JPS5943694Y2

JPS5943694Y2 - 可変インダクタンスコア

Info

Publication number: JPS5943694Y2
Application number: JP245880U
Authority: JP
Inventors: 啓今泉
Original assignee: ティーディーケイ株式会社
Priority date: 1980-01-16
Filing date: 1980-01-16
Publication date: 1984-12-26
Also published as: JPS56106417U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、フェライトポットコアを組合わせた可変イン
ダクタンスコアに関スル。

従来フェライトポットコアを用いたインダクタンス素子
において、そのインダクタンスを可変とするためにポッ
トコアにトリマービスラ設けて、とのトリマービスを出
入することによりインダクタンス調整を行うものがある
。

このような構造は、部品点数が多くコスト高となるため
、用途によってはよう簡便にインダクタンスを調整可能
なコア構造が要求されている。

本考案は、上記の点に鑑み、簡単な構造であってインダ
クタンスの調整を簡便にかつある程度正確に実行可能な
可変インダクタンスコアを提供しようとするものである
。

以下、本考案に係る可変インダクタンスコアの実権例を
図面に従って説明する。

第１図及び第２図に示す如く、可変インダクタンスコア
は、第１のフェライトポットコア１と第２のフェライト
ポットコア２とを円周方向に回転自在なように突合わせ
たものである。

第１のフェライトポットコア１は、第３図に示す如く中
央円柱部３と、これと同心の円周面を成す外周部４と、
両者をつなぐ板状部５とを有しており、外周部４及び板
状部５を両側部分にて板状部５に垂直な平面で切落した
切断部６を有する形状である。

この第１のフェライトポットコア１の中央円柱部３の突
合わせ端面には扇形で一定深さの切欠溝７が形成されて
おり、さらに外周部４の外周面には前記扇形の切欠溝γ
の中心線（２等分線）と一致する位置に第４図に示す如
き凹溝８が形成される。

この凹溝８は第１のフェライトポットコア１の回転位置
表示を正確に行えるようにＶ字状釜９を有し、さらにＶ
字状釜９と円周面との境界部分は円滑な曲面１０となっ
ている。

第２のフェライトポットコア２は、第５図に示す如く中
央円柱部１１と、これと同心の円周面を成す外周部１２
と、両者をつなぐ板状部１３とを有する形状であり、そ
の中央円柱部１１の突合わせ端面には扇形で一定深さの
切欠溝１４が形成されるとともに外周部１２の外周面に
は前記扇形の切欠溝１４の中心線と一致する位置に第６
図に示すような凹溝１５が形成される。

この凹溝１５も位置表示を正確に行えるようにＶ字状谷
１６を有し、さらにＶ字状谷１６と円周面との境界部分
は円滑な曲面１７となっている。

なお、第１及び第２のフェライトポットコア１゜２の突
合わせ面は充分平滑に研摩されており、それらはコイル
ボビンを中央円柱部３，１１に嵌めた状態で相互に回転
調整自在なように締付金具で一体化されて用いられる。

上記実施例によれば次のような効果を上げることができ
る。

（１）２個のポットコアの組合わせによる簡単な構造で
インダクタンス調整が容易に行える。

（２）各ポットコア１，２の外周面に夫々凹溝８゜１５
を形成したので１．回転調整位置の確認ができ、調整作
業が容易である。

すなわち、凹溝８゜１５が一致したときインダクタンス
最大で、これから外れるに従ってインダクタンスが減少
していくのが調整作業者に容易に認識できる。

（３）凹溝８，１５は夫々Ｖ字状谷９．１６を有してい
るから、微調整が容易である。

（４）凹溝８゛、、１５においてＶ字状谷９，１６
と円周面との境界部分を滑らかな曲面としているから、
各ポットコア１，２の成型の際に凹溝８゜１５の形成を
同時に行う場合の成型金型を長期間使用可能である。

叙上のように、本考案によれば、簡単な構造にしてイン
ダクタンス調整が可能な可変インダクタンスコアを得る
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る可変インダクタンスコアの実権例
を示す分解斜視図、第２図は同正面図、第３図は実権例
における第１のポットコアの底面図、第４図はその第１
のポットコアの凹溝部分の拡大断面図、第５図は第２の
ポットコアの平面図、第６図はその第２のポットコアの
凹溝部分の拡大断面図である。１．２・・・ポットコア、３．１１・・・中央円柱部、
４．１２・・・外周部、５，１３・・・板状部、６・・
・切断部、７．１４・・・切欠溝、８，１５・・・凹溝
、９゜１６・・・Ｖ字状谷、１０．１７・・・曲面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

第１の中央円柱部とこれと同心の円周面を威す第１の外
周部と両者をつなぐ第１の板状部とから或ｂ１前記第１
の外周部及び板状部を両側部分にて切除した切断部を有
し、前記第１の中央円柱部の突合わせ端面に第１の切欠
溝を形成するとともに、前記第１の外周部外面に第１の
Ｖ字状釜を有しかつ該第１のＶ字状釜と前記第１の外周
部外面の円周面部分との境界部分を滑らかな曲面とした
第１の凹溝を形成した第１のポットコアと、第２の中央
円柱部とこれと同心の円周面を成す第２の外周部と両者
をつなぐ第２の板状部とから成り、前記第２の中央円柱
部の突合わせ端面に第２の切欠溝を形成するとともに、
前記第２の外周面外面に第２のＶ字状釜を有しかつ該第
２のＶ字状釜と前記第２の外周部外面の円周面部分との
境界部分を滑らかな曲面とした第２の凹溝を形成した第
２のポットコアとを回転調整自在に突合わせたことを特
徴とする可変インダクタンスコア。