JPS5943168B2 - 超音波診断用接触媒質 - Google Patents
超音波診断用接触媒質Info
- Publication number
- JPS5943168B2 JPS5943168B2 JP54090834A JP9083479A JPS5943168B2 JP S5943168 B2 JPS5943168 B2 JP S5943168B2 JP 54090834 A JP54090834 A JP 54090834A JP 9083479 A JP9083479 A JP 9083479A JP S5943168 B2 JPS5943168 B2 JP S5943168B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- couplant
- body surface
- probe
- gum
- subject
- Prior art date
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- Expired
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は超音波による医療診断に用いられる新規な接触
媒質に関する。
媒質に関する。
さらに詳しくは、天然ガムを含有するグリセリン水溶液
のガムゼリーからなる、超音波透過性にすぐれかつ被検
者に不快感を与えず取扱いが良好な超音波診断用接触媒
質に関する。
のガムゼリーからなる、超音波透過性にすぐれかつ被検
者に不快感を与えず取扱いが良好な超音波診断用接触媒
質に関する。
超音波診断装置は、被検者の体表に探触子を接触させて
該探触子から超音波を体内に発射し続け、母体内の胎児
や臓器などからの反射波を該探触子で受け、反射波の大
きさを電気信号にかえてブラウン管に映し出し、それに
よって母体内の胎児の状態や臓器の状態などを観察しう
る装置として、多く用いられている。
該探触子から超音波を体内に発射し続け、母体内の胎児
や臓器などからの反射波を該探触子で受け、反射波の大
きさを電気信号にかえてブラウン管に映し出し、それに
よって母体内の胎児の状態や臓器の状態などを観察しう
る装置として、多く用いられている。
しかしながら、被検者の体表に探触子をそのまま接触さ
せるばあい、その使用時に体表と探触子との間に空隙を
生じ、いわゆる空気の層が形成される傾向が大きい。
せるばあい、その使用時に体表と探触子との間に空隙を
生じ、いわゆる空気の層が形成される傾向が大きい。
かかる空気の層は超音波診断装置の検出性を不可能にす
る。
る。
そのため、従来より体表と探触子との間に空隙を形成さ
せないように接触媒質を介して探触子を体表に接触させ
ている。
せないように接触媒質を介して探触子を体表に接触させ
ている。
かかる接触媒質としては、通常水、油、グリセリン、ポ
リビニルアルコール水溶液などが用いられている。
リビニルアルコール水溶液などが用いられている。
医療用診断に使用されるこれらの接触媒質は直接体表に
塗布されるため被検者に不快感を与えるものであっては
ならない。
塗布されるため被検者に不快感を与えるものであっては
ならない。
また超音波透過性に劣っていたり、探触子ど体表との間
に空隙を生じやすいものであってもならない。
に空隙を生じやすいものであってもならない。
しかしながら、油は超音波透過性に劣り、さらに被検者
の体表においてベトつき、診断後のそれの完全な除去に
手数がかかる一波検者に不快感を与える。
の体表においてベトつき、診断後のそれの完全な除去に
手数がかかる一波検者に不快感を与える。
水も同様に超音波透過性に劣り、また皮膚の脂肪のだめ
はじかれ体表に均一な層を形成できない。
はじかれ体表に均一な層を形成できない。
またポリビニルアルコール水溶液では、強靭な皮膜を形
成するのではがすときに体毛を引っばり、やはり被検者
に不快感を与え、さらにその超音波透過性も必らずしも
充分に満足しうるものではない。
成するのではがすときに体毛を引っばり、やはり被検者
に不快感を与え、さらにその超音波透過性も必らずしも
充分に満足しうるものではない。
これらの接触媒質に比してグリセリンは超音波透過性が
もつともよく、接触媒質の主成分として理想的なもので
あるが、被検者の体表にベトつき、診断後の除去に手数
がかかると共に、被検者にも不快感を与え、さらにグリ
セリンは粘度がそれほど高くないために被検者の体表に
それを塗布したばあい薄い層しか形成しえず、探触子を
体表に対して斜めに使用したばあいに空隙を生じ超音波
診断装置での検出不可能という欠点を有する。
もつともよく、接触媒質の主成分として理想的なもので
あるが、被検者の体表にベトつき、診断後の除去に手数
がかかると共に、被検者にも不快感を与え、さらにグリ
セリンは粘度がそれほど高くないために被検者の体表に
それを塗布したばあい薄い層しか形成しえず、探触子を
体表に対して斜めに使用したばあいに空隙を生じ超音波
診断装置での検出不可能という欠点を有する。
しかるに本発明者は斜上の欠点を排除すべく鋭意研究を
重ねた結果、天然ガムを含有するグリセリン水溶液のガ
ムゼリーを超音波診断用接触媒質として使用するときは
、斜上の欠点を排除し、超音波透過性にすぐれ、かつ被
検者に不快感を与えず、取扱いが良好で、空隙を生じな
い接触媒質を提供しうるという新たな事実を見出し、本
発明を完成するにいたった。
重ねた結果、天然ガムを含有するグリセリン水溶液のガ
ムゼリーを超音波診断用接触媒質として使用するときは
、斜上の欠点を排除し、超音波透過性にすぐれ、かつ被
検者に不快感を与えず、取扱いが良好で、空隙を生じな
い接触媒質を提供しうるという新たな事実を見出し、本
発明を完成するにいたった。
かかる本発明の接触媒質は、超音波透過性がすぐれてい
るため、送波の減衰量が小さく、ノイズに妨害されるこ
