JPS5942165Y2 - 回転ホイ−ル式連続金属押出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、回転ホイール式連続金属押出装置の改良に関
する。

一般に回転ホイール式連続金属押出装置は、その押出室
が、周溝を備えた回転ホイールと、周溝の一部を蓋被す
る蓋被部材及び周溝塞止め部材とで構成されておジ、周
溝に供給された素材が周溝の摩擦力によって引込壕れ、
素材先端が塞止め部材に到達すると後続素材によって加
圧され、可塑的状態とされて押出室に臨設した加工工具
を通って製品として押出されるようになっている。

ところで、周溝に供給される素材は、通常その表面に酸
化膜を有しており、油水分やゴミが付着していることも
ある。

このような異物が素材と共に押出室に持込普れると、押
出された製品の表面が部分的にふくらんだり、後工程処
理において色むらを生じる等の表面欠陥となる不都合が
ある。

素材外表面に付着して押出室に持込筐れようとする異物
の内、周溝外表面側及び蓋被部材側のものはホイール溝
壁と蓋被部材との間の間隙よりパリとして排出されるが
ホイール溝側壁中央から溝底に位置している異物は排出
されず、押出室内筐で持込普れてしまい、製品の表層に
混入して押出されている。

そこで、この不都合を解消する方策として、従来では第
２図に示す如く、押出室を構成している塞止め部材とホ
イール溝壁との間の間隙量を多くして、異物を溝壁近辺
の素材と共に塞止め部材を通過させて排出している。

該手段では、異物の製品表層混入は防止されるが、歩留
−１が悪い。

従って、歩留まりも共に向上できる押出製品表面欠陥防
止対策としては十分なものではなかった。

本考案は上記の欠点を解消するためになされたもので、
塞止め面の形状を変えることにょう、異物の製品表層混
入防止と歩留普り向上とが一挙に達成できる回転ホイー
ル式連続金属押出装置を提供しようとするものである。

以下、その実施例を図面について説明すると、図中１は
図外駆動装置によって駆動回転されるホイール、２はホ
イール１の外周に形成された周溝である。

３は周溝２の一部を蓋被する蓋被部材、４は周溝２を塞
止める塞止め部材であって、これら蓋被部材３及び塞止
め部材４と前記周溝２とで押出室５が構成されている。

４は塞止め部材４の塞止め面で、該面４Ｌ中央面４Ａと
ホイール溝壁隣接面４Ｂとで構成されており、第１実施
例では塞止め面４の全面を溝壁２′との間が次第に狭捷
るよう傾斜させているが第６゜７図に示すように塞止め
面４の一部、すなわちホイール溝壁隣接面４Ｂを溝壁２
との間が次第に狭筐るよう傾斜させたもの、あるいは第
８，９図に示すへ状のものでもよい。

６は押出室５に臨設された加工工具を示す。

本考案はこのように構成されているので、押出し時に、
酸化膜、油水分、ゴミ、エヤー等の異物７が素材表面に
付着して押出室５内に持込普れた場合、この異物７はホ
イール溝壁２と塞止め部材４／に形成されているホイー
ル溝壁隣接面４’Ｂとで構成される窪みに集められ、塞
止め部材４と溝壁２との間の間隙よジ溝壁近辺の素材と
共に排出されるので表層に異物を含１ない表面性状のよ
い製品８が加工工具６を通って押出される。

そして塞止め部材４と溝壁２との間の間隙量は溝壁近辺
に存在する異物７が素材の一部と共に排出できる程度の
わずかなものとすることができるので歩留１りも良好と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は回転ホイール式連続金属押出装置の概略説明図
で従来例を示す。 第２図は第１図■線に沿う要部拡大側面図、第３図は本
考案に係る回転ホイール式連続金属押出装置の要部拡大
図、第４図は第３図■線に沿う断面図、第５図は第３図
Ｖ線に沿う断面図、第６．７．８図は塞止め部材形状の
変形例を示す図、第９図は第８図Ａ線に沿う断面図であ
る。 ４・・・・・・塞止め部材、４・・・・・・塞止め面、
４Ａ・・・・・・中央面、４Ｂ・・・・・・ホイール溝
壁隣接面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周溝を備えた回転ホイールと、周溝の一部を蓋被する蓋
   被部材及び周溝塞止め部材とで押出室を構成する回転ホ
   イール式連続金属押出装置に３いて前記塞止め部材の塞
   止め面は、載面を構成している中央面とホイール溝壁隣
   接面との内、ホイール溝壁隣接面が中央面ようホイール
   回転方向前方側に位置する形状とされていることを特徴
   とする回転ホイール式連続金属押出装置。