示される。

同時に、または流入口および吐出口間の圧力差が少し高
い場合に、バイパスバルブ２４が開き、バイパス流動が
生じる。

これら二つの状態のいずれにおいても、フィルタエレメ
ントの交換が当然必要になる。

これは流れを遮断し、フィルタボウルを取外すことによ
り行なわれる。

ボウルをヘッドに取付けることが容易であることから、
ボウルとエレメントを取外し、かつボウルを新しいエレ
メントに交換することを一分半で行なうことができ、し
たがってこの作業時のフィルタ装置の浪費時間は最少に
なる。

ボウルの取外しは、ジヤツキリング１０をヘッド２から
単に回転することにより、行なわれる。

これにより、ワイヤー状リング１６がボウルの頂面に係
合され、ボウルが下方へ、ヘッドから離れる方向へジヤ
ツキ操作され、ボウルとヘッドがＯ−リング８の位置で
シール状態が解放されて、ボウルの取外しが容易になる
。

ジヤツキリング１０はボウルに取付けられ、フィルタエ
レメントが交換または作業を受けている間、前述位置に
維持される。

ボウルの取外し時、フィルタエレメントはスプリング１
８により、ヘッドからボウル内へ放出されるようになっ
ており、スプリング１８はニップル５５に取付けられた
放出リング７５に接触すると共に、頂端部キャップ４］
を、フィルタエレメント４と共に、ニップルから離脱さ
せる。

そしてフィルタエレメントは、ボウルの外へ持上げるか
、またはボウルの内容物を放出することにより、取はず
される。

新しいフィルタ円筒の交換は、エレメントをボウル３内
へ単に載置するだけで行なわれ、その位置にくびれ部３
ａにより保持される。

それからボウル３は、ジヤツキリング１０のねじ部７が
ヘッドのねじ部１１に係合するまで、持上げられる。

この点において、フィルタエレメントの端部キャップ４
１はニップル５５上へ案内されるが、リング１０が部位
１１にねじ係合するまで、シールリング８もシールリン
グ４６も係合しない。

そしてジヤツキリングはヘッドへのねし込みを続けられ
、そしてジヤツキ操作が、ボウルとエレメントをシール
を通過してシール係合状態に持上げることにより開始さ
れる。

最終的にボウルの拡開された頂側壁部５はヘッドの停止
体１３と係合され、その後ボウルはリングによりヘッド
に緊密に固定され、流体が再流動する。

第１〜３図に示されるフィルタ装置の配位は、これによ
り流体が満たされたボウルをこぼさないで引出すことが
できるから、取扱いの便利のために垂直にされているが
、フィルタ装置を水平を含む他の任意の所望平面内に配
置することが可能である。

ボウルのヘッドからの取はずし、および再取付けは、フ
ィルタ装置の配位にかかわらず正確に同じで゛ある。

図示のフィルタ装置は圧力差表示装置、バイパスバルブ
装置、および抗ドレーンバックバルブ装置を包含する。

しかしこれらの装置は本質的なものではなく、所望によ
りその一つまたは全部を省略することができる。

図面は、円筒フィルタエレメントを有する実施例を示し
ている。

この発明は波形フィルタシートのような、平坦または屈
曲シート状フィルタエレメントにも適用できる。

この場合は、フィルタ室は二つの部分にされ、フィルタ
シートが二つの部分を分離する仕切り分割壁となる。

流体は流入ポートおよび流入通路から、フィルタを介し
て流動し、フィルタ処理済流体はフィルタの他側に収集
され、吐出室および吐出口へ導入される。

この発明のフィルタ装置は、チューブ状または円筒状の
フィルタシートを有する任意のフィルタエレメントであ
って、フィルタシートにより包囲される内部空間を閉鎖
する端部キャップを備えたフィルタエレメントに有用で
あると共に、フィルタ処理流量の制御も行なえる。