ともなく、幅広い条件下での診断が可能である。
るため、送波の減衰量が小さく、ノイズに妨害されるこ
ともなく、幅広い条件下での診断が可能である。
まだ本発明の接触媒質はサランとしたゼリー状を呈して
いるためグリセリン単独で用いるばあいに比してベトつ
かず、手につくこともなく、診断後の除去がきわめて簡
単で、被検者に不快感を与えず、しかもその使用時にお
いては、探触子を体表に対して斜めに使用したとき体表
と探触子とによく密着し、体表と探触子との間に空隙を
生じさせることがない。
いるためグリセリン単独で用いるばあいに比してベトつ
かず、手につくこともなく、診断後の除去がきわめて簡
単で、被検者に不快感を与えず、しかもその使用時にお
いては、探触子を体表に対して斜めに使用したとき体表
と探触子とによく密着し、体表と探触子との間に空隙を
生じさせることがない。
本発明の接触媒質は、グリセリン水溶液(グリセリンと
水の重量比は10:90〜90:10)に所定量の天然
ガムを溶かし、えられた水溶液を加熱したのち、室温ま
で冷却せしめてえられる。
水の重量比は10:90〜90:10)に所定量の天然
ガムを溶かし、えられた水溶液を加熱したのち、室温ま
で冷却せしめてえられる。
かくしてえられる本発明の接触媒質はゼリー状であるた
めシート状物に構成しうる。
めシート状物に構成しうる。
超音波診断用に該接触媒質を使用するばあい、シート状
で用いるのが好ましい。
で用いるのが好ましい。
そのばあい、シート状の該接触媒質の厚さは約0.2〜
3C711であるのが好捷しく、シート状物の厚さがか
かる範囲より犬なるばあい、送波の減衰量が大きくなり
、またかかる範囲より小なるばあい探触子を体表に対し
て斜めに使用したとき空隙を生ずる可能性があり、いず
れも好ましくない。
3C711であるのが好捷しく、シート状物の厚さがか
かる範囲より犬なるばあい、送波の減衰量が大きくなり
、またかかる範囲より小なるばあい探触子を体表に対し
て斜めに使用したとき空隙を生ずる可能性があり、いず
れも好ましくない。
紙上の好ましい厚さのシート状の接触媒質を被検者の体
表に置き、超音波診断装置により診断するばあい、探触
子の先端をかかるシート次の接触媒質中に没入せしめる
ことができるために、該探触子を体表に対してたとえ斜
めに使用しても空隙は生ぜず、診断の検出性能を低下せ
しめることがない。
表に置き、超音波診断装置により診断するばあい、探触
子の先端をかかるシート次の接触媒質中に没入せしめる
ことができるために、該探触子を体表に対してたとえ斜
めに使用しても空隙は生ぜず、診断の検出性能を低下せ
しめることがない。
したがって本発明の接触媒質をシート状で用いるばあい
湾曲した体表面においても正確な診断が可能となる。
湾曲した体表面においても正確な診断が可能となる。
また本発明の接触媒質は人体に害を及ぼすこともなく、
安心して医隙用に用いることができる。
安心して医隙用に用いることができる。
本発明において使用される天然ガムは主としてゲル化剤
としての役割をはたすものであり、たとえば寒天、アル
ギン酸ナトリウム、ファーセルラン、ゼラチン、ペクチ
ン、澱粉、キサンタントガム、ローカストビンガム、タ
マリンド種子ガム、カードラン型多糖類、カラギーナン
、グアーガム、プルランなどがあげられ、これらの天然
ガムは単独まだは2種以上を混合して使用される。
としての役割をはたすものであり、たとえば寒天、アル
ギン酸ナトリウム、ファーセルラン、ゼラチン、ペクチ
ン、澱粉、キサンタントガム、ローカストビンガム、タ
マリンド種子ガム、カードラン型多糖類、カラギーナン
、グアーガム、プルランなどがあげられ、これらの天然
ガムは単独まだは2種以上を混合して使用される。
寸だ、天然ガムにホウ砂、塩化カリウム、塩化カルシウ
ムなどを混合して使用してもよい。
ムなどを混合して使用してもよい。
本発明の接触媒質は天然ガムを含有するグリセリン水溶
液のガムゼリーからなる。
液のガムゼリーからなる。
本発明の接触媒質においては、天然ガムを0.1〜8%
(重量%、以下同様)含有せしめることが望ましく、か
かる範囲より大なるばあいはかたくなりすぎ体にそわず
空隙を生じやすくなり、またかかる範囲より小なるばあ
いはう寸〈固形化せずベタつく。
(重量%、以下同様)含有せしめることが望ましく、か
かる範囲より大なるばあいはかたくなりすぎ体にそわず
空隙を生じやすくなり、またかかる範囲より小なるばあ
いはう寸〈固形化せずベタつく。
また要すれば適宜、本発明の接触媒質に界面活性剤、防
腐剤、増粘剤などを混合してもよい。
腐剤、増粘剤などを混合してもよい。
つぎに本発明の接触媒質を実施例および試験例により具
体的に説明する。
体的に説明する。
実施例 1
グリセリン50部(重量部、以下同様)に対して水50
部を加えたグリセリン水溶液にカラギーナンを3%、塩
化カリウムを0.5%となるように加えた。
部を加えたグリセリン水溶液にカラギーナンを3%、塩
化カリウムを0.5%となるように加えた。
この水溶液を80°Cに加熱し、シャーレに流し、その
ま捷放冷して厚さ約2cmのシート状物をえた。
ま捷放冷して厚さ約2cmのシート状物をえた。
このものはサランとしたゼリー状であり、このものの音
響インピーダンスは2.00 ×106ky/d秒であ
った。
響インピーダンスは2.00 ×106ky/d秒であ
った。
えられたシート状物(H口×151)を被検者の胸部に
貼着し、超音波診断装置((株)日立メデイコ製、セク
タ走査型)により心臓の状態を観察した。
貼着し、超音波診断装置((株)日立メデイコ製、セク
タ走査型)により心臓の状態を観察した。
ブラウン管に映し出された心臓の映像はきわめて鮮明で
正確なものであった。
正確なものであった。
実施例 2
天然ガムとしてキサンタントガム、ローカストビンガム
を用い、50%グリセリン水溶液にそれぞれ1%含有せ