一方または両方の端部キャップに、フィルタ処理流用の
流動通路を設けることができる。

キャップは装置に適切で必要となる所望の材料で形成で
き、かつ適切な接着剤により耐漏性シール状態で、円筒
端部に接合される。

このようなフィルタエレメントは通常のもので、良く知
られており、かつこの発明の一部を構成するものではな
い。

米国特許第３４５７３３９号（デビットＢ、ポール外、
１９６９．７．２２）明細書に開示されるような、メル
ト−シール型端部キャップを利用することができる。

フィルタシートは、面から面へ延びる孔を有する任意の
多孔性シート材料で形成できる。

同一または異なる多孔度の一枚または数枚のシートが、
その一つまたは幾つかを予備フィルタとして、利用する
ことができ、近接並置するか、相互に接合されるか、隔
置される。

開繊りワイヤーまたはプラスチック網のようなシートを
、付加できる。

所望により樹脂を含浸した紙が基材としては好ましく、
それはこの材料が効果的で、融通性を有し、かつ安価な
流体透過性フィルタ媒体であるからである。

しかしこの発明は、任意のタイプの繊維からなるシート
材料、たとえばセルロース繊維だけではなく、合成樹脂
繊維および他のセルロース誘導体、たとえばポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリ
デン、セルロースアセテート、セルロースアセテートプ
ロピオネート、ビスコースレーヨン、ポリアクリロニト
リル、テレフタール酸とエチレングリコールの重合体、
ポリアミド、および種々の種類のたん白質繊維、たとえ
ばゼインおよびアルギン酸塩、ガラス、アスベスト、カ
リウムチタネート、ミネラルウール、ポリスチレン、ゴ
ム、カゼイン、麻、黄麻、リンネル、綿、絹、ウールお
よびモヘア、からなるシートに適用できる。

紙に加えて、織物およびワイヤー織物、およびあらゆる
種類の編織および不織繊維層；たとえば前述の任意の繊
維材料から形成されたフェルト、マットおよびバットも
有用である。

シート材料は円筒形に折りたたまれた時、自己支持性を
有するように十分な剛性を有する必要があるが、そうで
ない場合は、剛性材料、プラスチックまたは類似剛性材
料からなるコアおよび／または外部シースが、支持体と
して設けられる。

また、この発明のフィルタエレメントが形成されるフィ
ルタシート材料は、所望により合成樹脂またはセルロー
ス誘導体により含浸されて、その強度とフィルタ処理さ
れる流体に対する耐摩耗性が増大される。

含浸剤は紙及び織物材料の含浸に有用ないかなる材料で
もよい。

このような材料は紙および織物分野において良く知られ
ており、この発明の一部を形成するものではない。

含浸剤は液状にされ、重合、架橋等により同化できるよ
うになっている。

これはまた固体状にすることができ、不活性溶媒への溶
液から、またメルトとして基材に塗付される。

代表的な含浸樹脂にはフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂、ユリア・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルム
アルデヒド樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリエポキ
シド樹脂が包含される。

フィルタチューブまたは円筒にかぶせられる端部キャッ
プは、金属またはプラスチックのような所望材料で形成
できる。

端部キャップは剛性を有しなければならず、かつ耐漏シ
ール状態でチューブまたは円筒に取付けられなければな
らない。

端部キャップは、せきが端部キャップの一部である場合
は、前記せきに沿って可動の装置と一体または一部品と
して、所望形状に成型または注型により形成できる。

コアおよび／またはシース支持セクションおよび端部キ
ャップは、利用されるフィルタシートに対して十分な支
持力をもたらすに十分な剛性を有する、任意の所望材料
で形成できる。

金属コア支持体、たとえばステンレススチールまたはア
ルミニウム製コア支持体が好ましく、これらは所望断面
形状に容易にスタンプ加工をすることができ、かつその
輪郭を保持し、所望の剛性をもたらす。

高反応性流体に対して大きな耐性を有するステンレスス
チールが好ましい。

スチール、銅、マグネシウム、ベリリウム、チタニウム
、ニッケル、鉄およびその種々の合金が、利用できる代
表的な追加金属である。

コアおよび／またはシース支持体および端部キャップも
、剛性合成重合材料およびセルロース誘導体；たとえば
ガラス、セラミック、フェノール・ホルムアルデヒト樹
脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフル
オロエチレン、ユリアーホルムアルデヒド樹脂、メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリオキシ
メチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニル
・ブチラール、セルロース・アセテート、エチル・セル
ロースおよびセルロース・アセテート・プロピオネート
、により形成できる。