しめたほかは、実施例1と同様にしてシート状物をえた
。
を用い、50%グリセリン水溶液にそれぞれ1%含有せ
しめたほかは、実施例1と同様にしてシート状物をえた
。
このものは実施例1と同様にサランとしたゼリー状であ
り、このものの音響インピーダンスハ2.00 x 1
06に97m2秒であった。
り、このものの音響インピーダンスハ2.00 x 1
06に97m2秒であった。
えられたシート状物(10cm、x 1 、scm、
)を被検者の胸部に貼着し、超音波診断装置により心臓
の状態を観察した。
)を被検者の胸部に貼着し、超音波診断装置により心臓
の状態を観察した。
ブラウン管に映し出された心臓の映像は鮮明であった。
試験例(パッチテスト)
対象者として男7名、女2名を選び、各対象者の左腕上
腕部内側に実施例1でえられた接触媒質を絆創膏で貼着
し、パッチテストをクローズ法で行なった。
腕部内側に実施例1でえられた接触媒質を絆創膏で貼着
し、パッチテストをクローズ法で行なった。
30分後締創膏をはがして該接触媒質を取除き、取除い
た直後および24時間後に観察した。
た直後および24時間後に観察した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 天然ガムを含有するグリセリン水溶液のガムゼリー
からなる超音波診断用接触媒質。 2 天然ガムが0.1〜8重量%含有せられてなる特許
請求の範囲第1項記載の接触媒質。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54090834A JPS5943168B2 (ja) | 1979-07-16 | 1979-07-16 | 超音波診断用接触媒質 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54090834A JPS5943168B2 (ja) | 1979-07-16 | 1979-07-16 | 超音波診断用接触媒質 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5613938A JPS5613938A (en) | 1981-02-10 |
JPS5943168B2 true JPS5943168B2 (ja) | 1984-10-20 |
Family
ID=14009609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54090834A Expired JPS5943168B2 (ja) | 1979-07-16 | 1979-07-16 | 超音波診断用接触媒質 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943168B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11038264B2 (en) | 2018-07-16 | 2021-06-15 | Samsung Electronics Co., Ltd | Display assembly including antenna and electronic device including the same |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2786465B2 (ja) * | 1989-02-16 | 1998-08-13 | 三菱化学株式会社 | 超音波診断用接触媒体 |
EP1628577A2 (de) * | 2003-05-21 | 2006-03-01 | Dietrich, René | Ultraschall-koppelmedium für die medizinische diagnostik |
JP2012176197A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Nagasaki Univ | フィルム状エコーゲル及び超音波センサユニット |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS565647A (en) * | 1979-06-27 | 1981-01-21 | Horii Pharma Ind | Ultrasonic diagnostic method of human body using guar gum as contact medium |
-
1979
- 1979-07-16 JP JP54090834A patent/JPS5943168B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS565647A (en) * | 1979-06-27 | 1981-01-21 | Horii Pharma Ind | Ultrasonic diagnostic method of human body using guar gum as contact medium |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11038264B2 (en) | 2018-07-16 | 2021-06-15 | Samsung Electronics Co., Ltd | Display assembly including antenna and electronic device including the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5613938A (en) | 1981-02-10 |
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