このような材料から形成されるコアは、この材料の粉末
から成型により、あるいはこの材料のシートをスタンプ
加工または成形することにより、コアセクションに形成
され得る。

これは、複雑な断面形状の場合、およびコア支持体に対
して複雑な端部連結が必要な場合に、コア支持体全体を
成型するより容易である。

この発明のコア支持体からなる複数のセクションが、熱
および圧力を適用することにより、適当な接着剤により
、あるいは継目においてセクションの隣接端を溶融でき
る材料のための溶媒を適用することにより、相互に接合
され得る。

適当なコアは米国特許第３２４６７６６号（テ゛ピッド
Ｂ、ポール）明細書に記載されている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のフィルタ装置の頂面図、第２図は第
１図のフィルタ装置の２−２線に沿う、矢印方向に見た
長手方向断面図、第３図は第１図のフィルタ装置の３−
３線に沿う、矢印方向に見ると共に、差圧表示装置を通
る部分長手方向断面図である。 ２・・・・・・フィルタベッド、３・・・・・・フィル
タボウル、４・・・・・・フィルタエレメント、１０・
・・・・・ジヤツキリング、２０・・・・・・流入口、
２１・・・・・・吐出口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フィルタキャニスタをヘッドに対してシール係合お
   よび離脱すべくジヤツキ操作できるようフィルタヘッド
   に取付けられたフィルタボウル装置を備えたフィルタ装
   置であって、フィルタヘッドと、前記ヘッドにおける未
   フィルタ処理流体用流入口およびフィルタ処理済流体用
   吐出口と、フィルタボウル装置とからなり、前記フィル
   タボウル装置が、フィルタキャニスタと、前記フィルタ
   キャニスタ内に前記流入口から吐出口への流体の流動線
   を横断して取はずし自在に配置されて前記流入口から吐
   出口への流体を沢過するフィルタエレメントと、前記ヘ
   ッドに取はずし自在に取付けられたジヤツキリングと、
   前記ジヤツキリングのジヤツキ操作により前記キャニス
   タが前記ヘッドに対してシール係合しまた離脱するよう
   に前記フィルタキャニスタを前記ジヤツキリングに取付
   ける装置とからなるフィルタ装置。 ２ 前記ジヤツキリングが円筒リングである、特許請求
   の範囲第１項に記載のフィルタ装置。 ３ 前記ジヤツキリングが前記フィルタヘッドにねじで
   取付けられている、特許請求の範囲第２項に記載のフィ
   ルタ装置。 ４ 前記キャニスタの頂側壁部が外方へ延びる拡開部を
   備え、前記ジヤツキリングが該拡開部に適合する形状の
   内部壁を備えて前記キャニスタに対して一側から係合す
   ると共に、前記キャニスタの拡開した頂部と係合する保
   持リングを保持して前記キャニスタに対して他側から係
   合するようにした、特許請求の範囲第２項に記載のフィ
   ルタ装置。 ５ 前記フィルタエレメントの流入口側における未フィ
   ルタ処理流体と、吐出口側におけるフィルタ処理済流体
   の間の圧力差を感知する差圧表示装置を含む、特許請求
   の範囲第１項に記載のフィルタ装置。 ６ 前記フィルタを横切る流体圧力差が所定最小値を越
   える場合に応答するバイパスバルブと、前記バイパスバ
   ルブにより制御されると共に、前述流体圧力差において
   開放されるフィルタバイパス通路を含む、特許請求の範
   囲第１項に記載のフィルタ装置。 ７ 前記フィルタエレメントから吐出口へのフィルタ処
   理済流体の流動線を横切ると共に、その下流側に設けら
   れて、フィルタ処理済流体のフィルタエレメントへ向か
   う逆流に応答して、そのような逆流を遮断して、フィル
   タエレメントの解放を防止する抗ドレーンバックバルブ
   を含む、特許請求の範囲第１項に記載のフィルタ装置。 ８ 前記ジヤツキリングの前記ヘッドからの取はずしに
   より前記フィルタエレメントを前記フィルタヘッドから
   放出する偏向装置を備える、特許請求の範囲第１項に記
   載のフィルタ装置。